魔を喰らいし者4




「じゃーん! ここがボクのお家だよ」

「家っつーか……城だろこれは……」

 目の前にそびえ立つ巨大な建造物を前に、俺は思わずそう洩らしていた。そこにあったのは、まさしく城というしかない物だったからだ。周りには森を切り開いて作ったと思われる広い庭があり、そこは色とりどりの花で飾られている。

「まあ、ラグドリアン城って名前もあるんだけど……ボクにとっちゃ、自分の家でしかないからね」

「そういうものか……しかし、サキュバスってのは皆こんなに大きい城とかに住んでるのか?」

 いくらなんでもそれはないとは思うが、万一という事もある。マルガレーテのいた城もこのぐらいの規模だったしな。

「まさか。このぐらい大きな城に住めるのは、多分女王七淫魔かそれに匹敵するレベルの淫魔だけだと思うよ。ひょっとして、他にこれくらい大きな城を見たことがあるの?」

「ああ、マルガレーテって奴の城なんだが……」

「マルガレーテって……まさか、あのマルガレーテ・ノイエンドルフ!?」

 驚きを顔に浮かべるクリス。

「……あいつ、そんなに有名なのか?」

「有名なんてものじゃないよ! 女王七淫魔の一人、拷問狂のマルガレーテって言えば魔界じゃ知らない淫魔なんていないくらい……ひょっとしてまさかカイ……マルガレーテの手先なんかだったりしないよね?」

「手先? まさか! あいつはむしろ敵と言ってもいいくらいだ」

 クリスの口調から彼女がマルガレーテの事を良く思っていない事を察し、俺は正直に答えた。その言葉に、クリスは露骨に安堵の表情を浮かべる。

「良かったぁ……カイがマルガレーテの手先だったりしたら、ボク母さんに殺されちゃう所だったよ……」

「殺されるって大げさな……クリスのお母さんってあいつと仲悪いのか?」

「はっきり言って、最悪かな。うちのお母さんも女王七淫魔の一人なんだけど、マルガレーテとはすっごく仲悪くて……ボクの母さんは人間と淫魔は共存すべきだって主張してるんだけど、マルガレーテはこれ以上人間をのさばらせるのは淫魔にとって害にしかならないって言ってるし……」

「まあ、確かにあいつの態度はそんな感じだったな」

 表面上は隠そうとしていたようだが、マルガレーテの行動からは人間に対する嫌悪や憎しみといった感情があるように俺には思われた。もしかすると、過去に人間と何かあったのかもしれない。まあ、俺にとってはどうでもいい事だが。

「ところで、ちょっと尋ねたいんだが……女王七淫魔って、何だ?」

「あー……女王七淫魔ってのはね、淫魔の中でも極めて格の高い七人の淫魔の事だよ」

 七人って事は……クリスのお母さんとマルガレーテの他にあと五人いるわけか。しかし、あのマルガレーテが……ねぇ。

「そいつらは、人間の事はどう思っているんだ?」

「うーん……人間と友好的な人もいるし、そうでない人もいるかな。一応魔界では共存派が主流だけど、マルガレーテが台頭してきてからはそうでない淫魔も結構増えてるらしいよ」

「……ちなみにあいつが台頭した頃ってのは、どれくらい前の事なんだ?」

「大体、二百年くらい前の事だったと思うよ。まだボクが小さかった頃かな」

「にっ、二百年っ!? ちょっと待てクリス、今お前何歳なんだ!?」

「ボク? ボクは209歳だよ。まあ、サキュバスの中じゃ大分若い方なんだけどね。サキュバスって基本的に不老だから、3000年以上も生きてる人だっているし」

 3000年……イエス・キリストより1000年近く前から生きてるやつもいるのか。それはすごいな。

「そういや、マルガレーテは今何歳くらいなのかわかるか?」

「確か、520歳くらいだったと思うよ。それがどうかしたの?」

「いや、ちょっと気になっただけだ……しかし、520歳くらいねぇ……」

 俺より500歳くらい上って事か。今度奴に会ったら、歳の事を突いてからかってやるとしよう。

「そういや、何でカイはマルガレーテの事知ってるの? 誰かから聞いたとか?」

「いや……実は三週間くらい前に、変な罠に引っかかって、奴の城に連れて行かれたんだ。その後アイアン・メイデンとかいう拷問器の中に放り込まれたんだが、色々やって抜け出すことに成功してな……ん、どうした?」

