アラウネ・ブルーム


 

 「――では、異形の搾精生物でお願いします」

 生物部部長は、九条さつきに告げた。

 「分かりました。このお兄さんが、人間の形すらしていない生物に犯されるところが見たいなんて……

  ふふ、貴方達とは気が合いそうですね」

 九条さつきは可笑しそうに笑いながら、またも倒れている女子高生に手をかざした。

 その瞬間、女子高生の姿はみるみる変異し始める。

 もはや人間の形すら保たず、ブレザーは引き千切れ――

 顔も腕も足も退化していき、1メートルほどの高さの奇妙な肉の山になった。

 肌色のぐにぐにとした肉塊は、ぶよぶよと蠢いている。

 まるで山のような形で、その頂点――噴火口のような位置に、指一本がようやく入りそうなほどの穴が開いていた。

 「あ、ああ……」

 俺はその余りにも奇妙な異形を眺め、呆然としていた。

 今から少女達の前で、あの生物に犯し尽くされる事になるのだ――

 

 「これが、搾精イソギンチャク……ですが、少し私なりに改良しました。触手は退化させましたが……凄いですよ。

  このてっぺんにある搾精孔で、獲物の精液を吸い尽くすのです」

 九条さつきは、その女の形すらしていない生物を指し示した。

 「へ〜。これも、主食は精液なんですよね?」

 「足は完全に退化していますね……移動は放棄した生物なのでしょうか」

 「わっ、ぷにぷにしてる……!」

 少女達は搾精イソギンチャクの周囲を囲み、まじまじ観察し、時に指先で突付いた。

 「これ、おちんちんが入っちゃう穴だよね……?」

 少女の一人が、頂上の搾精孔を覗き込む。

 そこはうにうに、ひくひくと蠢いていた。

 「この穴、触ってもいいですか、会長……?」

 「ええ、構わないわ」

 九条さつきは頷く。

 「ど、どんな感じかな……?」

 少女は少し緊張した様子で、人差し指をゆっくりと搾精孔に入れた。

 きゅっ……とすぼまり、少女の指を受け入れる搾精孔。

 第二関節まで入ったところで、少女は指を止めた。

 「……どう、理恵?」

 「えっと……温かくってヌルヌルして、きゅっと締め付けてきて……あと、中が動いてる」

 そう言って、理恵と呼ばれた少女は無造作に指を抜いた。

 「ちゅっ、ちゅっ、って吸われちゃった……」

 複雑そうな表情で、そう呟く理恵。

 

 「その穴に突起物を入れたら、小指の先ほどのものでも弄ってもらえるのよ」

 理恵のもじもじした態度の意味――それを読み取った九条さつきは言う。

 「じゃあ、ポークビッツみたいなおちんちんでもちゃんとイかせてもらえるんだ」

 「やらしいよね……こんな穴におちんちん差し込んで、精液出しちゃうなんて……」

 他の少女は、その程度の感想しか出てこない――しかし、理恵は違っていた。

 そんな理恵に対して、九条さつきはその背中を押す。

 「誰か、試してみる……? その搾精イソギンチャクは、男の子のも女の子のも区別できないから。

  とにかく入り口に触れた突起を包み込んで、嫐り立てるだけの生物なの」

 「やだ、女の子のって……クリちゃん?」

 「クリトリスも弄られるんだ……でも、流石に気持ち悪いよね」

 「わ、私……試します……」

 理恵はおもむろに言うと、スカートを外した。

 そしてもどかしげに、パンツも下ろしてしまう。

 言うが早いか下半身を露出させた理恵に、一同はあっけに取られた。

 「ちょっと、理恵……?」

 「き、気持ち悪くない……?」

 「ちょ、ちょっと試すだけだから……ちょっとだけ……」

 そう言いながら、理恵は恐る恐る搾精イソギンチャクを跨いでいった。

 頂点のひくひく蠢く肉穴に、自らの秘部にある肉突起を押し当てる。

 理恵は、さっき指に与えられた感触の虜になっていたのだ。

 あれをクリトリスに受けたら、どんな感じなのか――

 

 ちゅぶ……っと、理恵のクリトリスは肉穴に包まれた。

 「ひあ……!」

 びくん、と震える理恵の体。

 「り、理恵……?」

 「どうしたの、大丈夫……!?」

 しかし理恵の顔を見れば、どんな感覚を味わっているかは一目瞭然である。

 彼女の表情は緩み、眼はうつろで、唇の端からはつ……と唾液が垂れているのだ。

 「ふぁ……、ダメぇ……これ、ダメだよぉ……」

 陶酔したような表情のまま、びくびくと震える少女の体。

 「あ、あ、あ……、溶けちゃう……クリちゃん、溶けちゃう……」

 ぶるぶるぶる、と理恵の体は震え、そしてちょろちょろと尿を漏らした。

 「わっ……! 理恵、おもらししちゃった……!」

 「すごい、そんなに気持ちいいんだ……」

 そう呟く少女達の顔は、僅かに赤みがさしていた。

 「こ、こんなの……、ダメぇ、やだぁ……」

 理恵は弛緩した表情のまま、がくがくと腰を揺すり続ける。

 その様子を、ぼんやりと――いや、羨ましそうに見守る少女達。

 「やだ、やだぁ……! クリちゃん溶けちゃう……! あ、あああああぁぁぁぁぁぁぁぁン!!」

 叫び声を上げ、がくがくと体を揺する少女。

 絶頂に達したのだろう、たちまち彼女の体が弛緩していく。

 搾精イソギンチャクからずり落ちそうになる理恵の体を、他の少女達が慌てて受け止めた。

 

