妖魔の城


 

 「あ、あぁぁ……」

 結局、僕は誘惑に耐えることができなかった。

 熱に浮かされたようにズボンと下着を脱ぎ捨て、ふらふらと沙亜羅の前に立つ。

 「さあ、どうぞ……」

 羽根で抱え込んだ沙亜羅の足を、ぐいっとM字に広げるエミリア。

 そこに近付くと――エミリアの羽根が、抱き付くように覆い込んできた。

 「わっ……」

 そのまま僕は、沙亜羅と相対する形で倒れ込んでしまう。

 沙亜羅を中心に、エミリアと僕が密着するサンドイッチ状態。

 そしてエミリアの羽根が、沙亜羅と僕の体をしっかり押さえ込んでいるのだ。

 沙亜羅の体温が、じんわりと伝わり――僕の下半身は、限界まで昂ぶりきっていた。

 

 「ゆ、ゆう……」

 陰部を撫でられながら、うつろな目で呟く沙亜羅。

 「入れちゃ、だめぇ……いれちゃったら……わたし、わたしぃ……」

 「さ、沙亜羅……」

 しかし何を言われようとも、肉棒は萎えるはずもなく――

 その先端は、柔らかな沙亜羅の陰部へと当たってしまった。

 その温もりと熱気、そしてぬめった愛液――触れているだけで溶けそうな感触だ。

 「す、すごい……沙亜羅……」

 「だめぇ……いれちゃだめぇ……」

 イヤイヤをするように、沙亜羅は腰を左右に揺する。

 それに従い、肉棒の先端が擦れ――それだけでも果ててしまいそうだ。

 

 「それでは深山優様、そのまま奥へどうぞ――」

 エミリアの手が僕のモノに伸ばされ、根本を優しく掴み――そして、軽く押しやってくる。

 沙亜羅の中へと、ゆっくりと押し込むように――

 「あ、あ、あぁぁぁぁ……」

 「んん……ゆぅ……!」

 その瞬間、僕と沙亜羅の声がシンクロした。

 肉棒は熱いぬかるみの中に沈み込み、根本まで肉壺に埋まってしまう。

 その中はドロドロで、異様なほど熱く、肉壁がひくひく打ち震えている感覚が伝わってきた。

 「うぁぁぁ……沙亜羅の中、すごい……」

 「ゆう……ゆうのが……はいっちゃった……」

 僕は何もかも忘れ、ただ沙亜羅と繋がっている悦びに酔いしれた。

 沙亜羅の蜜壺は僕の肉棒を歓迎するかのようにきゅんきゅんと締め付け、体液を搾り取ろうとしている。

 「あ、あぁぁぁ……気持ちいい……」

 「だめぇ……いれちゃ、だめなのに……」

 驚くほど狭く、そして異様に熱く、ヌメった感触。

 ヌメヌメの肉壁がペニスにまとわりつき、奥へ奥へと引き込むような動きを見せる。

 「あ、あぅぅぅぅぅ……」

 きゅうっと締められ、僕は沙亜羅の小振りな体にしがみついていた。

 沙亜羅は息を荒くし、うるんだ目で僕を見上げてくる。

 喜んでいるような、泣いているような、不思議な表情だった。

 

 「では……そろそろ、私がお手伝いを――」

 今まで沈黙していたエミリアの指が、再び動き出した。

 僕のモノを包んでいる沙亜羅の陰部に手を伸ばし、そのクリトリスを撫で始めたのである。

 つまみ、撫でさすり、クリクリと擦り――変幻自在な指技が、沙亜羅の性感帯を責め嫐る。

 「ん……ああぁ……っ!」

 沙亜羅は甘い悲鳴を上げ、体をびくんと跳ね上げさせた。

 それと同時に、肉壺の中がぎゅぅぅぅ……っ、と締まる。

 肉棒にみっちり密着し、中が真空状態になってしまったかのように――

 「あぅぅぅぅ――! 沙亜羅……そんな、急に――」

 甘い締め付けにさらされ、僕も身をよじってしまった。

 熱く濡れそぼる膣肉はエミリアの指技に反応して収縮し、それはそのまま肉棒への責めとなる。

 そんな中にペニスを包み込まれたまま、僕は身をよじって喘いでいた。

 

 「さっきより感度が良いですね――沙亜羅様」

 さらに沙亜羅のクリトリスをこね回し、容赦なくいじくり回すエミリアの指。

 「あぁ……やだぁ……あぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」

 僕とエミリアに挟まれたまま、沙亜羅の体がびくびくと跳ねる。

 それに従い、沙亜羅の蜜壺もぐねぐねと激しく収縮した。

 まるで肉棒を激しく揉みほぐしてくるかのような蠢きに、僕は思わず腰を引いてしまう――

 「……まだ、抜いてはいけません。その中に、精液を注ぎ込むまでは――」

 エミリアの羽根が、僕の腰をしっかりとロックしてきた。

 「あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 抜くことも出来ず、僕の肉棒は沙亜羅の膣で絞り抜かれる。

 まるで、ドロドロの溶鉱炉で溶かされているような快楽。

 蜜壺全体の収縮は激しさを増し、肉棒をこね回してくる。

 エミリアがクリトリスに刺激を与える度に、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる膣肉。

 まるで、エミリアが沙亜羅の肉体を用いて僕を責めているかのようだった。

 

