囚われの花婿
※この話は「リザードウーマン」の『家畜』の後日の話です。
「おまえの白い汁、とても良い」
「いい卵、産める。またヤリたい」
「頑張って、長に認められないとヤレない。大変!」
「ガハハハ、確かに!今度、西のニンゲンの集落に・・・」
談笑しながら立ち去っていくリザードウーマン2人の姿を、少年ヨクトは地面に横たわりながら、虚ろな瞳で見送る。
場所は彼女たちリザードウーマンが『特別交尾室』と呼んでいる小さな土蔵。
少年は息も絶え絶えな様子で、地面に敷かれた茣蓙(ござ)の上に転がされていた。
身に着けているものは何もない。
ただ体の至るところには、べっとりとした粘液が付着しており、特に股間あたりは白濁した液と交じり合って、ひどくドロドロになっていた。
彼の陰茎は、リザードウーマンたちから受けた過度の性交により、真っ赤に腫れ上がり、ふやけている。
「うぅ・・・ぅ」
ヨクトは呻き声をあげながら、その細い上半身を起こすと、はっきりしない頭に活を入れるため、二度、三度、大きくかぶりを振った。
(えっと、次は繁殖小屋に行って・・・それから、水浴びして・・・)
つい先ほど、精力旺盛なリザードウーマン2人がかりで6回も射精させられたばかりなので、体の衰弱は元より、思考さえも上手く働かない。
まるで頭の中に1枚の薄い膜が掛かっているかのようだ。
(これから僕、どうなっちゃうんだろう)
少年は土蔵の中で独り、小さく震える。
彼がリザードウーマンたちの集落に捕まってから、半年ほどの月日が経とうとしていた。
同じ村の男たちは、過度の陵辱と精力増強薬の乱用により、残らず衰弱死しており、顔見知りの男はすでにいない。
リザードウーマンの族長であるルイザの寵愛を受けた少年だけが、特別家畜として手加減され、優秀な種馬ならぬ、『種ニンゲン』として生かされ続けている状態だ。
だが、それも6ヶ月が過ぎた今、限界を迎えようとしていた。
終わりの見えない、交尾という名の逆レイプ。
族長ルイザに対する毎晩の性的な奉仕。
そして何よりも、少年の心を大きく蝕んでいるのは、『繁殖小屋』という場所で行われる背徳の行為だった。
その小屋の中には、リザードウーマンに拉致された人間の女たちが鎖に繋がれているのだが、少年は定期的にその女たちを孕ませるセックスを強要されているのだ。
その女性たちの中には、彼の母親もいた。
すでに少年の子を身篭っており、お腹が小さく膨らんでいるのを、ヨクトは知っている
今までこの作業を頑なに拒否し、時には暴れもしてきたのだが、最終的には見張り役のリザードウーマンに惨い体罰を受け、後ろから抱きかかえられて無理やり性交させられるのが常だった。
そして今日も、これから繁殖小屋に行かなければならない。
すでに6発も精を抜かれており、おそらくは自力でペニスを勃たせることはできないだろう。
例の薬を飲まされ、精力をつけさせられた後、またモノのように抱きかかえられながらセックスするのだ。
「・・・ぅ」
少年の瞳から雫がポロリと落ちた。
自分も、多くの男がそうであったように、最終的には気が狂い、ガリガリに痩せ衰えながら衰弱死してしまうのだろうか?
暗い将来が脳裏を過ぎり、さらに涙が溢れてきたが、ヨクトはぐっと堪えると、腕でゴシゴシと乱暴に目を擦った。
(早くいかないと)
行くのが遅いと、お仕置きと称して過酷な性的体罰を受けることになる。
そしてそのお仕置きは、少年の母親にも及ぶのだ。
「くっ・・・」
立ち上がってみると、脚がガクガクと震えた。
今日の朝から昼まで、リザードウーマンが少年の上に跨り、腰を激しく振っていたのだ。
そしてこのサイクルは半年間、休むことなく続けられている。
体が完全に出来上がっていない少年の体は、すでに悲鳴をあげていた。
脚を半ば引きずるように土蔵の入り口へ歩いていくと、今日はいつもより村が騒がしいことに気付く。
「??」
不思議に思い、小さく首を傾げたが、とりあえずそのまま外へ出ようとする。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
場所はリザードウーマンの集落の入り口。
そこは久しぶりに、緊迫した空気に包まれていた。
村の入り口にある木と骨で作られたアーチ、その外側にはずらりと下級の妖魔たちが並んでいる。
その先頭に立つのは、一人の若く美しい女だった。
人間の女ではない。
黒く艶のある肌に、漆黒の長い髪。
さらさらと流れる横髪からは、長細い耳が飛び出ていた。
周囲の光をすべて呑み込んでしまうのではないかと思われる暗闇のローブを羽織り、手には美麗な装飾の長杖を握っている。
闇に堕ちたる森の妖精・・・ダークエルフだ。
「族長ルイザを呼びなさい」
女は決して大きくはないものの、良く響き渡る声を発した。
村の入り口付近には、すでにリザードウーマンの戦士たちが、手に武器や盾を持って集結しているのだが、彼女の声を聞いただけで全員が竦み上がった。
どのリザードウーマンの顔にも、隠しようのない畏れが浮かんでいる。
それはゴブリンやオーガといった下等妖魔の集団に対してではない。
先頭にいるダークエルフの女、ただ一人を、彼女たちはひどく畏れているのだ。
しばらく両陣営の膠着が続いた後、リザードウーマンの集団が左右に分かれ、そこから白い鱗をしたリザードウーマンが進み出てきた。
頭には、族長を表す豪華な羽飾りが乗せられている。
「ようこそ私たちの村へ、サヴィア様」
白いリザードウーマンは、目の前のダークエルフに臆することなく、優雅に一礼する。
そして、その顔に作り笑いを張り付けながら、
「まだ、年に一度の貢物の時期には早いようですが。それに・・・何とも物騒」
チラリと集落の周りに展開する妖魔たちを見ながら言う。
サヴィアと呼ばれたダークエルフは、冷たい瞳で彼女を見つめると、
「貢物の時期を特に決めた憶えはありませんよ、ルイザ」
ピシャリと言い返す。
その声音には、絶対権力者の威厳と傲慢さが滲み出ていた。
しかし、族長であるルイザは微笑を崩さない。
「残念なことに、いま私どもはオスの家畜を切らしております。2ヶ月後には、きっと新鮮な家畜を提供できるかと思いますので、どうか今しばらくのご辛抱を」
「なるほど。男の家畜は、いない、と」
「はい」
底冷えするような笑顔をサヴィアは浮かべるが、ルイザは動じない。
両陣営に緊張が走り、じりりと、双方が動き出そうとしたところで・・・
「おーぃ!姉貴ー!いた!男の子いたっ!」
村の中央付近から、何者かの声が上がった。
その声に、サヴィアとルイザを除く、全員がざわついた。
特にリザードウーマン側の動揺が激しい。
「んふ、なるほど・・・。男の家畜は居ないらしいですが、不思議ですね」
ダークエルフのサヴィアは、勝ち誇った笑みをルイザに投げかけ、子供を抱き抱えて村から出てくる人物を迎えた。
「・・・・・・」
ルイザは微笑を崩さない。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
少年ヨクトが土蔵を出ようとしたとき、ぬうぅと大きな影が覆いかぶさってきた。
「・・・!?」
驚いて見上げてみると、そこには同じく驚いた様子の大柄な女が立っていた。
人間ではない。
肌がまるで黒曜石のような美しい黒色をしており、耳は木の葉のように尖っていた。
瞳は黒目が大きく、まるで吸い込まれるような深い闇の色をしている。
髪は肩口あたりで短く切りそろえられていたが、耳横の髪だけは長く伸ばされて飾りつきの紐によって括られている。
おそらく戦士なのだろう。
けして筋肉質ではないが、手足にはしなやかな筋肉がつき、女性には似つかわしくない肉厚の曲剣が腰に吊り下げられている。
その容姿には野生の美しさがあった。
少なくとも顔は、人間ではそうそうお目にかかれないほどの美形だ。
少年はダークエルフという種族をまだ知らない。
一瞬の間を置いて、女は驚くほど俊敏な動作で次の行動へ移る。
動きを止めている少年をガバっと抱き締めると、逃げられないように持ち上げた。
ちょうど少年の頭の位置が女の胸の位置にくるので、そのままムニョっと、顔が豊かな谷間に埋もれてしまう。
女の上半身はビキニのようなものしか身に付けておらず、肌の接触を邪魔するものは何も無い。
「おーぃ!姉貴ー!いた!男の子いたっ!」
彼女は集落の入り口に向かって声を張り上げた。
黒肌の双丘に埋もれ、半ば耳が塞がっている少年でさえも、鼓膜がビリビリと震えるような大声。
彼女は少年を軽々と抱き抱えながら、村の入り口へと走っていった。
すぐにリザードウーマンの集団と、その向こう側に妖魔の集団が現われる。
女はまるで獲物を咥えて主人の下へ戻る犬のように、元気良く妖魔の戦闘にいる者に駆け寄った。
何人かのリザードウーマンは、彼女が抱きかかえている男の子を見て武器を向けるが・・・
「止めろ!」
族長であるルイザの命令が発せられると、すぐに引っ込める。
その様子を見て、少年を抱えた大柄な女は鼻をふんと鳴らすと、我がもの顔でリザードウーマンたちの中央を押し通り、姉の前まで辿り着いた。
サヴィアは妹を優しい笑みで迎える。
