牛人 其の一 『山海民口伝』より
牛人とは妖怪の一種である。
身の丈は十尺に及び、腕や足は丸太のように太く逞しい。
無論力は強いが知恵もあり、人語を操り数人で群れを作る。
主に牛人は辺境に現れ、小さな集落を襲って餌を求め、食べ物が尽きれば次の集落へ移動すると言う。
(『山海民口伝』より)
街道から十数里は離れたところに、その集落はあった。
周囲を山に囲まれた、小さな田畑があるだけの小さな集落だ。
集落の住人は畑を耕しながら、山に入って獣を狩ったりして暮らしていた。
しかし、日が高く上ったというのに集落の田畑には人の姿は無かった。
それもそのはず、村でも最も大きな家に、村人達は詰め込まれていたからだ。
家の前には見張りとして、女が一人、木を削って作った棍棒を手に立っていた。
だが、女の身の丈は家の出入り口より遥かに高く、少し手を伸ばせば屋根のてっぺんに届きそうなほどであった。
そして女の手足は肘膝までが短い茶色の毛で覆われており、頭部からは小さな角が二本生えていた。
ふくよかな体に巻きつけた猪の毛皮の裾からは、牛のような尻尾が伸びていた。
そう、彼女は牛人であった。
牛人は人里から人里へ、食料としばしの住処を求めて渡り歩いている。
見張りの彼女が属する一団も、今朝方この集落にたどり着いたのだ。
その異様な一団に村人は驚き、男達は武器を手に襲い掛かってきた。
だが、彼女らが数度棍棒を振るうだけで、歯向かう気概のある者は皆死んでいった。
だから、今この村は牛人によって完全に支配されていた。
そして、彼女らは男に飢えていた。
集落の中の一軒の家に、一人の牛人と一人の少年がいた。
毛艶のいい猪の毛皮と少年の衣服は床に脱ぎ捨てられ、薄暗い屋内に二人分の荒い息が響いていた。
「あぁ・・・あぅ・・・」
「あんなに嫌がってたのに、もう素直になったね・・・ふふ」
床の上に座り込んだ牛人は、胡坐を掻いた脚の上に少年を座らせ、片腕で抱きかかえていた。
少年の背中や後頭部が、彼女の肉付きのいい腹や豊かな乳房に埋まり、その柔らかさと肌理細やかな肌を堪能していた。
そして、少年の股間では屹立した肉棒が、牛人の空いた手によって弄られていた。
まだ未成熟ながらも懸命に怒張する生殖器を、彼女は触れるか触れない程度の力で触り、くすぐっていた。
「あぅ・・・うぅ・・・」
少年は肉棒に触れられるたびに身をねじり、声を上げた。
「ん?まだ嫌なの?なら・・・」
顎の下で逃げ出そうとするかのように身体を動かす彼の身体をしっかり抱えなおすと、彼女は指先で包皮から半分だけ顔を出した亀頭に触れた。
「ひゃいっ!?」
だくだくと鈴口から溢れだす透明な粘液に濡れる桃色の粘膜が、敏感に牛人の指先の感触を彼に伝えた。
彼女は頓狂な声を上げる少年に目を細めながら、指先で亜フル先走りを掬い取ると、優しく少年の竿に塗りこんでいった。
指先が少年のまだ生白い肉棒を濡らすたびに、彼は嬌声をあげ身を悶えさせた。
「ひぃ!ぃあぁっ!」
声を時折裏返させながら、彼はいつの間にか狂おしいまでの切なさを感じていた。
無性に何かにしがみつきたい。そんな衝動が芽生えてくる。
最初のうちは背中や後頭部に触れる、牛人の腹や乳房の感触で気が紛れていたが、もはや彼女の腕を振り払い、真正面からしがみつきたいほどになっていた。
「ふふ、こんなにぐちょぐちょ・・・」
先走りを塗り広げ、べとべとになった肉棒に、彼女は優しく掌をかぶせた。