 クリスが目を丸くしているのに気づき、俺は尋ねた。

「カイ……まさか、マルガレーテの屋敷から自力で脱出したっていうの?」

「ああ。もっとも半分くらい見逃されたようなものなんだけど……それがどうかしたか?」

「どうかしたって……すごいよカイ! 今までマルガレーテの城に連れて行かれて、無事に脱出できた人なんてほとんどいなかったのに! それも、自力で脱出なんて……多分カイが初めてだよ!」

「そ、そうなのか……」

 どうやら俺は気づかぬ内に、いくつか偉業を成し遂げていたらしい。女王七淫魔とやらの手下に誘拐され、その女王七淫魔の一人であるマルガレーテから直々に拷問を受け、そこから抜け出す際に世界初の雄生体の淫魔となり、自力でマルガレーテの城から脱出……波乱万丈にもほどがあるな、俺の人生。しかも、助力を求めた相手はマルガレーテと同じ女王七淫魔の娘ときた。いったい何の嫌がらせだ?

 ちなみに今は、翼と尻尾は完全に体の中に仕舞っている。あまり見せびらかすと、無用なトラブルを招きかねないしな。

「やっぱりカイってすごい……本当にボクの運命の人なのかも……♪」

「ん? 今何か言ったか?」

「あ、ううん。何でもない!」

 手をぶんぶんと振り、慌てるクリス。まあそれほど追求するほどの事もないだろうと判断し、俺はそれ以上尋ねはしなかった。

「まあそれはそうと、そろそろ行こうぜ」

「あ、そうだね。それじゃカイ、ボクに付いてきて」

 そう言うと、クリスは目の前にそびえ立つ城に向かって歩き出した。その後を俺も追う。城の正門の前にたどり着くと、門は内側からゆっくりと開いた。その奥には、十数人のメイドが整列して両脇に並んでいる。皆目立たないサイズの翼と尻尾を生やしているのが見て取れた。おそらく、彼女達も全員サキュバスなのだろう。

「お帰りなさいませ、クリスお嬢様……あの、そちらの方は?」

「この人は、ボクの大事なお客さんだよ。しばらくここに泊めてあげる事になったから、ちゃんとお世話してあげてね。あっ……一応言っておくけど、カイに手出したら駄目だからね!」

「かしこまりました、お嬢様……えっと、カイ様でよろしいですか?」

「ああ……一応自己紹介しておいた方がいいか。俺は甲斐村正。甲斐が苗字で村正が名前だ。甲斐でも村正でも好きな方で呼んでくれて構わない。しばらくの間、よろしく頼む」

「なるほど……わかりました、甲斐様」

 そういうと、メイド達は俺に向かって頭を下げた。何か、人に頭を下げられるのは慣れてないから照れるな。

「んー……ねえ皆、ジェラは今何してるか知らない?」

「ジェラ様ですか? ジェラ様でしたら、確か厨房の方にいらっしゃったかと」

「厨房か……だったら後で夕食の時にカイを紹介すればいいか」

 ジェラ? 初めて聞く名前だな。クリスの家の人なのか?

