百覧峠物語
今は昔まだ人々が闇を恐れていた頃のお話。
都では美しき二人の鬼が夜な夜な暴れ回っていたそうな――。
「はははは今夜もがっぽりだ! まったくちょろいもんだぜ。なぁ、アオ」
「同感。どうしてああも人間というのは脆いのだろう、アカ」
国境の百覧峠にある六須女門。そこに住む二人の鬼娘、アカとアオはその日も夜の帳が下りた都を荒らし回り、意気揚々と住処に帰る途中であった。
その身には人間から奪った着物や毛皮、手には酒や食い物を持ちきれないほど抱えていた。
「まったく人間てのはわからねぇよ。決まってぶくぶく太ったまずそうなヤツが、他の奴らよりこぉんなに食い物やらお宝やら持ってンだから」
アカはあらためてうれしそうに自分の戦利品をみまわした。
「あの豚みたいなやつには笑ったねぇ。『喰わないでくれー』ってさ、誰もおまえみたいなゲテモノ喰わないよ。
たいして強い人間もいなかったしなぁ・・・。武器持ってきた意味無かったなぁ」
アオが肩に背負った得物を見つめて、ため息をつく。屋敷を守る侍達との戦いを楽しみにしている彼女にとっては、今夜の相手はいささか物足りないものだった。
「よく言うぜ、いつだって武器なんてつかわねぇクセして。人間の血で手が真っ赤っかだぜ。腕だけ見たらどっちが赤鬼だかわかんねぇよ。
しっかし、肉も酒もあるけどちぃっとばかし足んねぇのがあるな。・・・・・・おっと!」
「アタシは珍しいお酒が手に入ったから十分だけどね。どうしたの?」
跳ぶように走るアカの目にちょうど足りないとボヤいていたものが目に入った。
赤鬼はすぐさま妖の能力を使って闇に紛れた。そしてその獲物の背後に忍び寄ると、とん! と首筋に当て身をくらわせた。
「よぉし、獲物ゲッツ! 善行は積んどくもんだね。閻魔様ありがとぉ」
一撃でのびてしまった獲物を足に引っかけると、相棒の頭上に軽く蹴り上げた。アオは反射的に背中でそれをキャッチしてしまう。
「アオ、荷物開いてんだろ。代わりに持ってって。おまえにも分けてやっから」
アオはめんどくさそうに眉根を寄せたが、すぐにたいした重さでないと思い「いらないよ」と言ってまた走り出した。
「・・・ところでアカ、ゲッツって何だ?」
「えっ? うーん・・・わからん。なんか口から勝手に出てきた」
・・・ここはどこだろう? たしか家を出て都の外れの街道あたりで・・・。
少年はあたりを見回した。どうやらここはどこか建物の中らしい。狭い部屋で明かりになるような物は無いが、壁の向こうから誰かの話し声が聞こえる。
手探りで戸を見つけると、恐る恐る動かして声のする方をのぞき込んだ。
なにやら明かりと、それを囲む大きな人影が二人ほど見えた。
その姿を見て少年は息を呑む。
鬼だ。
赤と青の大きな身体に獣の皮を巻いている。背後からなので角はよく見えないが、それは間違いなく巷で噂されている通りの姿だった。
少年ははじめ驚きこそしたが、すぐにこれは願ってもない好機だと思い直し、腰の刀を探った。
少年は侍の子である。いや正確には侍の子であった。
少年の父は一月前に鬼に殺された。彼は腕の立つ侍で領主からも一目置かれていた。
その領主の屋敷が鬼に荒らされた時ももちろんすぐさま駆け付けていった。少年はそんな父を尊敬し、その日も鎧姿で勇ましく主の下へ参ずる父を見送った。
しかし、それが少年の見た父親の最後の姿だった。家に帰って来た父は、誰ともわからぬ肉塊となっていた。何とか引っかかっていた鎧甲と刀で身元を知ることができたのだ。
生き残りの下女の話では、最後まで領主の盾となり刀を振るっていたらしい。
少年は誓った。父の残したこの刀で必ず仇を討つと。
