不思議な植物園




その夜は月がよくみえる晴れた日だった。

(こんなものあったかなあ?)

{夜の植物園 入園料 100円}

その傍にお金を入れるお茶碗みたいな小さな鉢が置いてあるが、何も入っていない。

ここは閑静な住宅街、そもそも人通りも少ない。

値段からすると営利目的というより趣味のコレクションを誰かに見せたいとかそういう動機のものだと考えられる。

(こういうのってしょぼいんだよなあ。でも家帰っても寝るだけだし……入ってみるか。どうせ100円だし)

男は100円硬貨を鉢に入れると、ドアノブすらない戸を軽く押して開け、中に入った。

中に入ると、おそらく月光を受けて蒼くキラキラと輝く半透明の建物が目に飛び込んできた。

(きれいだなー)

おそらくはこの半透明の建物は、どこかの金持ちの趣味の物なのであろう。

男はそのままガラス張りの建物の入り口に向かう。

(しかしここ無人かよ、セキュリティとか大丈夫なのか?ここ?)

植物園に盗みにはいってくるやつはいないが、近所のガキとかが悪戯する可能性は十分ありえる。

(俺の子供のころなら確実に悪戯しただろうな・・・)

人間はついついきれいなものを汚したくなる。ここなど絶好の獲物であろう。

そう考えながら男が入り口のドアを開けると、突然声をかけられた。

「あのー」

それは鈴の鳴るように美しいがどこが間延びした若い女性のこえだった。

男は一瞬びっくりしたが、そりゃ管理人くらいいるよな、と思い、声のする方をみて息を呑む。



そこには白いエプロンドレスの黒いメイド服を着た若い女性がいた。しかも植物の間から陶器のように白い肌を月光で浮かび上がらせながら。顔立ちも整っており、烏の濡れ羽色という月並みな表現が似合う長い髪、大きく開いたつぶらな瞳、形の良い唇、そして女性を性的対象としてみる男なら、思わずムシャブリつきたくなる

ような凹凸を見せる豊満な体。

男はついついイヤラシイ視線をいろいろなところに走らせ、唾を呑むこむ。

男の胸中を知らないかのように、女性はまた声をかけてくる。

「お客さんでしょうか?」

女性は男の返事がないとみると小首をかしげてまた聞いてきた。

「違います?」

「はい、そうです」

「よかった♪ここにお客さん、滅多にこないんですよう。一人だと寂しくて」

女性は弾んだ声で答えると、男の手をとり、植物園の中に引き入れた。

(無防備過ぎだろこの人)

これで男が悪人だったら女性を襲って終わりであろう。

男はせいぜい彼女の柔らかくしっとりとした手で満足するレベルの童貞であったので大丈夫だったが。

植物園には照明が一切無く、なにやら熱帯産らしき植物がうっそうと生い茂っていて、外は月明かりで照らされているが、かなり薄暗かった。

「植物に悪いんで明かりは使わないんですよ。中は暗いですからね。気をつけてくださいよ」

そういうと彼女はなんと男の腕に自らの腕を絡ませてきた!!

当然彼女の魅惑的な哺乳動物にしかないある器官は男の二の腕にあたる。

「あ!あの!何で!」

そこまで!と続けるのをさえぎるように男に女性はこう答えた。

「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ♪それとも暗いところ怖いです?」

「そ、そんなことは!」

「じゃあなんでだめです?」

「そ、それは!」

まさか「そんなに密着すると貴方を襲いたくなっちゃうからだめです」とは言えない。

「別にお化けとかライオンとか出ないですってばあ」

そういうとますますしっかりと男の腕をかき抱く。

すると例のものはますますグイグイと男に押し付けられ、未だに童貞であるこの男の

理性を揺さぶる。

「さ!進みましょう♪」

(この人が襲われていないのって奇跡に近いよな)

男はそう思った。

「この花はー♪蘭の仲間でー昆虫のオスを誘惑してー♪」

女性は実に楽しそうに一つ一つの花を解説するが、男の耳には全く入ってこなかった。

(羊が一、フニ、羊が二匹、フニ、羊が、フニ、二匹、羊が・・フニ・・大きい匹)