「ルカ、よくやりました。やはり貴方を別方向から送り込んで良かったです」
姉のそんな褒め言葉に、ルカと呼ばれた女は嬉しそうに微笑んで、
「えへへ!だから俺の鼻に間違いないって言っただろう?こんな上玉の匂い、見逃すはずないって」
自分の鼻を指差した。
リザードウーマンの集団から怨嗟の声が漏れるなか、族長のルイザはさらに前へ進み出て、彼女たち2人に深く頭を垂れる。
「サヴィア様、申し訳ありません。どうやら私が把握していなかった家畜がいたようです」
なんの動揺も見せず、そう言いきった。
それを聞いたルカの方は、思わず犬歯をむき出しにして怒声を放つ。
「テメェ!こんな上玉の家畜を把握してなかっただとっ!?その首を今から叩き落してやろうかっ!?」
腰にさげていた蛮刀をじゃらりと片手で抜き放ち、ルイザに歩み寄ろうとしたところで、姉のサヴィアは静かに「止めなさい」と制止を命じた。
「・・・ルイザ。先ほど、妹に手を出さなかったことは評価しましょう」
感情の篭っていない声で、
「以後、族長として家畜の把握に努めなさい」
それだけ言うと、ひらりと踵を返した。
刀まで抜いたルカの怒りは収まっていないようだったが、姉の決定は絶対のようだ。
苛立たしげに蛮刀を鞘に収め、大股でサヴィアの後に続く。
妖魔の集団も、姉妹の後にぞろぞろと続いた。
抱かれながらその様子を聞いてた少年ヨクトは、自分の手の届かないところで物事が進行していることに強い恐怖を感じ、ルカの腕から抜け出ようとしたが・・・
しかし、回されている腕は片腕にも関わらず、全力を振り絞っても微動だにしない。
それどころか、抱きかかえている当のルカ自身が、少年が暴れていることに気づいていないのだ。
ヨクトは、ままならない自分の人生に絶望し、ついにガクリと力を抜いた。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
少年が連れてこられた先は、リザードウーマンの集落からそれほど離れていない場所だった。
鬱蒼と木々が生い茂る森に存在する、ひときわ目立つ巨木・・・その木に穿たれた広大な「うろ」の中に、彼女たち姉妹の住居と、妖魔たちの棲家があった。
「どうだっ!デケーだろ!?」
ヨクトを軽々と抱っこしているルカが、誇らしげに胸を張って我が家を自慢する。
彼女がそんな動作をすると、ポヨンと豊満な胸が少年の顔を叩くのだが、その乳房はマシュマロのように柔らかく、むしろ心地よく感じてしまう。
「これからは3人の愛の巣だぞ♪」
「???」
彼女が何を言っているのかよく分からなかったが、とりあえず機嫌は損ねない方が良さそうなので、ヨクトは曖昧に頷いておいた。
一行は大人が10人ほど手を広げても足りなさそうな大きな穴から、大樹の中へ入る。
中は少し進むと二手に分かれており、片方は上へ緩やかに向かう比較的幅の細いスロープ。
もう片方は入り口と同じぐらいの広さを持つ通路になっていた。
《次の命令があるまで待機》
今まで一言も発しなかったサヴィアは、この分岐点までくるとヨクトには分からない言葉で後ろの妖魔たちに命令を放った。
それを聞いた妖魔たちは、広い方の通路の方へゾロゾロと入っていく。
非常に良く統制が取れている。
妖魔たちを完全に従えているサヴィアという女性の横顔を、少年は不思議そうに見つめると、
「私たちの住む部屋は、こちらの坂を登ったところにあるのですよ」
彼女は意外にも、にこやかにヨクトへ話しかけてきた。
今までのやり取りと、その美しくも冷酷そうな風貌から、きっと彼女からは酷い扱いを受けるだろうと思っていた少年は、ひどく驚く。
「は、はいっ!」
「あら、そう言えば。貴方の名前をまだ聞いていませんでしたね。名前はなんと言うのですか?」
「よ・・・、ヨクト。・・・ヨクトです」
「そう、ヨクト・・・ふふふ、それではついてきて」
またもや彼女は微笑むと、くるりと踵を返して坂をのぼり始める。
少年の目から見ても、彼女の笑顔に邪気があるとは思えなかった。
「そっかー!ヨクトって言うんだな〜。よろしくな!」
彼を抱えているルカは、ぽんぽんと頭を撫でると、快活に笑いながら言う。
「???」
ヨクトは混乱する。
彼女たちは自分に何をさせたいのだろうか・・・。
不気味な不安を抱えながらも、彼女たちに任せてスロープを登ってゆく。
スロープは絶えず緩いカーブを描いており、壁に穿たれた窓代わりの小さな穴からは、徐々に高くなっていく外の景色が見えた。
木の外周付近をグルグルと回りながら上方にのぼっているようだ。
進路には不思議な扉が何枚も立ち塞がっていたが、先頭を進むサヴィアが不思議な言葉を発すると、何もせずとも開いて通れるようになる。
「そろそろ、部屋に着きます」
後ろを振り返って、サヴィアは穏やかにそう述べた。
そしてまたしばらく上に進んだ時、不意に獣臭のようなものが漂ってくるのをヨクトは感じた。
臭いは、すぐ横の細い通路から流れてくる。
少年は不思議に思って横道をじっと見つめていると、ルカがその様子に気づいたようだ。
「お!その通路か。ちょっと進んだら1階の様子が見えるぞ。お前にも見せてやろうか!」
そう言うが早いか、ルカは少年を抱えながら早足でその横道に入る。
後ろからサヴィアの制止の声があったが、浮かれている彼女には聞こえなかったようだ。
通路を進めば進むほど、獣臭は強くなり、最後は鼻を覆いたくなるような臭いになった。
「ほら付いた!ヨクト!下を見てごらん」
通路の先はバルコニーのようになっており、下の様子が見て取れた。
1階はホールのように巨大な半球の空間になっており、薄暗い下では何かがいっぱい蠢いていた。
奇声や、呻き声、小さな水音が絶えずそこから響いてくる。
ヨクトは、抱えられたルカの体から少し身を乗り出すと、下の光景に目を凝らした。
「・・・ひゃぁ!」
下の様子が分かったとたん、少年は小さな悲鳴を上げた。
まさに1階は、地獄絵図が広がっていた。
妖魔たちが奇声をあげながら、集団で男を犯している。
緑の肌をした子供のような体形・・・あれはゴブリンだろう。
一人の男に何十匹ものゴブリンが群がり、ペニスや顔の部分を醜く奪い合っている。
その横には非常に大きな体をした鬼女・・・オーガが、男を駅弁スタイルで犯しながら歩き回っている。
その他の獣人たちも、思い思いに男を犯し、快楽を貪っていた。
時折聞こえる呻き声は、男の苦悶の声だったのだ。
いつから連れられて来ているのか分からないが、おそらく正気を保っている男は一人もいないだろう・・・
「あ・・・あ・・・ぅ」
少年はその地獄を見て、熱病にかかったようにガタガタと震える。
リザードウーマンにされてきた逆レイプの光景が重なり、絶望が少年の腹の奥から伸しあがってくる。
(・・・結局、ここも同じ)
覚悟していたことだが、過酷な未来が圧し掛かってきて、思わずヨクトはポロポロと涙を流してしまった。
「え?あれ?ちょっと!?」
そんな様子にルカが慌てふためいていると、後ろから杖が伸びてきて、
ゴンッ!
「痛っ!」
ルカの頭を強く殴打した。
すぐ後ろにはサヴィアが仏頂面で立っている。
「本当に貴方は思慮が足りない・・・。彼が誤解して怖がっているでしょうが」
そのまま少年をルカからもぎ取ると、今度は自分の胸にかき抱いて、あやす様に後頭部を優しく撫でる。
「大丈夫です。安心しなさい。キミを下のような扱いにはしませんよ」
そのままヨクトを抱きかかえ、横道を戻っていく。
ヨクトはそのほっそりとしたサヴィアの体に抱きつき、静かにすすり泣いた。
魔術師であるサヴィアは、当たり前ながら戦士のルカよりも華奢な体をしていたが、ローブに隠れた胸はやはり大きく、不安に駆られる少年に妙な安心感を与えた。
「あ、ちょっと、姉貴!それは俺の役っ!」
ルカが喚きながら追ってくるが、サヴィアは無視して先へ進み、そのまま坂を少し登ると、ひとつの部屋の前に来た。
頑丈そうな扉を開けて部屋の中に入る。
そこは木の中に作られているとは思えないほど立派な部屋だった。
十分な広さがあり、ベッド、机、クローゼット、ランプ、水差しといった基本的な調度品が揃っている。
どの家具も清潔に保たれているのが分かった。
「ここが貴方の部屋となります。まずはゆっくり体を休めてください」
サヴィアは少年をベッドに降ろして座らせ、優しくそう言い聞かせる。
「検査などは明日から始めましょう」
検査・・・。
何となく、自分がやらされる仕事を思い浮かべてみる。
目の前のサヴィアという女性は、お婆ちゃんからよく聞かされた、魔女というものなのではないだろうか。
とすると、おそらく自分は、怪しげな薬や魔法の実験体として扱われるのだ。
(でも、今までに比べたら)
これまでのような辱めを受けるくらいなら、実験体としての死を選ぶ方がマシだとヨクトは考えていた。
うん、悪くない!と自分を無理やり納得させようとした時、ルカの声が耳に入る。
「あー!姉貴は俺の鼻を疑っているんだなー!?絶対に大丈夫だって!花婿の素質あるよっ!」
(花婿・・・?)
「はいはい。疑っていませんよ。検査は念のためです。おそらく、花婿の素質としては十分だと私も思っています」
(え、だから、花婿って・・・?)