今日、少年は念願を果たすため母親の眠っている間に刀を持ち出すと鬼の住処と噂される百覧峠を目指し家を出た。
そんな彼が奇遇にも鬼の住処に連れてこられ、そして最も無防備な背後をとっていた。
少年は心の中で神に感謝をすると、ゆっくりと戸を開けた。よし、ヤツらはまだ気づいてない。
ゆっくりと刀を抜く。重く長い刀は彼の未成熟な体躯では、待て余すほどであったが、なんとか父から教わった構えで持つことができた。
忍び足で静かに目標へと近づく。深呼吸を何度もしてみるが、心臓が身体の中で早鐘の様に鳴っている。
刀の間合いが敵に届くまであと数歩というところまで近づいた。
丹田に力を込める。
父の仇とったり、という気合いを込めて「やあぁぁぁぁぁ!!」と大声を出して赤鬼に斬りかかった。
その瞬間、アカはちらっと声の方向を見ると、目にも留まらぬ速さで、斬りかかる少年の手首を掴むとそのまま力強く引っ張った。
勢いよく進行方向に力をかけられた少年はバランスを崩し、かけ声虚しく、こてっとあぐらをかいた鬼の膝の上に倒れ込んでしまった。
「起きたか。元気のいいガキだな」
うれしそうにニヤニヤと笑う。唇の間から見える異形の牙を見て、ようやく少年は自分が敵討ちに失敗したのだと悟った。
少年の心に一気に無念の暗雲が立ちこめる。ああ、僕は鬼に喰われる。鬼の笑顔に反比例するように少年の表情は絶望に塗りつぶされていった。
「ちょうど、いい感じに出来上がってきたところだ。今夜の一等のごちそうをいただくとするか」
アカが舌なめずりをする。肌以上に赤いその色はまるで血の色だった。
「ぼっ、僕を、た、食べるのか・・・?」
少年は上ずった声で、勇気を振り絞りながら鬼を睨んだ。
アカはそんな獲物の様子を見て、さも愉快そうに笑った。
「ああ、そうだぜ。今からおまえを喰ってやる。だがな、その鶏ガラみてえな体を喰うんじゃねえよ。
おまえちっちゃなおちんちんを下の口で喰ってやるのさ!」
そう言うとアカは少年の両手首を持って立ち上がった。
そして少年のその薄い胸と着物の間に鋭く尖った爪を差し込むと、ヂイィィィィィィと一気に下まで切り裂いた。
両肩からはらりと着物だったものが滑り落ちる。
「ははっ、俺好みのかわいい体だ。こんな物騒なもん捨てて、おまえの小刀を見せてくれや」
アカは少年の手から父親の形見をいとも簡単に奪った。そして小枝ようにへし折るとぞんざいに投げ捨てた。
通常であれば父の形見をむげに扱われた事に腹の一つも立とうというものだったが、恐怖に押しつぶされそうな今の少年にそんな余裕は無かった。
「相変わらずアカの趣味は悪いなぁ。そんなガキンチョとヤッて何が楽しいんだか」
酒樽を直接口につけて、一気に中の物を飲み干すとアオは理解不能な相棒の趣味を嘲笑した。
「ちっこいのを無理矢理犯すのが楽しいんだよ。ほら、運びの駄賃だ。一緒に楽しもうぜ」
「イヤだ。アタシは強いのとヤリたいの。戦いもアッチも。」
アオは新しい酒樽と盃を持つと、どこか別の場所に行ってしまった。
「お前より強い奴が居るのかよ。そんなんだからいつまでたってもおぼこなんだよ。よく我慢できるぜ。
まぁいいや、それじゃあ僕ちゃん、二人でとことん楽しもうぜ」
そう言ってアカは奪ってきた着物やらを敷いてつくった寝床に少年を投げ込んだ。
落下の衝撃で少年の肺から息が漏れる。
少年は寝ころんだ体勢のまま自分の居た方向を向いた。鬼がゆっくりと近づいてくる。
大きい。少なくとも大柄であった彼の父よりもさらに巨大な体である。それを少年の恐怖心が更に大きなものに変えていた。まさに異形の姿であった。
