アラウネ・ブルーム


 

 「は、花で……」

 「……分かりました。そんなに気に入って貰えたんだ」

 九条さつきは一瞬でマドカの姿に戻り、にっこりと笑みを見せた。

 「じゃあ……覚悟して下さいね。先輩のおちんちん、搾り尽くしてあげますから」

 

 ぎゅううううぅぅぅぅ……!

 妖花の内部がすぼまり、妖しく締め付けてくる。

 「ふふ……締めつけられるの、いいでしょう?」

 「あ、ああぁぁ……!」

 内壁がペニスにみっちりと密着し、ぎゅうぎゅうと締め上げられる。

 「今度は止めたりしませんから、そのまま出して下さいね」

 そう言いながら、マドカは俺の顔を覗き込んできた。

 慈愛に満ちた目で、快楽に歪む俺の表情をじっくりと眺めている――

 「感じてる先輩、可愛い……」

 マドカは舌を伸ばし、ちろり、と俺の唇を舐めた。

 「ただし、イく時は私の顔を見て下さい。私を感じながら射精してくださいね……」

 「あ、ああ……! マ、マドカ……!」

 俺を追い詰めるかのように、妖花はぎゅうぎゅうと締め付けてくる。

 そして、俺の唇に這うマドカの舌――彼女は、上目遣いに俺の目を見上げた。

 意地悪げな、挑戦的な、それでいて優しい眼。

 この眼で見られながらイかされる――俺は屈辱感を覚えていた。

 

 「う、うう……」

 「ふふ……先輩、我慢してる?」

 マドカはくすりと笑った。

 「我慢してるのに無理やりイかされるなんて、余計に屈辱的なのに……」

 彼女の挑戦的な言葉と同時に、妖花は俺のペニスをぎゅうっと優しく締め上げた。

 それがとどめとなって、俺は耐える余裕もなく絶頂してしまう。

 「あう……ぐ……!」

 どくん、どくどくどく……!

 俺はその心地よい締め付けの中で、たっぷりと精液を溢れさせた。

 

 「ふふ……我慢できなかったんだ?」

 まるで悪戯っ子のように、マドカは笑いかけてきた。

 彼女の手玉に取られ、簡単にイかされてしまうという屈辱――余りの不甲斐なさに、俺は下顎を震わせた。

 「そんな顔しないで下さい、先輩……」

 マドカは、俺の唇に頬擦りしてくる。

 「このお花は搾精器官なんだから、男の人は我慢なんてできませんよ。

  私のお花の中でおもらしして貰えて、嬉しいです――」

 マドカは俺の頬に自身の頬を擦り付けながら言った。

 「だから、もっともっとおもらしさせてあげますね。ぐちゅぐちゅに搾り取っちゃいます」

 「……!」

 彼女の眼には、俺への慈愛と嗜虐の感情が同居していた。

 「そうだ、いい事を思い付きました。さっきは、色々な技で寸止めしましたよね。

  今度は、イくまで色々な技を味あわせてあげます……たぶん、どれでもすぐイっちゃうでしょうけど」

 「な……!」

 あの、さっきの寸止めの恐怖が蘇った。

 あれを、今度は絶頂するまで……?

 

 「どうですか、楽しそうでしょう? 遠慮せずにいっぱい漏らして下さいね。まずは、れろれろしてあげます……」

 ぬるる、れろれろ〜

 妖花の内壁から舌のような軟体が無数に浮き出て、一斉にペニスを責め嫐ってくる。

 尿道口をれろれろと舐め、カリに巻き付いてちろちろといたぶり――

 「あ、ああぁぁ……!」

 「ここも舐めちゃいます」

 れろれろ……と、マドカの舌が俺の口の中に滑り込む。

 そして俺の口内を、ねっとりと舐め回してきた。

 「んっ、ん、ん……」

 「マ、マド――」

 彼女の甘い吐息が、甘い唾液が口の中に伝わり、頭がピンク色に染まる。

 このまま、精も魂も何もかも彼女に捧げてしまいたい――そんな気分だ。

 れるれる…… ぴちゃ、ねろねろねろ〜〜

 口内とペニスを同時に舐め回され、俺の身体は弛緩した。

 同時に、早くも絶頂感がこみ上げてくる。

 

