フェイスハガー娘


 

 見てみたい――俺は、思わずそう思ってしまった。

 あのロゼットが、快感に悶える姿を見てみたい――

 

 俺のそんな感情の動きを見抜き、クィーンは笑う。

 『そうか、では見ておれ……主の惚れた娘を、快楽の虜としてやろうぞ』

 ロゼットの体に絡んでいた触手が巧みに動き、彼女の衣服を引き裂いてしまう。

 たちまち、全裸にされてしまうロゼット――その裸体は、人間の女性と全く変わらない。

 その股間に、ぐちゅり……と、チューブ状の触手が吸い付いてた。

 

 「無駄です。私には、快感を受けるというメカニズムそのものが――」

 ロゼットの言葉を無視し、くちゅっ、くちゅっ、と触手が蠢く。

 まるで、彼女の股間を包み込んで作業を行っているかのように――

 「そんな……、これは……?」

 不意に、ロゼットが困惑のような表情を浮かべていた。

 『だから、言ったであろう? 『魂』さえあれば、神経の通った肉体を与えられる。

  快楽を感じる神経とやらも、お主の魂に繋げることができるのだ――』

 「この感覚は……、ケージ、これは……」

 ロゼットは体を震わせ、上擦った声を漏らす。

 『よし、こんなものか……』

 ずぬぬぬぬ……と、チューブ状の触手がロゼットの股間から離れていき――

 そこには、なんと立派な男性器が備わっていた。

 

 「そんな、これは……!!」

 俺以上に驚愕した様子のロゼット。

 股間に生えたペニスは、すでに隆起してぴくぴく脈動している。

 その先端に、一本の触手がつん……と触れた。

 「ひゃぅん……!」

 か細い声を上げながら、ロゼットの体がびくんと震える。

 それは、女性の喘ぎそのものだった。

 「想定外の感覚です、こんな――」

 『分かったであろう? ほれ、男根だけではないぞ……?』

 

 じゅるじゅるじゅる……

 

 ロゼットの手足に絡んでいた触手が伸び、太腿や脇、首筋や胸にまで伸びてきた。

 それは、愛撫のように彼女の体をじっくりと這い回り――

 「はぅん! ひぁ、あぁぁぁぁぁぁ!!」

 ロゼットの体が、びくんびくんと跳ね上がった。

 『ふふ、感度が良いのう。ほれほれ、もっと悦ぶがいい……』

 さらに無数の触手がロゼットに襲い掛かり、股間を除く全身を這い回る。

 じゅるじゅると、無数の蛇に巻き付かれるかのような状態にされるロゼット――

 「あ、あ……! はぁぁぁ! ダメです、そんなの、だめぇぇぇぇ……!!」

 アンドロイドの少女は、今まで見せなかったような表情を見せていた。

 とろけるような顔で、唾液を滴らせながら悶えている。

 初めて受ける快感に、免疫が全くないのだ――

 その肉棒はびくんびくんと脈動し、先端から先走り液が伝っていた。

 

 『さて、男根も嫐ってくれようか?』

 「……!」

 ロゼットは涙目ながら、きっ、と拒絶の表情を見せる――

 

 ……くちゅくちゅ。

 

 「はぅぅ……! あ、あぁぁぁン!!」

 しかし触手が両胸へと螺旋状に絡み込むと、たちまちその表情は緩んでしまった。

 快楽の声を漏らしながら、全身をわななかせて悶える――

 『どうだ、男根にも絡めてほしかろう。オスの快楽、その身に教え込んでくれようぞ』

 「誰が、そんな――あはぁぁ!」

 ロゼットの毅然とした態度は、三秒すら持ちはしなかった。

 体中にねっとりと触手が這い回り、強制的に喘がされたのだ。

 その顔は快感に緩み、恍惚と――そして、もどかしさを感じている様子。

 ロゼットの股間にそそり立った肉棒の先端からは、先走りがだらだらと漏れ続けている。

 

 『さて、絡めてほしいか?』

 「あ、あぅぅ……」

 三度目の問い掛けに対して、ロゼットは緩んだ表情を見せるだけだった。

 『拒まんのか、絡めても構わんのだな――では、オスの悦びを味わうがいい』

 しゅるしゅるしゅる……と、ピンク色の触手がロゼットのペニスを容赦なく巻き上げていった。

 螺旋状に絡み付き、うにうにと刺激しながらペニスに取り付いていく――

 

 「ひゃ……!! あ、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 ロゼットは壮絶なまでに反応し、その身をがくがくと震わせていた。