アカが少年の上に覆い被さるように跨る。あまりの恐怖に顔が接近するたびに、ひゃあという女の子のような声が少年の口から漏れた。
その声がますます鬼の嗜虐心に拍車をかける。少年の幼さの残る顔を見つめると、そのまま唇を奪う。
頭から喰われると覚悟した少年が身を固める。
アカの強靱な舌が彼の口内を存分に犯してゆく。まるで命を吸い取るかのように長くて深い口づけが続く。酒の味のする唾液が少年の口の中に流れ込む。
「ぷはっ」窒息寸前のところで満足したアカが唇を解放した。
少年は鬼から口移しでもらった酒の気と酸素不足で顔を赤く染めながら、ぜいぜいと荒い呼吸を繰り返していた。
「やっぱり初物はうめえな。さて、こっちもご開帳といくかね」
着物の時と同じように爪でふんどしを切り裂くと、そこには年齢にふさわしい無毛の性器がぴょこんと顔をだした。
「ははっ、しっかり皮も被ってら。よしよし可愛いやつめ」
無抵抗になった少年に気を許したアカは裸に剥いた下半身に顔を近づける。そのまま小指のようなモノにしたの袋ごとしゃぶりつき、味わうように口に中で転がした。
ちゅぱちゅぱと音を立てて、口の中で存分に自らの唾液をまぶしてゆく。そして繊細な舌使いで包皮の内側へ進入してゆく。
敏感な部分へざらざらとした鬼の舌が触れて、ぐったりとしていた少年の身体がビクンと痙攣した。
そしてその口内のぬくもりと刺激に、少年の未成熟な部分がむくむくと膨張をはじめた。
「たってひやはった」アカが少年の反応に喜びの声をあげた。
未使用の性器の味をしばらく味わい、アカは名残惜いながらも口を離した。少年の大切な部分は、鬼の体液でどろどろになりながらも初めての快感に精一杯の自己主張をしていた。
「こんくらいほぐしてやりゃ十分だろ。」
ぴんぴんになった幼い性器をつまむとゆっくりと皮を剥いてゆく。自らの分泌液と鬼の唾液でぬるぬるになった少年のモノはするすると剥けていった。
そのまま最後まで剥けると思いきや、一番太くなっている雁の部分で少しひっかかる感覚があった。アカは力を込めて一気に抵抗のある部分を通過させる。
それにあわせて痛みと快感の混ざった感覚が少年の身体を貫く。「ああっ」という声と共に再びビクンと体を震わせた。
姿を変えたモノを見て「ふふっ」と笑うと、アカはむき出しになったほおずき色の敏感な部分を口に含んだ。
「うわっ、あっ、あっ」少年の口から歓声が漏れる。
先ほどとは違う、直接粘膜と粘膜がこすれ合う感覚に脳内で火花が散る。
アカは丹念に雁や裏筋を舌で愛撫していく。無防備になった先端部分がころころと舌の上で弄ばれる。
小さな果実から果汁を吸い尽くすように、じゅるじゅるを音をたててどちらのものともわからない体液をすする。
少年のモノがますます大きくなっていった。それを知ったアカは更に激しく責め立てた。
快感によだれを垂らしながら悶える少年の股間から口を離すと、それはぴくぴくと脈動しながら予想以上の大きさになっていた。
「おお、つくしみてぇなちんちんだったけど、一皮剥きゃあ、立派な松茸じゃねぇか。へへ、喰いでがありそうだ」
アカは変貌を遂げた雄の器官に歓声をあげながら、少年の身体の中心に便所座りでしゃがみこんだ。
サオを掴んで自らの秘所にあてがう。無毛だが迫力のある鬼の性器とぱんぱんに膨らんだ少年の性器の先端が接触する。
「さあ、オレがお前を大人にしてやるから、しっかりその瞬間を見とくんだな」
どんどんと腰を落としてゆく。少年の無垢の性器がずぶずぶと飲み込まれていく。
その光景が少年の目に映る。目が離せない。これからどうなるのだろう。
