麻(魔)の夜の始まり




「あーあ、大した用事じゃなかったな〜。」



オレはぼやき、ため息を着きつつ帰り道に向かっていた。

オレは今大学の構内にいる。R大学という私立校だ。

別にしたいことがあって入学したわけではなく入りやすく、親元から離れて暮らしたいというだけで選んだ学校だ。

その大学は農業、畜産、食品といった世間一般的には目を向けられにくいであろう分野のことを取り入れたカリキュラムの大学だ。

特に将来の目標も無く社会に出るのを先延ばしにする程度の目的で選んだ大学の適当に興味のそこそこわく順に選んで決めた動植物について学ぶ学科にオレは今通っている。

しかし所詮は無気力な若者が浅はかな考えでいいかげんに選んだだけあり、普通の高校から入学したオレは体験したことの無い分野を取り入れた学科の授業に早くも理想のメッキをはがし、現実とのギャップを思い知っていた所だった。

はっきりいってオレのやる気は某球技ゲームで言うところの黄色から紫に急速に下がっていた。

趣味もそれといって夢中になれるという物が無かったし、サークルに入るのも乗り気ではない。

はっきり言って面白そうなことが周りに無い今は大学生活へのモチベーションは最悪に近かった。

そして今は数日前に学籍番号順で決まったアドバイザーの先生のところに呼び出されていたのを思い出して帰る前に立ち寄ったところだ。

掲示板に呼び出しの旨を伝える紙が張られていたときは重要な用事でも合ったのかとドキドキしたが行ってみると何のことは無い連絡先についての質問と「きみが一番に来たから」と、他の同じアドバイザーのヤツへのここへ来るようにという呼び出しの依頼だった。

めんどくさい事を一番に来たからということで押しつけられて溜息をついていた所だった。

だがその先生の所で面白そうなものを手に入れた。

それは何かの植物の種だった。

さっき先生の所に行き、話しを聞こうと思いノックし研究室に入ったところ、先生はなにやら机の上に1ミリほどの大きさのつぶつぶした物を広げていたところでオレの事を見るなりビクッ!としたかと思うとアセアセとそのつぶつぶを封筒に入れ「ちょっと待ってて」と言いつつ奥のほうにあった金庫のほうへそれを急いでしまいにいったのだ。

後で「さっきのつぶつぶはなんですか?」と聞いてみたら「珍しい植物の種ですよ」とだけ教えてくれた。

封筒には「night dock seed」と書かれていた。

明らかに挙動不審な態度をとっていた先生の持っていた種に興味を沸かせて机を見るとそれが端の方に1粒取り忘れがあったので先生が金庫に目を向けているうちにサッと取ってポケットに忍ばせて帰ってきたのだ。

大学生活にやる気の起きなかった自分にとっては、先生があんな態度をとるような物に好奇心が沸きあがりこれを育てて毎日の変化を見ることによって大学生活の日々の活力元にしようと考えたのだった。

その日、オレは百均で大き目の植物用の鉢植えと土を買ってきたのだった。











「この土なら良い○イバイマンが育つぜい」



ホジホジ、パサパサ、ポタポタ。



オレは百均で買ってきた鉢に土を入れ大事に盗って来た植物の種を指の第一関節分の深さまでどこかで聞いたような台詞を口走りながら埋め上に土をかぶせ水を少しかけた。

実際にサイ○イマンが出てきたら、しがみついて来られて自爆でもされかねないので大変なことになるのだが、とりあえず植物の種を植える時に相応しい台詞としてはこれの右に出るものはそう無いだろうと自分は考える。

