ゾンビ娘


 

 「んん…… んんんん……」

 僕は体の力をだらりと抜き、蜘蛛女の愛撫に身を委ねた。

 彼女の綺麗な顔やふくよかな胸に見蕩れながら、口やペニスから伝わってくる快感を味わう。

 

 抵抗する力が失われたのを悟ったのか、蜘蛛女はきゅっ……と生殖孔内を締め付けてきた。

 包まれているだけでも射精に追い込まれるほどのヒダやイボが、みっちりとペニスに密着してくる。

 その感触に、僕の全身は総毛だった。

 このまま、二度目の精液を搾り上げられてしまう――

 

 「ん、んんんんん……ッ! んん――ッ!!」

 僕はそのまま、身を震わせて達した。

 ドクドクと精液が迸り、蜘蛛女の秘部に吸い上げられていく。

 「ん…… んん……」

 僕は口を吸われたまま、その感触に陶酔した。

 一回目は包まれているだけ、二回目は締められているだけで精を漏らしてしまったのだ。

 もう僕は、この蜘蛛女の虜だった。

 

 「……!」

 優越の表情を浮かべていた蜘蛛女の目が、くわっと開く。

 僕の右腕が自由になっていた事にようやく気付いたのだ。

 ふしゅっと糸を吐き掛け、僕の右腕は再び拘束されてしまう。

 

 そして彼女の驚きの表情が薄れ、にやりと笑みを浮かべた。

 僕は抵抗する意思さえあれば抵抗できたのに、それをしなかった事を理解したのだ。

 つまり、僕が完全に屈服してしまった事の証明――

 

 「……んん! んんんんんッ!!」

 唐突に、蜘蛛女は下腹部をじゅぷじゅぷと動かしてきた。

 僕のペニスは、彼女の生殖孔内で嫐り回される。

 あのヒダやイボが、ペニスのあちこちを執拗に刺激する。

 「……ん――ッ! ん――ッ!!」

 その余りの快感に、僕は顔をのけぞらせて悶えた。

 狂い悶える僕の顔を可笑しそうに眺めながら、蜘蛛女はひたすらに腰を振り立ててくる。

 じゅぼ、ずちゅずちゅ、じゅぼじゅぼじゅぼ……

 

 ――これは、蜘蛛女の御褒美なのだ。

 右手が自由になりながら、何も抵抗を示さなかった。

 完全に、彼女に屈服してしまった。

 そんな僕に対し、彼女は御褒美をくれているのだ――

 

 「……ん、ん、んんんん――ッ!!」

 どくん、どくどくどく……

 蜘蛛女の生殖孔内に、僕は三度目の精を漏らした。

 彼女は腰を上下させ、僕のペニスから貪欲に精液を搾り上げていく。

 その余りの激しさに、僕は四度目、五度目の精を連続して噴き上げた。

 「ん、ん、ん……!」

 射精が終わらない。

 ようやく出し尽くしたと思ったら、次の射精が始まる。

 いつまでも終わらない、永遠の射精地獄――

 

 蜘蛛女はペニスを下腹部に挿入させたまま、八本の腕で僕の体をぎゅっと抱き締めてきた。

 べりべりと壁から剥がされ、繭状にされた僕の体は蜘蛛女にしっかりと抱え込まれる。

 彼女の柔らかい乳房が、ぎゅっと僕の胸に密着してきた。

 蜘蛛女の濃厚な抱擁と甘い接吻を同時に受け、僕の脳はトロけてしまう。

 さらに彼女の下腹はじゅっぽじゅっぽと動き続け、僕の精液を搾り取っているのだ。

 

 「ん、んん……」

 夢見心地の表情を浮かべる僕を、蜘蛛女は優越と嘲笑の入り混じった表情で見据えた。

 これから、僕は永遠に彼女に犯し尽くされるのだ。

 上では濃密なキスを交わし、下半身でも僕と蜘蛛女は一つになって――

 

 「ん、んんんんん……」

 僕は、涙を流しながら今の境遇を悦んだ。

 こんな異形の怪物に犯され抜きながら、精液を漏らし続けている。

 僕は、いったい何なんだ――

 

 じゅぼ、ずちゅずちゅ、じゅぶじゅぶじゅぶ……

 「……ん、んんんんん――ッ!!」

 彼女の生殖孔は、まるでポンプのように僕の精液を吸い上げ続けている。

 僕は蜘蛛女の背に腕を回し、ぎゅっと抱き締めて悦びを表現した。

 両腕が自由になっている事など、もう意識できない。

 いつの間にか署長室ではなく、蜘蛛女の巣に移動させられている事も分からない。

 

 

 僕は永遠に、ここで精液を搾られ続けるのだ。

 悲しくも辛くもない。これが、自分で受け入れた道なのだから――

 「ん、んんんんん――ッ!!」

 股間を貪られ精液をじゅぷじゅぷと吸い上げられながら、僕は悦びの声を上げた。

 その声に応えるように、蜘蛛女はしなやかに下腹を動かしてくれた。

 彼女との交尾は、永遠に続く。

 

 いつまでも、蜘蛛女に可愛がられ続ける――

 僕は、それでも幸せだった。

 

 

 −BAD END−

 

 

 



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