先端部分が鬼の体内に埋没して、鬼の内臓の温もりが少年に伝わる。少年は初体験の気持ちよさに言葉を失った。
やがて最も太くなった箇所で、鬼の腰が止まった。
すこしためるように時間を置くと「んっ」と声をもらしながら、皮を剥いたときのように一気に腰を落とす。
アカと少年の腰が密着し、完全に幼い肉棒が鬼に飲み込まれた。
鬼の膣内は筋肉に覆われたごつい身体からは、想像もできないほどに柔らかく、しっとりとしていて、侵入してきた雄の器官を優しく出迎えた。
柔らかく心地よいその場所は、まるであるべき場所に還ってきたかの様な感覚を覚えさせた。
「童貞ちんぽごちそうさん。どうだ、気持ちいだろボウズ。でもな本当の極楽はこっからだぜ」
アカが力を入れると優しく少年の性器を包んでいた鬼の膣が、きゅっと侵入者を締め付ける。
人間の筋力を遙かに超えるその異形の肉体が、捕らえた獲物を放すまいとする動きだった。
それは少年にとって痛いほどの力であったが、更に粘膜同士が密着し、この上ない快感をもたらした。
すると、少年のモノを締め上げていた膣が、やわやわと動き始めた。
先ほどの舌の動きを彷彿させるような、いや、それよりももっと繊細で心地よい刺激が全方向から浴びせられる。
にゅるにゅるうねうねとまるで別の生物かのように膣の内側が躍動する。
生まれて初めての感覚に目を白黒させながらも、少年はしっかりとその感覚を味わっていた。
無数の小さな手が敏感な部分を次々と撫でていくような感覚が少年の官能を貫く。
失神してしまうかのような快感の中で、少年は小便とはちがうなにかが体の奥から湧き上がってくるのを感じていた。
少年は本能的にそれを感じるままに放出することは、とてもきもちいいことだということがわかった。
しかし、彼の胸中には親の敵にいいように弄ばれている事に対するくやしさと、自分が感じている快感への罪悪感があった。
それ故に彼は必死に体の底からこみ上げてくる何かを決して出すまいと必死にこらえていた。
「ん、なんだ? いっちょまえに我慢なんかしてやがんのか。ふつうなら大の男でもすぐにぴゅって出しちまうもんなんだぜ。
それを童貞のくせに我慢しようなんて、オレもなめられたもんだな。・・・いいぜ、ソッコーで昇天させてやんよ」
少年の足掻きがアカの闘志に火をつけた。密着させていた腰を一度浮かせると、そのまま出し入れするように、素早く少年の腰に何度も打ち付ける。
膣内の繊細な動きに、大きな上下運動の刺激が加わった。前後左右と鬼の強靱な筋肉が人間では真似できないような下半身の動きを生み出す。
いたいけな少年にまたがり卑猥な音を立てながら腰を振る姿はまさに陵辱というに相応しかった。
ぱんぱんと何度も腰がぶつかり合う。激しく擦れあう膣の中では、少年が必死に射精への欲望に耐えていた。
しかし、そこで再びあの強烈な締め付けが少年のモノを襲った。同時に叩きつけるように深く腰を落とし、子宮口に先端部分を密着させる。
鬼の秘技とも言える腰使いに少年はあっけなく崩れ去ってしまった。
「だめっ! おちんちんから何か出る!」
びゅっ、びゅ、びゅびゅーーー――――――――
はち切れそうなほどに亀頭が膨らむと次の瞬間、少年の肉棒から勢い良く白濁液が噴出した。これが少年にとっての初めての射精、精通であった。
「あはは、すげえ勢いだ。」
腰を落とし切り一番深い部分で少年の精を味わう。若々しい少年の肉体から打ち出された精子が、勢いよく膣の奥の小部屋になだれ込む。
少年の身体が海老反りになろうと持ち上がり、無意識に自ら腰を打ち付ける。頭の中は真っ白になり、親を想う理性はすでに吹き飛んでいた。
