フェイスハガー娘


 

 「いや、見捨てよう――今は、この星からの脱出を優先する」

 残酷なようだが、それが俺の選択だった。

 わずか数名を救い出すために、部隊全員が全滅してしまっては本末転倒――

 ――いや、それは言い訳に過ぎない。

 今回の場合は、俺一人が生き残ろうとすることを意味しているのだから。

 

 「……了解、想定外の返答です。スドウ大尉ならば、部下を救う決断をする――そのように想定していました」

 どこか失望したように、ロゼットはそう口走った。

 「……想定外の事態です。行って頂かなければ、私の任務は――」

 「どうした、ロゼット。何を言っている……?」

 抑揚のない口調で、淡々と呟くロゼット。

 なにやら、彼女の様子がおかしい――

 「論理エラーが生じました。数分の情報整理を必要とします。再起動まで、しばらくお待ち下さい……」

 そしてロゼットは、立ったまま唐突に動きを止めてしまった。

 その目をぴたりと閉じ、まるで眠っているかのようだ。

 

 「おいおい、再起動か……」

 古いタイプのロゼットには、良くあることだった。

 相反する二つの命令を同時に与えられた時や、矛盾する命令を受けた時などに起きるのが、この論理エラー。

 こうなってしまうと、情報が整理されるまでの数分は外部からの命令を受け付けない。

 とは言え、最近のロゼットではほとんど起きないエラーだったはずだ。

 いったい、なぜ論理エラーなどが生じてしまったのか――

 

 「……」

 魔が差したとは、まさにこの事だろう。

 俺は、目を閉じたまま立ち尽くすロゼットに妙な感情を抱いてしまった。

 その綺麗な顔付きに、整ったスタイル。ロゼット専用の女性用軍服――

 彼女を構成する要素全てが、俺の性欲を掻き立てていた。

 部下を見捨てる選択をしたことで、どこか自分が吹っ切れてしまったのかもしれない。

 このような修羅場に理不尽にも放り込まれ、投げ槍な気持ちになっていたのかもしれない。

 艦内にまで侵食したグリーンの粘液から放たれる芳香で、理性が乱されてしまったのかもしれない。

 とにかく今の俺は、立ち呆けるロゼットを性の対象としてしか見られなくなってしまった――

 

 「まだ、再起動までには時間が掛かるな……」

 俺の視線は、ロゼットの腰に落とされる。

 肉付きのいい太腿を半分ほど覆う紺のタイトスカート。

 そして、非常に柔らかそうなお尻。

 それは生唾を呑み込むほど扇情的で、男の理性を掻き乱す――

 「ロゼット……!」

 俺は立ち尽くすロゼットに対し、後方からしがみついていた。

 じんわりとした温もり、その抱き心地は人間とまるで変わらない。

 両腕を平均サイズの胸に回し、人間女性と全く変わらない柔らかさを両掌で味わう。

 そして、股間をロゼットのお尻に押し当てていた――

 

 「うぅ……」

 ふにょん……と、その弾力に満ちた柔らかさが股間を包む。

 その心地よさをもっと味わうため、ぐりぐりとロゼットのお尻に股間を押し付けた。

 無抵抗のロゼットにそのような行為を行うのは、とてつもない背徳感。

 俺は興奮し、自身のズボンと下着をずり下げて、直にロゼットの感触を味わうことにした。

 お尻を包む紺のタイトスカートに、はち切れそうになったモノを押し当てる。

 その柔らかさを味わっているだけで、たちまち射精してしまいそうだ――

 

 「うう、ロゼット……」

 ずりずりとタイトスカートに肉棒を擦り付け、布地の感触とお尻の弾力を楽しむ。

 ロゼットは完全停止しているわけではなく、直立の姿勢を保持しようとしていた。

 バランスが崩れそうになると自動で重心を変えるため、俺の腕の中でもぞもぞと動いている。

 それが、とてつもない興奮をもたらしていた――

 「あ、あぁぁぁ……! ロゼット……!」

 とうとう興奮に耐えられなくなり、お尻に擦り付けているペニスから精液がびゅっびゅっと溢れ出る。

 それはロゼットのタイトスカートをべっとりと汚し、制服の腰の部分にまで降りかかっていた。

 その細い腰からお尻にかけて粘り着く白濁は、紺の制服と絶妙のコントラストを形作る。

 無表情で立ち尽くすロゼットのお尻に粘つく精液――それは、驚くほど淫靡だった。

 

 「……再起動が完了しました」

 ようやく俺の興奮の波が退いた頃、ロゼットは覚醒していた。

 そして、俺の精液で汚れている腰やお尻に視線をやる――

 「……成分より、男性の精液と確認」

 そう呟き、ロゼットはズボンを下ろしたままの俺に顔を向けた。

 その無表情な視線が、俺をまっすぐに射竦める――

 