男の二の腕には相変わらずメイド服越しの大きいモノによるフニフニした柔らかい感触が伝えられ、男は猛り狂う己の本能に必死で抗い、植物園の中の生殺し地獄に耐えていた。

さらに暗がりと熱帯特有の生暖かく甘い空気もよってたかって男の理性を攻撃する。

「あらもう出口ですかあ……」

女はもっと一緒に歩きたかったのになあという感じだった。

しかし、男はまるで本物のジャングルから生還しました、というような感じであった。

いやこんな甘く、気持ちいい地獄はジャングルにはたぶんないだろうが。

「あれ?つかれました?」

前かがみになって歩く男に対し、彼女は心配そうに上目遣いで顔を覗き込んできた。

前かがみになっている理由に気づいていないのか本当は気づいているのに気づかないふりをしてくれているのか……たぶん前者であろう。

「あそこでお茶にしません?私特性のクッキーとお茶があるんですよ♪」

美人にこういわれて断る男性はこの世にはいない。

「いただきます」

出口には簡単な椅子とテーブルがあり、お菓子とお茶もその上に用意されていた。

ボットからお湯を急須に注ぎ、茶葉からエキスがちょうどいいくらいにお湯に溶け出すとそれをカップに注ぐ。

心地よく、落ち着く澄んだ香りが辺りにひろがる。その手馴れた動きを見ているとまるで本当のメイドのようだ。

そういやなんでメイド姿で植物園の管理なんてしてるんだろう?と男は思った。

「私オリジナルのブレンドのハーブティーなんです♪」

一口飲むと少しの酸味と澄んだ香りが口中に広がり、喉を潤し、心も落ち着いてくる。

クッキーも素朴な甘みを感じさせなかなかおいしい。

「おいしい」

「そういってもらえるとうれしいです♪」

そして大学のことなどたわいも無い世間話をした。

話題はメイドさん自身の話しに移っていった。

というか彼女は人恋しかったのか、よく喋る。

「私、以前はここの屋敷のご主人様のお世話をしていたんですよ」

「この屋敷のご主人ってどんな人なの?」

「魔化月コーポレーションの元社長さんで、引退した後ここに住んでいたんです」

魔化月コーポレーションといえば化粧品で有名な所だ。

これだけ大きい屋敷と植物園をもっているのもうなづける。

「ご主人様は優しい人でした、でも奥さんを先に無くして、可愛そうな人でした」

「まあ元気で可愛い娘さんがいたので元気にしてましたけど」

「奥さんをなくしてからは、再婚を勧められてましたけど、独身を貫いたそうです」

「でも男のかたって、Hなことを我慢するのって辛いみたいなんですよ」

(それは痛いほど分かります。いままさに。)