 「どうだった、理恵……?」

 「……」

 しばらく肩で息をしていた理恵は、ゆっくりと口を開いた。

 「クリちゃんが吸い付かれて、中で転がされて、ぬちゃぬちゃされて……、溶かされると思って……」

 ぼんやりとした眼で、そう口にする理恵。

 「凄そう……私もしてもらおうかな?」

 「あっ、私も……!」

 「――まあまあ、落ち着きなさい」

 はしゃぎ始める女子を、九条さつきが押し留めた。

 「次は、お兄様の番です。この搾精イソギンチャクは男女の区別が出来ないとはいえ、あくまで男の子用。

  男性器に与える快楽は凄まじい……この中におちんちんを咥え込まれたら、理恵ちゃん程度じゃ済みませんよ。

  精液垂れ流し状態になってしまうお兄様、楽しみです……」

 くすくすと笑う九条さつき――同時に、俺の手足を拘束していたツタが解けた。

 自分で動き、自分で挿入しろということ……そして、俺にも抵抗する気はなかった。

 目の前で見せ付けられた、理恵の狂態。

 自分も、あんな目に合いたい。あの搾精孔にペニスを挿入して、搾り尽くされたい――

 かつての俺では考えられなかったムキ出しの肉欲が、俺の心を支配していた。

 

 「いいな、気持ちよさそう……」

 「精液垂れ流しだって、すご〜い……」

 俺は少女達の好奇の視線を受ける中、搾精イソギンチャクの前に立つ。

 その頂点で、ひくひくうにうにと蠢く搾精孔。

 「それ……すごいですよ、お兄さん……。その穴に入れちゃったら、おちんちん溶けちゃいますよ……」

 息も絶え絶えに、理恵は言った。

 理恵の場合――女性の場合はこの上に跨ればクリトリスの位置に当たったが、男の場合はそうはいかない。

 搾精イソギンチャクに対して、仰向けにもたれこむように……抱え込むように、挿入しなければいけないのだ。

 「ぐ……」

 俺は搾精イソギンチャクにのしかかり、ペニスを搾精孔に近付ける――

 手を添える必要も、腰を使って挿入する必要もなかった。

 ペニスを近付けるだけで、搾精イソギンチャクの穴は自動的に吸い付いてくれたのだから。

 「みんな見ているのだから、一瞬で果てないで下さいね――まあ、無理でしょうけど」

 そう告げる九条さつき――それと同時に、俺のペニスは搾精孔に根元まで呑み込まれた。

 

 ――ぬちゃ。

 にゅる、ちゅるちゅるちゅるちゅる……!

 ぐにゅ、ぐにゅ、ぐにゅ、ちゅぽん……ぬちゅぬちゅ……ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!

 

 「な、なにこれ……! あ、ああああぁぁぁぁぁ――っ!」

 俺のペニスは、一瞬で天国へと連れて行かれた。

 ぐにぐに蠢く内壁に包み込まれ、先端に吸い付かれ、甘く妖しく蠕動し、そしてイかされる。

 射精の瞬間も感覚が全く違い、ドロドロと漏れ出すような体感。

 その精液をちゅるちゅると吸い出され、俺はペニスが溶けるような刺激を味わった。

 九条さつき――そして少女達の目の前で、挿入した瞬間に果てるという醜態をさらしたのだ。

 

 「えっ……!?」

 「もうイっちゃったの……?」

 驚きの声を上げる少女達。

 そうしている間にも、ペニスはぐにゅぐにゅと嫐り続けられる。

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、と奥へ引き込むように内壁が蠢き、俺は自分の意思も関係なく腰を突き入れていく。

 そして、亀頭が行き止まりまで届いた――そこには、異常なほどに柔らかい何かがあった。

 女性器で言えば、子宮口に相当する何か。

 生殖など関係ない搾精イソギンチャクにとっては、敏感な箇所の集中する亀頭を責めるための器官だろう。

 「こ、これ……! だ、駄目だ……!」

 亀頭はその器官に覆い尽くされ、ちゅぅぅぅぅ……と吸い嫐られる。

 強烈な吸引力で、亀頭から精液を全て吸い出してしまうかのように――

 「や、やめ……! あ、ああああああぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 1度目の射精から5秒も経たないうちに、俺は2度目の絶頂を迎えたのだ。

