アラウネ・ブルーム


 

 「……」

 ただ、無言でマドカに視線をやる俺。

 芳香のせいか、もはや抵抗する気すら起きない。

 ただ、これから彼女が与えてくれる快感に期待するのみ――

 

 「うふ、じゃあ……たっぷりよがって下さいね」

 マドカは優しい笑顔を浮かべ、俺の怒張した肉棒に妖花を近付け――

 そのままペニスの先端に、妖花の口腔を押し当ててきた。

 

 ちゅ……にゅぐぐぐぐ……!

 

 亀頭が妖花に咥え込まれ、そのまま内部に吸い寄せられる――

 ぎゅっ……とすぼまり、ペニスを締め付けてくる内壁。

 その内壁は信じられないほどの柔らかさと、ぷにぷにの弾力を両立させていた。

 また、女性の膣内のごとく暖かい。

 俺はその刺激だけで、たちまち表情を弛緩させていた。

 

 「あう……、うぅ……!」

 「ふふ、どうです? 貴方のおちんちん、私の中でぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ、って締められてるんですよ?」

 快楽に喘ぐ俺の顔を見上げ、マドカはくすりと笑う。

 「あ、ああああぁぁぁぁぁ……!!」

 きゅっ、きゅっ、きゅっ……と断続的に俺のペニスを締め上げてくる内壁。

 その甘い締め付けに、早くも脳内が痺れてしまう。

 快感がぞわぞわと全身を駆け回り、ペニスの先端から弾けようとする――

 

 「……あっ、そうだ」

 ぎゅっ!

 唐突に、ペニスの根元が締め上げられた。

 これは快楽を与えるための締め付けではなく、射精をせき止めるための締め付け。

 こみ上げようとしていた快感が根元でストップし、俺はその不満足感に表情を歪める。

 「あ、うぁ……!」

 「ふふ、イかせてほしいんですね? 瞬殺してあげてもいいんですが……やっぱり、じわじわイかせてあげます。

  このお花の――私の技、まずは全部味あわせてあげますね」

 「え……!?」

 れろれろれろ……!

 花の内部で、まるで沢山の舌のようなものが現れた。

 それは、俺のペニスをべろべろと舐め回し始める。

 「ぺろぺろ……ってしちゃいます。男って皆、おちんちん舐められるの好きですよね……?」

 俺の知っている凛としたマドカとも、九条さつきとも異なる口調。

 今の彼女はまるで、性的好奇心が旺盛な少女のようだ。

 そして、異様なほどの高揚しているようにも見える――

 

 れろろろろ……

 「あぐ……!」

 花の中の舌はペニスのあちこちに優しく這い回り、性感帯をねっとりと的確に責め嫐った。

 「あ……先っちょから、汁が出てきましたよ」

 ……べろり。

 弾力のある舌が尿道口をべったりと這い、先端に滲んでいた先走り汁を舐め取る。

 その刺激で、さらに先走り汁が溢れ出した。

 すると、またもや舌が亀頭先端を這う。

 「あらら……? 舐めても舐めても出てきますね。先輩、感じちゃってるんだ♪」

 「あぐ…… ああ――!」

 先端だけでなく、ペニス全体に這い回るぬるぬるの舌の刺激。

 俺は我慢できず、腰を突き上げた。もう、このまま――

 

 「……まだ、ダメですよ」

 ぎゅっ、とまたもや根元が締め上げられる。

 背筋を這い回っていた快感の波は失速し、異様なまでの不満足感だけが残された。

 まるで、ペニスに鬱屈感がモヤモヤと渦を巻いているような。

 

 「次は……中、うねらせちゃいますね」

 うに、うにうにうに……!