「クリス、そのジェラって人は誰なんだ?」

「ああ、ジェラはうちのメイド長なんだよ。五年くらい前にここに来たばかりだけどね……」

 クリスの話振りから察するに、彼女とそのジェラという人とはあまり仲がよくないようだ。

「それはそうと、カイこれからどうする? ご飯にする? それともお風呂? それとも……ボク?」

「どこの新婚家庭だよ、それ……とりあえず、シャワーでも浴びたいかな。ここ三週間くらい、水浴びくらいしかできなかったし」

 こう見えても俺は結構きれい好きなんだ。まあ、訓練の時は三日間シャワーすら浴びないなんて事もザラだったけどな。

「そっか……じゃあキミ、カイをお風呂に案内してあげてくれるかな?」

「はい、わかりました。では甲斐様、どうぞこちらへ……」

 クリスに指名されたメイドは、俺を連れてバスルームへと向かった。







「……くぅぅぅぅっ! 三週間ぶりのシャワーは気持ちいいな! 本当に生き返るようだ!」

 全身に降り注ぐ暖かい水滴の嵐を浴びながら、俺は思わずそう口にしていた。人間界では春になってから結構経っていたというのにこの辺りは気温が低く、水もかなり冷たかったからな。魔界と人間界の季節の移り変わりは違うのかもしれない。

「しかし、魔界に来て最初に目にした風呂が……まさか檜風呂とはな。クリスの母さんって、日本の文化が好きだったりするのか?」

 だとしたら結構話せるタイプかもしれない。そんなことを思いながら俺は浴室の壁に手を伸ばし……途中で気づいて手を引っ込めた。

「……そういや、ここは俺の家じゃなかったな。さすがに髭剃りは置いてないか」

 仕方ない、爪を伸ばして剃るとしよう。

「髭剃りですか? でしたら、ここにございますよ。はい、どうぞ」

「どうもありがとう……って、何かぬるぬるしてるなこれ……まあ、水で洗い流せばいいか。後、シェービングクリームもあったらうれしいんだが」

「はい、どうぞ」

「サンキュ……って、これも何か付いてるな……まあいいか。それはそうと……」

 俺は言葉を一旦切り、後ろへと振り向いた。そこには二股の赤い三つ編みの髪とエメラルドグリーンの瞳が印象的な、ロングスカートの美しいメイドがいる。彼女はにこにこと笑いながら、こちらを見返していた。翼と尻尾は見当たらないが、この屋敷のメイドならば彼女もおそらくはサキュバスなのだろう。翼と尻尾は服の下に隠しているに違いない。

「……気配を消して風呂場にこっそり入り込むのは、少々悪趣味じゃないか?」

「……ちなみに、いつから気づかれてました?」

「あんたが脱衣所にこっそり入ってこようとしてた辺りからだ。扉を開ける音は聞こえなかったけどな」

 俺がそう言うと、謎の美人メイドは驚いた表情を見せた。

「驚きました。今までそれ程早い段階から相手に気づかれた事は、一度もなかったのですが……」

「生憎、昔親父に色々仕込まれててね……半径十メートルまでならどこに人がいるかくらいは、目を瞑っていても大体わかるんだ」

 普通に日常生活を送る上では全く役に立たない能力だが、俺のような仕事をしていると結構役に立つことも多い。まあ、親父に身に着けさせられた技術の大半はそんなものばかりだが。

「それはすごいですね……申し遅れました、私は……」

「ストップ。その先は言わなくても予想は付く……あんたがジェラだな?」

 俺の言葉を聞き、メイドの動きが一瞬止まる。だが嘘を吐いても意味がないとわかったらしく、すぐに口を開いた。

「……はい、その通りです。ひょっとして、クリス様から私の事を聞かれたのですか?」

「いや、クリスからはあんたがメイド長だって事と、五年くらい前にここに来たって事しか聞いてない」

「では、何故私がジェラだと? 参考までにお聞かせいただけませんか?」

「まあいいけど……大して面白くもないと思うけどな。簡単な理由だし」

 とりあえず、ここは相手の機嫌をとっておいた方がよいだろう。そう考えた俺は、自分の推理を話す事にした。

「まず、あんたが風呂場に入って来ようとしているのに気づいた俺は、誰が何のために入って来ようとしているのかを考えた。最初はクリスが入って来ようとしているのかと思ったが、俺の見た限りではあいつに気配を消すだけの技術はない。そして侵入者が気配を消していた事から、誰かがが間違って入ってきたなんて可能性もまずありえないとわかる」