びゅっびゅっと元気よく幼い子種汁を出し切ると、少年のモノはだんだんと元の大きさに戻っていく。
「ああ出し終わったちんぽがオレの中で溶けるみたいに小さくなってく・・・。んーこの感覚がたまんねぇんだよなぁ。」
身震いをしながら自分の大好きな感覚を存分に楽しむ。
そのまましばらく少年に覆い被さるようにしてアカは快感の余韻を味わった。
「よっしゃ、じゃあ二回戦いこうか。抜かずにもう一発・・・」
そこでアカは何者かが自分に近づいていることに気づいた。
身を固めてそちらを見ると、そこにあったのは先ほど消えたはずのアオの姿であった。
なんだアオか、と言いかけてそこでアカははっとした。なにやら様子がおかしい。
「アカぁ・・・。なんかカラダがへんなのぉ・・・。二人の声聞いてたらなんだかカラダが熱くなっちゃって。いつもならこんなことないのに・・・。
・・・たぶんあのお酒のせいだよ。おいしかったけど変な匂いだったもん・・・。」
アオが虚ろな目をしてふらふらと二人に近づいてくる。
実は彼女の飲んでいた酒は催淫効果のある薬酒であった。加えて彼女の中に流れる淫魔の気が災いした。
アカは欲望にまかせ性を貪っていたが、アオは自分の好みが現れないという理由で本能を抑えつけてきた。
しかし、その押さえつけてられ溜まっていた性欲のタガが薬の力ではずれ、彼女の本能に火をつけたのだった。
「もうね、アソコもカラダもぐしょぐしょで・・・どうしたらいいの・・・」
アオは体の底から湧き上がる焼け付くような欲求にあやしく身をよじらせる。
太ももには秘所から伝わってきた淫水が筋となって光っていた。
アカは最初、見たこともない相棒の痴態にとまどっていたが、単純な彼女はこれはチャンスだと思い直しニヤリと笑った。
「よしよし、こっちこいよ。本当はもう一回やるつもりだったけど、お前に譲ってやるよ。こいつのちんぽハメたいだろ?」
するとアオは少し困ったような顔をして言った。
「う・・・ん。でもなんだかちょっと恐いかも・・・・・・。」
やはり体が快感を求めているとはいえ、鬼の中では理性の強いアオは処女を失ってしまうことに対してとまどいがあった。
「なんだよ無敵のアオ様が恐いなんて情けねぇな。じゃあオレがもう一回ヤるからそれを見て慣れとけよ、な。
もちろん見るだけじゃなく少し手伝ってもらうぜ」
「うん、そうする・・・。」
アオもそれならばと首を縦に振った。
アオの反応によしよしと、うなずくとアカは騎乗位の体勢からごろんと転がり、自分が少年の下になる体位をとった。
そして少年の細い太ももの間に両足を滑り込ませると、がばっと足を開かきアオに接合部分を見せつけた。
「ほらアオどうだ。こいつのちんちんばっくり咥えてるのか見えるだろ。今はまだ小せえけど、膣内でもぐもぐしてやるとでっかくなるんだぜ」
改めてアオがまじまじと交尾真っ最中の性器を見つめる。その様子はまるで赤鬼の性器が少年を捕食しているように見えた。
そして自らの痴態を晒し者にされている少年には、すでに抗う気力も体力もなかった。ただ激しい精通の余韻にはぁはぁと息を荒げ、鬼の逞しい肉体に体を預けていた。
「それじゃあアオ、こいつのケツの穴舐めてみろ。」
アオは一瞬戸惑ったが、言われた通りに少年の菊門に口をつけた。
最初はおそるおそる舌を動かしていたが、すぐに性感帯を刺激するような激しい舌使いになっていった。
排泄器官を刺激され、ぐったりとしていた少年もすぐに「あっっ」と声を漏らしはじめた。
「そうだアオ上手いぞ。ははっ、またでっかくなってきやがったぜ。それにしてもケツで感じるなんてこましゃくれたガキだぜ」