混乱しているヨクトを他所に、説明はついに無く、2人の会話は終了した。
「それでは、また明日に起こしに来ますね。お腹が空くかもしれませんが、明日の検査のため少し我慢してください」
「あ、尿瓶とオマルは窓際にあるからなっ!」
そう言い残すと、二人揃って部屋から出て行ってしまった。
「えっと・・・」
ヨクトは途方にくれ、しばらく経ったあと部屋を歩き回ってみた。
窓は比較的高い位置にあり、頑丈な格子がはめられている。
そしてもちろん、部屋の扉には外から鍵が掛けられていた。
どちらも自分の身分からすれば当たり前のことなので不満はない。
しばらくの間、ヨクトは彼自身の将来のことや、リザードウーマンの集落に残された母親のことを気にしてそわそわしていたが、久しぶりに味わうフカフカとしたベッドの柔らかさを前に、いつの間にか深い眠りに落ちていた・・・。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
朝の湯浴みのあとに行われた検査は、あっけないほど簡単なものだった。
小さな切り傷から少しだけ血を取られるだけで終わる。
そして今、その検査の結果と初の食事を持ったルカが目の前にいるのだが、彼女の顔を見るだけで聞かなくても検査の結果は分かった。
まさに花が咲いたような笑顔とはこのことだろう。
美しい顔に満面の笑みを浮かべて、トレーを片手に部屋へ入って来たのだ。
「ヨクトっ!おめでとさん♪検査の結果はバッチリだったみたいだぜっ!合格水準の10倍以上の値が出たみたいで、姉貴が目を回していたっ!」
トレーをベッドの脇に置くと、ルカはヨクトに飛びかかる。
ボフッ
そのまま少年の体をベッドに押し倒すと、顔中にキスの雨を降らした。
「視察の夜に嗅いだ匂いから、ピーンときてたんだよっ!チュッ、チュッ!んー、可愛い〜♪」
「ちょ、ちょっと、ルカ・・・さん?・・・んっ!んー!」
最後にはまるで唇を擦り潰すかのような情熱的な接吻を行う。
ルカの両手がヨクトの顔を挟み込み、そのまま貪るように少年の口を吸う。
ぬるりと彼女の舌が差し込まれ、ヨクトの口内を縦横無尽に蹂躙する。
リザードウーマンたちにはキスという習慣が無かった為、これが少年の初めてのキスだった。
ヨクトは目を白黒させながら、ルカのされるがままになる。
「んー♪くちゅ、ちゅるるる・・・」
ちゅぽんっ!
数分続いた口づけが終わり、唇が離れた後も、ルカの舌は名残惜しそうに少年の口周りを這い回る。
「あー、一週間も我慢しなくちゃいけないなんて・・・せっかく花婿が見つかったのに辛いなぁ」
一週間も我慢という言葉が気になったが、ヨクトはようやく以前からの疑問を口にすることができた。
「あの・・・。その花婿って何ですか?」
「んー?その名の通りさっ。ヨクトは俺たちの婿になるんだっ」
ニコニコと微笑みながらルカ。
「検査というのも、その為?」
「そうっ!ヨクトがちゃんと俺たちを孕ませられるか検査してたのさ♪」
得意気に、人差し指を立ててルカは説明する。
「俺たちダークエルフは、普通の男相手では妊娠しないんだ。夫に迎える絶対条件が、俺たちを妊娠させれるかどうかってことっ」
たしか、リザードウーマンの族長であるルイザも似たようなことを言っていた。
たしか少年には上質な精があるかどうとか・・・。
(つまり、今までと同じ、家畜みたいなものかな?)
少年はストンと納得する。
すでに半年もの間、怪物たちの生殖相手をさせられてきたので、自分の待遇や性に対しての抵抗感が薄れていた。
「んじゃ、ヨクトはこれから一週間、準備に入るからな!」
「準備・・・?」
「そっ。俺も良く分からないけど、姉貴が言うには、ヨクトの体は今までに使われた粗悪な薬でボロボロらしい」
ルカがベッドの脇に置いていたトレーを片手でひょいと持ち上げる。
トレーの上には大きな器がひとつ。
その中にはたっぷりとクリーム色をしたゼリー状の液体が入っていた。
「だから、しばらくは特別なメシだけを食って、婿として相応しい体に整えるんだ」
スプーンでゼリー状のものを掬うと、ルカはなんと自分の口に含んでしまった。
そしてそのままヨクトに覆いかぶさり、口を強引に奪う。
ちゅるる、じゅるるるる・・・
小さく咀嚼すると、少年の口に流し込んできた。
同時に、彼女の舌がまたもやヨクトの口内を舐め回す。
彼が喉を鳴らし、呑み込んだのを確認すると、ルカの美しい顔が一度離れた。
「さぁ、どんどん食え♪俺と姉貴で毎日交互に食わせてやるからなっ!」
ニィと笑うと、再びゼリーを口に含み、情熱的な口移しによる食事を行う。
ゼリーの味は仄かに甘みがあり、決して不味いものではなかった。
苦味も少し気になるが、ヨクトのすきっ腹には十分なご馳走だ。
最初は戸惑っていた少年も、最後にはルカの口から催促するように、舌を絡ませるようになった。
そんな様子に、彼女は嬉しそうにニヤけながら、より熱心な給餌を行う。
食事はあっという間に終わった。
ゼリーが無くなってもしばらくの間、ルカは甘い吐息を漏らしながら、少年の口を吸うことを止めなかった。
「・・・ん、くちゅくちゅ、・・・ぷは!」
ゆっくり数分ほど舌を絡めあった後、彼女は名残惜しそうに唇を離す。
「結構、美味かっただろう?栄養も満点なんだぜ」
白い歯を見せながら、そう説明した。
「まぁ、この食事は栄養以外にも意味があるんだけどな・・・むふふ」
なにやら妖しげな表情を浮かべ、ルカは立ち上がると、そのまま別れの挨拶を告げた。
「それじゃ、次は姉貴が来るからっ!一週間、大人しくしてなよ」
困惑顔の少年を残して、嬉しそうにスキップしながらルカは出て行った。
どうやら悪くない待遇ではあるようだ。
少なくともリザードウーマンの時のように、肉体的な体罰を受ける様子はない。
ただ・・・
(婿とか言われても)
10を少し超えたぐらいの少年には、ただ戸惑うばかりだった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
それからの一週間は、悶々として過ごした。
この悶々とは、決して新しい生活への不安からではなく、性的な欲求からくる焦燥感だ。
まさか射精が出来ないことが、これほど苦しいものだとは思ってもいなかった。
ルカとサヴィアは交互に部屋へやって来て、その魅惑的な体を押し付けながら、口移しの食事を行う。
はじめはただ不安と恥ずかしさにドキドキしていたが、さすがに半年間も毎日射精を続けていただけあって、恥ずかしさや不安よりも、急速に溜まりくる強い性欲の方が少年を焦がすようになった。
そして二日目の夜。
ついに性欲に耐え切れなくなり、自分のペニスを取り出し、自慰をおこなった。
しかし、なぜかどんな刺激をもってしても射精に至らない。
何十分も手で必死にしごいたが、最後の瞬間はついに訪れず、狂おしい焦燥感が増すのみだった。
次の日、少年は顔を真っ赤にしながら、恥を忍んでサヴィアに相談してみた。
すると彼女は微笑みながら至極当然に、「そういった成分を食事に混ぜています」と答えた。
これに驚いた少年は、その理由をすぐに尋ねたところ、以前の薬による不自然な淫気のぶり返しを避けるため、射精を行えないようにしていると説明した。
なお、その日のサヴィアの口移しの食事は、妙にねちっこく、妖しいものだった。
黒く綺麗な肌をほんのりと赤らめ、熱に浮かされたようなトロンとした瞳をしながら、過剰に少年の唇に吸い付いた。
数十秒ごとにサヴィアの美麗な顔が近づいては離れ、咀嚼した食事を流し込みながら、少年の口内を隅々まで舐め回す。
食事が終わると、最後は名残惜しそうに「あと数日の辛抱ですよ」と言い残して去っていった。
少年を強く悩ましていたのは、性欲ばかりではない。
自分の体の変化・・・正確にいえば、自分の排泄物の変化にも悩まされていた。
日が経つにつれて、出される便の色が薄くなっていき、その量が少なくなっていくのだ。
おそらくは、毎日食べさせられているゼリー状の食事が原因だろうが、変化は留まることを知らず、最後には無色透明の、寒天のような便が出るようになった。
これに驚いた少年は、すぐに二人へ自分の体は正常かどうか尋ねると、二人とも満面の笑みを浮かべて「正常だ」と太鼓判を押した。
その時の二人の瞳が、妖しく輝いていたことに、少年は気づいていない。
五日目のルカの食事当番の時。
息を荒げ、苦しそうに自分の股間を押さえていたヨクトの姿を見て、ルカは「もう我慢できねぇっ!」と叫んだかと思うと、トレーを投げ捨てながら、野獣のように飛び掛った。
しかし、まさに少年のズボンを降ろし、着ていた服を脱ぎ捨てようとしたところで、不意に何も無い空間から杖が現れ、彼女に金縛りの魔法をかけた。
不自然な格好でルカはベッドに突っ伏し、そしてサヴィアが突如姿を現す。
どうやら妹の最近の様子に不安に感じた姉が、密かに監視していたらしい。
金縛りが解けた後、ルカはサヴィアにこっ酷く叱られると、以降の食事当番の権利を剥奪された。
しょんぼりと長い耳を下へ垂らしながら、小柄な姉の説教を真面目に受けていたルカの姿が印象的だった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
ついに1週間後の7日目。
少年は朝起きると、ある一室に連れてこられ、そのまま待機を命じられた。
この一室は小さなホールのようになっており、一角に神像が配置されている。
その神像の形は、ヨクトが以前に村で見たどのような神様の姿とも違う、言ってみれば少しグロテスクな姿をしていた。
獅子の体に頭は女、6枚の蝙蝠の翼を背中に持ち、体毛の代わりに無数の蛇が体から生えている。
黒い鉱石を彫って作られているようだが、近くにいるだけで冷気のようなものを感じ、背筋にぞぞっと悪寒が走った。
室内が薄暗いこともあり、少年は得体の知れない恐怖に怯えてしまう。
カチャッ
不意に音が鳴った。
ヨクトは思わず飛びあがってしまったが、サヴィアとルカが扉を開けた音だと知り、胸をほっと撫で下ろす。
部屋に入ってきた2人の装いを見て、少年は恐怖が一気に吹き飛ぶのを感じた。
「わぁ・・・」
思わず、小さな歓声が漏れる。
それほどまでに、ドレスのような衣装を纏った2人の姿は美しかった。
「お待たせしました」
「結構、キツいんだねぇ・・・この服」
姉と妹、着ている衣装はほぼ同じ物だ。
