アラウネ・ブルーム


 

 「あ――」

 まさに、魔が差したとでも言うのだろうか。

 それか、心のどこかで目の前の少年のようにしてもらえるのを期待していたのか。

 それとも、教室に立ち込める甘い匂いで判断力が麻痺したのか――

 俺の反応は、致命的に遅れてしまった。

 

 しゅるる……

 ツタが器用に絡み、戦闘服のベルトを外す――それと同時に、下半身の衣類を全てずり下ろされた。

 たちまちあらわになる、硬く反り返った肉棒。

 「大きくなってる……食べてあげるね」

 少女はにっこり笑い、そして――

 

 ちゅ……ずるるるるる……

 

 彼女の操る奇妙な妖花は、俺のペニスを一気に根元まで呑み込んだ。

 「あ……」

 それは温かく柔らかく、肉棒を包み込んでくる。

 その内部はうにょうにょと蠢き、たまらない感触をペニス全体に伝えてきた。

 「あ、あああぁぁぁ……」

 思わず腰が砕け、へなへなとその場にしゃがみ込んでしまう俺。

 その甘い感触と快感に脱力し、体に力が入らない――

 

 「立っていられないほど気持ちいいんだ……可愛いね」

 ずちゅ、ずちゅずちゅずちゅ……!

 「ああっ! うぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 その妖花が上下に動き、俺のペニスを啜り込み始めた。

 ヒダでいっぱいの内壁が亀頭やカリに擦り付けられ、ぐにぐにと揉み立てられる。

 今までに味わったこともない、想像したこともない感触――

 俺はたちまち昇り詰め、そしてあっけなく弾けた。

 

 「あ、ああぁぁぁぁ……」

 どくん、どく、どく、どく……!

 妖花の中で精液が弾け、どくどくと尿道口から溢れ出す。

 それをじゅるじゅると吸い嫐りながら、少女は無邪気に笑った。

 「どう? 気持ちいいでしょ…… もう離してあげないよ」

 一方では中学生の少年を妖花で嫐りつつ、俺に向かってそう告げる少女。

 「う、あぁぁ……」

 もはや俺には、抗う気など残っていなかった。

 この妖花にペニスを咥え込まれたら、もうその瞬間に終わり。

 後はただ、その快感に身を委ねるのみ――

 

 ずちゅ、ちゅるるるるるるるる……

 「あ、あああああぁぁッ!!」

 ペニスを断続的に吸い嫐られ、俺は喘ぎ声を上げた。

 二度三度と噴き出した精液は、妖花から少女自身に吸い上げられていく。

 すなわち、自分はこの少女のエサなのだ。

 この妖花に肉棒を咥え込まれ、精を吸い尽くされるのみ――

 

 「ふふ、美味しい……あは、あははははは!」

 少女の笑い声、そしてぐちゅぐちゅと精を啜り上げる音が教室に響いた。

 ペニスを容赦なく搾り尽くされ、すさまじい快感の中で精液を吸い上げられていく――

 目の前が徐々に暗くなり、何もかもどうでも良くなっていった。

 これで終わり。

 この年端もいかない少女の養分となる、惨め極まりない最期。

 

 じゅる、じゅるじゅる……ちゅるるるるるるる……!

 「うぁ……! ああああぁぁぁぁ!!」

 それでも、俺は満足だった。

 こんな快感の中で、力尽きるのだから……

 

 −BAD END−

 

 

 



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