自分で指示したこともおかまいなしにアカが少年をなじる。
快感に自ら腰を動かしはじめた少年に合わせアカもゆっくりと腰を動かす。もちろん膣の中では先ほどと同じように、むにゅむにゅと心地よい刺激が加えられている。
鬼達の三重攻撃すぐに少年のモノは元気を取り戻し、膣の中でどんどん膨張してゆく。
さっきまで童貞だった少年が、性器に加え、後ろまで責められているのである。彼は早くも人生二度目の射精へと昇りつめようとしていた。
びくびくと幼い肉棒がふるえ陰嚢がきゅっと持ち上がり、絶頂しようとした瞬間、突如アカが叫んだ。
「根元つまめ、アオ!」
言われて、夢中で少年の菊門をねぶっていたアオがとっさに射精しようとするサオの根元をつまんだ。
「ああっ」少年が声を驚いて声を漏らす。
アカの中でビクンビクンと脈動をするが、肝心の体液はアオの指にせき止められ出口を失っていた。
「いいぞアオ。いいって言うまでそのままずっとつまんでろ。潰さねえようにな。
もっとベロとか穴ん中へ入れちまえ。あと、キンタマとケツの間とかも感じるからな。開いてる手で相手してやれよ」
一方の手はサオの根元を押さえ、もう一方は言われたとおり前立腺を刺激する。そして肛門には強靱な鬼の舌が深々と刺さり、縦横無尽に暴れ回っていた。
前立腺が内と外両方から刺激され、また新たな性感が少年を襲う。電気の走るような快感が下半身から脳髄に伝わる。
少年は射精を妨害され不完全燃焼のまま鬼達の陵辱をうけていた。まるで全身が性器にそのものなった様な感覚に少年は幼い肉体を激しく悶えさせる。
やがて、ふたたび激しい射精感がこみ上げてくるがアカの許しはまだ出ない。全身を痙攣させ絶頂するも、鬼の指に射精は止められた。
「まだだ。まだだぜ、ボウズ。オレをイかせてみろよ」
すでに半泣きになっている少年を見つめつぶやく。小刻みに身体は痙攣し、呼吸もままならなくなるような快感に少年はただ喘ぐしかない。
同時に膣内の動きが激しさを増した。
ざわざわとこね回す様な亀頭責めと、乳搾りを彷彿とさせる根元から搾り取るような膣の動きが三度目の絶頂に少年を追いやる。
顔中の穴から液体を漏らして、少年の体が反りかえり天を仰ぐ。
まるで射精させて下さいと神に祈るように身を震わせるが、この場で少年の射精の自由を握っているのは神ではなく鬼であった。
三度目も不発に終わり、精を放出できない代わりに鈴口からは透明な液体が涙代わりに溢れ出る。
一心不乱に二匹の鬼が人間の子どもで快楽を貪っている。
少年にとってはまさに逝きたくても逝けない地獄の宴であった。
甘い痛みが陰嚢に蓄積し、三回も放出を妨害されパンパンに膨らんだ先端部分がアカの最も敏感な部分を刺激する。
少年の腰の動きは本能のままに激しさを増していく。何度も子宮の入り口に亀頭の先がぶつかる。
鬼達と交わりは少年の意識を蕩けさせ、すべての感覚は性的な快感のみを必死に追い続けていた。
ようやくアカの脳裏に絶頂の兆しが見えた。そこを目指して昇りつめるように快感を貪ってゆく。
あとちょっとであの極楽の頂に手が届く。アカはすぐそこにある絶頂に手を伸ばすように、ひときわ強く少年の小さな身体に自らをぶつけた。
「はっ、あぁっ、あっ、クるっ。んっ、いいぞ! アオ放せっ!!」
同時にアカと少年が絶頂を迎える。
が、その直前にアオが無理矢理アカから少年を引きはがすと、今まさに膣内で爆発せんとしていた少年のモノにしゃぶりついた。
その瞬間、アオの口の中で解放を待ちわびた雄の器官が歓喜の声をあげた。
どびゅっ、びゅるっ、びゅるるるるるるるるるるるる――――――――――――!!!