バストを強調し、ウェストをくびれさせたスラリとした上着。
下はフリルがあしらわれ、深いスリットが一本入ったロングスカートのようなもの。
そのどちらも、絹のように滑らかな光沢を放つ黒い布で作られている。
宝石などで飾られているわけでもなく、またデザインも比較的シンプルだったが、どんな衣装よりも彼女たちの美しさを引き立てているように感じた。
「では、婚姻の儀をはじめましょう」
サヴィアの高く澄んだ声が小さなホールに響く。
二人はヨクトの前まで来ると、それぞれ右手と左手を握り、神像の前まで導いた。
サヴィアは用意してあった古びた羊皮紙を取り出し、流れるように詠みあげる。
《深く暗き淵におはす我が主よ。暁と黄昏をたゆたう我が王よ》
ヨクトには分からない言葉だが、聞いているとまるで暗闇に引き込まれるような恐ろしい感覚を受ける。
その不思議な言葉は、目の前の神像にすぅっと吸収されていくように感じた。
《古より続く栄光の御許に、新たなる血族を迎え入れんことを許し乞う》
独特の音律を維持しながら、流れるように彼女の宣言は続く。
《彼の者の名はヨクト》
すっと、彼女に握られた手が頭上に掲げられる。
《ヨハイムの腐れ根に続きし継承者サイ・ルマ・サヴィア・リベガの夫となる者なり》
続いて、ルカも手に取った羊皮紙を詠み出す。
こちらは少し緊張しており、声が震えている。
《同じく、ヨハイムの腐れ根に続きし・・・継承者サイ・ルマ・ルカ・リベガの・・・夫となる者なり》
そして最後は、二人の言葉が綺麗に合わさり、宣言を締めくくる。
《我らはこれからも主の栄光を称え、仇なす愚者どもの血と肉と骨を捧げん》
《黒き太陽の、大いなる導きが在らんことを!》
その時、空気が揺れ、何か見えざる巨大なものが通り過ぎたのを、ヨクトは感じた。
自然に震え出す脚を叱咤し、何とか腰を抜かさないようにギュッと力を入れて踏ん張る。
・・・・・・
すぐにその気配は薄れ、消えていった。
「ふぅ」
姉妹、どちらか分からない溜息が漏れる。
彼女たちにとっても緊張する儀式だったようだ。
「よし!それでは誓いの接吻だっ!」
不意にルカが明るい声をあげ、くるりとヨクトの方を向くと、
「サイ・ルマ・ルカ・リベガは、ヨクトを永遠の夫とする!」
そう宣言して、ガバッと抱きしめて唇を強引に奪った。
すぐに舌が入り込み、ヨクトの歯茎をチロチロと舐めだす。
甘い唾液が少年の口に流れ込み、舌で攪拌され、そして再びルカの口の中に吸い取られる。
「そんなに焦るものではないのに・・・」
がっつく妹の様子に呆れながら、サヴィアはその様子を見守る。
しばらく静かに待っていたが、いつまで経っても終わりそうにないので、強引にぺいっと少年から妹を引き離した。
「むー」とルカから不満の声が上がったが、サヴィアはそれを完全に無視。
「サイ・ルマ・サヴィア・リベガは、ヨクトを永遠の夫とします」
間を置かず、ヨクトの唇を奪い、同時に愛しそうに抱きしめる。
まるでついばむように、何度も少年の唇を挟み込みながら、舌で優しく舐めまわす。
彼女の顔が少し離れるたびに、芳しい吐息が鼻にかかった。
ヨクトは当初、自分も何か宣言するべきか迷ったが、どうやら彼自身には宣言を求められていないのだと、すぐ理解した。
それもそのはず。
この婚姻の儀は、彼女たちの主である神の前で、仲間同士で夫の共有を誓い合う宣言のようなものだった。
ダークエルフにとって、夫となる男の意志は考慮されない。
「あーん!姉貴の誓いの接吻も長いよーっ!」
何度も少年にキスを繰り返す姉に対して、ルカは子供っぽく地団駄を踏みながら文句を言う。
「ねっ!早く初夜にしよっ!ね!?」
「まだ朝ですよ」
「いーの!それじゃ初朝っ!もう俺、グチョグチョで服を汚しそうっ!」
「やれやれ・・・」
姉は溜息をつくと、仕方なく頷いて返す。
サヴィアにしても、早くこの少年を食べたいのは事実だった。
冷静を装ってはいるが、彼女の秘所はキスだけですでに洪水のように愛液が溢れかえっている。
「よっしゃー♪」
ルカは許可を貰って喜びの声をあげると、ヨクトをお姫様抱っこして、出た通路の向こう側にあるベッドルームへ、猛烈な勢いで直行する。
最後に一度、サヴィアは深い溜息をつくと、神像に退出の礼を行い、部屋を後にした。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
お姫様抱っこという恥ずかしい姿で連れてこれたのは、中央に巨大なベッドがあるだけのシンプルな部屋だった。
本当に寝る為だけに作られた部屋。
そして数人が寝てもスペースが余るぐらいのキングサイズのベッド・・・。
もはやこの部屋の目的は明らかだった。
ルカはヨクトをヘッドに放り投げると、息も荒く自分も飛び乗った。
少年を一瞬で組み敷くと、またもや熱烈なディープキスを行う。
瞳を爛々と輝かせながら、かぶりつくように口を吸い、舌を器用に躍らせる。
ヨクトは目を回して、必死になって彼女の口に付いていくしかなかった。
あまりの激しさにその口と口が離れると、彼女は構うことなく、今度は鼻や目、頬を舐め回す。
そして、そのしなやかな腕は股間に伸ばされ、少年の肉棒をズボンの上から荒々しくしごいた。
「あぁ!・・・待って、お願い、チョット・・・!」
ヨクトの制止の声は発情したルカに届くことはなく、彼女はますます荒い息を吐きながら、少年の上着を剥ぎにかかる。
「こら」
ルカの背後から、冷静な声が掛けられたかと思うと、コツンと拳骨が振り下ろされた。
「あ・・・」
ようやくルカは正気を取り戻した。
「薬が効いているから、そのままじゃヨクトが射精できないでしょうが」
やれやれと言った様子で妹を嗜めながら、サヴィアは懐から赤い液体の入った小瓶を取り出す。
「さぁ、ヨクト」
小瓶の蓋を外し、そっと少年の口元に寄せて一口飲ませる。
「・・・コク、ん・・・」
複雑な味がしたが、吐き出すほど不味い飲み薬ではなかった。
すーと液体が喉を降りていって胃に落ち、そして胃壁から成分が吸収されていく。
薬効は劇的に表れた。
少年の体にむず痒い感覚が走ったかと思うと、それが下半身へ徐々に溜まっていく。
そして最後には、彼の肉棒がドクドクと波打ち始めた。
「おー、スゴイ!」
そのまま彼のペニスを握っていたルカは、自分の手の平でビクビクと震えるものに感動の声をあげる。
そして思わず、彼女はズボンの上からその肉棒をひと擦りしてしまった。
「あああああっぁぁっ!!!」
一週間、溜まりに溜まった性欲が、この刺激に耐えられるはずがなく、ヨクトはあられもない嬌声をあげて、腰をビクビクと痙攣させながら盛大に射精した。
ビュルっ!ビュルルルっ!ビュッ・・・!
「あぁっ!はぅぅっ!んんぅ!」
何度も、何度も、少年の嬌声と共に、ズボンの中で大量の精液が弾ける。
「あわわわっ!」
ルカは面食らって何も出来ない状態。
ビュルル!クチュ、ピュルル、ピュルルルル・・・!
少年にとっては永遠とも思えるような時間だったが、実際は数十秒ぐらいだったのだろう、ついに長い射精が終わった。
ズボンには、まるでお漏らししたかのような大きなシミが出来ている。
「はぁ・・・はぁ・・・」
少年は目を瞑りながら荒い息を吐く。
しばらく乱れた息を整えるのに専念していたが、ルカから一向に反応がこないので、不安になったヨクトは目を開けてみた。
「姉貴!ゴメンっ!」
彼女はサヴィアに対して土下座をしていた。
「手を離すのを忘れて、貴重な精を一発ムダにしちゃった!」
まるで家の高価な花瓶を割ってしまった子供のように、申し訳なさそうにペコペコと頭を下げる。
サヴィアは苦笑を浮かべながら口を開く。
「別に良いのですよ。ヨクトにいま溜まっているのは、いわば昔の質の悪い精液。本命はこれから作られる精液です。古い精液は好きにしなさい」
「ホントっ!?やった!それじゃフェラして飲んでもイイ!?」
目をキラキラと輝かせて尋ねてくるルカに対し、苦笑を続けながらサヴィアは軽く頷いた。
「やっほー♪それじゃ早速いただきますっ!」
そう言うと、すぐさま少年のドロドロになったズボンを降ろし、精液に濡れたペニスを取り出す。
「ヨクトも出したくなったら、いつでも口に出せよなっ♪」
微笑んでそう言うが否や、パクッと亀頭を口に咥え込んでしまった。
そのまま美味しそうにズルズルと根元まで呑み込むと、舌をクチュクチュ絡ませながら、大胆に頭を上下させる。
じゅるるるるぅ、くぽっ、グチュ、ジュルル・・・
「あっ・・・あっ・・・」
先ほど射精したばっかりの敏感なペニスを柔らかな口内と舌で擦られ、ヨクトは快感に顔を歪ませながら、されるがままにベッドに倒れこむ。
その少年の頭の方へ、今度はサヴィアが回り込んできた。
慎重に彼の頭を捧げ持つと、座った状態で自分の胸元に持っていく。
ふにゃん
柔らかい感触が、少年の頭と顔を包んだ。
サヴィアの黒い柔肌が視界の一部を覆い、頭は豊かな谷間に陥没した。
何とも甘い香りが、少年の鼻腔をくすぐる。
「さぁ、ヨクト・・・」
サヴィアはそう言うと、ドレスのような上着をはだけ、乳房を取り出した。
ブルンっと何とも見事なロケット型のおっぱいが姿を現わす。
頂点を彩る乳首の色は、薄いピンク色だった。
乳房の黒肌と、その鮮やかなピンク色が、淫靡なコントラストを演出している。
サヴィアの乳輪は小さかったが、乳首の長さは長く、コリコリに勃起してその存在を強く主張していた。
(わぁ・・・、綺麗でエッチなおっぱい・・・)
ヨクトは生唾を飲み込むと、導かれるままそれを口に含む。
唇で乳首を軽く挟みながら舌で転がした。
硬いのか柔らかいのか分からない彼女の乳首は、とても舌ざわりが良かった。
そして、さらけ出されたもう一つの乳房には手を這わし、軽く揉んでみる。
軽い抵抗感と共にふにゃりと指が乳房に埋没したかと思うと、その指の動きに応じて自由に姿を変えた。
「んふ・・・ぁ・・・」
サヴィアは小さな喘ぎ声を控えめに漏らし、少年の頭を優しく撫で上げながら、そっと乳房へ押し付けてきた。
ヨクトもそれに抵抗せず、甘えるかのように顔を黒肌の乳房に埋める。
一方、股間の方ではルカが依然として美味しそうに肉棒をしゃぶっていた。
頬をへこませ、時折大きくバキュームしながら、舌でカリ裏を舐め回す。
「ふっ、はぁ、んん〜♪はむ、んふ、ふぅ」
クチュ、チュポ、ヌププ、ジュルルルル・・・!