「でも風俗にいくわけにもいかないんです、マスコミが怖いですから」

男の前でそんな話をするあたり、このヒトのズレは相当なものだと男は思った。

「ご主人様があんまり悶々としていたので私気の毒になってー」

「そっちの方のお世話もするようになったんですよう」

「ブハ!」思わずお茶を吹く。

しかし彼女は喋るのが楽しいのか、気づかずそのまま話を続ける。

「旦那さんのオチンチンをコチョコチョしたり、御口でチュウチュウ吸ったりしてました。

それに飽きると股に挟んでスリスリしたり、あっ流石に処女はあげてませんよ、赤ちゃんができたら大変ですから」

童貞の彼にはかなり刺激の強い話である。

男の脳裏には様々な痴態をメイド服でみせる彼女が脳裏にいくつも浮かんできた。

「あ!!」

ようやく目の前で、酸素が薄くなった水槽の金魚みたいに口をパクパクさせている哀れな男に気づいた。

「ご!ごめんなさい!!」

というと彼女はなぜかテーブルの端を掴んで、下に隠れた。

「あのう……」

テーブルの下から真っ赤になった顔を半分だけだして、上目遣いに男を覗きこむ。

男の視点からは、上目遣いに此方を見上げる上気した顔と、その先にメイド服に包まれた大きいお尻がみえ、しかもモジモジしている動きにつれて、誘うように揺れている。

この扇情的な光景にも襲い掛からなかった男の理性はほめていいものなのかもしれない。

「ごめんなさい!!私、旦那様いがいの男と親しくしたことなくて・・その。はしゃいじゃって」

「なにか失礼なこといったみたいですね。だめですね、これじゃお嫁にいけません……」

さっきまでとうって変わってシュンとうなだれる。

あまりに様変わりする様子に可愛そうになってきた。

「いや、そんなことないよ、気にしてないよ。うん」

「ほんとですか!!」

彼女はぱっと目を輝かせる。

「またきてくれます??」

「ああ、またくるよ」

「明日と明後日はここ閉めちゃいますけど。明々後日には、その日にしか咲かない特別な花が咲くんです!!是非きてください!!」

「ああ、かならずいくよ」

そういうと男は家に帰った。







「はあ、はあ」

男は自分のペニスを一心不乱に扱いていた。

あれだけの事があって男が我慢できるはずもない。

脳裏にメイドさんに様々な痴態を浮かび上がらせながら、ペニスを扱く。

男が絶頂を迎えたとき、異変は起こった。

「ああ!」

男は確かに絶頂を迎えた、

だがペニスから精液が発射されることはなかった。

そして男のペニスは満足したかのようにフニフニと柔らかくなった。

絶頂の快楽は得られたものの、射精の快楽は得られず、男は不満足感を味わった。

「ふわああ」

しかし男になぜか強烈な睡魔が押し寄せ、寝てしまった。







そして次の日も同じだった。

どんなに扱いても射精にはいたらず、快感だけが訪れて終わる。

病院にいこうかな?と少し思ったが、こんな症状を話すのはいやだ。

それに明日はメイドさんと夜のデートである。

万が一入院、検査となったらいけなくなる。

男はとりあえず寝て、明日を待つことにした。







「どうしましたー?今日はいちだんと調子が悪そうですねえ?」

二日間ほど抜いてない男のモノはたっぷりと溜まっている。

そこにエロティックなメイドさんが密着してくるのだ。

男は前よりさらにキツイ生殺し地獄を味わっていた。

「この花ですよ。一月に一度、夜しか咲かない貴重な花なんです♪」

メイドさんが指差した先には、きれいな花が咲いていた。

花びらは思わず汚したくなるような純白で、端の方に口紅のような濃い赤が入っている。

そしてその中心の雌しべは長く、桜色で、舌のようにみえる。

花びらの濃い赤と併せてまるで、口のようにも見えてしまい、純白の花びらと不釣合いな印象を与える。

清楚さと妖艶さを併せ持つ不思議な花であった。

そしてどこか艶かしい香りが花からただよってきた。

「可愛い花でしょう♪」

(口のように見えるのは俺の心が穢れてるからだな、うん)

「もっと近くでみましょう」

というとメイドさんは男をぐいぐい引っ張っていく。

触れるほど近くまで近づくと艶かしい香りがますます強くなり、余計に男はイヤラシイ気持ちになる。

すると突然メイドさんは男を後ろから抱きつい来た!!

二つの大きくて柔らかい膨らみが男の背中に押し当てられる。

左手は肋骨を一つ一つなぞるように触り、右手は太腿を撫でている。

そして男の耳元に唇を近づけて艶かしい吐息でこう囁く。

「つかぬことをお聞きしますけど?」

男は何が何やら分からず、心臓をバクバクと鼓動させ、ただひたすら硬直していた。

「あなた?童貞です?」

男は何も考えず、ただこたえた。

「は!ハイ!!」

「よかったあ♪童貞のほうがこの子も喜びます」

そして太腿を撫でていた右手をスルスルと股間に近づけ、ズボン越しのモノをなでる。

「ハウ!!」

男はビクンと体を震わせた。

「ふふふ、カチカチですね♪私の事を考えて、毎晩オチンチン擦ってたんでしょ。分かるんですよ」

言うまでも無いが、男ノものは最大限に膨らんで、痛いほどである。

「でもでなかったんですよねえ。すっごく溜めてるんでしょう」

(なんで?そのことを?)男は少し疑問に思った。

「我慢するのは体に悪いですからねえ。いま抜いてあげます」

そういうとメイドさんはズボンのベルトを器用にはずし、チャックを下げ、ズボンとトランクスを下ろした。男のものは硬く反り返り、メイドさんの手で扱いてもらうことを想像してピクピク揺れていた。

「この子が♪」

男の期待は無残にも打ち砕かれた。

そしてなんと目の前の花がひとりでに動き、男のモノをその花びらの中に咥え込んだのだ!