 腰をガクガクと突き出し、目を見開きながら涎を垂らし――

 涙をポタポタと零れ落としながら、泣き笑いの表情でロゼットは悶える。

 「ダメです……! そんな、そんなの……! ひゃぅぅぅん! ケージ、ケージぃぃ……!」

 俺の名を呼びながら、ロゼットは腰をガクガクと揺さぶっていた。

 ペニスは四方から襲ってきた触手に絡まれ、もはや肌の部分は見えないほど。

 絡み付いた触手に肉棒がじっくりと締め上げられ、じゅるじゅると這い回られ――ロゼットの顔は緩む一方。

 そして――その限界は、あっけなく訪れていた。

 「うぅぅ、ケージ、ごめんなさい……ごめんなさいぃぃ……」

 涙をぽろぽろとこぼしながら、その体が二度三度と跳ね上がる。

 同時にペニスに絡んだ触手の隙間から、白濁した液体がだらだらと溢れ出した。

 触手の刺激で、初めての射精を体験したのだ――ロゼットは頭部を項垂れ、初射精の快感に浸りきっていた。

 

 『ふふ……良かったろう?』

 しゅるしゅると股間部の触手が解かれ、萎えたペニスが露わになる。

 それはぬらぬらと粘液にまみれ、だらりと垂れ下がっていた。

 「んん……、ケージ……」

 あまりの快感と疲労感ゆえか、ロゼットはうわごとを呟いている。

 そしてクィーンの巨大な顔は、再び俺の方に向いた。

 『さて――そろそろお主も、悦ばせてほしいであろう。面白い趣向で、楽しませてやるとしよう――』

 「な、何を……!」

 腰まで粘体に沈んでいた俺の体――それが、ずぶずぶとより深くまで沈み込む。

 腕から胸、さらに肩まで――頭だけを外に出し、全身がクィーンの粘体に埋もれてしまったのである。

 不気味な肉の感触が、俺の全身をぴっちりと包み込んでいた――

 『これより、この機械人形に与えられた快楽を、お主が追体験することになる。

  お主の体を包む粘体が、機械人形に与えられた刺激とまったく同じ感触を再現するのだ』

 「な、そんな――」

 『聞いたか、機械の娘よ。お主の味わった快楽を、想い男も体験することになるのだぞ?』

 「私の快感を、ケージも……?」

 ロゼットは、ぼんやりした顔で呟く。

 もはや、彼女は正気を保っていないようにも見えた――

 

 そして彼女の前に、ずるずると一本の触手が伸びてきた。

 さっきのように絡み付くものではなく、男性器を咥え込むタイプの触手。

 その穴の中には、にゅぐにゅぐと蠕動する肉壁と無数の細かい触手が備わっている――

 「あ、あぁぁ……!」

 その中を見せ付けられ、ロゼットの体がびくんと震えた。

 触手が与えるであろう強烈な快感に恐怖し、そして期待しているのだ。

 『これで、お主の男根を嫐ってやろうぞ……』

 「あぁ……ケージ、ケージ……!」

 股間に迫ってくる触手を見据え、ロゼットは救いを求めるように俺の名を呼ぶ。

 それでいながらペニスは触手の中を見せ付けられただけで勃起し、天を向いていた――

 そんな肉棒に、ゆっくりと触手の淫口が覆い被さっていく。

 

 「ひぁ……! はぁぁぁん……!」

 「う、うぁぁぁぁ……!」

 ロゼットと俺の声が、全く同じタイミングで発せられた。

 俺のペニスを、言い知れない感触が包み込んだのだ。

 ロゼットも同様に、その快感を味わっている――いや、逆だ。

 俺の方が、ロゼットの味わっている快感を体験させられているのだ。

 ひくひく収縮する柔らかな内壁がみっちりとペニス全体に吸い付く感触。

 ヌルヌル感を味わわされながら、締め付けられる快感――

 クィーンの吸引触手は、狂おしい快楽をもたらしてきたのだ。

 

 「くぅぅ……ン」

 犬のように、鼻に掛かった声でロゼットが喘いだ。

 「うぐ、うぅぅ……!」

 その快感を追体験させられている俺も、声を漏らしてしまう。

 中はねちゃねちゃと蠢きながら、ペニスに吸い付いてくる――

 さらに、もぐもぐと咀嚼するような動きさえ見せ始める。

 歯のない肉壁にぐちゅぐちゅと食らいつかれ、徐々に俺は我慢の限界を迎えつつあった。

 「やぁぁぁぁぁ……! ケージ、ケージぃぃ……! ひぅ……! んんっ!」

 とろんとした目で、体をひくひくとわななかせながらロゼットは悶える。

 水から上げられた魚のようにその体がビクビクと跳ね上がり、口をぱくぱくと開いては閉じる――

 その目からは涙がぽろぽろとこぼれ落ち、身も世もない快楽を味わっているようだ。

 『ふふ……オスの快感は素晴らしかろう』

 「はぅ……! ケージ、あぁぁぁぁ……ン!」

 クィーンの声も聞こえず、股間を貪られる快感に夢中になるロゼット。

 そして俺も、もはや限界に近かった――

 