下品な音を立てて鈴口から溢れ出すカウパー液をすする。
同時に指で竿をしごき、筒の中にある液体を絞り出すのにも余念がない。
ルカは、姉が乳房を取り出したのを確認すると、いったんペニスから口を離し、「よーし!」と気合の声を発した。
そして次にブルンと自分も上着をはだけ、その豊かな乳房をさらけ出す。
その大きさは姉のものより幾分か大きく、さらにロケット状に隆起していた
サヴィアの胸に吸い付きながら、横目でそれを見たヨクトは、
(凄い・・・偉そうなおっぱい・・・)
心の中で感嘆の声をあげた。
おそらくは厳しい鍛錬と、ダークエルフとしての素質の賜物だろう。
すぐれた胸筋が、バストの垂れを防止して、豊かな乳房を前に突き出しているのだ。
しかし、乳房の形は姉と同じでも、頂点の乳首の形は対照的だった。
色は同じく綺麗な薄いピンク色なのだが、乳輪が大きく、乳首自体は軽く陥没していた。
姉妹でも、それぞれの胸には特徴があるようだ。
彼女はその立派な胸をヨクトの股間まで持ってくると、そのまま根元からぱふんと挟み込んでしまう。
「えへへ、パイズリ〜」
そう楽しそうに言うと、唾をトロリと谷間に落としてからグッチャグッチャとペニスを揉み始めた。
スベスベな柔肉がオチンチンを圧迫し、強烈に摩擦され、得も知れない快感が走る。
その不思議な感触に、ヨクトは戸惑いながら腰をくねらせた。
「あ、亀頭が出てきた、ほらっ♪ぺろぺろぺろ〜♪」
クチュ、ペチャ、チュ、チュ、ペチャ
豊満なバストの谷間から亀頭が姿を現わすと、ルカはすぐさまそれを舐め回す。
最終的には、鈴口にグリグリと舌先を擦りつけてきた。
「ほら、ほら、大切な穴をホジホジしちゃうぞぉ」
チュル、ズプププ・・・ッ!クチ、クチ、クチッ、クチュクチュ
(あぁ!凄い!ルカさんの舌が、僕のアソコの入り口にぃぃ!だ、ダメッ!)
さすがにここまでされるとヨクトは限界で、サヴィアの乳首から口を離すと、涙声でルカに限界を訴えた。
「ご、ゴメンさなさいっ!もぉ・・・!もう、出ます!」
それを聞き、彼女はニヘェと蕩けた笑みを浮かべると、再び亀頭をパクリと咥え、ぷりぷりとした唇を肉棒のエラの部分に擦り付け、激しく首を左右に振ってきた。
クチュ!クチャ!ズルルルッ!ヌチュ!ニュルル!
さらに舌を極限までぐりぐりと鈴口に差し込んでくる。
ズププププッ!グリリリッ!グチュ!グチュチュ!
「あぁっ!あぁぁぁぁっ!」
ヨクトの悲鳴のような嬌声が喉から漏れ、ビクンっと一度、大きく腰を揺らすと
ブビュッ、ピュルルルルル、びゅっびゅっ!
一回目と変わらない量の精液が、ルカの口に放出された。
ビュルル、ブボッ、ピュルルルル・・・
彼女は最初、その精液の量に驚いた表情をしていたが、すぐに慣れたようで、嬉しそうにチュルチュルと吸い取り始める。
喉が、こくり、こくりっと何度も鳴り、自分のザーメンが彼女の胃に落ちていくのを、ボーっとした意識でヨクトは見守る。
どこが良いのか分からないが、彼女は自分の精液をひどく気に入ったようだ。
まるで好物の飲み物でも喉の流し込んでいるかのように、普段は凛々しくも美しい容貌をだらしなく蕩けさせ、一心不乱に肉棒をすすっている。
他方、サヴィアは少年の射精が落ち着いたのを確認すると、もう一方の乳首をそっと、彼の口元に導いた。
「ヨクト・・・こっちの胸も吸って・・・」
甘えを含んだ声を出す。
少年も中断してしまったお詫びの気持ちを込めて、丁寧に彼女の乳首を舐めあげた後、強く吸い上げた。
レロ、レロ、チュゥゥー!チュバッ!
「あぁ、イイです、とても・・・!乳首をもっと嬲ってぇ」
サヴィアが快楽に酔った鼻声で、より一層、その乳房を少年の頭に押し付ける。
彼も応えるかのように彼女の背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。
抱きついた腕から、彼女の体がプルプルと絶えず震えているのを感じる。
どうやらサヴィアは乳首が敏感らしく、胸を吸われているだけで小さな絶頂を繰り返しているようだった。
「ぷふぁ・・・!イッパイ出たなっ」
サヴィアの胸を吸ってしばらくすると、下半身からルカの満足そうな声が聞こえた。
ペニスの中にあったザーメンを残さず吸い出し終わったようだ。
彼女は一度、ヨクトの顔の方へ移動しよう身を起こしたのだが、すぐに「あ、ヤベっ!」と小さく叫ぶと、そのままベットから降りてしまう。
そして、大急ぎで衣装を脱ぎ始めた。
「へへ、チンポ舐めているだけで、すごく濡れちゃった♪」
黒い長耳をピョコピョコと上下させながら、ルカは照れ臭そうに言う。
大切な衣装を出来る限り愛液で汚したくないらしい。
「姉貴も脱いだら?ヤバくない?」
「もう手遅れかもしれませんが・・・」
サヴィアは珍しく困った顔をしながら、同じくベッドから降りる。
そしてルカ同様に黒い衣装を脱ぎ始めた。
ふぁさ
二人の衣装が足元に落ちると、彼女たちは白いショーツ1枚だけの姿になった。
むっちりとした二人の太腿には、すでにテラテラと愛液の川が幾筋も流れており、ショーツが意味を為してなかったのが分かる。
美女が自分の目の前で服を脱ぎだすという何とも淫靡な光景を、ヨクトはドキドキして見つめていたが、そこでおかしなことに気がついた。
彼女たち2人のショーツの前部分が不自然に盛り上がっている・・・
(え・・・?あれ?)
濡れたショーツに張り付いて、何やら棒状の物体が見えた。
目を凝らして見つめていると、ついに2人のショーツは降ろされ、盛り上げていた物体の正体が明らかになる。
隆々とそそり立つ、ピンク色をした肉の棒。
自分の股間にも似たようなものがある・・・
(お、お、おちんちん・・・っ!)