「うわ!!」

花の中はまるで人間の女性の口中のように生暖かく湿っていて、しかもペニスが中にはいるとモグモグと動き出した。睾丸に張り付いた花びらが、ヤワヤワと動き出しムズムズするような快感を男につたえる。

男は慌てて花びらを引き剥がそうとするが、後ろからメイドさんに両手を掴まれて阻まれた。さらに近くの植物のツタをとり男の両手をクルリと縛り上げ、男をそこに完全に固定した。

「なに、これ!!」

「このお花はー、オスの精液で受精するんです♪そしてねー、その実が口紅の材料になるんですよ♪」

「しかも人間の雄だとより素敵な口紅を作れるんです♪だから、男のオチンチンを

咥えて、気持ちよくさせて、ビュ、ビューとださせちゃうんですよ」

「どうです?童貞を植物に奪われるってどんな気分です?」

(そんな!初体験が植物なんて!イヤダ!!)

そうおもい男はグッと力をいれ射精しそうになるのを堪えた。

「あ、我慢してる。そんなにヤなんだ、植物に童貞取られるの」

「それとも?我慢してより気持ちよくなろうとしてるのかな?」

我慢はしたものの、快感を抑えることはできず、男のモノは限界を迎えつつあった。

「だんだん可愛い顔になってきましたねえ。じゃトドメいきますよ。それ」

そういうとメイドさんは男の腰を両手ががっしり掴み、自分の腰を密着させ、その状態で自分の腰を前後に揺り動かしてきた。

男の腰もそれにつれて前後に動き、自然とペニスを花の蜜壷から出し入れさせる形になる。

男が背後から抱きしめられ、快感に喘いでるところは、まるでメイドさんが男を後背位で犯しているようだった。

「あぁぁぁぁぁ!!」

ビクンビクンとモノを震わせ、男は花の蜜壷に盛大に精を放った。

「三日ぶりの射精、しかも童貞卒業!気持ちよかったみたいですね。たっぷりと出てますよ♪よっぽどためてたんですね」

(ああ!)

男は深く後悔したが、うな垂れてる暇はなかった。

「でも浸ってる場合じゃないですよ。この子欲張りですから」

「え?あ!?」

花は男ノ放った精を飲み込むと再びヤワヤワと妖しく男のモノを愛撫してきた。

「一回じゃまんぞくしませんよ」

射精直後の敏感なモノを愛撫され、男のものは再び硬くなる。

「あなたもあんなに溜めてたくらいですし、大丈夫ですよね?」

男は二度目を堪えようとする気力は無かった。

そして再びメイドさんが後ろから腰を振りたててて来た。

「なんかこうしてると。後ろからあなたのことをレイプしてるみたいですね」

その言葉が引き金になり、あっけなく精を放った。

その方法でもう一度精を搾り取られる。

それでも花は満足せず四度目に挑もうとしていた。

「もう……むり……でない」

男は疲労困憊といった感じだった。

むりもない、立て続けに三度も精を絞りとられたのだから。

男のモノも花の中で柔らかくなっていた。

「嘘つきは泥棒の始まりですよ。まだまだでますよ。ほら。」

男のモノの反応が鈍いとなると花はやり方を変えてきた。

花の中を膨らませ、根元と先端以外のところの接触をはずし、雌しべで男の亀頭のみをチロチロと舐めてきたのだ、

メイドさんもそれに合わせて男の耳の裏の弱いところをチロチロと舐める。

焦らすような刺激に男のものは徐々に大きくなってきた。

「ほうら嘘ついてた。いけない子ですねえ。」

十分硬くなったところで、再び腰を振りたて射精に導く。

男は無理やり4度目の射精に導かれた。

そしてその後、五回目の射精の最中に男は気絶した。









男が目を覚ましたのは簡易ベッドの上だった。

裸の上にシーツを被せた状態で寝かされていたようだ。熱帯特有の甘い匂いと頭上の光景が、ここが未だに植物園の中であることを示していた。そして満月が煌々と夜空を照らしていた、どうやら夜らしい。

(でもたしかまだ満月じゃなかったような?)

