フェイスハガー娘
「冗談言うな。誰が、お前のような化け物に――」
そう言いながらも、俺はクィーンのドレスに視線をやってしまった。
うねる肉で織り成された、生きた装束。
その表面はじゅるじゅると淫らにうねり、肉のフリルや無数の触手がやわやわと呼吸するかのように蠢いている。
あの植民省公舎や軍駐留施設などを包み込んでいた軟肉も、このドレスの一部。
そんな肉装束で責めを受けたいと、俺は一瞬だけ考えてしまったのだ。
『体は快楽への期待に震え、心で抗うか――』
クィーンの右手が俺に迫り――そして、俺の体はむんずと掴まれた。
その右掌が俺の体をぎゅっと握り込み、そしてクィーンに掴み上げられてしまう。
『妾の肉衣を見ていたのう。ここで嫐られたいと――お主の目は、そう言っておるぞ?』
「ぐっ……!」
視線だけで、クィーンは俺の情欲を悟っていた。
そして、ちっぽけな俺の体をゆっくりとスカートに近付けていく――
俺の体は、じゅるじゅると蠢く肉の裾野に転がされてしまったのである。
「くっ……!」
何とかそこから逃れようとした俺の身に、四方からピンク色の触手が襲い掛かってきた。
それはたちまち俺の体を巻き上げ、絡み込んでしまう――
『ふふ……これからどうなるか、分かっておろう?』
自身のスカートの上で悶える俺――それは、クィーンにしてみればちっぽけな存在。
そんな獲物が哀れにもがくさまを、クィーンは目を細めて見下ろしていた。
その視線にさらされながら、俺は肉のドレスで陵辱されてしまうのだ――
「ひぃ……! あ、うぁぁぁ!!」
無数の触手がじゅるじゅると伸び、俺の股間をまさぐってきた。
触手は柔らかで、その表面はねっとりと湿り――その刺激に、肉棒はたちまち大きくなってしまう。
すると触手は先を争うように、頭をもたげた獲物に巻き付き、覆い込んできた――
「あ、あ、あぁ……!」
ペニスに優しく絡み、締め上げ、いじくり回され――俺は、甘い快感を味わってしまう。
股間のみならず体中にも触手は這い回り、首筋や脇の下、乳首から肛門までをなぞり上げてきた。
全身を触手に巻き上げられ、動けないまま責め続けられる――
「あぁぁぁぁぁぁぁ……」
いつしか俺は体の力を抜き、股間や全身を嫐る快感に身を委ねていた。
触手は執拗に俺の体に巻き付き、這い回り、締め付けて快感を与え続ける。
『ふふ、情けのないことよ。男の身でありながら、触手の快感に身を任せてしまうとは……』
クィーンの嘲笑は、俺に惨めさを味わわせるだけだった。
快感から抗おうという気力すら起きず、ただ全身を貪る触手の責めを甘受する――
さらに足元からは、不気味な軟体がいくつもせり上がってきた。
まるで舌のような軟体器官や、蛇のような触手――
それらが、触手によって大の字に広げられている俺の体に絡み付き、のしかかっていく。
たちまち俺の体に無数の様々な軟体が取り付き、まるで頭だけを出した鏡餅のようにされてしまった。
それはじっくりと蠢いて俺の体を締め上げ、這い回り、圧迫する。
そんな異形に全身を取り付かれ、散々に嫐られ回して俺は悲鳴を上げていた。
……ずちゅずちゅずちゅ、ぐちゅぐちゅ、にちゅ……
「あぐ、あぁぁぁぁぁぁ……!!」
得体の知れない軟体器官に全身を吸われ、粘膜が包み込み、這い回られ、妖しい蠕動を受ける――
それは、おぞましさを遙かに上回る快感だった。
俺の体にみっしりと集まった器官は、じゅぶじゅぶずちゅずちゅと卑猥な音を立て続ける。
ペニスにも触手や肉のようなものが絡み、締め付けられ、ぬめりと温もりに満ちた責めを受けていた。
中で何をされているのかも分からないまま、甘い快感だけが容赦なく膨れ上がっていく――
じゅぶっ、ずちゅっ、ぐちゅる……
「あ、あぁぁぁぁぁぁ……!!」
強烈な快感に身を蝕まれ、俺はたちどころに果てていた。
ドクドクと精液を吐き出すペニスに、じゅるじゅると触手や軟体が密集していく。
「あひぃ……! ひぁ、あぁぁぁぁぁ……!!」
我先に精を貪ろうとしているのか、俺のペニスは無数の肉器官によってたらい回しにされた。
亀頭に被さって、吸い立ててくる吸盤状の器官――その横から、舌のようなものが吸盤を押しのけて絡み付いてくる。
さらに奪い合うように複数の触手が絡み付き、軟体がくちゅりと亀頭部に割って入り――
ペニスに密着して行われる、精液の奪い合い。
「はう、うぅぅぅぅぅぅぅ……!!」
争い合いながらじゅくじゅくとペニスを這い回られ、俺はたまらない快感を味わう。
それは前の射精の後始末どころか、たちどころに二度目の射精に導かれてしまう。
そして溢れ出た精液も無数の器官が吸い取り、俺に快感を与え続ける――
俺はどうすることもできないまま、じゅるじゅると精を吸い嫐られて悶絶したのだった。
『ふふふ……我が衣は貪欲でな。獲物が枯れ果ててしまうまで吸い尽くすぞ――』
不意に、俺の全身にのしかかっていた肉の拘束が解かれていた。
しかし逃げる暇もなく、肉布団のような肉圧の粘膜が覆い被さってくる――
「う、うわぁぁぁ……!!」
これは、ドレスのフリル。
肉の膜は俺の体にのしかかり、同じく肉で形成されたスカート生地との間にくるみ込んでしまった。
こうして俺は、肉で織り成されたスカートとフリルの間に全身を挟み込まれ――
じゅぶっ、じゅるるるるるるるるるるるる……!!
「はう……! あ、がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そして、恐ろしいまでに壮絶な搾精が開始された。
それはまさに、オスの精子を吸い尽くす搾精器。
軟らかな粘膜で包み込み、獲物を枯れ果てさせる悪魔の肉衣――
「うぁぁぁぁぁ……!」
もはや我慢はなんの抵抗にもならず、俺はあっという間に精液を吐き出していた。
それでもなお、搾り取るかのような吸引は続く。
ドクドクと精液が溢れ出し、フリルの粘膜に吸収されていく――
「ひぃ……! あぐ、あぁぁぁ……!」
『ふふふ、死ぬまで吸い尽くしはせぬ。飼い殺しにされ、生命エネルギーを永遠に搾り取られるのだ』
自身のドレスに埋もれてもがく俺を見下ろし、クィーンは嗜虐的な笑みを浮かべた。
『お主の種は、全て我に吸われてしまう――生物として惨めと思わぬか?
子孫も残せず、その種をエサにされるとは……なんと哀れよのう』
ドレスから吸い上げた俺の精は、そのままクィーンの養分にされてしまう――
それは泣きたいほどに惨めで、そして気が狂いそうなほどの快感だった。
「あ、あぐぅぅぅ……!」
クィーンの嘲笑を受けながら、これからずっと精液を捧げ続けるのである。
肉のフリルに囚われ、精を啜られるだけの毎日。
その代償に与えられる身も心もとろけそうな快楽に、俺は溺れていくのだった――
−BAD END−
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