少年は声を上げることも出来ず仰天するが、もう一度よく見てみると、細部がそれとは違うことに気づいた。
隆起した肉棒の向こう側には、普通あるはずの陰嚢がない。
そこにはちゃんと、ピンク色をした女性器の花びらが見て取れた。
さらには、その肉棒に鈴口のような穴もなく、凹凸が少ない滑らかな形状をしていることにも気づく。
「ん・・・?」
ベッチョリと愛液に濡れたショーツを脱ぎ捨て、少年の方に向いた二人は、彼が驚きで硬直していることに気づいた。
「あ、そっかっ!ヨクトはまだ知らなかったなっ!」
ルカは得意そうな笑顔を浮かべると、
「どーだっ!立派なクリトリスだろう?」
そう言って、腰を軽く突き出す。
ピンクの乳首を乗せた黒い胸がプルンと揺れ動くと共に、股間の長大なクリトリスも同じく首を振う。
一方、サヴィアはというと、幾分か決まりが悪そうに、隠すような感じで右足を前に出して斜めを向いた。
「おいおい、姉貴。俺らの誇りなんだから、隠す必要ねーじゃん」
「・・・・・・」
しかし、サヴィアは正面に向き直らず、小さな声でボソボソと喋る。
「・・・私たちはこういった体の特徴を持っています・・・」
うつむき、しばらく何か考えた後。
ようやく彼女は正面を向き、不安そうにヨクトへ尋ねた。
「こんな体、嫌ですか?」
そんな問いに、ヨクトは間隔を置かず思いっきりプルプルと首を横に振ると、
「ううん!全然っ!」
正直な返事をした。
たしかに驚きはしたが、今まで半爬虫類の女と性交してきたのだ。
このような肉体的特徴は些細なもののように思えた。
それに何よりも、股間に生えた大きなクリトリスというのは、とても卑猥というか、彼女たちの美をより妖しいものに昇華しているような気さえした。
「・・・えっと、上手く言えないですが、綺麗だと思います・・・」
ヨクトの方も、少し恥ずかしそうにモジモジとつけ加える。
さすがにここまで言うのは恥ずかしかったが、それでも嘘偽らぬ感想だった。
「お前はイー奴だーっ!」
次の瞬間、ルカから感動の声と共に、ダイビングタックルを食らった。
そのままヨクトをぎゅっ抱きしめ、ベッドに落ちたかと思うと、その上をゴロゴロと転がる。
「ぐへぇ」
ヨクトは蛙の潰れたような声をあげると、彼女の為すがままにされる。
上下が激しく入れ替わると共に、ムニュムニュとロケット状の巨乳が顔に押し付けられるので軽く酸欠状態に陥る。
この回転は20回転ぐらいして止まったが、終わった後、ヨクトはボロ雑巾のようにぐったりとしていた。
そんな中、サヴィアもゆっくりと全裸でベッドの上にあがる。
そしてヨクトの方を向いて座り、両脚を左右に開けた。
「口では何とでも言えます・・・。証拠を、見せて貰えませんか?」
彼女のぬめり輝く女性器が余すことなくヨクトの視界に入った。
そして、その女性器の上部から突き出す巨大なクリトリスの姿も。
ルカが「おぃおぃ、姉貴・・・」と文句を言おうとしたが、それを言い終わるより早くヨクトは身を起こすと、自らサヴィアの股の間に顔を埋めた。
「ん・・・」
サヴィアは努めて冷静を装っているものの、その体は震え、肌が赤く高揚している。
ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ・・・
小さな水音が、サヴィアの股間から漏れる。
ヨクトは愛液が滴っている太腿から舐めあげ、徐々に中央へと舌を持っていった。
すでに流れ出た彼女の汁を丁寧に掬いとり、黒く艶やかな肌を舌で堪能する。
張りのある内腿をすべて舐めあげると、次はそっとピンク色の綺麗な女性器に口を近づけ、大陰唇の外側と内側へ慎重に舌を這わす。
クチュ、ぴちゃ、ちろちろ、くちゅ
「・・・あぁ、ふん、ぅんっ」
サヴィアの腰が堪らなそうに妖しくクネり、堪えきれない喘ぎ声が漏れ出る。
(それにしても・・・すごく綺麗・・・)
ヨクトは、彼女の女性器があまりにも美しい色合いをしていることと、左右対称の整った造形であることに驚嘆する。
そして同じく、その女性器から流れ出る愛液の匂いと味にもひどく驚いた。
まるで花のように芳しい匂いなのだ。
味はというと、まるで蜜のように甘い。
あまりにもリザードウーマンの生臭い女性器とは違うので、舐めしゃぶりながら種族によってここまで違うものかと妙に感心した。
(うぅ・・・こんなアソコなら、いくらでも舐めていられるかも)
滾々と溢れ出す美味な愛液を夢中になってすすりながら、ヨクトは小陰唇に舌を這わし始める。
その愛らしい花びらを唇で挟み舌で転がす。
そして、蜜を催促するかのようにヒクヒクと蠢く膣に舌先を入れ、中の膣壁を掻き回した。
くちゅちゅ、ねちゃ、ぴゅちゅ、ぴちゅちゅ
「あぁ・・・んっ!イイっ・・・はぁ・・・!」
くちゅ、ぬぷぷぷ、ちゅば、ちゅば
「おぉぉ!はぁ!あぁぁん!ひぃん!」
喜びの声をしきりにあげる姉の痴態に、ルカはがぶり寄り、羨ましそうに少年のクンニの感想を尋ねてみる。
「おぃ、姉貴っ?どうなんだ?そんなに良いのかっ?」
それに対して、サヴィアは小指を切なそうに咥えてコクコクと首を縦に振り、
「ふぅん・・・あ、すごくぅ、上手ぅ・・・あぁはぁん♪」
嬌声交じりの回答を行う。
美麗な眉がとろんとハの字になり、半開きの口からはだらしなく涎を垂らしている。
腰まであるサラサラの長い黒髪は、彼女が快感に震えるのに合わせて、左右に揺れていた。
「あー!クソー!羨ましいなーっ!しかも、あのトカゲ女たちに仕込まれたかと思うと、妙に腹が立つーっ!」
「んふ・・・ぁ・・・でも、ハァン♪こんなに大きなものの愛撫は、あぁ、ふぅ・・・私たちが初めてでしょう?」
憤るルカを尻目に、サヴィアは蕩けた瞳で股間に頭を埋める少年に問いかけた。
少し腰を揺すって、その巨大なクリトリスを彼の頬に擦り付ける。
少年は赤裸々な問いに、少し顔を赤らめると、小さく頷く。
そして、いよいよクリトリスに小さな舌を這わせ始めた。
ぺちゅ、ぺろぺろ、クチュ、ぺちゃぺちゃ
「はぁぁ!あぁぁぁー!んっんっ♪すごぃ、すごいのぉ!」
やはりクリトリスは大きくても敏感なようで、ヨクトが舌を這わせると激しく腰を震わせ、サヴィアは普段からは考えられない様な、あられもない嬌声をあげた。
ぺろ、チュ、チュ、・・・ヌポ、ヌプ、グチュ、クチュ
クリトリスの表面を満遍なく舐めあげ、同時に指は彼女の膣に挿入して、中の壁を優しく撫でる。
膣口から少し入ったところの、上側にあるザラザラとした膣壁を重点的にさする。
これもリザードウーマンから叩き込まれた愛撫の技術だ。
「あ♪あ♪イイ♪イイ♪ふぅん、はぁ、・・・ハァン!」
声を我慢することが完全に出来なくなったようだ。
サヴィアは美しい顔を快楽に蕩けさせながら、少年のクンニに応じて声を張り上げる。
その長い耳もパタパタと声に合わせて激しく揺れていた。
半開きの口からは舌が出て、涙と涎がだらしなく垂れ流し状態になっている。
「はぁ♪はぁ♪咥えてっ!お願い!咥えて・・・っ!」
サヴィアからの切羽詰った要望が発せられた。
少年は一瞬意味を理解し損ねたが、すぐに目の前のペニスのようなクリトリスを見て理解した。
実は、本格的なフェラチオは先ほどルカにやって貰ったのが初めてで、リザードウーマンたちにされたことはほとんどない。
ただ、どのようにするかは先ほどのフェラで十分に分かったので、サヴィアたちにお返ししてあげることは可能だった。
意を決して、ヨクトは彼女の長いクリトリスを口に咥え込む。
くぷ・・・クチュ
そしてルカにやって貰った様子を思い出しながら、歯を立てないようにクリトリスの表面を唇で柔らかく擦る。
チュパッ、ジュルルル・・・チュ、チュ、クプ
「あぁ、ふぅん♪あ、ありがとぅ♪うぅ、ありがとうぉ、アァ♪」
ヨクトのその行為に感涙を流しながら、サヴィアは感謝の言葉を述べ、さらに激しく体をくねらせた。
下から見上げて確認する彼女の表情は、これ以上なく気持ち良さそうに見える。
ヨクトも思わず嬉しくなって、巨大なクリトリスへの愛撫に力が入った。
他方、姉がクンニリングスをされるのをずっと羨ましそうに見ていたルカは、待っていても仕方ないと思い、
「次は俺の番だからねっ!ヨクト、俺のも後でイッパイ舐めてくれよなっ」
そう悔しそうに言って、クンニのために四つん這いになっているヨクトの後ろへ回り込む。
「んじゃ、俺はこっちを味あわせて貰おうかな〜♪」
少年のお尻に顔を寄せた。
ヨクトは、ルカがまたフェラチオをしてくれるのかなぁと仄かに期待していたのだが、彼女の行動はまったく違っていた。
少年の尻たぶを両手で掴むと、その間に顔を差し込む。
(えっ!)
クンニしながら焦るヨクト。
さらにルカは、舌を伸ばして彼のアナルをぺろぺろと舐め始めた。
ちゅ、ちゅ、ぺちゃ、くちゃ
「っんん!」
クリトリスを口に含みながら、驚きの声をあげる。
彼女の舌は、少年の尻の穴のシワを一本一本丁寧に舐め上げていった。
ツプッ
それが終わるとなんと、ルカは自分の舌を少年のアナルの中へ差し込んでしまった。
そのまま腸壁をグネグネと舌で刺激し始める。
ニュル、クチュチュ、ニュルル、チュル
「んっ!んっー!」
何とも形容しがたい快感がお尻の穴に走り、くぐもった悲鳴をあげ、少年はお尻を左右にくねらせる。
チュル、クチャ、ニュルル、チュ
ルカのアナルに対する愛撫はさらに激しさを増していく。
ヨクトの尻たぶを大きく左右に開かせ、限界までお尻の谷間に顔を埋めながら、舌先で腸壁をグリグリと強く擦り回し、尻の穴の締め付けを確認するかのように舌を出し入れする。
柔らかな物体が自分の肛門の中を妖しく蠢く感触に、ヨクトはブルブルと震えた。
さすがに少年も、クリトリスから口を離す。
「ル、ルカさん!?そこは・・・すごく汚・・・んぷっ!」
抗議の声は最後まで言わせて貰えなかった。
奉仕を中断されたサヴィアが、無理やり少年の口に自らのクリトリスを突っ込んできたのだ。
クプププ、ズチュ!ズチュチュ!
「お、お願いぃ・・・止めないでぇ・・・はぁ、はぁ、続けてぇ・・・アァン♪」
「んー!?んー!」
口に無理やり巨大クリトリスを含まされて、くぐもった悲鳴をあげるヨクト。
その声は、もちろん快感に酔いしれているサヴィアに届くはずも無く、彼女は彼の頭を掴むと、一生懸命に腰を上下させ始めた。
グヌヌ!クチュ!ズチュ!クチュ!ズチュ!
激しく腰をヨクトの顔を打ちつけ、彼の口を強引に犯す。
その光景はまるで、男女が逆転したイマラチオのようだった。
サヴィアの乳房がブルンブルンと揺れ、その激しい腰の動きと連動する。
なお、下半身でヨクトの言葉を聞いたルカは、
「大丈夫だって♪汚くないっ、汚くないっ。その為の食事だもん♪んー、ちゅ♪ちゅ♪」
(あ・・・!)