それにあれだけのことがあったのに体は元気で、股間のモノなんか、見事に朝立ちしてる。

「お目覚めかしら?」

男は声をかけられた。

「よかった。元気そうね。あれから2日も寝ていたのよ」

目の前にあのメイドさんが立っていた。

どうやら今日は3日後の夜のようだ。

「それともどっか具合が悪い?これで栄養はとれてたけど。」

そういうのをきいて男はようやく自らの口に細い管が挿し込まれていたことに気づいた。

チューブで栄養をとってたらしい。

メイドさんが手をふると管は自分で動き、男ノ口から離れた。

どんな技術かしらないがすごい。

よく考えると3日間なにもだしてないというのも変だ。似たようなホースか何かですいこんでいたのだろう。

そして男が目覚めそうなときに片付けたに違いない。

ようやく男はすこしうすぼんやりしていた頭を目覚めさせ、あの行為を思い出し、怒りと屈辱に顔を歪め、メイドさんを睨んだ。

「だって貴方、あんなにドギマギして。可愛らしかったもの。」

「ちょっと胸を押し付けて、ちょっとHな話をするだけで、あんなに面白い反応をみせるなんて、男って単純で可愛いわあ」

「それにあのお花、童貞の貴方に最高の快楽を提供したでしょう」

と少しも悪びれる様子もなくコロコロと鈴のなるように笑う。

あのあどけない天然の雰囲気はすっかり消えている。

瞳もあどけないものから妖しく、誘うような瞳に変わっている。

まるで男を破滅に誘う毒婦のようだ。

今までのは演技で、こちらが本当の姿なんだろう。

「ごめんあさいね、初心な童貞クンを騙して弄んだりして、すこしやりすぎたみたいね」

「お詫びをしたいのだけど、一度騙してるし、言葉じゃ信用してくれないでしょう」

(当たり前だ!)

と男は内心で毒づく。

「だ・か・ら」

そういうとお尻を突き出しメイド服の黒いスカードをスルスルとたくし上げる。

スカートの下には何もつけていなかった。

黒いメイド服のシルエットの中に浮かび上がる満月の光に煌々と照らされた白い大きなお尻。

扇情的な光景に男の目は奪われた。

男はゴクリと唾を飲み込む。

男が自分のお尻を見つめているのを感じ、ゆっくりと誘うように揺らしながら女はささやいた。

「お詫びにわたしのコレ、好きにして」

というと尻肉を左手で持ち上げ、しとどに濡れている女性器を見せ付ける。

「これだけでは足りないかしら?」

というと右手でエプロンドレスをはずし、服の前をはだけ、魅惑的な大きい乳房を外気にさらした。

こちらからみえないのがかえって情欲をつのらせる。

男は恨みも何もかも心のなかから吹き飛ばし、フラフラと近づいていった。

そしてメイドの美しいお尻を鷲掴みにし、女性器にペニスを突き入れた。

「あん♪」

メイドの膣内の柔らかい肉にキュウキュウ締め付けられ、ほとんど入れた瞬間に射精した。

「あら?もうだしちゃったの?早いわねえ?とりあえず童貞卒業おめでとう。あら?人間童貞というべきかしら?」

そういうとメイドはうれしそうに微笑んだ。

(す!すごすぎる!女の人ってこんな!!)