 強制的な射精に、俺は腰が抜けそうな快楽を味わう――いや、腰が抜けてしまったのかもしれない。

 搾精イソギンチャクにもたれ込んだ体勢のまま、体を動かすことができない。

 

 「ひぃ……や、やめ……! あぐぅぅぅぅぅぅぅ……!」

 ペニスは転がされ、締め付けられ、いたぶられ、まるで溶かされているかのような責めを味わった。

 亀頭が最奥部分に包み込まれたまま、カリからサオに至るまでが揉み尽くされる。

 そして亀頭部分には最奥の器官が吸い付き、そのままとろけるように甘い吸引を浴びせ続ける。

 「あ、溶ける……! も、もう……! うぁぁぁぁ……!」

 ひたすらによがり狂わされ、そして3度目の絶頂。

 がっちりと囚われたペニスの先端から漏れ出す精液を、じゅぷじゅぷと吸い上げられてしまう。

 「すごい……イきっぱなしだ……」

 「理恵と同じような事言ってる……」

 少女達は好奇の表情を浮かべ、そんな搾精の光景を凝視していた。

 「ふふ……あと5回ほど果てたら、助けてあげますね。それまで天国を味わってください、お兄様」

 くすくすと笑う九条さつき。

 「と、溶けるぅ……! ああ、ああああぁぁぁ……!」

 俺はそんな笑い声を聞きながら、ちゅるちゅると精液を吸い出されていた。

 「やらし〜お兄さん、泣きそうになってる〜」

 「でも、可愛そう……あれだけ頑張っていっぱい出しても、精液みんな食べられちゃうんだよね……」

 「気持ちいいからいいんじゃないの?」

 悶え狂う俺を眺めながら、そんな会話を交わす少女達。

 残り5回の絶頂を味わうのに、3分も掛からなかった。

 

 

 

 

 

 それから――

 俺は、延々と九条さつきの生み出す実験生物を試されるだけのモルモットとなった。

 そして、少女達の好奇心を満たす道具でもある。

 

 「あぐ……! うぁぁぁぁ……!」

 俺の全身に搾精蛇が絡み付き、その様子を少女達は記録している。

 ペニスはもちろん、腰にも手にも足にも胴にも――

 100匹以上の搾精蛇が全身に絡み付いて、ぐちゅぐちゅと締め付けているのだ。

 「搾精蛇で、全身ぐるぐる巻き……SMっぽーい」

 「やらしいけど、気持ちよさそうだね……」

 体中を締め上げられ、俺はペニスを包む搾精蛇の口内に射精してしまった。

 

 「はい、搾精ナメクジの瓶詰めー!」

 「じゃあお兄さん、四つ這いになって……!」

 ガラスの瓶の中に、びっしりと蠢いている搾精ナメクジ。

 その通常ならばおぞましい光景でも、そのナメクジの快感を知っている俺はペニスを反応させてしまう。

 そして肉棒を隆起させたまま、俺は少女の言う通り四つ這いになった。

 「じゃあ、いくよ……」

 少女は俺の背中から手を回し、搾精ナメクジのたっぷり詰まった瓶を俺のペニスに押し当てる――

 そのまま、ヌルヌルの搾精ナメクジ達の中に俺のペニスが根元まで埋まっていった。

 「あっ……! あああぁぁぁ……!!」

 両手両足がぶるぶると震え、四つ這いの体勢を保つことすら難しい。

 俺のペニスはみっしりと搾精ナメクジに包まれ、粘液にまみれ、そして責め嫐られる。

 たちまち俺は、その瓶の中で精液を漏らしてしまうのだった。

 

 搾精イソギンチャクでも、何度も何度もイかされた。

 一度挿入してしまえば、最低でも10回は中で果ててしまう。

 とろけるような快感を味わいながら泣き叫ぶ俺の姿は、少女達の好奇心や嗜虐心を満足させた。

 そして少女達も搾精イソギンチャクにまたがり、何度も何度も絶頂する。

 俺は少女達の愛液や尿の染み付いた穴にペニスを包み込まれ、異様なまでの倒錯感を覚えるのだった。

 

 舌少女が俺を責めるのには、二つのパターンがある。

 まずペニスに舌をぐるぐると巻きつけてから、口内で嫐るやり方。

 そして、口内に咥えてから、舌で舐め尽くすやり方。

 どちらにしても彼女の口唇愛撫は絶品で、俺はどれだけ我慢しても強制的に射精させられてしまうのだ。

 

 冷美は、何度も何度もその眼で俺の精を吸い取ってくれた。

 無表情のまま、その眼の中に俺のペニスを包み込んでしまう。

 じっくり愉しませてくれることもあれば、連続まばたき責めであっという間に搾り出される事もある。

 どちらにしろ、大量の精液を冷美の眼に搾り取られる事になるのだ。

 

 そんなモルモットのような日々――それは、俺にとってまさに天国だった。

 

 −THE END−

 

 

 



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