 「先輩、もうイっちゃうんだ……?」

 マドカはいったん俺の唇から口を離し、優しく笑った。

 「おちんちんペロペロされるの、気持ちいいですからね。早くても仕方ないですよね……」

 そう言いながら、マドカは再び俺の口に吸い付いてくる。

 「んん……おちんちん舐められながら、漏らしちゃって下さい……」

 「ん…… んぁぁぁ!」

 マドカの唇に吸い付かれながらも、俺は快楽の声を上げた。

 同時に下半身で快楽が弾け、妖花の中でドクドクと精液を漏らす。

 

 「……ふふ、キスされながら出しちゃいましたね」

 ようやく口を離し、口元に溢れた唾液を軽く舐め取りながらマドカは言った。

 「次は、うねうねしてあげますね」

 うに……、うねうねうね……

 妖花の内部がうにうにとくねり、内壁が妖しく蠕動する。

 その刺激をもろに受け、俺の顔から表情が消えた。

 「あ、うう……」

 「うふ……先輩、情けない顔。でもどれだけ先輩が恥ずかしい顔を見せても、嫌いになったりはしませんからね」

 再び、マドカの舌が俺の唇をナメクジのように這い回った。

 俺は妖花の怪しい蠕動に陶酔し、その穏やかな快感に身を委ねる。

 「あ…… マ、マドカ……」

 「ふふ、気持ちいい? 我慢なんてできませんよね? いいですよ、そのままイっちゃって下さい……」

 「マドカ、マドカ…… あぁぁ……」

 甘く溶かしてしまうようなうねり――その中に、俺は精液を溢れさせた。

 もう何回も出しているのに、精液の量が全く減らない。

 それだけではなく、ペニスへ執拗に刺激を受けているはずなのに痛みも何もない。

 これも、サキュバスであるマドカと交わっているからだろうか――

 

 「次は、これ……ぶつぶつでいじめてあげます」

 「あ、ああ……!」

 妖花の内壁に無数のいぼいぼやぶつぶつが浮き出て、ざらざらと亀頭を刺激してきた。

 さらに細かい突起はざわざわと小刻みに震え、バイブレーションに似た刺激を与えてくる。

 「あっ……! あ、はあぁぁ――!!」

 さっきまでの甘い蠕動とは違い、まるで嫐り尽くすような強制的な刺激――

 「ふふ……これを浴びせてあげたら、みんな手足をじたばたさせて喘ぐんですよ。

  そんなに気持ちがいいんですか? じゃあ、もっとおちんちん全体に浴びせてあげないと……」

 「あ……! や、やめ……! あああぁぁ――ッ!!」

 妖花の内壁全体に柔突起がびっしりと浮き出て、ペニス全体にみっちりと押し当てられる。

 その一つ一つが妖しく蠢き、甘く振動した。

 カリも亀頭も尿道もサオも全てがその刺激にさらされ、俺は身をのけぞらせて喘ぐ。

 「あ、が……! がぁぁぁ……!」

 あまりにキツい刺激に、呼吸すら乱れてしまう。

 「ふふ、痺れてください。おしっこ漏らしそう? おしっこも吸い取ってあげますよ?」

 「あ、あぐ……!」

 俺は妖花の与える強烈な刺激に耐え切れず、そのまま絶頂した。

 どくん、どくどくどく……

 俺を責め嫐っていたいぼいぼやぶつぶつに、精液を振り掛けてしまう。

 「おしっこじゃなくて、精液でしたね。おしっこ漏らしても良かったのに……」

 脱力感で緩む俺の顔を覗き込み、マドカはクスクスと笑った。

 

 「じゃあ、次はしこしこしてあげますね」

 くちゅ、くちゅくちゅ……!

 妖花の内壁がくちゅくちゅと上下に蠢き、まるで扱かれているような刺激を受ける。

 妖花全体がペニスを擦り上げながらぬめぬめと上下し、俺はその刺激に悶えた。

 「ふふ……だんだん早くしてあげますね。どこまで耐えられるかな?」

 「や、やめ……! マドカ……!」

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……!

 妖花がペニスを扱き上げる速度が、徐々に上がっていく。

 激しくなっていく上下運動にさらされ、俺は息を荒げた。

 ぐにゅぐにゅの内壁がペニスに絡みつき、リズミカルに擦り立てられる。

 

 「あ、出る……! マドカ……!」

 「ふふ、もう我慢できないんだ。でも、まだまだ早くなりますよ……」

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……!