牛人の大きな掌からすれば、少年の肉棒は親指ほどの長さしかない。
そのため、温かな掌がすっぽりと肉棒を包み込んだ。
「あぁぅっ!」
突然大きな声を上げて、少年は全身を強張らせた。
牛人の大きな掌の中で、屹立がビクビクと激しく脈打つ。
「あれ?イっちゃった・・・?」
硬直を解くと、ぐったりと脱力し荒く呼吸を重ねる少年に、彼女は問いかけた。
無論少年は答えない。
しかし彼の様子から、絶頂に達したのは明らかだった。
牛人は指を緩めると、隙間から彼の肉棒を確認する。
屹立を濡らす粘液に、白いものは認められなかった。
「ふぅん、まだ出ないんだ・・・」
何となく感心したような様子で彼女は呟くと、そのまま指を閉じ、優しく力を込めた。
柔らかな皮膚が肉棒を圧迫し、軽く締め上げた。
「あひっ!?」
「ほら、出ないんなら何度でもイけるでしょ・・・?」
指を軽く動かし、ぐにぐにと屹立をもみながら彼女は囁いた。
少年は彼女の指の動き一つ一つに反応し、声を上げながら肉棒を脈動させた。
一つ震えるごとに、屹立の先端から先走りがあふれ出る。
「ひぃぃ!いやぁぁぁ!」
少年は立て続けの絶頂に、涙を流しながら顔を左右に振った。
その様子に、彼女は微かな苛立ちを覚えた。
「嘘だよ・・・こんなに感じてるのに・・・」
牛人は少年の頭部を見下ろしながら囁くと、ぎゅっと手に力を込めた。
「ひぃぃっ!」
握り締めた掌の中で、肉棒が大きく脈打ち、先走りが手の中を濡らす。
熱い粘液の感触を楽しみながら、彼女は手の力を緩めた。
立ち上る少年の汗の香りに興奮を覚えながら、彼女は続けた。
「素直に、気持ちいい、って言って・・・」
「うぅ・・・もういやぁ・・・」
ようやく収まった快感に、少年は涙を流しながら首を振った。
「もういやぁ・・・さびしいのいやぁ・・・前から抱っこしてぇ・・・」
少年の胸中を埋め尽くす切なさに、彼はそう懇願していた。
「・・・そうだったの・・・」
少年の言葉に、彼女の中から苛立ちが掻き消え、代わりに愛おしさが芽生える。
「だったらいいよ・・・」
牛人は手を緩めると、少年の肉棒を解放した。
薄暗い室内に、粘液にまみれほかほかと湯気を上げる屹立が晒しだされた。
「うぅ・・・あぅ・・・」
「ほら、こっち向いて・・・」
立て続けに襲ってきた絶頂から開放され、ぐったりとしている少年を抱え上げると、彼女は向かい合わせになるよう抱きなおした。
先ほどまで背中や後頭部が埋まっていた彼女の前面に、真正面から少年が埋まった。
柔らかな乳房が顔を受け入れ、ふくよかな腹が胴を受け止める。
興奮した牛人の汗の香りが、少年の鼻をくすぐった。
「はぁ・・・はぁ・・・」
少年は荒い息をつき、彼女の肉体を味わいながら、胸中に安心感が広がっていくのを感じていた。
狂おしいほどの切なさが、掻き消えていく。
「ふふふ・・・またビクビクしてきた・・・」
自信の腹に押し当てられた肉棒の脈動を感じながら、彼女は汗の浮かんだ少年の背中を、短い毛に覆われた手の甲で軽く撫でた。
柔らかな毛の感触が、彼に心地よさをもたらす。
「はぁはぁ・・・」
少年の呼吸が速くなり、知らぬうちに彼は腰を揺すっていた。
汗ばんだ牛人の肉付きのいい腹に、彼自身が擦り付けられる。
「はぁはぁ・・・」
「ふふ、そんなにして・・・ちょっと待って・・・」
腰を揺する少年をなだめながら、彼女は上半身を軽く屈めた。
腹回りの肉が折りこまれ、深い溝を作り出す。
「よし・・・じゃあそのまま・・・」