 『ではそろそろ、昇天するがいい――』

 クィーンがそう言った瞬間、触手での責めがねちっこくなった。

 肉壁がぶちゅぶちゅとカリや亀頭にまとわりつき、吸い付きが激しくなる。

 まるで、生命力そのものを吸い取ろうちしているかのような狂おしい吸引力――

 「やぁぁ……! ケージ、ごめんなさい、ケージ……!」

 ロゼットは腰を突き出し、そして果てていた。

 股間をガクガクと震わせ、あの触手に精液がじゅるじゅると吸われていく――

 「うぁ、あぁぁぁぁ……!」

 そしてロゼットとほぼ同時に、俺も絶頂していた。

 ペニスに食らいついている肉壁に、精液をドクドクと吐き出す――

 まるで、ロゼットと一体化したかのような感覚。

 ロゼットは涙を流しながらがっくりと項垂れ、恍惚の残滓に浸っていた。

 

 『面白いのう……これより、たっぷりと嫐ってやるぞ。あははははは……!』

 そんなクィーンの哄笑が、周囲に響き渡ったのだった。

 

 

 

 

 

 俺とロゼットは、宇宙港からメインルームに引き戻されていた。

 そこは、クィーンの間。多くのシスティリアンを集め、今日も狂宴がなされる場所。

 

 「はぅぅぅぅ……!! ケージ、気持ちいいですぅぅ……!」

 ロゼットはシスティリアンの一人に組み敷かれ、騎乗位で腰を振りたてられていた。

 普段のロゼットなら、容易く倒せるであろう雑魚――

 そんなシスティリアンはロゼットの上で腰を振り乱し、優越感たっぷりにいたぶっている。

 「あぅ、あぁぁぁぁ……!」

 その膣内で、ロゼットのペニスは締め付けられ、嫐りたてられていた。

 多くのシスティリアンが、そんな痴態を眺めてくすくすと笑っている。

 「ひゃぅぅ……ケージぃぃ、きもちいぃぃぃ……」

 まるでシスティリアンに征服されるようにのしかかられながら、ロゼットは涙を流して喘ぎを漏らすのみ。

 

 「うぅ……、ロゼット……あぅぅ……!」

 そして俺の体は今も、ロゼットの得た快楽を追体験させる粘体に埋もれていた。

 ロゼットを犯しているシスティリアンの中の感触が、俺の肉棒にもはっきりと伝わってくる。

 肉の絡み付きがどんどん激しくなり、亀頭に優しくまとわりつき、締め上げられ――

 「あぁぁ……! 出ます、出るぅぅぅ……!」

 涎を垂らしながらロゼットが呟き、そしてその体が震える。

 システィリアンの膣内で、ぴくぴくとペニスを震わせて絶頂したのだ。

 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……!」

 それと同時に、俺も絶頂を迎えてしまう。

 心地よい肉の感触に屈服し、俺はあっけなく精液を迸らせてしまうのだった。

 

 「うふふふふ……」

 獲物を下したという優越感を滲ませながら、システィリアンはロゼットから離れる――

 ――と同時に、クィーンの触手が強引に彼女を引き起こした。

 『さて、次はどの穴を愉しみたい……?』

 ロゼットの前に並んでいたシスティリアン達が、おのおの陰部内を見せ付けるかのように指で広げた。

 中がうねっている者、ひくひく収縮している者、触手が蠢いている者――

 「あ、あぁぁぁ……!」

 ロゼットはまるで尻尾を振る犬のように、その中を物色していく。

 「こ、これがいいです。この穴が、私――」

 ロゼットが目を留めたのは、触手がギッシリと中にうねった蜜壷。

 「あは、くすくすくす……」

 その持ち主であるシスティリアンが、妖艶な笑みを浮かべる。

 『では、そこに入れるがいい――』

 「は、はい……!」

 お許しを貰ったロゼットは、そのシスティリアンにしがみついていた。

 そして、一気にペニスを異形に肉壷内へと突き入れる――

 「きゃううぅぅぅぅ……ン!」

 「あ、あぁぁぁ……!」

 次の瞬間、ロゼットと俺は異口同音に叫んでいた。

 無数の触手がにゅるにゅるとペニスに絡み付いてくる感触は、まさに絶品。

 触手はそれぞれ独立した動きでペニスを捕え、締め上げ、弄んでいく――

 根本から先端まで執拗に浴びせかけられる触手刺激に、十秒すら我慢できそうにない。

 

 「はぅ……! いいです、気持ちいいですぅぅ……!」

 腰をガクガクと揺すりたて、ロゼットは甘い快楽に酔いしれる。

 彼女は、もはや快楽というエサで調教されてしまった犬。

 オスの快感を味わうことしか、頭にないのだ――

 

 「ああ、ケージ……! 出ます、出るぅぅぅ!!」

 「あぐ、うぅぅぅぅ……!」

 そして腰を突き出し、ロゼットと俺は同時に射精していた。

 まるで、ロゼットと一つになったような一体感――

 そう、もはや俺自身も快楽で調教された犬同然。

 そんな陵辱の宴は、今日も、明日も、明後日も――延々と続くのである。

 

 

 −BAD END−

 

 



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