アラウネ・ブルーム


 

 それでも俺は、射精の誘惑に屈してしまった。

 二枚の舌が織り成す快楽に身を委ね、そして押し流される――

 

 「あぐ……! あ、あああぁぁぁぁぁッ!!」

 どくん、どくどくどく……!!

 俺は、少女に舌で嫐られながら射精していた。

 カリを舐め回し、尿道口をチロチロ嫐っていたショートカット少女。

 その先端から突然に精液が噴き出し、彼女は目を丸くする。

 「……」

 その舌に、唇に、頬に精液のシャワーを浴び、一瞬だけ硬直する少女……

 ――はむっ。

 彼女は、まだ精液が溢れ出している亀頭部分をぱっくりと咥え込んだ。

 「あぁぁぁぁ……!」

 温かい口内に吸い付かれ、俺は体を震わせる。

 精液がちゅうちゅうと吸い出され、口内粘膜でくちゅくちゅと搾り尽くされ――

 少女の目は、渇きに支配されていた今までとは異なっていた。

 妖艶な色が浮かび、そして俺の精液を吸い尽くしてしまったのだ。

 ポニーテールの少女もアナルから口を離し、口の端を淫らに歪めた。

 こうして俺は、二人のアルラウネに獲物と認識されてしまった――

 

 「や、やめ…… やめてくれ……」

 無様に懇願する俺の肉棒に、しゅるしゅるとショートカット少女の妖花が伸びる。

 それは今までに見てきたような花ではなく、ユリの形をしていた。

 柔らかそうな5枚の花弁がまるで触手のように広がり、その花弁にはみっしりと柔突起が並んでいる。

 「う、あああぁぁ……!」

 しゅるる、にゅるるるる……

 触手のごとく5枚の花弁は、俺のペニスに絡み付いてくる。

 タコが獲物を捕らえるかのように、ゆっくりと巻き付き包み込んできて――

 

 「おぁ……! あぁぁぁ……!」

 にゅる、にゅるるるる……

 そして、花弁にびっしり並んだ柔突起の感触を味あわせてきた。

 サオの部分は完全に妖花に取り付かれ、そして亀頭にも這い上がっていく――

 そこへ、もう一つの妖花が割り込んできた。

 タンポポ形の小さな妖花が、ちゅぷ……と亀頭に密着してきたのだ。

 今までアナルを責めていた、ポニーテール少女の伸ばした妖花――

 その黄色い無数の花弁がざわざわと亀頭を包み込み、花弁中央の摂取口に尿道が当たる。

 

 「あぁ、もう……! あああぁぁ……!!」

 二つの妖花に纏わり付かれ、包み込まれ、嫐られ――そんな魔性の快楽の前に、俺はたちまち絶頂した。

 どく、どく、どく、と溢れた精液は、全て尿道口に貼り付いているタンポポ型の妖花に吸われていく。

 「……」

 それを見て、不服そうな表情を浮かべるショートカット少女。

 彼女の操るユリ型の妖花がサオからぞわぞわと這い上がり、亀頭部分に襲い掛かってくる。

 「……」

 ポニーテール少女は、ここは譲らないとばかりに亀頭先端を覆うタンポポ型妖花をきゅっと締め上げた。

 「や、やめ……! あああぁぁぁッ!!」

 俺のペニスに纏わり付き、絡み付き、刺激を与えながら争い始める二つの妖花。

 そのとばっちりで俺のペニスは不規則な刺激を与えられ、何度も何度も精液を漏らしてしまう。

 それを奪い合うように吸い上げながら、二人の少女による搾精は続いたのだった――。

 

 

 

 

 

 それから――

 俺は、少女二人の搾精奴隷と化していた。

 彼女達は精液を奪い合うように、搾精技術を競うように、そして稀に協力するように俺を搾り続ける。

 サキュバスは獲物に対する縄張り意識が強く、一人の獲物を複数で搾精するのは異例――なのだそうだ。

 その例外的な搾精スタイルを眺めている九条さつきは、そう言っている。

 

 「ふふ……幸せですねぇ、お兄様。二人の妖女に搾り尽くしてもらえるなんて」

 くちゅくちゅ……しゅるるるる……

 ちゅぅぅ……! ちゅっ、ちゅっ……

 「あぐ…… あああぁぁぁぁッ!」

 九条さつきに見守られながら、俺は二つの妖花の中に精液を漏らす。

 この責めは、いつ終わるのか分からない。

 もしかしたら、永遠に終わらないのかもしれない。

 あの時――二人の舌に耐えられず射精してしまった時点で、俺がこうなる運命は決定していたのだ。

 

 「……」

 「……」

 無言ながら、嗜虐的な笑みを浮かべて俺を搾り続ける二人のアルラウネ。

 こうして俺は、彼女達に身も精も捧げることとなった。

 

 −THE END−

 

 

 



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