 俺のペニスを包み込んだまま、妖花の内壁は蠕動を始めた。

 「うぁ……! あぁぁ……」

 内壁は粘り、うにょうにょとうねりながらペニスに絡み付く。

 その甘い快感に、俺は陶酔とする。

 「どうです? ナマコみたいな下等生物の腸に呑み込まれて、うにうに消化されてるみたいでしょ」

 「あ、うぅぅ……」

 快楽で緩む俺の表情を眺め、マドカはクスクスと笑う。

 「おちんちんをどう責めてあげるかによって、男の人の反応も違うんですよね。

  うねうねしてあげたら、皆ヨダレを垂らして遠い目になっちゃうんです……今の先輩みたいに」

 うにゅ、うにゅにゅにゅにゅ……

 性器に妖しい蠕動を受け、俺はみるみる昇り詰めていった。

 快楽が、このうねりの中に弾けて――

 

 「うふふ、ダメですよ」

 またもや、ペニスの根元がぎゅっと締め上げられた。

 「あ、がぁぁ……」

 俺は思わず、不満と苦痛の入り混じった呻きを漏らす。

 「イくのは、全部味わってからです。せっかく先輩から吸えるんだから、もっと愉しんでもらわないと……」

 マドカは、愉しくてたまらないかのようににっこりと笑った。

 「次は、これ――」

 「ひ、ひぃ……!」

 妖花の感触の変化に、俺は思わず腰を震わせる。

 今までの、優しくうねる快感とはまるで質の違う感触――

 内壁に無数のぶつぶつが浮き出し、ひくひくと蠢き出したのだ。

 「あ、あぐぅぅぅぅ……!」

 振動にも似たその感触に、俺は腰をガクガクと揺する。

 「どうです? ぶつぶつやいぼいぼが先輩のおちんちんにくっ付いて、ひくひく震えてるんです。

  痺れちゃうでしょ? 背筋がぞわぞわしちゃうでしょ? おしっこ、漏れちゃいそうになるでしょ?」

 俺の表情の変化を観察しながら、マドカは楽しそうに笑う。

 「――それとも、違うのが漏れちゃいますか?」

 「うぁ……! ああぁ……!!」

 カリや尿道に密着して、ひくひくと震える柔らかい突起。

 そんなぶつぶつで執拗に責め嫐られ、俺の頭の中は真っ白になった。

 「ああああ! も、もう――!!」

 

 「はい、まだダメですよ」

 ぎゅっ、と締め付けられる根元。

 またもや、寸前で射精がせき止められる。

 「そ、そんな……!」

 俺は、情けない声を上げた。

 「ふふ、まだまだイかせてあげませんよ。次は、これ――」

 くちゅ、くちゅくちゅ……!

 「あ、あ、あ……!」

 妖花の内部で、俺のペニスはくちゅくちゅと扱き上げられる。

 ぬめった内壁が上下に動き、その動作で擦り上げらているのだ。

 リズミカルな快感にさらされ、俺は息を荒げながら腰を揺すった。

 「あ、あ、ああぁぁ……!」

 「ほらほら、だんだん早くなっていきますよ?」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……!

 その上下運動は、マドカの言う通り徐々に速さを増していった。

 妖花の中でずちゅずちゅと扱き立てられ、俺は声を抑えきれない。

 「あ、あ、あああぁぁぁぁ……!」

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……!

 「ほら、ほら、ほら……もう耐えられませんか?」

 凄まじい速度でペニスを扱き回され、俺は背を反り返らせた。

 「あ……! あ、ああ――ッ!!」

 

 「はい、ストップですね」

 ぎゅっと根元が締まり、またもや精液は行き場を無くしてしまう。

 「うが……あぁ……!」

 絶頂寸前から、寸止めの繰り返し。

 こんなのを続けられれば、頭がおかしくなってしまいそうだ。

 