 マドカが悪戯っぽい笑みを浮かべると同時に、妖花の責めは苛烈になった。

 「ほ〜ら、ほらほら……我慢できますか? 我慢できますか〜?」

 手で扱くよりも遥かに激しいスピードで上下され、俺は一気に限界を迎える。

 「ああ、あぁ……! あああ――ッ!!」

 どぷっ、どくどくどく……!!

 扱き上げられながら、どくどくと射精する快感。

 そして、射精しているペニスをなおも扱き上げられる快感。

 俺は、執拗に責め立てられながらの絶頂を味わった。

 

 「ふふ、またイかせちゃった…… 次は、たっぷりと絡み付いてあげますね」

 ぎゅる、ぎゅるるるるるるるる……

 触手のようなものが、俺のペニスにみっちりと巻き付いてくる。

 そして肉棒の表面をみっちりと這い回り、性感帯を刺激してきた。

 その触手の一本一本が、それぞれ異なった動きでペニスを責め嫐ってくる――

 「あ、あぁぁ……! マドカ、マドカぁ……」

 「あは♪ 先輩、可愛い……」

 マドカは俺の唇から頬に舌を這わせ――そして、鼻の穴にまで舌を伸ばしてきた。

 「あ…… 何を、マドカ……!」

 「先輩の身体なら、どこだって舐めちゃいますよ。お尻の穴でも……ふふ、後で舐めてあげますから、覚悟して下さいね?」

 「あ、マドカぁ……!」

 マドカの舌が俺の鼻をくすぐるたび、ふわりと甘い香りが伝わってきた。

 彼女の吐く息は、とろけそうなほど甘い匂いがする――

 「ほらほらぁ……ペロペロされて、うっとりしてる場合じゃないですよ?

  おちんちんがたっぷり絡みつかれて、弄ばれてますよ……?」

 「あ……! マドカ、マドカぁ……!」

 俺はもはや、マドカの名を連呼するだけの存在と成り下がっていた。

 ペニスを妖花などに咥え込まれ、精液を吸われながら舌での愛撫を受ける――それを屈辱だとも思わない。

 もはや俺の脳は、アルラウネの香りによって犯し尽くされていた。

 「先輩、もうイっちゃそう……亀頭を可愛がってあげますね。先っぽ責めで漏らしちゃって下さい」

 ぎゅるるるるるる……

 亀頭に触手が巻き付き、渦を巻いて妖しく責め嫐ってくる。

 「あ、あ、あぁぁぁぁ……!!」

 その刺激で俺は絶頂し、妖花の中に精液を撒き散らした。

 

 「次は、吸ってあげますね。おちんちんバキュームされるの、好きでしょう……?」

 くちゅ、ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!

 さっき寸止めされた時のように、妖花はペニスを奥へ奥へと吸引してきた。

 粘液にまみれながら、吸着され啜り込まれていく俺の肉棒――

 「そ、それ…… いい……!」

 「ふふ……今度は止めませんから、たっぷり吸われちゃって下さいね」

 「あ、マドカ……!」

 ペニスは妖花の奥へ奥へと吸い寄せられ、四方からちゅうぅぅと妖しい吸引を受けている。

 「あ、あ…… あ――ッ!!」

 「あは、さっきと同じ……先っぽをちょっとでも撫でたら、すぐイっちゃいそうでしょ?」

 俺を吸引で嫐りながら、にっこり笑うマドカ。

 「今度はちゃんと、最後までしてあげますね」

 「ああ、マドカ…… 早く、早く……!」

 俺は妖花の中で、ペニスをびくびくと痙攣させた。

 ソフトな吸引を受け続ける生殺しの快感。

 早く止めを刺してほしい。このまま、一気に射精に追い込んでほしい――

 

 「……じゃあ、イっちゃえ〜♪」

 れる……と、舌のような軟体が亀頭を撫でた。

 同時に、内部がきゅっ、きゅっ、きゅっ、と締め上げてくる。

 そして、魂ごと吸い尽くされそうな甘い吸引――

 「あ、あぁぁ……」

 俺の脳内は、真っ白に染まる。

 喘ぎ声も出ないほどの快感――俺は天国を味わいながら、ドクドクと射精した。

 マドカに弄ばれ、イかされた――そんな満足感と、屈辱感にまみれながら。

 俺の精液は、たちまちちゅうちゅうと吸引されていった。

 