 「貴方は人間なのに、アンドロイドの私に欲情したのですか……?」

 そう、唐突にロゼットは言った。

 「な――!」

 ロゼットは、あくまで軍務用のアンドロイド。

 自身の意志を持っているわけではないし、男の性など理解しているはずもない――

 とてもそうは思えないような、ロゼットの言葉だった。

 彼女は無表情のままで、その視線も無機質。

 それなのに、どこか――

 

 「より上位系統の命令に基づき、貴方を拘束します――」

 「……ッ!」

 唐突に、ロゼットが俺に組み付いてきた。

 その洗練された動きに、雑念まみれだった俺はまともに反応することもできない。

 俺の体は仰向きに押し倒され、その上に動きを封じる形でロゼットがのしかかってきたのだ。

 両腕は完全に封じられ、ロゼットを押しのけることもできない――

 

 「アンドロイドの私を、性の対象として見たのですか?」

 俺に顔を近付け、ロゼットは無表情のまま言った。

 ロゼットの体温が、じんわりと俺の体にも伝染していく。

 のしかかってくる温もりにペニスは反応し、ゆっくりと頭をもたげていった――

 「私のボディに生殖器を擦り付け、性的快感を得たのですか?」

 ロゼットは、淡々とそう尋ねてきた。

 「な、何を――」

 明らかに、ロゼットの様子がおかしい。

 今現在、どういう命令に基づいて作動しているのだ――?

 「アンドロイドに対して生殖は不可能です。

  貴方は子孫を残す目的ではなく、単に私のボディを用いて性的快感を味わいたかっただけなのですか?」

 淡々と繰り出されるロゼットの質問。

 俺は、ロゼットになじられているような心地になってしまった。

 

 「私に搭載されている特殊な機能で、生殖器にさらなる快感を得たいですか?」

 「え……?」

 「一言命令して下されば、ただちに貴方をレイプしますが――」

 「そ、そんな……」

 ロゼットの言葉に、俺はとてつもない興奮を抱いていた。

 アンドロイドのロゼットに犯される――その背徳感は、想像もできないほど。

 情けなさや惨めさとは裏腹に、ペニスは最大限に大きくなってしまった。

 犯されてみたい――そんな期待が、俺の中でじんわりと広がっていく。

 

 「許可が頂ければ、貴方の生殖器を私の股間に備わっている特殊装置の中に収めます。

  このまま私にレイプされたい場合、命令をお出し下さい」

 「……」

 ロゼットからの逆レイプ――それに対する期待感が、男としてのプライドを崩してしまった。

 どうせ、彼女のお尻に一回射精した事がバレてしまったのだ。

 今さら、恥ずかしいことなど何もない――

 

 「おか、して……」

 言われるがままに、俺はか細い声で告げる。

 アンドロイドに、自分を犯すよう命令しているのだ。

 「言語が不明瞭なため、命令を認識できません」

 「犯してくれ――」

 俺の命令を聞き、ロゼットは感情のない眼差しを俺の顔に向けた。

 「命令を認識しました。貴方は、アンドロイドにレイプされることを望むのですね――」

 そのままタイトスカートをずり上げ、純白のパンツをずらす。

 そこに備わっている女性器のような器官を、俺のたぎったペニスに押し当ててくる――

 さらにロゼットの右掌が、俺の口を強引に塞いでいた。

 「ん、んんん……?」

 「口は塞がせて頂きます。レイプですので――」

 ぴったりと口が塞がれ、声は出せない。

 両腕も完全に封じられ、もはや身動きも出来ない――

 「では、命令を実行。これより貴方を強姦します」

 「ん、んんんんん――ッ!!」

 そのままロゼットは、一気に腰を沈めてきた。

 その股間に備わった装置とやらに、肉棒を根本までうずめてしまう――

 

 ぬる、ぬりゅぬりゅぬりゅ……!

 

 「んんんんん……!」

 その中は狭く、ぬかるんだシリコンのようなものに覆われていた。

 ねっとりと湿った感触と、シリコンに刻まれた細かなヒダが気持ちいい。

 ひくひくと、断続的に与えられる締め付けも心地よかった――

 「それでは、貴方が射精に至るまで腰を動かします。

  人間がアンドロイドに強姦される屈辱は相当のものでしょうが、性的快感は保証いたします――」

 

 ずりゅっ、ずりゅっ、ずりゅっ、ずりゅっ、ずりゅっ――!