 「次は……ぎゅるぎゅるに絡み付いて、弄んであげますね」

 ぎゅるるるるるるるる……

 ペニス全体に、何か触手のようなものが絡み付いてきた。

 それはぐにぐにと肉棒を這い回りながら、ゆっくりと巻き付いて覆い込んでくる。

 「あ、や、やめ……!」

 「ふふ、嫌がっても絡み付いちゃいますよ。ミミズ千匹って、こんな感じですか?」

 ぎゅるぎゅる……うね、うねうね……

 「あ、あああぁぁ……!」

 俺のペニスにみっちりと絡み付きながら、ゆっくりと蠢いてくる無数の触手。

 時には亀頭を這い回り、カリをぐにぐにと弄び、俺はたちまち絶頂に――

 「まだ、おもらしは早いですよ。もっと愉しんでもらわないと……」

 もう何度目だろうか、またもや俺は強制的な寸止めを味わった。

 気が狂いそうな快感と、それを強引に抑え込まれる焦燥感。

 「う、うぐ……」

 奇妙な嗚咽が俺の口から漏れる。

 この寸止め地獄から抜け出して、射精したい――

 そんな思いが、俺の脳を蝕んでいた。

 

 「ふふ、出したいですか? 私のお花の中で、精液ぴゅっぴゅって出したいですか?」

 精神崩壊が一歩手前の俺を見て、マドカはにこにこと笑う。

 「でも、まだまだ我慢してくださいね。私だって、先輩を犯したいのを今までずっと我慢してきたんだから――」

 くちゅ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!

 唐突に、妖花はペニスを吸引してきた。

 ねっとりと吸着しながら、奥へ奥へと吸い込んでくる。

 「あ、あ……! 吸われてる……!」

 「そうですよ、ちゅうちゅうされてるんです。おちんちん吸われるの、たまらないほど気持ちいいでしょう?」

 悶える俺の顔を覗き込み、マドカは笑う。

 「この状態で先っぽをちょっとでも撫でであげたら、たちまちイっちゃいますね。

  ふふふ…… 撫でてほしい? 撫でられたいですか?」

 「マ、マドカ……!」

 俺は、彼女の名を呼ぶ事によって最後の刺激を懇願した。

 ほんの少しでも亀頭に刺激を与えられたら、彼女の言う通りたちまち射精してしまうだろう――

 

 「……でも、ダメです」

 ぎゅっ、と根元がキツく締め付けられる。

 「あ、ああぁぁぁ……!」

 またもや、強制的に射精はせき止められてしまった。

 狂いそうなほどの焦燥感で、視界がぐらぐらと歪む。

 イきたい、イきたい、イかせてほしい――

 

 「ふふ、イきたいですよね? でも、もう少しだけ愉しんでもらいますね」

 とぷとぷとぷ……

 俺のペニスを咥え込んでいる妖花の内部に、なにか液体が溜まっていく。

 それはねっとりと蠢き、肉棒に絡み付いてきた。

 「あ……! 何だ、これ……!」

 「蜜です。アルラウネの蜜――これで先輩のおちんちん、ドロドロのぐちゅぐちゅにしてあげますね」

 「あ、ああああぁぁぁぁぁ……!」

 ぬるぬる、ぬら〜〜……

 アルラウネの蜜とやらは妖花の中に満たされ、ペニス全体にじゅぷじゅぷと纏わりついてきた。

 粘体に揉み解される快感を味わい、体が脱力していく。

 「ふふ、おちんちんをぬるぬるにされる感触はどうですか?

  私の体から分泌された蜜ならば、私の意思で自在に動かすことができるんですよ」

 くちゅくちゅくちゅ……!

 亀頭部を覆い込むようにまとわりついていた粘体が、くりくりと敏感な先端をこね回す。

 「あぐ……!」

 その刺激にこらえきれず、そのまま精を漏らす――

 「ダメです、イかせませんよ……」

 ちゅぷ……と、尿道口に蜜が流れ込んできた。

 今にも溢れ出しそうだった精液は、尿道内に浸入した蜜によってせき止められる。

 「あ、ああぁぁぁ……!」

 開放感は寸前で消え去り、後に残ったのは異常なまでの焦燥感。

 気が狂いそう――というより、もう狂ってしまったのかもしれない。

 射精したい。射精したい。とにかく射精したい。

 ここでマドカの靴を舐めろと言われれば、迷わず舐めていただろう。

 それほど、俺は射精による開放感を求めていたのだ。

 