最終的には便が寒天のように無色無臭になったが、この為だったのか、と少年は思い知る。
そして、いま舐めしゃぶっているペニスのようなクリトリスに対して、嫌な予感が過ぎったが・・・
くちゅ、ツププププ
考えを纏める暇も無く、彼のアナルに細くて固いものが入ってきた。
「まず第一関節・・・っと」
ルカの人差し指だ。
「ん、大分ほぐれているなぁ。・・・第二関節っと」
ヌプププッ、クチッ
「んー!んーー!」
彼女の指がクネクネと左右に動きながら、少年のアナルに入ってくる。
相変わらず口には強制的にクリトリスが出し入れされているので、上手く悲鳴を上げることができない。
「よーっし!ここら辺で指を折り曲げて・・・そらっ♪」
ペニスの付け根の裏側あたりを、コリコリとルカの指先が執拗に擦りあげる。
そこは男にとっても最も大きな性感点のひとつで、前立腺というものだった。
クニ、クニ、クニ、クチュ、グリュリュ・・・!
ヨクトの脳内に何度も閃光が煌き、涙を流しながら白目を剥く。
頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなった。
「んーーーーーーっ!」
「あぁ!あぁ!イク!イクッ!イっちゃうぅ!」
少年が大きな悲鳴を上げたのと、イマラチオのような強制クンニによってサヴィアが絶頂の声を上げたのは同時だった。
プシャァァ!とサヴィアの女性器から潮が噴き出し、ヨクトの喉元を濡らした。
そして、前立腺の刺激により極限まで勃起したペニスからは、誰にも触れられることもなく、
ビュルルルルッ!ピュル!ピュル!ブビュビュビュ・・・!
大量の精液がベッドのシーツに撒き散らかされた。
「おー、二人とも盛大にイったなぁー」
姉と少年がビクビクと震えて絶頂する様を、ルカは楽しそうに見つめる。
しばらくすると、サヴィアとヨクトはお互いにベッドへ崩れ落ちた。
ハァハァと、女と少年の荒い吐息が室内にこだます。
少年はすでに3度も射精し、精根尽き果てていたが、まだ一回も絶頂を迎えていないルカがそのままダウンを許すはずがなかった。
「はい、姉貴はどいた、どいたっ」
ヨクトに覆いかぶさるように倒れているサヴィアを脇に退かすと、少年を仰向けにさせ、すばやく顔を跨いだ。
「さぁ、ヨクト♪次は俺だぞっ」
(え・・・すぐに!?)
少年が驚く間もなく、ニィと野性的な笑みを浮かべたルカが、まるで座り込むようにヨクトの口へ腰を下ろす。
姉と同じく綺麗なピンク色の性器が、愛液を滴らせながら眼前に迫り、少年の口を完全に塞いだ。
「んぷっ!」
ネチョリとした感触が顔の下半分を覆う。
視界にはルカの下腹部と巨大クリトリス、そして揺れ動くロケット状のおっぱいしか見えない。
かろうじて鼻から息ができるが幸いだが、口内には絶えず彼女の愛液が滴り落ち、飲み込まないと喉奥が詰まってしまう。
「早く、早くぅ〜♪早くしないと、鼻も塞いじゃうぞ?」
冗談めかして言っているが、この人ならやりかねないと思ったヨクトは、仕方なく彼女の秘所に舌を這わしはじめる。
くちゅ、ぺちゅ、ちゅぱっ、ちゅるる
匂いがダイレクトに伝わってくるのだが、ルカの方は姉より濃厚で甘い匂いの愛液を持っているようだ。
味も酸味と甘みが共に高く、サラサラしている。
(あぁ・・・、なんか果物の汁みたい)
場違いながら、彼女のヴァギナに舌を差し込みつつ、そう思った。
顔面騎乗はリザードウーマンに度々強制されてきたので、愛撫の要領は熟知していた。
滴り落ちてくる愛液を適度に飲み干しながら、腰の揺れに合わせて膣内を的確に舌でほじくり返す。
ぺろ、ぺろ、じゅるる、ぬぷぷ、クチュクチュ
「あぅぅ、はぁぁ♪ホントだ!すごく上手で気持ちイイ♪」
上に乗ったルカは、その大きな胸を上下左右にゆさゆさと揺らしながら、歓喜の声をあげて腰をヒクつかせる。
時折、褒めるかのように少年の髪をクシャクシャと掻き回した。
と、その時、突然ヨクトのお腹に誰かの手が置かれたかと思うと、
クチュ、グプププププッ!ビュチュ!
半立ちだったペニスが、何か暖かくてヌルヌルしているものに挿入させられた。
(え、なにコレ!う、うぁ!すごい・・・!)
柔らかくうねるような肉襞を掻き分け、腰が砕けるような快楽がヨクトを直撃する。
よく知っているペニスの感触ではあったが、気持ち良さのレベルが違った。
先ほど前立腺を弄られた時と同じぐらいの快感が少年の体を貫き、頭の中を優しいピンク色に塗りつぶす。
「ふぅぅぅん・・・♪」
サヴィアの気持ち良さそうな声が、下半身から聞こえた。
恐ろしいほど快感が少し収まり、腰あたりに柔らかな重みが生まれる。
ペニスはいつの間にか完全に勃起し、暖かい筒状のモノに根元まで包まれていた。
「あっ!姉貴、復活したんだ」
股の間から見えるルカが、後ろを振り向いて誰かと話をしている。
目では確認できないが、どうやらサヴィアが騎乗位で挿入してきたようだ。
それにしても、何という気持ち良さだろうか。
今まで何人ものリザードウーマンと性交し、様々な女性器にペニスを埋めてきたが、ここまで心地良い女性器は初めてだった。
まさに筆舌に尽くしがたい感触なのだが、敢えて表現するとしたら、自分のペニスと完全にフィットした女性器といったところだろう。
まるで鋳型とその鋳造物のように、欠ける隙間無く、柔らかな秘肉が肉棒全体を覆っている。
「ヨクト、いま姉貴のマンコにお前のが入っているぞっ♪」
ルカは股間の下にある少年を覗き込み、笑い顔を見せた。
「どうだ?スゲー気持ちイイだろう?俺たちとヨクトの相性は最高だからなっ」
(相性・・・?)
少年は疑問の視線を投げかける。
「ほら、毎日、俺たちの唾液入りでメシを食べさせただろう?」
説明の続きは愛撫を受けながらとでも言うかのように、ルカは腰を小さく揺らしてクンニを催促する。
先を聞きたい少年は、素直に彼女の膣に舌を入れ、ストップしていた動作を再開した。
くちゅ、ぺちゅ、ぺろ、チュバ・・・ちゅるる
「ふぅん♪・・・体液と混ざることによって、セックスの相性を高める霊薬が・・・あぁん、入っていたのさっ、食事に♪」
気持ち良さそうに腰をくねらせつつ、
「もうバッチリだぜ。ヨクトからは見えないだろうけど、・・・おぉン♪挿入しただけで・・・あぁん♪・・・姉貴の目、半分イってるしっ」
(あぁ、だからさっきから動きがないんだ)
この気持ち良さはすぐにでも射精してしまいそうなのだが、ペニスはサヴィアのヴァギナに根元まで埋まったまま、一擦りもされていない。
ズチュ・・・
試しに、下から腰を小さく揺すってみると、膣壁とペニスが擦れ、またもや少年に凄まじい快感を与えてきた。
そして同時に、
「あぁぁぁんっ♪」
サヴィアの嬌声が少年の耳に伝わる。
その後、彼女は目が覚めたのか、ノロノロと腰が上下に動き始める。
ビュチュッ、ブッチュチュ、グチュ、グチュ
「あぁ♪あ♪あぁ♪はぁ♪んぅ♪」
「あん、んー、あぁぁ・・・!んむぅ!」
大きな水音と共に、普段は絶対聞けないようなサヴィアの甘く蕩けた声と、ヨクトの切羽詰った喘ぎ声が重なり合う。
(だめぇぇ!なんでこんなに気持ちイイの!?おかしくなっちゃう!)
気を保つため、頭の上にあるルカのアソコに吸い付くが、股間からは容赦なく今までに感じたことのない大きさの快感が送り込まれてくる。
徐々に下半身に熱いものが溜まり、射精はカウントダウンに入っている。
「おぉぉう♪ヨクト、その吸い付き、気持ちぃぃー♪」
ルカも涎を垂れ流して、グリグリとアソコを押し付けながら、歓喜の雄たけびを上げる。
吸えば吸うほど、生暖かくて甘酸っぱい彼女のラブジュースが口の中に入っていた。
「俺もそろそろイキそう♪それじゃ、ヨクト・・・」
ルカもあと一押しで絶頂を迎えるようだ。
一度腰を離すと、今度はその巨大なクリトリスを少年の口元に持ってくる。
くぷっ
まさに射精寸前で喘いでいる少年に、そのクリトリスを拒否する余裕はない。
小さく開かれた少年の口に、ルカの大きな肉棒が無理やり押し込まれた。
「あん!あん!あん!あぁ・・・んーっ!?、んー!!」
くぷぷぷぷっ
「あぁ、ヨクトのくちマンコ、すごくイイ!」
ルカは少年が完全に咥え込んだのを確認すると、まるで彼の口を犯すかのように、激しく腰を振ってクリトリスを強制的に出し入れする。
グヌヌ!クチュ!ズチュ!クチュ!ズチュ!
左手で少年の口が逃げないよう頭を固定し、むっちりとした両太腿は少年の腕をそれぞれ押さえ込む。
残った右腕はベッドにつき、まるで腕立て伏せのような体勢で、腰を淫乱に揺すった。
上下左右に激しく動く腰に合わせて、ルカの膣から滴り落ちる愛液があたりに振り撒かれ、少年の上半身や顔をベトベトに濡らす。
「んー!んー!んーっ!」
ヨクトも、ただ歯を立てないことだけに気をつけながら、口に出し入れされる肉棒に対して唇で締めつけた。
下半身の方では、まるで跳ね回るかのようにサヴィアの腰が激しく上下しており、ドぎつい快楽が絶えず送られてくる。
必死に射精を我慢していたが、もう限界だった。
ビュチュッ!ブッチュチュ!グチュ!グチュ!
グチュ!グプププ!クッチャ!クッチャ!