とりあえずちょっと珍しく面白い植物観察のようなものができれば良かった。

それから数日した時の事。

植物の芽が出てきて見る見るうちに下葉がでて上のほうに生えて来た茎と小さい子実も育ってきた。

2週間もすると30センチほどに成長し見ごたえがあり面白みも出てきた。

正直本当に驚くほど成長してくれて面白かったが、ちょっと成長が早くないか?という思いがこみ上げてくる。

そしてさらに数日すると土の表面から根っこらしき物が少しずつ盛り上がり出てきた。

それをよく見てみるとなにやら根っこらしいのに薄いきみどり色をしている。

その横から茶色の小さな細かい根のような物が少し出ているが根っこがきみどり色というのはおかしいと思ったオレはこの植物を土から出してみることにした。

乱暴に引っ掴んで茎や葉がちぎれてはいけないと思い慎重に根本の下葉を持ち上げ、土を掻き分け全部抜いてみた。

すると太くてきみどり色のマンドラゴラのような物が出てきた。

土を少し丁寧に落とし形を確認してみると人のような形をしているし顔のような窪みと皺もあり、なんじゃこりゃ何かの魔術の道具か?といった疑問が浮かんでくる。

しかしこれが魔術の道具であったとしても、どんな植物か分からないし使い方も分からないのだからしょうがないと思い、マンドラゴラみたいな見た目意外は何の変哲も無い植物を土に活け直そうとする、すると!



ピカッ!!!カーーーーーーッ!!!



「うわ!なんだぁ!まぶしい!!!」



なんと急にまばゆく光り始めたではないか!

まぶしく光り、じっと見れないまでも、薄目で見ていると次第に形が変わりさらに少しずつ宙に浮いてきた!



ぐにゅ、ぐにゅぐにゅぐにゅ!グニグニグニグニグニ!



「うわ!何じゃこりゃーーー!!!」



ふわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。



ひゅぅぅぅぅぅ。



時間にして2・30秒ほどだろうか?

鉢植えから掘り起こされ、いきなり発光しだし、宙に浮かび、グニグニと蠢いていた何かが光を発しなくなり、オレの目の前に再びゆっくりと降りてきたのはなんと!身長10センチちょっと程の小人のような女の子だった。

小人のようなというのは大きさもそうだがまず植物の根が光ったかと思ったら人の形になり、その証拠にまだその子の体のあちこちに土がついている。

そして先ほどぐにゅぐにゅと蠢いていたせいか体のあちらこちらに粘液が滴っており、体はなんと!薄い緑色をして腕や足には赤色の線が走っている。

植えた時に口走ったとはいえまさかほんとにサイバイ○ンが生えてくるとは思わなかった!

いや、女の子みたいだから○バイウーマンか?

いかん!つい考えが脱線してしまう!

脱線していた思考を現実に戻し、それからその緑色の小人の全身を見てみるととてつもなく可愛い顔、腰の辺りまで伸びた艶やかな髪、粘液の滴る綺麗で滑らかそうな肌、スレンダーな体を強調するかのような腰、細目ながら多少の肉付きを持ちすらっと伸びた足。

少女は紛れも無く美少女といえる容姿と体を持っていた。



「この子めちゃくちゃ可愛い・・・。」



オレはそれを確認すると彼女に見惚れてしまっていて、可愛いと呟いていた。

とてつもない美少女とはいえ植物の根が変化してできたらしい、緑色の肌をした、サイバイマ○的な小人を。

誰が見ても人間じゃない人外の存在を。

その子を見つめボーッとしていたオレはまだ目を閉じたままの彼女の体に手を伸ばしていた。

恐ろしいという感情は起こらなかった。

むしろ好奇心と綺麗な彼女の体を触ってみたいという欲望が強くオレの手を動かし、そして、



ぬちゅ、にりゅにりゅにりゅ。



彼女の体に人差し指が触れ粘液的な音が立つ。

ぬるぬるしていて気持ちイイ!

オレはその指を擦り付けてみる、すると



「ん、うーーー、あーーー」



口がかすかに動き呻き声のようなものが漏れた。

そして少女は体をぴくっ、とさせたりちょっと体を捻ったりして動いているかと思うと、



ぱち!むく!きょろきょろ。



いきなり目をパチッと開き、次の瞬間上半身を起こししきりに首を振り何かを探しているかのように見える。



「あーーーー、あ、うえーーーーー!」



そしてこちらを向き赤ちゃんのような喋り方をしながらこちらを認識するとその子は、オレの事を嘗め回すように全身くまなく眺めてきた。すると



「きゃわーーー!」



いきなり嬉しそうに微笑み、声をあげた。

視線がある一点を嬉しそうな、欲しかった物を見つけたような目で凝視している。

その視線の先を追い、彼女が見ている物を探してみる。

オレは今足を広げて座っている状態で彼女はオレの股の部分から3,40センチほどのところによつんばいになってオレの体の中心下の辺りを見ているように見える。

ちょうどへそから股の辺りか?