 「ふふ、イきたいですか?」

 「あ、ああ……」

 マドカの問いに、俺は恥も外聞もなくこくこくと頷いた。

 「イかせてほしいんですね? おちんちん、お花にぐちゅぐちゅされて……」

 「た、頼む……イかせて……」

 俺は無様に、みっともなく、マドカに懇願していた。

 そんな俺の様子を見て、マドカはにこっと目を細める。

 「ふふ、先輩を屈服させちゃった……いいですよ、イかせてあげますね」

 するるる……

 尿道の栓をしていた蜜が退いていく――と同時に、妖花の内部がぐちゅぐちゅと蠢き始めた。

 内壁が蠢き、優しく締め上げてくる。

 妖花全体がうねうねと収縮し、カリがぐにぐにと嫐られる。

 蜜が亀頭にまとわりつき、むにむにと揉み立てられる――

 俺を確実に押し上げていく、妖花での愛撫。

 いよいよ、マドカにイかせてもらえる――!

 

 「あ、あ、あ――!」

 その余りの快感に、背筋がぞわぞわと震えた。

 今までせき止められていた快感が、一気に爆発する。

 快感の濁流が弾け、一気に噴き出す――

 

 「ふふ、出していいですよ。先輩の精子、全部吸い取っちゃいますから」

 「ああぁぁ……! ダメだ、もう…… あああああぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 俺は絶叫し、腰を突き上げた。

 もう限界だ。このまま、妖花の中に――

 

 どくん、どくどくどくどくどく……!

 

 気が狂いそうなほどの快感の中で、俺はとうとう絶頂に達した。

 尿道口からは大量の白濁液が溢れ出し、妖花の内部を満たしていく。

 「あは、先輩……イっちゃった……」

 妖花はちゅるちゅるとペニスに吸い付き、精液を吸い上げてきた。

 「うが……! あ、ああああぁぁぁ……!」

 その吸引はペニス全体を執拗に嫐り、俺を悶えさせる。

 射精中のペニスに浴びせられる、容赦ない吸引。

 それは完全に精液を出し終えるまで続き、俺のペニスは文字通り『搾られた』。

 

 「……どうでしたか、先輩?」

 開放感と脱力感でみっともないほどに弛緩する俺に顔を寄せ、マドカはにっこりと笑いかける。

 彼女は、俺の絶頂時の顔をじっくりと堪能していたのだ。

 「これで先輩、もう完全に私のモノになっちゃいましたね。さて、次はどうしましょうか?

  まだまだ妖花に啜られたいですか? それとも、私の体でしてほしいですか?」

 マドカは人差し指と中指を立て、自らの唇に軽く押し当てた。

 「精を吸い出すのは、そのお花が一番上手ですけど……私の体も味わってみません? それとも――」

 しゅるる……と、マドカの姿がツタに覆われる。

 そのツタは1秒も経たないうちに解け、その下からはブレザーを身に纏った九条さつきの姿が現れた。

 「それとも、高校時代の私に弄ばれたいですか……?」

 「……!?」

 突然の問い掛けに、俺は磔にされたまま硬直する。

 マドカ――いや、九条さつきはそんな俺に顔を覗き込んできた。

 「……ただし、外見だけが高校時代の私に変化してる訳じゃないんです。

  性格や嗜好、性癖や思考なども含めて、高校時代に退行しているんですよ……記憶と、アルラウネとしての特質以外は。

  つまり……九条さつきは貴方を気に入っているものの、マドカの抱いている貴方への恋心は全く存在しません。

  高校時代の私――貴方に会う前の九条さつきは、全ての男性を蔑んでいたものですから」

 そう言って、九条さつきはひらりとスカートを翻した。

 「だから貴方のこと、徹底的に玩具として弄んでしまうでしょうね。

  さあ、どうしますか……? その妖花に可愛がって貰うか、マドカに犯して貰うか――それとも、私と遊ぶか」

 「うう……」

 突然、目の前の少女が突きつけてきた選択。

 完全に彼女に屈服してしまった俺には、戦うとか抗うといった選択肢はもはや存在しない。

 俺は――

 

 アルラウネの妖花で吸い尽くされる

 マドカに犯される

 九条さつきに弄ばれる

 


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