激しい水音が鳴り響くなか、
「んーーーーーーーーっ!」
「おぉぉぉぉうっ♪」
「あぁぁん♪」
ついに、三者三様の絶頂の声を上げて、それぞれ自分の体液を噴き出した。
プッシャーーー!ビュルルルルルッ!ビュルル!
全員が体をブルブルと震わせ、ぴーんと背筋を伸ばしながら硬直する。
そして数秒後、その硬直は解け、
ドサッ
少年の上に乗っていた、女二人がベッドに崩れ落ちた。
・・・・・・
むっとするような甘い匂いが室内に充満するなか、体をヒクつかせ、ダークエルフ2人と少年1人は、快楽の余韻に浸ってまどろむ。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
「あー、気持ち良かったぁ〜♪」
かなり長い間、全員が突っ伏していたが、最初にルカが復活した。
ベッドに寝転びながら「んーっ」と伸びをして、大きく息を吐く。
彼女の巨大なクリトリスは早くもまた勃起し始めていた。
「・・・・・・」
続いて、無言でむくりとサヴィアが体を起こす。
アソコからはヨクトの精液を垂れ流し、気だるそうに妹と少年の様子を確かめる。
少年ヨクトの方は、意識がまだ半分飛んでいるのだろう、虚ろな瞳で呆け、死体のように横たわっている。
股間と顔付近は、サヴィアとルカの甘い愛液でドロドロになっていた。
「んじゃ、第2ラウンドいってみよーかっ!」
よっと、いう掛け声と共に、ルカが起き上がる。
その勢いで、黒肌のラクビーボール型おっぱいがプルンと大きく跳ね上がった。
「まだするのですか?」
サヴィアが呆れたように瞳を半眼にして、精力絶倫の妹を見た。
「えーっ!だって俺はまだ、膣に出して貰ってないしっ!」
ルカが大声で姉に抗議する。
「それにホラ♪」
まだ半ば意識のないヨクトの両足首を持つと、ひょいと軽く持ち上げて広げる。
股間がすべて露わになる『チンぐりがえし』の恥ずかしい体勢になったのだが、少年は放心状態で反応しない。
ルカは曝け出された少年のアナルを指でくにくにと弄る。
ツプっ
次にそのまま浅く差し込んで指を回し、少年の菊座の感触を楽しんだ。
うぅと、ヨクトが微かに呻いて反応する。
「ふふふ、良い感じに解れてる♪解れてる♪」
そんな妹の卑猥な行動に、サヴィアは少し顔を赤らめ、やや視線を逸らしがちになる。
一度絶頂を迎えたことにより、彼女は幾分か冷静になっていたので、今更ながら赤裸々なセックスが恥ずかしくなってきたのだ。
しかしその理性に反し、彼女のクリトリスの方は少年のアヌスを見て徐々に硬さを増し、ゆっくりと起き上がってくる。
「ほら♪ほら♪姉貴もヨクトの尻マンコに入れたいんだろ?」
姉の体の正直な反応を見て喜ぶと、ルカはヨクトを抱きかかえ、今度は幼児におしっこをさせる『しーしー』の格好をさせた。
彼の脚に腕を通し、後ろから抱っこするスタイルだ。
「でも、後ろの穴の最初は俺のモンだもんね〜♪姉貴はチンポの最初を取ったんだから、イイでしょっ?」
「・・・分かりましたよ。でも大丈夫ですか・・・貴方のソレは、私よりも太いでしょう?」
「大丈夫!大丈夫っ!舌と指で十分ほぐしてあるし、俺のクリちゃんもヌルヌルに濡れているもんっ!さ、早く、姉貴!位置を合わせてよ」
「はい、はい」
サヴィアが少し屈んで、妹の巨大クリトリスの位置と、少年のアナルの位置を調整する。
ちょうど良い位置に合わさると、彼女は「いいわよ」と合図を送った。
その声を聞いたルカは、抱えた少年をゆっくりと下に降ろしていく・・・
みちっ
巨大クリトリスの先が、ヨクトのアナルに少しめり込み、まさに中に入っていこうという段階で、ようやく彼が目を覚ました。
「え・・・、えっ・・・!?なに!?これ、何?」
自分のお尻の穴に異物が入り込もうとしているのを感じたヨクトは、軽いペニック状態になって暴れる。
「あ、こら!ヨクト、危ないから動いちゃ・・・あっ!」
つるんっ
暴れた反動で思わずルカの指が滑ってしまった。
少年の内股も、愛液やら唾液やらでグチョグチョに濡れていたので、それが原因だろう。
ルカの支えを失った少年の体は、そのままクリトリスの上に自由落下することになり、
ずぷぷぷぷっ!
「ッッッ!!!!」
一気にアナルを貫かれてしまった。
「ぁぁぁぁぅん♪・・・って!いやいやっ!大丈夫っ!?」
少年のアナルを貫いたルカは、挿入のあまりの気持ち良さに一瞬で小さなアクメに達したが、すぐに正気に立ち直った。
少年の安否を急いで確かめる。
「・・・ぁ・・・ぁ」
ヨクトは口をパクパクさせて目を見開いたまま反応しない。
ルカは心配になってそっと少年との結合部を覗いてみる。
出血しているような様子はなかった。
「もう!貴方はっ・・・!」
あまりの事態に驚いていて硬直していたサヴィアも立ち直り、
「ちょっと見せなさい!」
そう言って、前から結合部を覗き、ヨクトのお尻の穴の状態を確かめる。
「・・・・・・」
「ど、どう?」
「・・・ふぅ。大丈夫・・・。裂けたりはしてない」
「あっはっは♪結果オーライ?」
「バカ」
サヴィアはルカの頭を拳骨で小突く。
そして、ショックで放心した少年の頬をさすると「大丈夫ですか?」と心配そうに覗き込んだ。
頬を触られ、ようやく意識がハッキリしたのか、少年の瞳に焦点が戻る。
ヨクトは涙目で小さく頷き
「ぅう・・・、大丈夫・・・」
震える声で答えた。
「痛いですか?」
「それほど・・・でも」
実際驚いたことに、痛みはほとんどなかった。
肛門に大きな圧迫感はあるが、それはちょうど排泄物が途中で止まっているようなムズムズとする感覚だ。
お腹の中が痛かったり、肛門がヒリヒリすることはない。
「良かった。偶然にも上手くいったみたいです。半分は薬のお陰ね」
(え・・・!?また薬!?)
食事に何種類の薬が入っていたのか、ヨクトは恐ろしくなった。
「あら」
不意に、サヴィアが自分の口に手を当てて、驚いたようにヨクトの股間を見つめた。
残りの二人もそこを目をやると、少年のペニスがいつの間にかビキビキに起立していた。
挿入されているルカの巨大クリトリスが、絶えず少年の前立腺を刺激しているため、自覚症状なしに勃起したのだろう。
「・・・・・・」
思わず顔を真っ赤にして目をそらすヨクト。
「ほら、ココはさっ!姉貴がオマンコしてあげて、その気持ち良さで尻の穴の感覚をチラしてあげるべきだよっ♪」
今にも腰を揺すって、少年の尻の穴を味わいたいルカは、適当にそんなことを提案する。
(いや、待って!・・・まずは抜いて・・・!)
ヨクトが今まさに、抗議の声を上げようとしたところで、
「仕方ないですね。ヨクトのためです」
表情は満更でもない様子で、サヴィアが即答した。
ゆっくりと近づき、少年の腰を跨ぐ。
(え、ちょっと!)
焦って逃げようとする少年を、ルカは後ろからガッチリと抱え込んで逃がさない。
そして前からはサヴィアが対面座位で少年と繋がってくる。
グプ、ヌププププッ・・・
またもや、あの天国のような膣の感触が股間を襲う。
しかも一回膣内射精した後なので、サヴィアの中のヌメり気が増し、気持ち良さが倍増していた。
「あ、あぁぁぁ!」
もはやヨクトは抗議するどころか、快楽の声を上げることしかできない。
その声も、前から迫ってきたサヴィアの柔らかい巨乳に塞がれてしまう。
「むぐー!んむー!」
後ろからはルカの乳房が背中を押し、前からはサヴィアが覆いかぶさる。
まさにサンドイッチ状態で、少年の体はダークエルフの柔肉に囲まれることになった。
「すぐにケツの穴も気持ちよくなるぞ、ヨクト♪」
後ろからルカが陽気に話しかけ、ついにユサユサと下から揺さぶりをかけ、アヌスを巨大クリトリスでこね回してきた。
グッチュ・・・グッチュ・・・チュクチュク
「ん・・・っ、んんー・・・・っ」
初めてのアナルセックスにも関わらず、少年の体を何やら妖しい感覚が貫く。
お尻の穴の相性も調整されているらしい。
ルカも絶賛の声をあげた。
「うはー♪ヨクトのケツ穴、気持ちイイぃ〜♪最高ぉーっ!」
後ろからギュッと抱きしめてきて、その豊乳を少年の背中にグリグリと押し付けながら、彼の首筋に舌を這わした。
「次もいっぱい膣内に出してくださいね、ヨクト」
前からサヴィアが優しく囁きかけ、彼の頭をさらに深く胸の谷間に抱え込んだ。
まるでダンスをするかのように淫靡に腰を振り、極上の膣でクチュクチュと肉棒を揉みしだく。
グッチュ・・・グッチュ・・・チュクチュク
「んふぅ♪ヨクト!んじゃ、あとで・・・はぁぁ♪俺のマンコにも、イッパイ中出ししてくれよなっ?・・・おぅ♪おぉぉ♪」
「あん・・・それじゃ私は・・・その時、お尻をくださいぃ・・・あ♪あ♪」
ダークエルフの姉妹それぞれから、早くも次のラウンドのリクエストが言い渡される。
「んー・・・んんー・・・」
少年はただ、ぐぐもった嬌声を上げ、黒い淫肉に包まれて快感に翻弄されるのみだった。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼
少年ヨクトの囚われの花婿生活は、この日より開始され、彼が天寿を迎えるまで末永く続いた。
ダークエルフの姉妹は、それぞれ3人ずつ子を授かったという。
〜「囚われの花婿」終了〜
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