フェイスハガー娘


 

 あれから一ヶ月――

 ここでの暮らしも、かなり板に付いてきた。

 狩りがない日は、俺はまだ狩猟には出られない少女達の訓練を任されている。

 構成員の一員としての義務を果たすことに、俺は何の異論もなかった。

 

 「遅い、右だ……!」

 俺は、訓練用のスピアでポニーテールの少女の肩を打ち据えていた。

 彼女は中学生ほどで、まだまだあどけない顔をしている。

 最初は訓練とはいえ、こんな少女に攻撃するというのに躊躇していたが――

 女性であることで手加減されるのは、プライドの高い彼女達にとって最も屈辱的な行為。

 目の前の少女とて、小さくても戦士見習いなのである。

 

 「一発でも食らったら死ぬと思え。

  そこらの覚悟がなってないから、簡単に攻撃を食らってしまうんだ」

 俺は少女の落としたスピアを拾い、その手に渡す。

 「――――」

 少女はぺこりと頭を下げ、控え室に戻っていった。

 

 「よし、次!!」

 「――――」

 次に俺の前に立ったのは、三つ編みの少女。

 やはりあどけなさを残しているが、スピアを構えるその闘志は本物である。

 「じゃあ、行くぞ!」

 俺は思いっきりスピアを振り上げながら間合いを詰め――

 上段に対応して柄で受けようとする少女の足を、軽く払って転倒させていた。

 完全に想定外の方向からの攻撃に、少女は三つ編みを揺らして地面に転がってしまう。

 

 「上段に構えたからって、そのまま上から攻撃が来るとは限らない。

  相手は、自分の都合に合わせて挑んじゃくれないぞ」

 「――――」

 少女は静かに頭を下げ、また控え室へ。

 そんな調子で今日の訓練が終わり、タオルで汗を拭く俺――その前に、トーニャとトーリャが立った。

 

 「……ふふ、今日も精が出ますわね」

 「今夜の閨は――私達姉妹です。そちらの方も、たっぷり精を出して下さいませ」

 トーニャとトーリャは、にこやかに目を細める。

 「あ、ああ……」

 狩猟や訓練の教官役は性に合っているが、そちらの方はいまだに慣れない。

 俺の、もう一つの重要な役割――それは、同胞達に優れた遺伝子を提供することだったのだ。

 構成員の一員としての義務を果たすことに、俺は何の異論もなかった……

 

 

 

 

 

 「こちらの方は、まだまだですね……」

 「もっと鍛えていきませんと……ふふふ」

 「くっ、ううう……!」

 俺はバックからトーリャに挿入して、早くも動けなくなっていた。

 彼女の蜜壷内にはヒダがひしめき、肉棒にねっとりと擦れてくるのだ。

 少しでも動けば、その刺激でたちまち漏れてしまう――俺は、腰を振ることさえできなかった。

 

 「このまま、動かずに搾り出して差し上げてもよろしいですが――」

 「やはり、鍛えないといけませんよね――」

 端から見ていたトーニャが俺の腰に背後から腕を回し、そのままゆさゆさと揺さぶってくる。

 「おい、やめ……! あ、あぁぁぁ……!!」

 トーニャによって強引に腰を振らされ、俺はそのヒダの感触を容赦なく味わわされた。

 くちゅくちゅとぬめったヒダがカリや亀頭を擦り立て、俺は全身をわななかせてしまう。

 「ほらほら、もっと中に擦り付けて、刺激に慣れましょうね……」

 「ひくひくしていますね……もう限界なのですか?」

 「あ、うう……」

 俺の股間部とトーリャのお尻の肉がぶつかり合い、ぱんぱんと音がする。

 トーニャによって強引に奥まで押し入れられた時は、敏感な亀頭部に子宮口がくちゅくちゅと吸い付く。

 そして引き抜く時はヒダがずるずるとカリに擦れ、腰が震えるほどの快感をもたらしていた。

 挿入してそう時間も経たないうちに、俺は放出感を抑えきれなくなる――

 

 「駄目だ、もう……!」

 「あらあら、もう降参ですか?」

 「いっぱい出して、孕ませて下さいね……」

 「あ、あぁぁ……!」

 俺はとっさに膣内から肉棒を抜こうとしたが、腰に腕を回していたトーニャがそれを許さなかった。

 彼女によって強制的に膣奥まで突き入れられ、子宮口のコリコリした感触を亀頭で感じながら俺は果てたのである。

 びゅくびゅくと精液を溢れさせるペニスに、子宮口はちゅうちゅうと吸い出すかのような刺激を与え――

 最後の一滴まで、容赦なく精液を搾り取られたのだった。

 

 「はぁ、はぁ……」

 俺はよろめき、肉棒を抜いてベッドの上に座り込む。

 すると二人の姉妹は、俺の股間に左右から顔を寄せてきた。

 そして、トーリャの愛液と精液の残滓でべっとりと濡れたペニスに舌を伸ばしてくる。

 両側から挟み込むように、トーリャとトーニャの舌がそれぞれ亀頭を這ったのだ――

 「綺麗にして差し上げますね……」

 「うふ、可愛い……」

 ちろちろと亀頭を掃き清めるように舐め、分担するように尿道や裏筋をねぶり回し――

 さらにハーモニカのように、ペニスの左右から唇を密着させてきた。

 「うあ――!」

 「あら……? お掃除しているだけなのに、気持ちいいのですか?」

 「もう、先からヨダレが垂れていますよ……?」

 先走りを舐め取り、二人は幹の両側かられろれろと責める――

 

