タコ女の狩り
男は砂浜に座って夜の海を眺めていた。
波の音を聞きながら砂浜に座りぼんやりと海を眺めていると心が落ち着いてくる。
そのまま海を眺めてぼんやりしていると何かが自分に近づいているような気がしてきた。
慌てて振り返ると体をくねらせて四つん這いになった裸の女性の肢体が目に飛び込んでくる。
Fカップくらいの大きさであるにもかかわらず、形が整っている胸と見事に括れた胴そして大きくてムッチリしたお尻……そして美しく長い金色の髪で、ハリウッド映画に出てくる女優のような美しい顔に誘うような妖艶な笑みを浮かべている。
思わずゴクリと唾を飲み込み、見とれてしまう。
しかし、よく見ると、その艶かしい肉体を支えているのは人の手足などではなかった。
美しいなだらかな肩と、いやらしいヒップの先にある股のつけ根から、本来生えているはずの、手と足の変わりに見たこともないほど巨大なタコの触腕が生えており、それをくねらせて移動している。
男性を引き付ける魅力的な女性の胴体と、おぞましい巨大なタコの触腕でできた四肢をもつ異形のモンスター。
名づけるならタコ女といったところだろうか。
相手が異形のモンスターということに気づき、男の顔は恐怖に彩られる。
「バ!化け物!」
男は立ち上がり、走って逃げようとするが、右足にタコ女の肩から生えた触腕が絡まり、直ぐに転倒してしまう。
「うわあ!」
男は慌てて引き剥がそうとするが、吸盤で貼りつくタコ女の触腕は人間の力では離すことはできない。
そうこうするうちに左足にも絡みつく。
「うわあ!やめろ!俺を食うな!美味しくないぞ!」
男はタコ女の触腕が張り付いたズボンを脱いで逃れようとする。
一緒にトランクスまですっぽり脱げてしまったが、ズボンを脱ぐことに成功し、男はそのまま逃げようとする。
しかしタコ女の妖艶な顔が外気にさらされた股間に貼りついてしまい、ますます逃げられなくなる。
そしてペニスがタコ女の口中に飲み込まれていった。
「ひ!え!?」
男はペニスを食いちぎられる痛みを想像して、思わず息を飲み込む。
しかし、男のモノは食いちぎられることはなかった。
タコ女はペニスを食いちぎろうとはせずに、口中で含み、ペニスの根元をその歯の無い口で甘噛みし、生暖かい舌をペニスに絡みつくように動かしてきた。
ペニスにジンワリと広がる暖かさと、蛇のように執拗に絡みつくタコ女の舌の感触に、このような状況にもかかわらず快楽を感じてしまい、恐怖により縮こまっていた男のペニスは、段々と大きくなっていった。
そして裸になった男の足に腕にあたる触腕を絡ませて、男の体を完全にロックする。
そして一旦口をペニスから離し、今度は睾丸の袋を嬲るように舐め、ムズムズするような快感を与えて精子の生産を急ピッチで加速させる。
そして完全に屹立したペニスを口に咥え、こんどは激しい上下運動を加えてきた。
分けが分からないまま与えられる快楽に、男の体は限界を迎えつつあった。
「うわああああああ!!!」
男のペニスがビクン、ビクンと震え、人外のモンスターの口の中に盛大に精を放った。
男は事態を把握しないまま、人外のモンスターに、強制的に快楽を与えられ、絞り取られてしまったのだ。
「ちくしょう……」
すこしして、男はそのことに気づき、人間としてのプライドを踏みにじられたことを感じ、屈辱に呻いた。
そして何より、再び快楽に浸りたいという期待が自分のなかにあることも感じ、歯噛みした。
タコ女は未だに男に体を絡みつかせた状態で笑みを浮かべている。
その誘うような笑みは、誘っているのではなく、獲物を捕らえたことによる喜びの笑みであった。
「くそ!何なんだ!?」
タコ女はそれに無言で答えるように男の体を這い上がるようにしてのしかかってきた。
男は気づいた、さっきのは、生殖が可能であるかどうか確かめただけのことであることを。
そう……タコ女は捕食ではなく、生殖のために男を捕らえたのだ。
男は異形のモンスターに、無理やり犯され、子を成してしまうということに心底からの恐怖と嫌悪を感じた。
「この。くそ!離せ!離せ!この化け物!」
男は自由な両手でタコ女を殴るが、どうやら女性のように見える部分も中身はタコと同じ軟体であるようで、少しへこむだけで、顔を殴ろうが、全く手ごたえがない。
しかし痛みは感じたらしく一瞬、顔をしかめる。
今度は男の両手を腕にあたる触腕で絡めとり、誘うように乳房に導き、男に揉ませる。
乳房の感触は人間と同じで柔らかく、弾力がある。
そしてタコ女は男の手の平が乳首に触れた所で触腕を離した。
何のつもりだ!?と男は激昂し、乳房から手を離し、再び殴ろうとする。
(何!離れねえ!)
