イソギンチャク娘
友人達と共に海水浴に来ていた、とある青年。
彼は、友人達から少し離れて泳いでいた。
「ずいぶん泳いだなぁ。こっから向こうは、遊泳禁止か」
そして彼が引き返そうとした瞬間、足に何かがしゅるりと絡みつく。
うねうねして、柔らかい何かが。
「うわっ、何だ……!?」
そのまま強い力で引っ張られ、青年は水中に引き込まれた。
「……ッ!」
とにかく水面に顔を出そうとした瞬間、海底の方から何本もの触手がにゅるにゅると伸びてくるのが見えた。
それも、青年に向かって一直線に――
「うわッ! 何だよ、これッ!!」
瞬く間に、青年の手や足に触手が絡んでくる。
それは柔らかい軟体でありながら、強い力で彼を海中に引き込もうとしてくるのだ。
とにかく海面へ出ようともがく青年の口に、触手の一つが差し込まれた。
「……んッ!?」
青年は、目を見開いて驚愕する。口の中に触手がねじ込まれてすぐ、普通に呼吸ができるようになったのだ。
そうしている間にも、青年の体は海の奥深くにずるずると引き込まれていく。
窒息する危険はないが、これは一体何事なのか――
自らの身に起きている事が全く理解できず、青年は手足をばたつかせてもがき続けた。
水深何十メートルくらいだろうか、いよいよ海の底が見えてきた。
不思議な事に、水圧はほとんど感じない。
そして青年は、海底の岩にくっついている異形の女性を目にした。
「……な!?」
「あらあら、随分と若い獲物ね」
女性は、なんと海中で言葉を発した。
どういう理屈か分からないが、青年は女性の言葉をはっきりと聞き取ったのだ。
女性は20代前半だろうか、十分に美人の範疇に入る。
しかし、黒髪を海中で揺らめかせている女性――その体は、明らかに人間のものではなかった。
まるでイソギンチャクのように沢山の触手を生やし、その中心には大きな口のようなものが見える。
そう、彼女はイソギンチャク娘なのだ。
「ば、化け物――」
そう叫ぼうとしたが、口の中にねじこまれた触手のせいで言葉にならない。
しかしイソギンチャク娘には、その意が十分に伝わったようだ。
「ふふ、貴方はその化け物のエサになるのよ?」
「エ、サ……?」
しばし硬直した後、青年はその言葉の意味を完全に悟った。
この女性は明らかに人間ではなく、むしろその捕食者。
自分は、それに捕らわれた哀れなエサに過ぎない――
「い、いやだ! 離せッ! 離してくれー!!」
手足を触手に拘束されながらも、暴れもがく青年。涙すら流して、無様に命乞いをした。
「あらあら、食べられるのは怖い? でもその前に、天国へ逝かせてあげる」
イソギンチャク娘の体からさらに多くの触手が伸び、青年の体に迫る。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
余りのおぞましさに、絶叫する青年。
その体を触手がぬるぬると這い回り、絡みつく。
「あぁぁぁぁぁッ! あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……」
青年の声は、たちまち熱を帯びたものに変わった。
彼の体を這い回るイソギンチャク娘の触手は、まるで全身を愛撫するような動きを始めたのだ。
「や、やめ……ッ」
快楽から抗うように、身をよじってもがく青年。しかしその体を、触手が容赦なく這い回った。
にゅる、ぬるる……と四肢をやんわりと締め付け、ぐにぐにと揉みしだく。
胸板やうなじ、脇の下にぬるぬるとぬめりを伴いながら這う――
それはまるで、複数の舌で舐め回されているかのような感触。
ねっとりと嫐るように、イソギンチャク娘は触手を青年の体に絡ませたのだった。
「あ、ふぁぁぁぁ……」
彼が感じていた恐怖は、もはや快感にすり替わっている。
たちまち、水着の下のペニスは変化を見せ始めた。
