メデューサ


 

 「その通り……です」

 僕は、そう口にした瞬間から卑劣な脅迫者に成り下がっていた。

 御咲先輩を想う純粋な気持ちよりも、肉欲や劣情が上回ってしまったのだ。

 これで、憧れの御咲先輩を抱ける――僕の頭を、そんな邪念が支配していた。

 そんな僕に、刺すような視線を送る御咲先輩――それでいて、冷たい無表情のまま。

 その視線にすら僕は、言い知れない肉欲を抱いていたのだ。

 

 「……君がそんな人間だったとは、残念だ。千年の恋も醒めるというものだな」

 「え――?」

 御咲先輩は妙なことを言いながら、立ちすくむ僕につかつかと歩み寄ってきた。

 そのまま彼女は僕の脇をすり抜け、静かに背後へと回る。

 「確かに、言いふらされては困る。黙っていてもらおう――これで」

 ぴと……と背中に温もりがくっついてきた。

 最初は、ふにゃりとした二つの感触。

 そして、温かい体。

 御咲先輩が僕の背中にぎゅっと抱き付き、胸を押し付ける体勢になっているのだ。

 「せ、先輩……!?」

 「何を慌てている? 昨日の夜、あのサラリーマンにした事を君にもしてあげようというのだ。

  それが、君が黙っている条件なのだろう――?」

 背中にぴたりと密着しつつ、御咲先輩は僕の下半身へと両手を伸ばしてきた。

 そのままベルトが外され、ズボンと下着がするりと下ろされてしまう。

 「え、ちょっと……!」

 「私に任せておいてくれ。天国を味わいたいのだろう?」

 「は、はい……!」

 ずっと憧れていた、御咲先輩による奉仕――それを想像しただけで、肉体が反応しまう。

 御咲先輩の手によって外気にさらされた肉棒が、むくむくと大きくなってきたのだ。

 今から、いったい何をして貰えるのだろうか――

 「えっ……?」

 すっ……と、僕の眼前に御咲先輩の白い掌がかざされた。

 それは、優しく僕の両目を覆ってしまったのだ。

 たちまち、僕の視界は闇で閉ざされていた。

 「あまり見られたくない。すまないが、こうしているぞ」

 「は、はい……!」

 御咲先輩の手で目隠しされたまま、僕は頷く。

 何も見えない事が、かえって興奮を増幅させる――

 そして、ペニスの根本に何かがぬるりと触れてきた。

 それは絡み付くように、ゆっくりと根本を覆っていく。

 「あう……み、御咲先輩……!」

 おそらく、御咲先輩の空いている方の手で握られているのだろう。

 その感触は温かく、そして唾液のようなものでぬめっていた。

 唾液をまぶした指で、愛撫されている――?

 「……どうだ?」

 「き、気持ちいいです……」

 「なら良かった。このまま存分に果てさせてやろう」

 しゅるる……

 御咲先輩の指は肉棒の根本から中央へと這いのぼり、優しく締め付けてくる。

 ゆっくりと揉みほぐすようにしながら、敏感な先端へと近付いているのだ。

 「あぁ、気持ちいい――」

 僕は快感に酔いながらも、奇妙な違和感を受けていた。

 これは、本当に御咲先輩の掌なのか?

 むしろ、何かをサオに巻き付けられてるみたいな――

 ぬるぬるの感触も、どこか人肌とは違うような気がする。

 「せ、先輩……な、何をしてるんですか……? これ、手で――」

 「――そんなことは考えなくていい」

 きゅっ……!

 「はう……!」

 まるで僕を黙らせるかのように、カリの部分にぬめった何かが巻き付いた。

 これは、親指と人差し指のリング……?

 それはカリを上下に擦り立てつつ、きゅっきゅっと締め付けてきたのだ。

 くいくいとカリを締め上げ、まるで弄ぶかのように亀頭をいじくり回されて――

 「あ、御咲先輩……!」

 「先端から液が滲んでいるな。そんなに感じているのか……?」

 ちろり……

 「あ、はぅぅ……!」

 何か柔らかいものが、最も敏感な箇所である尿道を這った。

 まるで、先走り液を舐め取るように――今のは、御咲先輩の舌? それとも、指の腹?

