本能的な恐怖感に襲われ、あなたはツボ状植物を股間から引き剥がそうとする。

しかしそれはぐっぽりとペニスに食らいつき、吸い付いて離そうとしない。

 

ぐにょ、ぐにゅぐにゅぐにゅ……

 

そして肉棒を内部に捕らえたまま、ねちっこく責め嫐ってきた。

まるで、逃走しようとする意志を削いでしまうかのように――

ツボ状植物の中で肉棒を揉みしだかれ、あなたはなすすべなく昇天してしまう。

 

どぷっ、どくどくどくん……

 

あなたは、ツボ状植物の中で精液を迸らせてしまった。

その内部はじゅるじゅると蠢き、射精しているペニスをなおも嫐ってくる。

 

「あらら、出しちゃいましたね。

可哀想に……味、覚えられちゃった……」

くすくすと笑い混じりの声が、不意に木陰から響く。

そこから姿を現したのは、緑髪の美しい女性。

そしてその下半身は、無数のツタで覆われていた。

 

「それ、私のワナなんです。そんなに気持ちよさそうなんだから、入れたくなっちゃいますよね……?」

なおも股間を貪られ続けるあなたに、女性は笑いかけた。

「その中でイっちゃうと、もう逃げられませんよ。

そのウツボカズラ、あなたの味を覚えてしまいましたから。

あなたはじっくり溶かされて、食べられちゃうしかないんです。ふふ……可哀想」

くすくすと笑う女性の言葉で、あなたは全てを理解した。

この女性――ウツボカズラ娘が人を食う妖女であること。

この「注文の多い料理店」という店名の意味。

そして、これから自分が辿る運命――

 

その全てを悟ったあなたは――

 

それでも逃げようとする

観念して、身を捧げる

関係なく、股間を貪られる快感に浸る