男にはメイドの嘲るような言葉は全く耳にはいっていなかった。

ただただ、あまりに強すぎる快感に酔いしれた。

快感により、自然に腰を前後に動かしてしまう。

すると男の肉棒はメイドの膣内にびっしりとひしめくヒダに擦られる。

新たな快感により男はあっという間に絶頂を迎え、メイドの膣内に再び精を放った。

「あらあら。そんなに夢中になって…可愛いわあ。まただしたわね」

男はそのまま何も考えずに一心不乱に腰を振り続け、三度目、四度目の精を膣内にはなつ。

「ねえ…こっちも可愛がってよ」

そういうと男の手を乳房に導き、その重さと、その中心で硬く尖った乳首の感触を男の手のひらに伝える。

男の手の平に十分余るほど大きい乳房を男が揉む度に抗うような弾力を示し、男の手の中でいやらしく形を変える。

さらに体勢を崩し、前屈みになったことで、メイドさんの項が男の顔の近くになり、その芳しい香りを男の鼻に届かせる。

さらに…

「はあぁぁん!そこ!!弱いの!だめ!!」

体勢が変わった事で肉棒の向きが変わりGスポットにあたったようだ。

顔を赤らめ、快感に一生けんめい耐えている。

さらに胸を揉まれることにより、メイドさんのほうも絶頂に近づきつつあった。

「あぁぁ!もうだめ!いっちゃう… あっあぁぁぁぁぁ!!!」

膣を肉棒が潰れると思えるほど思いっきり締め付けられる。

(うわあぁぁぁぁ!!)

そして肉棒が開放された瞬間、5度目とは思えないほどタップリと精を放った。

「ねえん御主人様ぁ…。もっとしてぇ。さっきまでオナニーして待ってたの。これだけじゃ満足できないわ」

上気した顔で艶かしく男に囁く。

男の体はとうに限界を迎えているはずなのに、その言葉で再び興奮し、一心不乱に腰を振り続けた。

さらにメイドは腰を前後左右に艶かしく振ってきた。

シェイクされた肉棒は6度目なのにまるで最初のころのようにたっぷりと精を放った。









10度目の精をメイドさんの子宮に注ぎ込み、それにも関わらず、まだ興奮が収まらない。

(いくら…何でも!おかしい!)

流石にすこし冷静さを取り戻した男は自分の足元をみた。

「うわあああああああ!!!!」

男はみた!

自分の体が足元から木に変化していくのを!

男は恐怖に駆られたが、それで肉棒が萎えることは無かった。

それどころかますます硬く張り詰め、11度目の精を放つ。

恐怖に駆られた男の顔をみて、メイドさんが妖しく微笑む。

「ねえ……。お願い…。オチンチンだけじゃなくて……。全部私に頂戴。」

よく観るとメイドさんも足元から木に変化していっている。

「これが私の正体なの……。だから全部私の中に。」

男は抵抗しようとしたが、そのときにはすでに自分の手も足も、木に変化したおり、全く動けない。

木と化した部分は自分の意思では動かないものの、体の感覚は変化がないどころかむしろ鋭敏になり、快感がよりましている。

 そのうち腰まで木に変化してきた。

「だ!誰か!助けてて!!はあぁぁぁぁ!!」

 男は腰まで木に変化したにもかかわらず、より一層激しくなった快感の中で、何度も何度も、悲鳴を上げながら絶頂を迎え、精を放った。

男は恐怖と快楽を同時に感じながらメイドと一体化し、一つの樹となった。







 それから数ヶ月後。

とある植物園に生えた妖しい雰囲気を持つ木が生えている。

 男の体は完全にその木と同化していたが、男の意識はその中で生きていた。

(ああぁぁ!!)

 男の体は失われてもその意識はメイドさんを犯していた。

 意識の中で子宮に突き上げ、精を放つ。

 何度それを続けても飽きることはなかった。

 もはや時間の経過も記憶も定かで無くなった男の意識はその度に新鮮な快楽を味わい続けていた。

 男が意識の中で精を放つ度に、妖木も歓喜しているかのように幹を振るわせた。

 そして妖木に成っている実がその度に大きくなり、赤く熟していった。

やがてその実が真っ赤に成り、子供が一人入るほど大きくなり、ポトリと落ちた。

 その実が二つに割れ、中から美しい少女が現れた。

 少女は丁度メイドさんの小さい頃のような容姿をしていた。

 少女は妖木を見上げてあどけない笑みを浮かべていた。






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