 御咲先輩の頭は僕の背後にあるのだから、空いている手のはずだが……

 何かおかしい。一体、僕は何をされているんだ……?

 

 ……しゅる、しゅるる。

 ちろちろ、ちろ……

 ペニスを襲う快楽に、僕の思考は打ち切られた。

 根本からカリに至るまで指のようなものが這い回り、絡み付き、優しく扱き立ててくる。

 そして亀頭は、舌のようなぬめったもので執拗に舐め回されていた。

 その快楽に、僕はただ翻弄されるのみ。

 「気持ちいいよぉ……! 先輩、せんぱい――」

 「可愛いな、君の喘ぎ声は。もっと感じさせてやりたくなる……」

 

 ちろちろちろ……

 

 「ひっ!!」

 亀頭を舐め回している舌の感触が、唐突にもう一つ増えた。

 一体どうなっているのかも分からないまま、亀頭に二つの舌が這い続ける。

 それとも、これは指? いったいどうなってるんだ……?

 そんな思考を保持できないほど、甘い快感が肉棒を蝕み続ける――

 「ほらほら……そろそろ耐えられないだろう?」

 「ふあ……! あ、ああぁぁ……!」

 目隠しをされたまま、大好きな御咲先輩にペニスをいじくり回されるという快楽――

 僕の思考は全て吹き飛び、ただ先輩が与えてくれる快楽に身を委ねた。

 「そのまま漏らすがいい。だらしなく、な……」

 「あ、先輩! せんぱぁぁぁい……」

 

 どく、どく、どく、どくん……

 

 快楽に耐えきれなくなった僕のペニスが、白濁を溢れさせながら脈動し始める――その瞬間だった。

 亀頭全体を舐め回していた二本の舌のようなものが、先端に伸びてきたのだ。

 そして精液を噴出している尿道を、徹底的にちろちろと責め嫐ってくる。

 「ひ、あ、ああぁぁぁ……!」

 その快感はあまりに暴力的で、僕は背後の先輩を突き飛ばすほどの勢いで悶えていた。

 「私は、射精中のペニスを弄ぶのが好きでな……

  出しながら嫐られるのは、息も出来ないほどの快感だろう?」

 「はぅ……! ああぁぁぁぁぁ……!」

 御咲先輩は容赦なく、男にとって残酷な責めを続行する。

 脈動するペニスを嫐られ、僕はひとしきり喘がされた。

 射精を終えるまで、先輩の責めは続く――

 僕は尿道を嫐り抜かれ、普通の射精の数倍もの快楽を強制的に体験させられたのだった。

 

 「あ、あの、御咲先輩――」

 ようやく射精の快感からも醒め、僕はおずおずと言った。

 今もなお、ペニスには指のようなものが何重にも絡み付いている。

 まるで、ぬめった紐状の生物――ミミズのような。

 これは、指の感触などではありえない――

 「そ、その……いったい、何を……」

 「知らない方が良い――」

 御咲先輩は僕に与える刺激を緩め、そう断じていた。

 「あくまで君が知りたいというのなら、自身が何をされているのか見せてやろう。

  ただしその場合、もう君は戻ってこれない――その覚悟はあるのか?」

 「え……?」

 ペニスに絡んだ何かはゆっくりと動きだし、上下に扱くような刺激を与えてくる。

 粘液にまみれた触手のようなものに、ペニスを弄ばれる感触だ。

 「あ、う……」

 その快感に酔いながらも、僕は先輩の言葉に動揺していた。

 御咲先輩の問いかけは、冗談では済まないほどの真剣味を帯びていたのだ。

 「見てはいけないものを見る覚悟はあるか――そう聞いている。もし見てしまえば、もう君は戻れない」

 「そ、そんな……」

 戸惑う僕のペニスに、妖しい感触がゆっくりと与えられ続ける。

 舌のようなものがねっとりと這い、触手のようなものが絡み、締め付けられ――

 「あ、あぐ……!」

 そして、御咲先輩が与えてくれる快感によって強制的に喘がされてしまう。

 いったい、僕の股間は何をされているのか――

 

 見ないでおく

 それでも見る

 

 

 



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