なぜそんなところを見ているのかと疑問を抱いていると次の瞬間、



ねちょ、ねちょ、ぺた、ぺた。



「あーーー、あうーーー」



彼女がこちらに近づいてきた。

よつんばいで赤ちゃんのするハイハイをし自身の体についた粘液を床に塗りつけながら。

そしてひざ裏の短パンの裾の部分にくると、



ぬちゅ、ねちょねちょねちょ。



「うぅ!!!」



なんと、短パンの裾の部分から中に入ってきたではないか!

その瞬間、彼女の体についた粘液のぬるぬるとした触感がひざに走り、それがくすぐったい様な気持ちいい感覚を生み、思わずうめき声が出る。

そうしている間にも彼女は1歩、また1歩と一心に歩を進めてくる。

すると彼女の肌と粘液の感触がまたくすぐったさと気持ちよさを産み快感となって足から脳へと電流が走る。

オレはその感覚で甘美な何かを覚え脳内が蕩けるような感覚を感じ始めていた。

そうしている間に彼女はさらにパンツの中にまで潜り込んで来た。

そしてごそごそぬちゅぬちゅと蠢きながらついに股の所まできたかと思うとそこで動きを止めた。

その時俺の短パンの中の逸物は足からきたぬるぬる感触の気持ちよさでかなりの硬さになっていた。

さすがにこんなところまで来られては気持ち良くなっている場合ではない。

オレは蕩け始めているかのような脳内をしっかりさせ、短パンを開け、彼女をつまみ出そうと手を伸ばし始めたその時!



ぬる、ぬちゅぬちゅ!ちろちろ、ちろちろちろ。



「うあっ!」



彼女が体をまた動かし、オレのペニスに絡み付いてきて彼女の体についた粘液の感触が走ったかと思うと、こんどは先っぽのほうを何かがちろちろと這い出した。

ちょうどハムスターなんかがものをなめている様な感触だ。

ということは彼女はオレのペニスの先をちろちろと舐めている?

そんなことを考えている間にも彼女は一心不乱にペニスを嘗め回して、さらにぬるぬるした体を竿に擦り付けてくる!



「うっ、あっ!あ、あ、あぁぁぁ!!!」



その感触に股間から甘美な快感が走り、オレは体をわななかせ後ろに体を倒してしまった。

ペニスはすでにギンギンに硬くなりきっている。

そのペニスの傘裏や輸精管を彼女は執拗に舐めしゃぶり、ぬるぬるした触感がオレをどんどん高めていく。

俺はすでに彼女の与える快感に満足に体を動かせないほど体と脳内を蕩かしていた。



「あ、あ、あぁぁぁぁぁ、きもちいいぃぃぃ」



次第に気持ちよさから射精感がこみ上げてきてオレは彼女に喘がせられ続ける!



ちろちろ、ぺろぺろ、ちゅるちゅる、くちゅくちゅ。



にゅるにゅる、ねちょねちょねちぃ!



彼女のペニスに対する責めも激しいものになり、快感が増大してオレを襲う!

小さいながらも卑猥な音を立て聴覚とともにオレのペニスを吸い、舐め、体をこすりつけ、小さなその体から快感を生み出し、股間から甘美な感覚を全身に送り続ける!

そしてオレは精を放たんと体を震わせ、ペニスをびくつかせたその時、



にゅる!にゅるにゅるにゅる!

ずぼ、ちろちろちろちろちろちろ!



彼女の体が射精を悟ったのか一気に尿道の先に移動したかと思うと、顔をペニスの先に持ってきてその小さくぬめる舌を尿道の中に突っ込んできたのだ!

射精寸前の敏感な状態のペニスにそんなことをされて耐えられるわけがない!



「あ、あ、い、いっくぅぅぅぅぅ!!!」



びゅるびゅるびゅるびゅる!!!

どく、どくどくどくどく!!!