 

 「ん! ん、んんんんんんん――ッ!!」

 おもむろにロゼットは、激しく腰を上下させ始めた。

 俺を組み敷き口を塞いだまま、他の箇所は動かさず、腰だけが別の生き物のようにぐいぐいと上下する。

 それは俺の腰に叩き付けられ、ずるずると引かれ――レイプそのものの、容赦ない動作。

 挿入しているペニスは肉襞に激しく揉みしだかれ、暴力的な快感を味わう。

 それでいながらロゼットは、冷たい眼差しで俺を見下ろしていた。

 

 「ん、んんんんんん……!」

 快感、興奮、背徳感、困惑、惨めさ、情けなさ――それらの感情が混然と交じり、涙がこぼれてしまう。

 「泣いておられるのですね。アンドロイドに強姦されるのは、惨めですか?」

 ロゼットはまるで表情を変えず、その腰の振りが緩むこともなかった。

 そのボリュームある腰が沈み、思いっきり奥深くまでペニスが沈み込む。

 次の瞬間には腰が浮き、ずるずるとヒダの擦り付けを味わわされる――

 その凄まじい責めを前に、限界はあっという間に訪れていた。

 

 「ん、んんんんん……!」

 ロゼットの責めに屈服し、その体内でドクドクと精液が溢れ出してしまう。

 強姦による射精はあまりにも惨めで、屈辱的で、そして心地よかった。

 「射精を確認しました――」

 「んんん……」

 ロゼットの腰の振りが緩やかになり、ペニスをいたぶるような動きに変わる。

 深く沈めて、ぐりぐりと奥の感触を味わわせ――

 その深い挿入感を味わいながら、俺は射精が終わるまで刺激を受け続けたのだった。

 

 「アンドロイドによるレイプは屈辱的でしたか? それとも、気持ちよかったですか?」

 ぐったりする俺に無機質な眼差しを投げ掛け、ロゼットはそう尋ねてきた。

 「その両方だとだと判断します。気持ちよくなければ、射精には至りませんので――」

 そう言いながら、ロゼットは改めて俺の上で馬乗りになる。

 その柔らかな右掌は、俺の口をぴったりと塞いだまま。

 ペニスは彼女の股間に挿入されたままだが、今はほとんど刺激を与えられていなかった。

 「では、より上位の命令系統により、貴方の精液を採取します――」

 「ん、んん……?」

 「男性のプライドを考慮するに、こちらの方が屈辱的かもしれません――」

 ロゼットはそう前置きした後、ひときわ冷たい眼差しで俺の顔を見下ろした。

 「では、搾精を開始します――」

 

 きゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!

 

 「んんんんんんんん――ッ!!」

 次の瞬間、ロゼットの肉筒内に異様な変化が起きた。

 その中が、まるで真空状態になったかのようにみっちりと吸い付いてきたのだ。

 ペニス表面に膣肉を模した素材がきつく密着する。

 そして、中へ中へとバキュームされていく――

 

 「んんん、んんんんんん――!」

 亀頭部にはずぼずぼと掃除機のような吸引が浴びせられ、たちまち体から力が抜けていく。

 それは楽しませるためでも、愛撫でも何でもない、純粋に射精させるためだけの動作――

 「貴方が許容できる以上の快感を与えています。そのまま射精して下さい」

 抑揚なく告げられる、ロゼットの言葉。

 「ん、んんんんんんんん――!!」

 俺の意志とは関係なく、肉体が快感にひれ伏してしまう。

 その吸引に耐えきれず、俺はあっけなく果てていたのだ。

 ドプドプと溢れ出した精液はたちまち啜り取られ、ロゼットの体奥に啜り上げられていく。

 必要なのは俺の精液のみあって、その他は全く関係ない――

 それがありありと分かる、非常に機能的な搾精。

 訳の分からないままロゼットに乗られ、精液を吸い取られる――

 それは理不尽であり、惨めであり、そして病み付きになる快感だった。

 

 「精液4ccを採取。さらに、精液の採取を続行します」

 「ん、んんん――!」

 やめろ――という言葉も、ロゼットの掌によって虚しく遮られる。

 悲鳴を上げることさえ許して貰えず、再度その責めが始まった。

 

 ずちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!

 

 再び、狂おしく狭まってくるロゼットの内壁。

 それはペニスを圧迫し、追い詰め、吸い立てていく。

 そして、吸い出されるような絶頂を体験させられる――

 

 「ん、んんんん……」

 あっけなく、二度目の射精を迎えてしまった。

 「射精を確認、精液合計7ccを採取。さらに精液の採取を続行します」

 それでもロゼットは、俺のことなどまるで構わずペニスを吸い上げ続ける。

 まるで、俺の肉体から精液を全て搾り尽くすかのように。

 

 ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!!

 

 「ん、んんん……!」

 ロゼットに吸引されるたび、あっけなく精液を漏らしてしまう。

 しかし出しても出しても、ロゼットの精液摂取は終わらない。

 「……精液合計15ccを採取。精液の採取を続行します」

 悶絶する俺を無視し、淡々と搾精するロゼット。

 作業的に、無機質に、延々と精液を吸引し続け――

 

 「んんん……」

 ――そして、徐々に意識が遠くなっていった。

 連続する強制絶頂により肉体は衰弱し、指一本も動かせない。

 肉棒だけがロゼットの中で嫐られ、精液を強制的に吸い上げられているのだ。

 

 「精液の採取を続行します――」

 ロゼットの無機質な声を聞きながら、俺の意識はゆっくりと薄れていった。

 

 

 −BAD END−

 

 



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