紺色の水着の股間部分が、こんもりと力強く盛り上がったのだ。
それを見て、イソギンチャク娘は目を細めていた。
「あら? 何か大きくなってるわねぇ。食べられてしまうのに、悦んでいるの……?」
しゅるるるるる……ぬるり。
ぬめりを帯びながら、触手は水着の上――くっきりと形が浮き出している肉棒部分に這った。
「はう……!」
そのソフトな刺激だけで、青年は身を震わせていた。
水着の上で、触手はうねうねととぐろを巻いてペニスを弄んできたのだ。
触手の妖しい蠢きを肉棒で感じ、その先端からは先走りがじんわりと溢れる。
「あ、あぁぁ……気持ちいいぃぃ……」
「おちんちんうねうねされて、たまらないみたいね。
じゃあ……おちんちん捕まえてうねうねしたら、どうなるかしら……?」
「え……?」
しゅる、しゅるるるる……
なんと触手は、水着の上からペニスへ螺旋状に巻き付いてきた。
もはや水着に肉棒の形がくっきりと浮き出て、そこに触手がぐるぐるに絡んでいるのだ。
「ふふ……おちんちん捕まえた。じゃあ、うねってあげる……」
ぐにゅ、うにゅぅぅぅぅ……
ペニスを捉えている触手が、妖しい蠕動を始めた。
その触手の胴体が部分的に膨らみ、部分的にすぼみ、うにょうにょと収縮を始める。
「お、お、おぉぉぉぉ……!」
それは、水着の上からでもはっきりと分かる甘い刺激。
みっちりと巻き付いた触手がぐにぐにと収縮し、うねる度にとろけそうな刺激をペニスに伝えてくる。
それも肉棒は先端から根元まで触手に絡み包まれ、胴体から頭まで逃げられない快感を浴びせられているのだ。
尿道にも、裏筋にも、カリにも、サオ全体にもうねうねとした感触が迫ってくる。
さらに、締まっては緩まりという運動を繰り返す収縮は、にゅくにゅくと扱かれているのにも似た感触。
性の経験が極めて少ない青年にとって、それは耐え難い快楽だった。
「あ、こんなの……もう……!」
ペニス全体で触手のうねりを感じながら、絶頂してしまう青年。
水着の下でびくんびくんと肉棒が脈動し、びゅくびゅくと精液が溢れ出す。
「あら? もう出しちゃったの?」
イソギンチャク娘は射精を察知しながら、その触手のうねりを緩めようとしない。
「あ、あ、あああぁぁぁぁ――!!」
青年は射精が終わるまでそのうねりにさらされ続け、最後の一滴まで搾り出されてしまったのである。
それも、水着の上からの刺激で――
「水着の中に出したのね。直に触れてあげる前に、漏らしてしまうなんて――」
イソギンチャク娘は、くすりと妖艶な笑みを見せていた。
「じ、直に……?」
その言葉に、ペニスがぴくんと反応してしまう。
水着の上から巻き付かれただけで、あれほどの快感。
あの触手が、直にペニスに巻き付いてきたら――
ペニスにあの触手が絡み付き、ぬめりや柔らかさを味あわせながら、うねうねとうねってもらえたら――
「あら……直にしてほしいみたいね」
たちまち水着の下で頭をもたげる青年のペニスに視線をやり、イソギンチャク娘は目を細めた。
「でも、もっと気持ちいいコトがあるの。
貴方の敏感なおちんちんを、もっとうねうねでぬるぬるして、ぐちゅぐちゅに蠢いてるところで包んであげる。
触手よりももっと気持ちの良いところで、精液を啜り尽くされたくない……?」
「え……?」
あの触手でのうねりよりも上の快感――?
それは、一体どんなことなのだろうか。
もはや快感の虜となってしまった青年は、その期待に胸を高鳴らせていた。
「さあ、どうしてほしい? 触手で直におちんちん弄ばれたい?
それとも、もっと気持ちいいコトしてほしい……?」
そんなイソギンチャク娘の言葉に、青年は頭の中でさっきの快感を反芻する。
そして、彼は――
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