しかし男の手は乳房にくっついたままであった。
タコ娘の乳首は吸盤になっており、男の手の平にピッタリと貼りついている。
どれだけひっぱろうが、振り回そうが、シッカリと張り付いた吸盤ははがれない。
其のうち手の内側で新たな吸盤が出現し、しかも乳房は己の意思でグニュグニュとうごめきだした。
「この!離れろ!」
男は必死で引き剥がそうとするが。吸盤によって、貼りついている乳房は容易には剥がれない!
その上、タコ女の意思によるものとはいえ、男の手の中でグニュグニュといやらしく形を変える乳房は、まるで男の意思で、乳房を揉みこんでいるかのようにみえる。
男が必死になって手を振り回すほど、かえって男が一心不乱に乳房を揉みこんでいるように見え、男自身もそういう錯覚に陥りそうになる。
そのうちタコ女の顔が少し赤みをさし、無毛でピンク色の女性器を粘液でジットリと濡らした、男の執拗な乳房への愛撫に興奮してきたようだ。
タコ女から逃れようとする動きがタコ女の愛撫になり、男の意思とは正反対に、タコ女を喜ばせる結果となってしまっている。
「てめえ!この!この!」
男はくやしさを感じ、それを振り払うように怒るが、どうすることもできない。
柔らかいうえに見事な弾力で押し返してくる乳房の感触と、自ら相手を愛撫しているような光景に、男自身の肉体も意思とは関係なく興奮してしまう。
さらに怒るという攻撃的な感情も肉体の興奮をさそう。
雄としての本能は、目の前にいる雌を犯して怒りのはけ口にしようとするのだ。
本当は自分が相手に犯されているのだが。
そのうち、無意識の内に、自ら相手の乳房を揉み、ペニスへの刺激を求めて腰をうごかしてしまう。
タコ女は自ら胸を動かすのをとめ、男のペニスに視線を落とし、「クッ、クッ」
と喉を震わせるようにわらった。
その行動はあることを雄弁に語っていた。
タコ女は力づくで、生殖することを避け、男が快楽に屈するのをじっと待っていたのだ。
ちょうど猫が捕らえたネズミを弄ぶように。
タコ女にとってこの行為は肉体的、性的な快楽を得るのと同時に、捉えた獲物を嬲ることによって精神的な快楽も得られる一石二鳥の手段である。
そのことを最小限の身振りで伝え、男のプライドを完全に打ち砕く。
(馬鹿にされたのか!!!こんな化け物に!!)