「……なるほど、それで?」

「以上の理由から、侵入者が俺に用があったことは容易に推察できる。それも、なるべくなら俺に気づかれないようにする必要があったって事も。そこから考えられる可能性はただ一つ。俺がクリスやこの城の住人に害をなす者か否かを見極めるためだ――場合によっては、殺害することも辞さない為に。そうだろ?」

「……そこまでお見通しでしたか」

「ああ。そしてそれができるような人物ってのは、ある程度の地位と実力があり、なおかつ嫌われ役になる事も辞さない者だけ……クリスの態度から、この家にいるメイドでその条件に当てはまりそうなのはあんたぐらいだろうと推測したんだ。これだけ大きい城のメイド長を勤めるとなれば、それ相応の実力は必要だろうしな」

 まあ、わざわざ話す程の事でもないけどな。少し考えれば、誰にでもわかりそうなものだし。

「……そうでしたか。教えていただいてどうもありがとうございます」

「いや、礼を言われる程の事じゃないんだがな……まあそれはともかく、あんたの目から見て俺はどうだった?」

「そうですね……一言で言い表すなら、落ち着いた方かと。私が近づいていたのを知りながらそ知らぬ顔でこちらの反応をうかがっていたあたりは、大したものだと思います」

「……で、俺はこの城にとって害を為す者に見えたか?」

「……私の見る限り、村正様は浅慮な真似を為さる方には見えませんでした」

 ……上手く誤魔化してるな。今すぐ事を起こすような者には見えないが、まだ警戒を解くつもりはないという事か。まあ無理もないだろう。彼女達にとって俺は異邦人のようなもの。そうやすやすと信用してもらえるとは思っちゃいない。

「……安心しろ。少なくとも俺は、クリスや城にいる者達に迷惑をかけようなんて思っちゃいない。これでも人に対する礼儀はわきまえているつもりだ」

 これは本当の事だ。勝手に人を誘拐しやがったマルガレーテにはああいう対応を取ったが、本来俺はちゃんとした対応をする相手にはきちんと応える主義だからな。

「まあ、すぐに信じてもらおうとは思わない。気になるなら適当に見張っててくれ」

 そう言うと俺は彼女に背を向けて髭を剃り始めた。ジェラは俺の後ろで、何一つしゃべらずじっとそこにいる。

「……こんなものか。貸してくれてありがとな、ジェラ」

「いえ、礼を言われるほどの事ではございません」

 髭を剃り終わると、俺は髭剃りに付いたシェービングクリームをしっかりと洗い落とし、シェービングクリームの瓶と一緒に返した。ジェラはそれを受け取ると、メイド服の内側へと仕舞い込む。

「……しかし、髭剃りとシャービングクリームを持ってるとは思わなかったな。誰か前に使っていた奴でもいたのか?」

 流石にジェラが髭剃りを使うとは思えない。となれば、誰か使う者がいて、そいつのために持っていたと考えるのが自然だろう。

「ええ。五年程前までは人間界にいたのですが、その時のご主人様がよく髭を剃る方で……」

「なるほどね……しかし、人間界にもメイドとか雇える人って本当にいるんだな。やっぱりそういうのって、どこそこの名家の何々さんとかそんな感じの連中ばかりなのか?」

「大体はそうですね……あまり裕福でない方がご主人様の場合もありましたが」

 ふむ……しかし、裕福でないのにメイドを雇う余裕があったのか。ひょっとして、サキュバスだから質のいい精を対価にもらってたとか?