 不意に、廊下をどすどすと進む足音。

 それはこの部屋の前で止まり、ドアが乱暴に開いた――そこには、無表情のブランデンが立っていた。

 「ブ、ブランデン……!」

 この『閨』のことについては、ブランデンも了承している。

 ただ了承しているからといって、それを気分良く見守っているとは限らないのだ――

 

 「あら、ブランデン様……」

 「お先に頂いております」

 「――――」

 ブランデンはつかつかと歩み寄り、トーリャとトーニャの間に割り込む。

 そのまま俺の股間に顔を近付け、唇を寄せてくる――

 トーリャもトーニャも、口唇での愛撫を中断する様子はない。

 双子の唇で挟まれているペニスの先端部に、ブランデンは強引に吸い付いてきたのだ。

 不意打ちのように亀頭にむしゃぶりつかれ、俺は声を上擦らせてしまう。

 「うあ、そんな……! あぁぁぁぁぁぁ――!!」

 

 れるれる、ぴちゃぴちゃ……

 ちゅる、ちゅるり……、れろれろ……

 はむ、ちゅるるる……れろり。

 

 俺のペニスに三枚の舌が集まり、三つの唇が吸い付いてくる。

 そして三人の眼は、快感に悶える俺の顔を見上げていた。

 トーリャとトーニャは微笑み、ブランデンは無表情――いや、不機嫌そう。

 ブランデンは亀頭部をちゅぷちゅぷと責め上げ、トーリャとトーニャが横から舌を這わせて補佐する――

 そんな甘い口技に、俺はたちまち限界を迎えてしまった。

 「あ、出る……! ブランデン……!!」

 亀頭部を咥え込んでいたブランデンの口内に、びゅくびゅくと精液が飛び散る。

 少女はそれをゴクゴクと飲み干し、執拗に啜り取り――

 その間もサオには両側から姉妹が吸い付き、ベロベロと舐め回されたのだ。

 「はぁ、うぅぅぅぅ……!」

 三人の熱烈な口唇愛撫を受けながら、俺は夢見心地に浸ったのである。

 そして最後の一滴を吸い取り、ブランデンは肉棒から口を離していた。

 

 「ブランデン……お前、狩りに行ったんじゃ……」

 「――――」

 どうやら、もう狩りは終わったらしい。

 練達した手腕で敵を一掃し、早急に戻ってきたようだ。

 数分前まで戦っていたからか、ブランデンの全身は汗だらけ。

 熱気がむんむんと立ち上るほど、その体は汗ばんでいた。

 

 「ちょっと待て、何を――!」

 いきなりブランデンは俺を突き飛ばし、ベッドの上に転がした。

 そのまま少女は腰当てや下着を脱ぎ、俺の頭部に腰を下ろしてくる。

 「うぶっ……! んん、んんんんんん――ッ!!」

 そのまま俺の頭はブランデンの太腿で挟み込まれ、口には湿った秘部が押し付けられた。

 むあっと顔全体に押し寄せてくる汗の熱気。

 甘酸っぱい匂いと、とろけるような甘い香り、やや生臭いような匂い――

 俺の口と鼻は、ブランデンによって完全に塞がれてしまったのである。

 

 「まあ、また大きくなって……」

 「こっちは、私達が触ってあげますね……」

 その興奮で再び大きくなったペニスを、トーリャとトーニャは手でいじくり回してくる。

 ただちに射精させるような、強引な責めではない――

 それでも四本の手で肉棒を撫で回される感触は、素晴らしく気持ちいい。

 「ん、んんんんんんん……!!」

 ブランデンの強制顔面騎乗で、さらに俺の興奮は高まり――

 彼女の汗や秘部の匂いを胸一杯に吸い込みながら、俺はトーリャとトーニャの手に精液を漏らしていたのだった。

 

 「あら、もう果てたのですね……」

 「ブランデン様の味、そんなに良かったのですか?」

 トーリャとトーニャはにこにこと微笑み、ブランデンの不機嫌も少しは晴れたようだ。

 ともかく、これが俺の新しい日常。

 昼は狩りに励み、夜は同胞の少女達と交わる――いや、犯されるといった方が正しいかもしれない。

 そんな日々を、俺はこれからも生き続けるのだった。

 

 

 

 俺は、ブランデンと共に生きていくという道を選んだ。

 それはすなわち、地球人であることを放棄するという選択でもある。

 結果的に、オリファー少佐の遺志を継ぐことも、ヴェロニカ・ユカワ社への糾弾もできそうにない。

 

 ある道を選ぶということは、別の道を選ばないということ――俺は、そう理解している。

 地球人であるという道を選ばなかった――それを恥じるつもりはないし、後悔もしていない。

 俺は神などではなく、ちっぽけな人間。目の前に提示された選択肢を全て選ぶことなどできはしないのだ。

 そして俺は、ブランデンと共に生きていくという道を選んだ――ただ、それだけの話。

 

 俺達を生かすために、自爆したロゼットのことは絶対に忘れない。

 この道を歩めるのは、彼女が身を挺して俺達を救ってくれたから。

 そのおかげで俺は、自身の選んだ道を、誇りを持って歩み続けることができるのだ。

 ブランデンの伴侶として、そして同胞として――俺は、これからも自分の道を歩み続けるのである。

 

 

 −THE END−

 

 



この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




メインストーリーの分岐点に戻る

一覧に戻る