そして男を肉体的にも、精神的にも打ち砕き、満足したタコ女は男のモノに向かっていやらしくヒクヒク蠢く女性器を見せ付けるようにゆっくりと腰を落としてきた。
「やめろ……やめてくれ……」
男の嘆願を理解してないのか、それとも敢えて理解して無視しているのか。
タコ女はまるでタコの口のように女性器を動かして男のペニスの先端を咥え、モグモグと咀嚼するように入り口を動かしつつ、ゆっくりと根元まで飲み込んでいった。
同時に、蠢く胸の動きも再開させ、自分から揉んでいるような乳房の感触を男の手のひらに伝えてくる。
「あ、あ……!」
男は自らのペニスが少しずつ飲み込まれる度、途切れ途切れの声をあげた。
タコ女は根元まで飲み込んだあと、消化するかのごとく、内壁をグニュグニュと蠕動させて、根元、カリ首亀頭といったペニスの部分を容赦なく揉み込み、その全てから男の脳に蕩けるような快楽を送り込んでいた。
男はまるで自分自身が溶けていくような快楽を感じ、たまらず腰を突き上げ、ペニスをタコ女の子宮口に乱暴にたたきつける。
タコ女はそれを迎え入れるように男のペニス全体を柔らかい肉で一気に締め上げた。
「うあぁぁぁぁぁ!!」。
男はタコ女が与えた快楽により、絶頂を迎え、盛大に精をタコ女の子宮に向けて性を放った。
男はついに人外のモンスターと、交尾してしまったのだ。
しかも情けないことに自ら腰を突き上げながら。
男は敗北を感じていたが、人外のモンスターに弄ばれたにも関わらず、オスとしての満足感も感じ、虚脱した。
「ちきしょう……。 こんな化け物と……」
そして満足する自分の心に深い自己嫌悪を感じた。
タコ女は肉体的な快楽と獲物を屈服させた喜びで満足そうに目を細めた。
しかしタコ女との交尾はこれで終わりではなかった。
タコ女は腕にあたるほうの触腕で男の着ているTシャツを下から捲くりあげるようにして脱がしてきた。
男は少し抵抗したが、手が乳房に張り付いているので、身動きがとれず、上半身裸にされてしまう。
タコ女は男の手のひらから乳房を放し、裸の胸板に乳房の吸盤を貼り付け、体全体を密着させてきた。
そして仰向けに倒れる。
男は自然と引っ張られ、タコ女の上にのしかかり、正常位の形になった。
その状態でタコ女は四本の触腕で後ろ向きにズリズリと海に向かって這い進んでいく。
男は悟った、タコ女はこのまま男を巣に連れ帰るつもりなのだと。
「やめろ・・・やめてくれ・・それだけは。」
と男はいいつつ、両手両足を踏ん張らせて、ブレーキをかけた。
それは成功し、タコ女の移動は止まった。
しかしタコ女はここで恐るべき行動にでた。
まず膣内に、大小様々な無数の粒を生じさせた。
そして、両足に見える触手の人間であればちょうど太腿に当たる所を男の太腿に押し付け、吸盤でピタリと吸着させる。
そしてソコを支点にして、前後に腰を動かしてきた。
「あ! え!?」
タコ女が前後に腰を動かす度に、新たに生じた大小無数の粒々が、男のペニスを扱きたて、それぞれに少しずつ違う刺激を送り込み、射精直後の敏感なモノに容赦ない快楽を与える。
さらに上半身では男の乳首に、自らの吸盤乳首を貼りつかせ、引っ張り、時には蠢かせ、乳首を据われる感触と乳房の柔らかい感触による二つの快楽が胸板から伝えられてくる。
タコ女はその軟体生物としての特性を生かして男を自分が下になっているにも関わらず自在に体をコントロールし、男の体に快感をなすりつける。
「あぁ!」
そして快楽により、男の手足から力が抜けてくる。
力を抜いたら連れ去られると、男は理性を振り絞って再び踏ん張る。
しかし男は気づいた、どんなに踏ん張っても精を放てば、どうしょうもなく力が向けてしまうという事を。
そしてタコ女はそれが狙いだということを。
タコ女は男がそのことに気づいたのを感じ、ニヤリと笑い、さらに腰を捻る動作を加え、膣内で捏ね繰り廻し、ペニスに新たな快楽を送りこんできた。
男のペニスは流石に二度も射精しただけあって以前よりは反応が鈍い。
だがそれは男の脳に、じっくりと快楽を植えつける結果となった。
前回には無い、腰を打ち付ける音と、男のモノがタコ女の膣壁に擦れるときのグチュグチュといういやらしい音も、興奮を誘う。
男が理性で拒絶していても、オスの本能は反応してしまい、昂ぶってしまう。
オトコのペニスは、徐々に限界を迎えつつあった。
「あぁ・・・。うぅ・・・。」
男の限界が近いとみたタコ女は最初にみせた、消化器官のような蠕動運動も加える。
「あああっっ!!」
まるで二つの魔性の蜜壷に同時にペニスを挿入しているようなあまりに甘美な感触に耐えられるはずも無く、男はタコ女の子宮に再び精を放った。
そしてタコ女は快楽に屈し、力を抜いてしまった哀れな男をズリズリと這いながら水中に運んでいった。
タコ女は男が水中で呼吸できるように、己の口を相手に合わせ、酸素を男の肺に送り込み、泳ぐ。
さらにタコ女は長い舌を管のように変化させ、そこから甘く、生暖かい液体を男の喉に注ぎこんでいった。
三度の射精と屈辱による虚脱感を感じていた男は抵抗なくそれを受け入れ、やがて気を失った。
しばらくして男が目を覚ましたのは入り口が水に浸かった洞窟のなかであった。
(あれ?ここは?……洞窟?明るいな?)
