フェイスハガー娘


 

 「じゃあ……お兄さんを使って、生殖しちゃおうかな」

 ルナはおもむろに言うと、髪で縛られている俺を前に軽く息を吸い込んだ。

 そのお腹が、不意に妊娠でもしているかのようにぷっくりと膨らむ。

 「ちょっと待って下さいね、まず卵を産みますから――」

 そう呟き、下腹に力を入れる少女。

 すると、剥き出しになっていた女性器がその膣がぐにゃりと広がり、中から不気味な物体が除いた。

 

 「ん……!」

 少女が力を込めると同時に、それはずるずると膣から頭を出す。

 それは膣穴よりも大きく、ルナの胴体と同じぐらいのサイズ――にもかかわらず、彼女は苦痛もなくそれを産み落としていた。

 べちゃり、と床に置かれたのは、壷型の不気味な軟体――

 ひくひくと蠢いているところを見ると、これも生命体なのだろうか。

 その表面は柔らかそうな肉で形成され、見慣れたグリーンの粘液にねっとりと塗れている。

 まるで触手のないイソギンチャク、といった不気味な形態だ。

 

 「これが、システィリアンの卵。これと男の人がセックスして、中に精子を注ぎ込むんです。

  すると、この中からフェイスハガー娘がいっぱい孵化するんですよ」

 呆ける俺に対し、ルナはそう告げた。

 「そんな、まさか……!」

 この異様な物体と交接させられるのは、俺しかいない――そう悟ってしまう。

 その巨大な卵の頂点部には、不気味な割れ目が開いているのが見えた。

 まるで唇のような、女性器のような――奇妙な割れ目。

 そこからは粘液がぐぷっ、ぐぷっと断続的に漏れ出し、魚の口のようにぱくぱくと開いたり閉じたりしている。

 あの中に、男性器を挿入する――それを察し、俺はおぞましさに背筋を震わせていた。

 こんな不気味な物体と交わる――そう考えただけで、寒気がする。

 

 「さあ、お兄さん。この穴に、おちんちん挿し込んで下さいね」

 「い、嫌だ――!」

 固辞する俺を、体に絡んだ髪が軽く持ち上げてしまう。

 そのまま卵の上に移動させ、両足を開かせ、腰を突き出させ――俺の意志とは関係なく、卵と交わらせにかかる。

 その割れ目の中では粘液がネバネバと糸を引き、ピンクの内肉は呼吸しているかのようにヒクヒクと蠢いていた。

 「中、うぞうぞ動いてるでしょ? それがおちんちんに伝わって、と〜っても気持ちいいんですから」

 ルナはそのまま、俺を卵の上に跨らせるような体勢にしていた。

 前傾にされ、萎えたペニスの先端が挿入口に当たる――

 ヌメヌメとした感触が気持ちよい――そう感じている自分が、この上もなく悔しかった。

 

 「やめろ、やめてくれぇ……!」

 「大きくならないんですね……まあ、そのまま吸い込んでこね回されるから関係ないんですけど」

 卵の挿入口は、ずるずると俺のペニスを萎えている状態のまま吸い込んできた。

 その中で俺が味わったのは――おぞましさなど吹っ飛ぶほどの、壮絶な快感。

 ルナの産んだ卵に備わった、男のモノを包んで精を吐き出させるという機能――それは、俺のペニスにも作用していた。

 こんなものに突っ込んで、喘いでしまう屈辱――それを味わいながら、俺は快楽に溺れていく。

 

 「ひぃ……! あ、あぁぁぁぁぁぁ……!!」

 ずちゅるずちゅると、異様なまでに蠢く内部。

 その中は温かく、ネバネバがたっぷりと絡み付いてくる。

 さらに、ペニス全体にヒクヒク動く粘膜がまとわりついて――

 このまま、中にたっぷりと精を注ぎ込みたいという欲求が大きくなってきた。

 

 「卵とのセックス、気持ちいいでしょ?」

 「あ、うぅぅ……!」

 ぐちゅり、ぐちゅり……と内部が流動するように蠢く。

 それは肉棒に甘美なうねりと締め付けをもたらし――みるみる、熱いものが込み上げてきた。

 その快感に、身を任せてしまいそうになる――

 「あ、あ、あぁぁ……!」

 「あは、もうイっちゃうんだ。お兄さん、怪物の卵に種付けしちゃうんですね……」

 ルナの言葉が、俺の胸に突き刺さる。

 俺の精液を、この卵の中に注ぎ込む――すなわち、受精させてしまうということ。

 「う、ぐ……」

 それは、あまりにもおぞましい結果。

 しかしあまりの快感で、俺はもはや射精寸前にまで追い詰められていた――

 

 「我慢してるんですかぁ? でも、無駄ですけどね」

 ルナはくすくすと笑い、冷たく告げる。

 そして彼女の言葉通り、俺はもう限界を超えさせられつつあった。

 にゅぐ、にゅぐ、と肉壁は広がっては狭まり、収縮してペニスを締め付けてくる。

 ぴっちり包んだ粘膜がぞわぞわと蠢き、ペニス全体を這い回られるような快感が与えられる――

 「はい、種付けどうぞ」

 にっこり微笑んで、そう囁くルナ――

 その言葉がとどめとなっって、俺はそのまま卵の中で果てていた。

 「あ、あぁぁぁぁぁぁ……!!」

 どく、どく、どく……と卵の中で迸る精液。

 ヌメヌメのその空間に精液を注ぎ込むのは、信じられないくらい心地よい。

 粘膜が絡んでくる感触を味わいながらの射精――それは、肉棒がとろけてしまいそうなほどの快感。

 俺は腰を揺すりながら、最後の一滴まで卵の中に注ぎ込んだのだった。

 

 「ふふ、出してしまいましたね……気持ちよかったでしょ?」

 絶頂してしまった俺を眺め、ルナは目を細めた。

 「あ、あぁぁ……」

 とてつもない背徳感とおぞましさに、身を震わせる俺。

 卵はたっぷりと俺の精を吸い取り、ひくひくと脈動していた。

 そして――

 

 

 

 

 

 

 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 

 ぐっちゅ、ぐっちゅ、ぐっちゅ……

 びゅく、びゅるびゅる……

 

 不気味な卵の中に、今日も俺は精液を注ぎ込む。

 その卵からは何本も触手が伸び、俺の体は卵を抱え込むような体勢のままで拘束されていた。

 その状態で、俺はひたすら精子を吸い取られている――

 

 「ほらほら、もっといっぱい出してあげないと……まだまだ、卵はいっぱいありますよ」

 ルナの背後には、たくさんの卵が並んでいた。

 あれ全てに精液を注ぎ込む――しかも、卵は増える一方。

 ルナのみならず、他のシスティリアンが産んだ卵まで受精させなければいけないのである。

 

 「全部受精させたら、解放してあげてもいいですよ。そうなるように、たっぷり励んで下さいね……」

 「う、うぅぅぅ……」

 俺はルナのその言葉を信じて、卵に精液を注ぎ込み続ける。

 しかし端から卵は増え続け、いつまで経っても終わらない。

 いつしか俺は、その行為による快感を味わうようになっていった。

 卵と交わる、その快感が目的になってしまっていたのである――

 

 「お兄さん、溺れちゃいましたね。快楽のとりこになっちゃったんだ、恥ずかしい……」

 「あ、あぁぁ……」

 ルナに嘲笑されながら、俺は延々と卵に精液を注ぎ込み続ける。

 いつまで経ってもこの交わりが終わらないと理解した頃には、もう快楽の事しか考えられなくなっていた。

 

 

 −BAD END−

 

 



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