 「……沙亜羅様の膣内には、『淫魔の種』が植え込んであります」

 沙亜羅を指で責めながら、エミリアは不意に告げた。

 「い、いんまの……たね……?」

 「人間女性を淫魔へと進化させる種――この私が、自身の血をもって精製した上質のもの。

  H-ウィルスや粗雑な淫魔化魔術のように、母体を傷つけて低級淫魔化することはありません。ご安心を」

 「な、なんて事を……」

 そんなものが、沙亜羅の中に埋め込んであるなんて――

 何とかしなければと思っても、この快楽から逃れることはできなかった。

 僕は沙亜羅の中に挿入したまま、その膣の具合を味わい続けるしかできないのだ。

 「『淫魔の種』の発芽条件は、精液を浴びせること――すなわち、そのまま膣内に射精すれば淫魔化が始まります。

  精液が上質ならば上質なほど、愛する男性のものほど、良質な条件での発芽を見せるのです。

  その両方の面で、あなたの精液は優れております。さあ――愛する者を、自らの手で淫魔へと進化させて下さいませ」

 「そ、そんな……」

 ここで射精してしまえば、沙亜羅が淫魔になってしまう――

 僕は腰に力を込め、射精を必死でこらえようとした。

 「ぐぅ……、ああぁぁぁぁぁ……」

 それでも沙亜羅の膣はぐねぐねと蠢き、僕に甘い快楽を与えてくる。

 このまま沙亜羅の膣内に精液をブチ撒けたい欲求が、徐々に抑えられなくなってきた――

 

 「愛する者を、自分の精液で淫魔化させる……素晴らしいことだとは思いませんか?

  淫魔とは高貴にして美しく、永久に老いない存在――何も気に病むことはありません。

  さあ、欲求のままにお漏らし下さい……」

 「う、くぅぅぅっ……!」

 エミリアの言葉の誘惑と――そして、肉体に与えられる快楽の誘惑。

 沙亜羅の蜜壺は、もう耐えきれないほどに僕の肉棒を刺激し続けているのだ。

 その快感は僕をそそのかし、甘い絶頂へと導こうとしていた。

 「い、淫魔……なんて……沙亜羅が……そんな……」

 淫魔――それは、人間より上位の存在。

 沙亜羅がその上位種になるのに、何の問題があるのだろうか――

 まるで悪魔が囁くかのように、そんな思いが沸き上がってくる。

 「だ、だめだ……そんな……」

 「淫魔化した沙亜羅様に、最初に餌食にしてもらえるのはあなた。素敵なことだと思いませんか……?」

 「う、あぁぁぁぁ……」

 甘い快感とエミリアの囁きが、必死にこらえる僕をじわじわと追い詰めていく。

 「ゆぅ……ん、んん……!」

 潤んだ目を僕に向け、妖しく身をくねらせる沙亜羅。

 その蜜壺の中で、僕のモノは激しい責めを受け続け――とうとう、限界を迎えようとしていた。

 

 「あぁ……もう、出そう……」

 「では……そろそろ、沙亜羅様を絶頂させましょうか。

  負けず嫌いな膣、じっくりと味わって下さいね――」

 「あ……そんな……やめ……」

 今、そんなことをされたら――間違いなく、一瞬で果ててしまう。

 しかし無情にも――エミリアの指は、沙亜羅のクリトリスを妖しくこね回した。

 優しくつまむように、指の腹で撫でさするように――そして、快楽の頂きに追いやるように。

 その指技を受け、沙亜羅の表情が惚けた。

 「あ、あ……ぁ……、だめ……あ、ぁ……」

 まさの恍惚の極みのような、甘いうめき声。

 紅潮した頬、虚ろな目、口からは唾液の糸が伝う。

 その小さな体が、僕に密着したままブルブルと震えた。

 「うぁ……さあら……! あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 沙亜羅の絶頂の瞬間、その膣内が凄まじい変化を見せた。

 膣壁がぎゅうっと狭まり、僕の肉棒を揉み潰すかのような感触。

 さらに蜜壺全体が激しく収縮し、まるでうねうねと波打っているかのようだ。

 沙亜羅の絶頂に反応し、その膣内が桃源郷となってしまい――

 それはエミリアの言った通り、男を強制的に果てさせるものだった。

 「さあら……そ、そんなことしたら……もう……あぁぁぁぁ……」

 我慢の甲斐もなく、肉棒が脈打ちを始めた。

 激しく収縮する沙亜羅の膣内で、とくんとくんと脈動する。

 どぷどぷと、精液が膣奥に撒き散らされる。

 ぎゅうぎゅうに締め付けられ、膣肉に揉みしだかれの射精――

 「さあら……さあら……うぁぁぁ……」

 「……ぁ、ぁぁぁ……ゆぅ……」

 二人揃って、甘い喘ぎがこぼれてしまう。

 沙亜羅と僕は、ほぼ同時に果ててしまったのである。

 互いの体に、しっかりとしがみついたまま――

 

 「ぁ、ぅぅ……」

 「あ、あぁぁぁぁぁ……」

 欲望をブチ撒けた後の恍惚感に浸る僕と沙亜羅に、エミリアは優しく微笑みかけた。

 「……これで、調教も終わりですね。膣奥の『淫魔の種』に精液が浴びせられ、まもなく発芽。

  これより、沙亜羅様の肉体が淫魔に変わっていくのですが――さて、どのようなタイプの淫魔がお好みでしょう。

  深山優様、あなたの意見……いや、嗜好を尊重いたしますが?」

 「どんな……タイプ……?」

 思わず、頭の中で描いてしまった沙亜羅の姿は――

 

 通常のサキュバスだった

 タコやイソギンチャクなどの触手が備わった異形の淫魔だった

 全身がスライム状の淫魔だった

 

 



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