洞窟の内部は強く、緑色に発光するヒカリゴケで満ちていて外から光が差し込んでいるわけでもないのに意外とあかるい。
(たしかこれ、ヒカリゴケだっけ? そもそもなんでこんな所に? 俺?……そうだ! 俺はあの化け物に!)
目を覚まし、しばらくぼんやりしていた男は、タコ女にここまで連れてこられたことを思い出し、飛び起きた。
何故か腹が満たされていることに疑問を感じたが、その疑問を解決するよりここから出ることが先決と男は考えた。
(寝てる場合じゃねえ! 早くここから逃げないと! 半分陸ってことは浅いはず! 泳げばなんとか!)
だが男が逃げようした矢先にタコ女が入り口の海面から上がってきた。
「あ!!が!!」
タコ女を見たとたん、男の脳裏には先ほどまで体験していた強烈過ぎる快楽が浮かんできた。
そして今まで感じたこともないほど強い性の衝動にかられ、ペニスを硬く屹立させてフラフラとタコ女に近づいていこうとする己の体に対し、男は理性を総動員して無理やり抑えつけた。
(だめだ!だめだ!二度とあんな化け物なんかと!!)
タコ女はそれを見て、微笑みを浮かべ、二本の足に当たる触腕で立ち上がり、ユサユサと乳房を揺らし、腰をくねらせて男を誘う。
ぼんやりとした緑色の光を受けたタコ女の裸身は、より美しく、よりいやらしく、男の目に写った。
そして女性器を、モグモグと咀嚼するように動かし、その淫らな動きを男に見せ付けた。
ついに男は自分を押さえきれなくなり、欲望のままに、タコ女に抱きつき、男のペニスをタコ女の女性器に自らの意思で突きいれ、精を放った。
「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
男のペニスはビクンビクンと脈打ち、男に射精の快楽を与える。
しかも今回はそれが途切れることが無い。
男は男性が普通に感じることができるそれよりはるかに長い時間、絶頂の感覚を味わった。
男は、通常男性が一回に放つ精の量の4倍近い量をタコ女の子宮に注いでいった。
男の睾丸は最初にタコ女の舌で舐められた際に送り込まれた毒により、通常の人間の倍以上の量の精子を作り上げるように変化していた。
さらに回復力も強くなり、男はタコ女に何度も、何度も繰り返し精を放った。
そして激しい交尾のあと甘く、栄養のあるタコ女の墨を口移しで飲まされ、眠りについた。
男は目を覚ますたびに交尾を繰り返し、そしてそのたびに性欲も強くなり、理性もプライドもある人間から、タコ女に発情する一匹の雄へと意識が作りかえられていった。
逃げようと考える気持ちは、一月もしないうちに消えうせてしまった。
そしてやがて男とタコ女の間に子供が生れた。
男は子供に深い愛情を感じ、その求めに応じるまま、人間の言葉や様々なことを教える。
タコ女の娘は人間の言葉を覚え、発音できるようになり、さらにパパを教材として、様々な性技を身に着けていった。
男は美しい妻と、物覚えの良い、すこしオマセな可愛い娘と、二人から与えられる愛情と快楽に満足し、心のそこから幸福をかんじていた。
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