びゅっびゅっびゅーーーーーーーー!!!



オレはその快感に屈服したかのように射精し、ものすごい量の白濁液を彼女が絡み、しがみついているペニスを収めたパンツの中に漏らしたのだった。

大きさにして10センチちょっとの小さな女の子に逝かされ、精液を漏らしてしまった。

オレの体は射精の余韻のせいか小刻みにびくびく震え、口からは深い快感に染まった声を漏らす。

次第にパンツの中がビチョビチョした感触が被い尽くしてくる。

普段の自謝では味わえない量の快感と射精を体験したのだから当然だ。



ぴゅ、ぴゅぴゅぴゅ、ぴゅ・・・。



しばらくオレのペニスは精を吐き出し続けていたがさすがに出尽くしたのか、最後の小刻みな放出を終えて、長い長い射精を終えた。

長く続く天国のような気持ちよさによる頭にかかっていたピンク色のもやのような思考を鈍らせていた快感が少しだけ引いていく。

次第に思考が正常に戻っていく。

すると股の間でまだ彼女が蠢いているのが分かる。

にちゃにちゃ、ねちょねちょと先ほどよりは弱いが股の間から快感が走り続けている!

そうだ!この快感の元であるあの少女は今何をやっているのだろう?

おれはゆっくり起き上がり股に視線を向け、彼女の納まっている短パンとパンツを捲りあげた。

すると中からむわっとした精液の臭いとともに小さく音がしてくるのでパンツを膝まで捲り中身を見てみる。すると



ごそごそ、にちゃねちゃ。

ちゅるちゅるじゅるるるる!ごくごく、こくこく。



粘液質な音を立て彼女が動き、必死にパンツや股間に放たれたオレの精液を啜り、口に含み、嚥下していた。

彼女の体はオレの精液で白く染まり、所々から彼女の持つきみどり色の肌が見えて加えて、オレの精液を一心不乱に啜って舐めしゃぶっている様はとてつもなく情欲的でオレをそそらせた。

すでにオレの股間に潜り込んできて、ペニスを舐めしゃぶり、愛撫し、射精させてきて、それを口に含んでいる小さな少女が植物が光り、変化して生まれた人外の存在だということは、頭から消え去っていた。

そして再び強く感じ始めてきた股間からの快感に身を震わせペニスも充血し大きくなってきた。



ちゅるちゅる、ごっくん!

もぞもぞもぞもぞ。

ちろ!ちろちろちろちろ!ぺろぺろぺろ!



彼女もひとしきり白濁を舐めきるとまたペニスへの刺激を開始する。



「う!は、あぁぁぁぁ!」



その刺激に反応しオレは体をビクつかせ、快楽の声をあげる。

やはり先ほどの白濁を舐めるだけの動きとペニスを刺激するための動きは違いまた気持ち良さのせいかどんどん力が抜け、股間が蕩けるようになってくる。

今オレはふたたび股間で情欲的な動きを続けている美少女に見とれ、彼女の生み出す快感に呆けていくばかりだった・・・・・。











「う、うわ!またでるぅぅぅぅぅぅ。」



びゅるびゅる、ぴゅっぴゅ!



あれからどれぐらいの時間がたっただろう?

オレはかなりの長い時間、股間にいる小さな少女に喘がされ続けていた。

植物の根っこが光り、粘液の滴る緑の肌色のオレ好みの小さな美少女が股間に潜り込み、全身を使って、オレのペニスを舐め、吸い、扱きたて射精を促し飛び出す白濁を舐め取る。

普通ではありえないことがいくつもいっぺんに起こり、頭がおかしくなりそうな状況だが、それ以前にいまだに彼女が熱心に股間を舐めしゃぶり、オレの思考を快楽で蕩かせ、そういったことを考えられずにいた。

その彼女は俺の出す白濁を体全体に何度も何度も被りその肢体を白く染めながら貪欲に、貪欲にいったいどこに入っているのかと思えるほどの量の精液を口から嚥下しその小さな体に収めていっている。

今しがた出した精液をあらかた舐め終わりまた高められ、勃起させられるのかと思いきや、彼女は体を起こし足の上によじのぼり腰掛けた後、体についた精液を手で丁寧に掬い口に含み始めた。