震える少年の腰を抱えると、牛人は彼の肉棒を自身の腹の谷間へ導いた。
彼女の汗と少年の先走りにより、にゅるりと肉棒が腹の溝へ飲み込まれていった。
「はぁぁぁ・・・!」
屹立を包み込んだ柔らかで温かく、ぬるぬるの腹の感触に少年は声を上げた。
肉棒を取り巻く感触に、彼はしばしの間呆けたように硬直していた。
「ほらほら、動いて・・・」
牛人は彼の腰を掴んだまま、手本を示すように前後に手を動かした。
ぬちゅり、と粘着質な音を立てながら、腹の谷間を屹立が出入りする。
「はうっ・・・あうっ・・・!」
前後に合わせて変化する肉の感触に、彼は悶えた。
だが、されるがままだった彼の動きは、次第に彼女の手の動きにあわせて腰を振るようになり、いつの間にか自分から動き出した。
「ひゃうっ・・・はぁっ・・・!」
少年の表情に、苦悶と共に愉悦が混ざり始める。
牛人が手を離すと、少年は変わらぬペースのまま腰を振っていた。
先走りと汗にまみれた谷間はにゅるにゅると滑り、彼女の体温を彼に伝えてくる。
滑らかな腹肉が肉棒を優しく圧迫し、出入りするそれを摩擦していく。
腹の谷間は掌のように蠢いたりはしないが、掌以上のぬくもりと柔らかさを彼にもたらしていた。
「はぁはぁはぁ・・・!」
少年は愉悦と快楽に顔をゆがめながら、一心不乱に腰を振った。
もはや先走りは小便ほどの量が腹の谷間に注ぎ込まれ、溢れだすほどだ。
そして彼の体奥で、今までに無い感覚が脈打ち始めた。
痛いほどの怒張した陰茎が、今にも破裂しそうなほど膨張する。
「はぁはぁはぁ・・・!」
胸の谷間に顔を埋め、牛人の汗の匂いを胸いっぱいに吸い込みながら、彼は腰を振り続けた。
酷使した肉棒や腰が痛みを訴えるが、興奮が高まった彼には何の影響も無い。
やがて彼の意識が上り詰め、快感がはじけた。
「あっ・・・あぁぁぁぁあああああっ!!」
絶叫しながら、深く彼女の腹に腰を押し付ける。
同時に、彼の体奥から尿道を伝って何かが迸った。
小便?違う。もっと熱くて、どろどろとしたものだ。
「あぁぁぁぁぁっ!ああああぁぁぁぁぁっ!!」
絶叫しながら彼は絶頂に浸っていた。
肉棒は延々と脈打ち続け、何かを吐き出し続ける。
やがて、彼の意識が真っ白な快感に塗りつぶされていく。
「あぁぁっ、あぁぁ・・・あぁ・・・」
声を途切らせると、彼は全身を弛緩させた。
「とっとと・・・」
不意に脱力した少年の身体を、牛人は慌てて受け止めた。
そして彼の身体を支えたまま、彼女はもう一方の手で腹の奥を探ってみた。
指先に、先走りとは異なるどろどろした、半固形状の物が混ざった粘液の感触があった。
彼女は指先にそれを引っ掛けると、手を腹の谷間から引き抜いた。
指先には、黄色がかった半固形状の精液が絡みついていた。
「ふふ・・・初めて出たんだね・・・おめでとう・・・」
牛人は少年の精通に祝福の声を送ったが、反応は無い。
少年は完全に失神しており、先ほどの精通がどれ程のものだったかを物語っていた。
(とりあえず、この子が目を覚ますまで休憩にしよう・・・)
彼女は少年を抱いたまま、これからの予定を立てていた。
(目を覚ましたらたっぷり口と手で弄って、おっぱいで挟んで・・・)
「ふふ・・・」
牛人は低く笑い声を漏らすと、指先に纏わりついた精液を口に含んだ。
微かに苦い、雄の味がした。
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