「……ジェラはどうして、その人に雇われてたんだ? 誰かに頼まれたとか?」

「あの、あまり個人的な事を聞かれるのは……」

「……ああ、悪い。本物のメイドと話す機会なんてめったにないから、つい調子に乗りすぎた。どうか気を悪くしないでほしい」

 つい数週間前に本物のメイドに誘拐された経験はあったりするのだが、あの時はロクに話す機会はなかったからな。本物のメイドがどんな環境で働いているのかは、ちょっと興味もあったし。

 とはいえ、ここでしつこく詮索して彼女の機嫌を損ねるのはまずいだろう。そう考え、俺は素直に頭を下げた。

「いえ、それほど気にはしていませんから」

「そうか、よかった。それはそうと……いつまでも見られてるのは流石に恥ずかしいんだが」

 ここは風呂場で、俺は先ほどまでシャワーを浴びていた。必然、俺は裸なわけで……俺に露出の趣味がない以上、相手が美人とはいえあまりじろじろと見られたくはない。

「あら? 確か村正様は、気になるなら適当に見張っていてくれと……」

「確かにそうは言ったが、流石にすぐ近くでじろじろと見られるのはな……もうちょっと、どうにかならないか?」

「うーん……あ、いい事を思いつきました」

 そう言うと、ジェラはぽんと手を叩いた。

「いい事?」

「ええ。村正様がよければですが……背中を流して差し上げようかと」

「……は? えっと、背中を流すって……ジェラがか?」

「はい。こう見えても私、男の人の体を洗うのは結構得意なんですよ。それにこれなら、村正様も私の事をそんなに気にすることもないでしょう?」

 ふむ、一理あるな。それにこんな美人のメイドに背中を流してもらうなんて体験、この機会を逃したらそうそうできそうもないし。

 ……まあ、後者の理由の方が比重が大きいのは確かだが。

「……じゃあ、お願いしようかな」

「はい! では……失礼しますね」

 ジェラは近くにあったボディーソープの液を手に垂らすと、両手で泡立て始めた。そしてその泡を、俺の背中に塗りつけ始める。その手つきは慣れたもので、実に心地良かった。

「どこか、かゆい所はございませんか?」

「いや……しかし、本当に上手いな……」

「ありがとうございます。では……もっと気持ちよくして差し上げますね」

 ジェラがそう言うと同時に、背中に泡を塗り広げていた掌の感触が変化する。繊細で丁寧な手つきは変わらないが、その動きの一つ一つが背中の皮膚を刺激し、むず痒いような、それでいて気持ちいいような感覚を生じさせるのだ。

「くっ……ぁっ……?」

「ふふっ……前の方も洗って差し上げますね」

 そう言うと、ジェラは俺の胸元へと手を滑らせた。そしてボディーソープでぬめる手で、まるで愛撫するかのような手つきで泡を塗りつけ始める。

「……って、おい! 前は自分で洗えるから……」

「ふふ、遠慮なさらずとも結構ですわ」

「いや、遠慮とかじゃなくて……ふぁっ!?」

 にこにこと微笑みながら、ジェラは俺の乳首を指先で弄り始めた。ジェラの手を止めようと俺は手を伸ばすが、腕の表面がぬるぬるしていてうまく掴めない。

「こっ、この……さっきからわざとやってるだろ!」

「あら、何の事でしょうか?」

 涼しい顔でとぼけてみせるジェラ。やむを得ず力ずくで振り払おうとした俺だったが、ジェラの体はまるで俺の肌に吸い付くかのように離れようとしない。

「くっ……はっ、放してくれ!」

「……心配なさらずとも、村正様に危害を加えるような真似はいたしません。どうか、今は大人しくしていてくださいませ」

 そう言いながら、ジェラは愛撫のような手つき――というか、すでに愛撫そのものだが――で、俺の体を洗い続ける。

 俺は……





選択肢1:観念し、このまま隅々まで洗ってもらう事にした

選択肢2:翼を使い、抵抗する事にした






アナザー一覧に戻る