少年の濃く、青臭い精液が大量に口内に溢れ、そのまま勢いよくのどに殺到する。
それを一滴も漏らすことなく、ゴクゴクとのどをならして飲み干してゆく。
滝のような勢いの射精が延々と続く。
「ああっ出るっ、出てるよぉ」
少年の頭のなかでは閃光が何度もきらめき、文字通り昇天してしまうかのような快感にすべてを任せていた。
「おい、アオ! おまえ何してんだ!! あと一歩のところでイけなかったじゃねぇか!!」
予想だにしていなかった展開について行けず、その様子を呆けた顔で見ていたアカがはっと我に返り、アオに文句を言い出した。
「ん、らって、がまんできなかっらんらもんっ」
憤慨するアカを横目に、陶然とした様子で射精をつづけるモノを口に咥えながらアオがあやまった。
膝立ちになりながら小さな少年の身体を軽々と持ち上げて、顔の前で力いっぱいその細い腰を抱きしめる。
少年は本来は子作りのために使われるはずの大切な子種を化け物に吸い尽くされながらも、落ちまいと必死にアオの太い首に足を絡ませていた。
懸命に肉棒にしゃぶりつく相棒を眺めながらアカはため息をつく。燃え燻ったこの身体をどうしてくれよう。
「しょうがねぇなぁ・・・。――ん? それにしても精液出過ぎじゃねえか? あ!! アオやめろ!」
アカが気づいた時にはすでに遅かった。
少年はすでに三十秒以上射精をしていた。三回射精をせき止めていたとはいえさすがに長すぎる。
いまだにアオの口の中ではビクンビクンと幼い性器が脈を打ちながら白濁液を吐き続けていた。
アカの声が聞こえないのか、アオは流れ込んでくるままに体液を吸い続ける。
その間少年はとろけた表情で精放ち続け、心は天に昇ったっきり帰ってくる様子はなかった。
アオはタガのはずれた性欲に振り回され、自らの中に流れる淫魔としての力を制御できずにいた。
欲望に支配されたアオは夢中で脈動するおちんちんに吸い付く。
少年は自分の中のすべてのものが溶け出し性器の先から出て行くような感覚に見舞われていた。
しかしそれは、不思議と幸福で、何よりも短い人生の中でも最も気持ちの良い瞬間であった。
長い長い射精が終わると少年は絶頂の中で息絶えていた。アオが吸い殺してしまったのである。
少年のすべてを吸い尽くし、ふぅと息をついてようやくアオが我にかえった。
「ああっ! ごめんアカ・・・。全部飲んじゃった・・・」
口に手を当てて謝る。
「ふん・・・まぁいいぜアオ。オレも初めての頃は勢いでよく吸い殺しちまったもんだ。」
アカはまた大きくため息をついて、肩をすくめた。
「アカありがと・・・」
寛大な相棒に抱きつこうとアオはアカに駆け寄った。
「でもなぁ、オレがイけなかった責任はとってもらうぜ?」
アカは近づいていたアオを押し倒した。
いきなりのことにさすがのアオも反応が遅れ、されるがままに組み伏せられる。
「今度は女同士のヤりかたを教えてやるよ」
アカが牙を剥きだしにしてニヤリと笑う。それは禍々しい鬼の笑顔だった。
あ、許されてない。
アオがそう気づいた時には、すでにアカの手は彼女の大事な部分に滑り込んでいた。
それから三日三晩、美しき二人の鬼が住まうと噂される百覧峠の六須女門から昼夜、鬼達の嬌声がこだまし続けた。
その声は四方三里まで届き、それを聞いた都の人々は心底震え上がったそうな―――。
―終―
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