フェイスハガー娘


 

 「冗談言うな。誰が、お前のような化け物に――」

 そう言いながらも、俺はクィーンの胸元に視線をやってしまった。

 まるで山のようにそびえる、二つの肉丘。

 それは息を呑むほどに豊満で、とろけるほどに柔らかそうだ――

 あの乳房で責めを受けたいと、俺は一瞬だけ考えてしまったのだ。

 

 『体は快楽への期待に震え、心で抗うか――』

 クィーンの右手が俺に迫り――そして、俺の体はむんずと掴まれた。

 その右掌が俺の体をぎゅっと握り込み、そしてクィーンに掴み上げられてしまう。

 『妾の胸元を見ていたのう。ここで嫐られたいと――お主の目は、そう言っておるぞ?』

 「ぐっ……!」

 視線だけで、クィーンは俺の情欲を悟っていた。

 そして、ちっぽけな俺の体をゆっくりと胸元に近付けていく――

 そのまま俺の体は、ふにょっとクィーンの胸の谷間に埋められてしまった。

 ふにょふにょに柔らかく、それでいて弾力に満ち、驚くほど温かい――そんな、二つの乳房の谷間。

 そこに挟み込まれ、俺は安らぎにも似た感覚を抱いていた。

 

 『ふふ……』

 しかしクィーンは、俺を安らがせたまま置いておくはずもない。

 まるでパイズリのように、俺の体を谷間に挟んだままで乳房全体を上下させてきたのである。

 左右交互に擦り付け合うように、真ん中に寄せて俺の体を締め付けるように――

 そしてリズミカルに、にゅ、にゅ、にゅ、にゅと――

 

 「あ、あう……! あぁぁ――!!」

 柔らかな肉に埋もれてこね回され、俺は胸の谷間で快楽の悲鳴を上げていた。

 きめ細やかな肌が俺の体を揉み尽くすのは、驚くほど心地よい。

 そして勃起したペニスは乳肉にうずもれ、そのふにょふにょした感触と揺れを存分に味わわされるのだ。

 クィーンの体温を全身で感じながら、肉布団のような乳房に挟まれ、揉み潰される――

 天にも昇るような快感を味わい、俺はとろけきっていた。

 

 『……どうだ? お主自身が、男根となった心地だろう』

 「あぁぁぁ、気持ちいい……」

 その柔らかな乳肉にペニスがずりずりと擦れ、たぷたぷと震動が伝わり――いよいよ、射精感が沸き上がってきた。

 じんわりとした疼きが腰に渦巻き、出口を求めようとしている――

 『ふふ、もう持たぬとはな。構わん、そのまま漏らすがいい――妾が胸で受け止めてやろうぞ』

 「ああ、出るぅぅぅ……!!」

 体中で受けるパイズリの感触に、俺はほとんど我慢できず絶頂してしまった。

 胸の谷間に全身を挟み上げられたまま、ドクドクと精を迸らせてしてしまう――

 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 俺が射精している間も、クィーンは乳房を上下させて震動と圧迫を与え続ける。

 クィーンの胸にこね回され、柔肉をペニスで感じながら射精するという快感。

 それを存分に味わいがら、最後の一滴まで出し尽くしてしまったのである。

 しかし、溢れ出した精液もクィーンの巨体と比べれば実に少量。

 その谷間を、ほんの数雫あまり汚したも同然だった――

 

 『妾が、これで満足するなどと思っておらぬだろうな。次は、ここで可愛がってやろうぞ――』

 クィーンは俺の体を掴み、その甘美な谷間から強引に引き上げていた。

 そして今度は、右胸――乳房の中央に、俺の体を大の字にして押し付けてくる。

 そのお椀状のおっぱいを、俺の全身で抱き付かせるような体勢。

 そして人間の握り拳以上の大きさを持つ乳首は、俺の下腹へと当たっていた。

 『人間のペニスならば、妾の乳腺に挿入することもできよう。その感触、味わってみるか……?』

 「あ、ああぁぁ……」

 柔らかな乳房のふかふか感を全身で味わいながら、俺はその乳首に視線をやる。

 乳首の中央にある、きつそうな穴――乳腺は、俺のペニスがちょうどぴったり咥え込めるサイズ。

 その穴の中はピンク色で、ひくひくと蠢き、なんとも心地よさそうだった――

 

 「き、きもちよさそう……いれたい……」

 クィーンの胸で可愛がられ、俺の脳は半ば幼児化していたのかもしれない。

 そんな俺の情けない懇願に対し、クィーンは妖艶な笑みを見せた。

 『ふふ……誇りをかなぐり捨てて快楽を乞うか、惨めよのう。その醜態に免じて、味わわせてやろうぞ……』

 クィーンは俺の背に手をあてがい、その体の位置をずらして――そして、ペニスと乳首を密着させる。

 それだけで、ずぶずぶずぶ……と、魅惑の穴の中に俺の肉棒が沈み込んでいった。

 

 ぬる……ぬるり、ちゅるり……ちゅるん。

 