 「次は、蜜ですね――」

 くちょ……と、妖花の内部から粘液が分泌される。

 それは俺のペニスを浸すだけではなく、ねっとりと溢れ出して俺の股間全体を塗らした。

 その蜜は意思を持っているかのように、俺のペニスを包み込んでぐちゅぐちゅと愛撫してくる。

 この蜜は確か、マドカの意思で自在に動かせるのだ。

 

 「ふふ、お尻の穴を舐めてあげるって約束でしたよね――?」

 しゅるるる……と、磔にされている俺の両足にツタが巻き付いた。

 そのまま足がぐい、と真上に持ち上げられ、マドカの前に恥部全体をさらしてしまう。

 陰嚢はもちろん、アナルまでも――

 「マ、マドカ……!」

 「ふふ、先輩のお尻……」

 マドカは微笑みながら、俺の臀部に顔を埋めてくる――

 そして、アナルにれろりと舌を伸ばした。

 「あぐ……!」

 敏感な部分を舌で撫でられ、俺は呻いてしまう。

 ぴくぴくと震えたペニスを、妖花内の蜜がねっとりと覆い込んでぐちゅぐちゅとまとわりついてきた。

 ペニスを蜜で、アナルを舌で同時に嫐られる快楽に、俺は身を震わせる。

 

 「あ、ああぁぁぁ……!」

 「ん……れろ…… 先輩、気持ちいい……?」

 「ああ、良すぎる……」

 前と後ろを同時に責められ、俺は快感の呻きを漏らした。

 ぐちゅ、ぐちゅぐちゅ…… ねちゃ……

 れろ、ねろねろ……ちゅぷ……

 肉棒は粘度の高い蜜にこね回され、アナルはマドカに舐め回されている。

 ペニスとアナルを同時に犯され、俺は喘ぐ。

 「あ……! マ、マドカ……! いいよぉ……! あぁぁ……!」

 「先輩がよがってる…… 私にお尻の穴舐められて、先輩がよがってる……」

 マドカは上気したように呟き、さらに情熱的にアナルを責め続けた。

 舌を内奥にねじ込み、れろれろと這い回らせる。

 唾液をたっぷりまぶして、アナル全体をべろべろと舐める――

 「マ、マドカぁ……!」

 「イって……! 先輩、イって、イって、イって……! 私でイって下さい……!」

 「ああ……! マドカ、マドカ……!」

 アナルに這う舌の感触。そして、ペニスを嫐り続ける粘体の感触――

 俺はマドカの情熱的な責めに屈し、そして絶頂した。

 妖花は精液をじゅるじゅると吸い取り、なおもペニスを吸い嫐る。

 アナルを責めるマドカも、まるで舌での愛撫をやめる様子はない。

 

 「ふふ……お尻の穴ペロペロされてイっちゃいましたね。

  でも、まだ終わりじゃありませんよ。お尻の穴がふやけるまで舐めてあげますから……」

 れろれろ……と、マドカはなおもアナルを舐めてくる。

 さらに、妖花は再び精液の吸引を開始していた。

 彼女の貪欲な搾精は、まるで終わりを見せない――

 

 「あ…… マドカ、マドカぁ!」

 「いいですよ、先輩」

 「あ、ああぁぁぁぁぁ……!」

 どくん、どくどくどく……

 

 異界と化した学園の屋上で、俺とマドカは淫らに絡み合う。

 俺はツタで拘束され、ペニスは妖花に貪られ、マドカがアナルを舐め続けているという、余りにも歪な交わり。

 それでもマドカは、心から幸せそうに奉仕を続けていた。

 見掛けの事象としては、サキュバスに捕食されるただの獲物。

 しかし俺とマドカの関係は、そんな一辺倒なものではない……そう俺は思っていた。

 今日も俺達は、淫らな会合を続ける。

 明日も、明後日も、明々後日も、来週も、来年もずっと――世界の終わりが訪れるまで、永遠に。

 

 −THE END−

 

 

 



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