 「ひぁぁぁぁぁぁぁ……」

 その中は非常に狭く、心地よい締め付けがペニスを蕩かしてくる。

 また湿り気と体温が独特で、肉棒が溶けてしまいそうなほど甘い刺激にさらされた。

 まるで吸い付いてくるような中の感触に、俺は唾液を垂らして恍惚に浸る――

 「きもちぃぃ……これ、きもちぃぃ……」

 たちまちイかされるという刺激ではなく、とろけるような感触の中で漏れ出てしまうといったタイプの感覚。

 ぬめぬめと絡み付く、温もりを帯びた粘液はクィーンのミルクだろうか。

 ひくひくとした蠢きは、ペニス全体を優しく揉みほぐすマッサージ。

 優しく吸い付かれ、中身をちゅるちゅると吸い出される――

 その緩やかな快感の突き上げに、俺は抗しきれるはずもなかった。

 

 「あぁぁぁぁ、きもちいいぃぃ……もれちゃぅぅぅぅ……」

 『ふふ……あれだけ猛々しかったお主とて、妾が胸に抱かれれば幼子か』

 乳首にペニスを挿入したまま、体全体で乳房にしがみつく俺――

 その背中を優しく撫でながら、クィーンは優しく微笑んだ。

 『そのまま漏らすがいい。そして、妾にオスの蜜を捧げるのだ――』

 「あ、あああああぁぁぁぁぁ……!」

 ヌルヌルの感触、そしてせばまってくる内壁――その甘い刺激に、俺はたちまち絶頂していた。

 その優しい放出感に俺は身を任せ、そのまま精液をたっぷりと注ぎ込む。

 甘い揺りかごの中で、漏らしてしまったかのような安楽感。

 クィーンの乳首内に精液をドクドクと迸らせながら、俺は甘過ぎる恍惚に浸ったのだった――

 

 「きもちぃぃ……あぁぁぁ……」

 『ふふ、妾が乳はそんなに良いのか? ならば、その身を漬けてくれよう――』

 クィーンの手が、乳房に抱き付く俺をひょいと掴み上げた。

 そしていったん乳房から引き剥がし――そして今度は足を揃えさせ、両足先を再び乳首に押し付けてくる。

 「え……?」

 そのまま乳首の中へと、強引に俺の体をねじ込むように力を込めてきた――

 次の瞬間、信じられない事が起こった。

 

 ずるずるずる……!

 

 俺の両足が、くるぶしの辺りまでクィーンの乳首に沈み込んでしまう。

 そのまま狭い肉穴に押し込まれ、膝から太腿、腰にまで――

 「う、うぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」

 その狭い乳首の中に、俺の体がずぶずぶと沈められていく。

 両手も中に埋もれ、胸や肩まで呑み込まれ――そして、頭だけを乳首から覗かせた状態にされた。

 俺の全身は乳首の中に挿入され、乳肉の中に埋もれてしまったのである。

 

 「ひぁ……! あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 そして夢心地の締め付けが、俺の全身を包み込んでいた。

 柔らかなミルクが全身に絡み、ねっとりと糸を引くヌルヌル感。

 ひくひくとした蠢きのマッサージ、べっとりと密着してくる乳肉――

 それは、さっきペニスに与えられた感触とほぼ同じ。

 そのとろけるような快感を全身に与えられ、俺はたちまち昇天させられた――

 

 どぷ、どくどく……!

 

 「あひ……! あぅぅぅぅぅぅぅ……」

 あまりの心地よさに耐えられず、俺はあっという間に漏らしてしまう。

 恍惚に満ちた夢心地の射精。

 ヌメりや体温、締め付けが俺の体を蝕み続ける快感。

 このまま全身が溶かされたとしても、構わないほどの安楽感――

 

 どくん、どくどくどく……

 

 甘い甘い安らぎの中で、俺はまたしても絶頂していた。

 精液はとぷとぷと温もりの中で漏れ続け、快感が俺の体を溶かし続ける――

 男をとろけさせる甘い揺りかごの中で、俺は夢心地に浸らされた。

 

 どぷ、どくどくどくん……

 

 「あうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」

 精液は延々と漏れ続け、心地よい放出感が股間に渦巻く。

 甘い甘い安らぎに溺れ、全身を緩ませて喘ぐ――そんな俺の痴態を見下ろし、クィーンは笑みを見せた。

 『妾が乳で搾られるのは、桃源郷の心地であろう。

  普通なら朽ち果てるまで吸い尽くしてやるが――良い精を持つお主の命は奪わぬ。

  このまま未来永劫、妾の乳に咥えられ、上質のオス蜜を捧げ続けるがよい――』

 「ひぁ……! あぁぁぁぁぁ……!」

 これから永遠に、こうして精を搾られ続ける――

 俺はその絶望と悦びに、全身をわななかせながら射精し続けたのだった。

 

 

 

 

 

 あれから――

 俺は、クィーンの乳首に埋もれたまま精を吸われ続けていた。

 それは、じわじわと男を貪る甘く緩慢な肉器。

 生命エネルギーをじっくりと吸われる、薄甘い拷問。

 心地よい陶酔と共に、獲物を朽ち果てさせる肉の牢獄。

 

 しかし、俺は衰弱死させられることなどない。

 クィーンは生かさず殺さず、俺から永遠に精を吸い取り続けるのだ。

 安らぎに満ちた肉の揺りかごで、じっくりと搾り取るように――

 

 『ふふ……惨めよのう。こうして、妾に精を吸われるだけの生命――お主は、何のために産まれてきたのかのう?』

 「あ、あぁぁぁ……」

 ときおり話し掛けてくるクィーンに対しても、快感の呻きしか返せなかった。

 俺は惨めさを噛み締めながら、安らぎと心地よさに悶え続けるしかないのである――

 

 

 −BAD END−

 

 



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