「ちゅるちゅる、ぴちゃぴちゃ」



オレはというと長時間にわたる射精の連続と快感の享受による疲労により肉体的にも精神的にもクタクタのドロドロになっていた。

辛うじて手の支えをなんとか使い首を持ち上げ、彼女の様子を少しぼやけた視界で捉え、眺めることしか今のオレにはできない。

ぼ〜っと彼女を見ていると体についた精液を舐め終わったようでそこから何もせずに彼女も少し呆けた様子で虚空を眺め始めた。

そのまま2・3分たち体に感覚が少しずつ戻ってきたのを感じ、体を起こそうと体を揺らし起き上がろうとする。

すると彼女が起き上がろうとしているのに気づき、こちらに顔を向けてきた。

体をブルブル、ガクガクと震わせながらなんとか上半身を起こし腕で体を支えながら膝の上に腰掛けた少女を見やると、彼女もオレの顔の高さに合わせて視線が上がってくる。

こころなしか彼女の表情が硬いように感じるがこちらを見つめているだけで、動こうとしないし、何かしようとする気配も無い。

今はただ、両者共に見つめ合ったまま時間だけが刻一刻と過ぎていく。

だがその過ぎ行く時間の中で目の前にいる自分の10分の1ほどの大きさしかない小さな少女に先ほどまでのオレは何度も何度も股間の逸物を大きくされ、喘がされ、絶頂させられ、射精させられ続けたせいか心の中にもやもやっとした気まずさや、焦り、そして壮絶な快感を生み出したその肉体に対する畏敬の念や好意といった感情が芽生えてくる。

そして彼女への好意が次第に大きくなってきてもう一度ふれてみたくなり、手を伸ばそうと体の重心を左に寄せようとしたとき、彼女の口が動き、



「あっ、あのっ!たっ、たくさんの精を貰っちゃって・・・ありがとう。おいしかったよ!」



(えっ?今、この子喋った?)



いきなりしゃべりだしたのである!

彼女がさっき植物の根から人の形をとり、オレのパンツの中に潜りこんで来たときは、たしか赤ちゃん言葉のような物を口にしていたはずだ。

それが今口を開いたかと思うといきなりお礼らしきものを言ってきたのだ。

訳がわからずオレは、



「え、君しゃべれたの?君は誰?何者?何で植物の根から変身できるの?っていうか精って何?やっぱり精液のこと?今まで出した精液全部君が飲んじゃったの?それで何でお礼を言われるの?その前にオレの事襲わないよね?あとあと君と○イバイマンとの関係を・・・・・」



頭が疲れて回っていなかったのが今の瞬間に急加速し、処理しきれない考えがせきをきったかのようにどっと出てきて目の前の少女に質問攻めを繰り出す。

基本的な簡単な質問から、自分の理解の及ばないこと、それに関係すること、後忘れていたが人外の存在である彼女への命の保証の是非、そして個人的に気になるマニアックな物まで。

言い終わり息をはあはあ言わせていると彼女はぽかーんとして質問に答えられないでいる。



「お、落ち着いておにいちゃん!そんなに矢継ぎ早に質問攻めされても全部の質問を返すのは無理だよお。ちゃんと一つ一つ答えるからゆっくり落ち着いて質問してよ。」



彼女が焦って落ち着くように促してくる。

その提案に従いオレは



「あっ、ごっごめん。じゃあ君は誰?」



とりあえず謝り、一番気になる質問を繰り出した。

植物が変身し、緑色をした小さな少女がまず何者か確かめねばなるまい。



「えーと、私たちみたいな種族の者を一般的にはヨルノギシギシ娘って言うらしいよ。あっ、これは通称で本当の呼び方はエゾノギシギシ娘って言うんだけど行動や生態の特徴から私は前の呼び方のほうが分かりやすくていいと思うなー。それで雑草の妖女だよ。」



「雑草の妖女?ってどういうこと?」



「つまりー、ちょっと自分でも言ってて気分の悪い言い方だけど雑草の妖怪みたいな者ってこと。正確には淫魔の仲間ってことにいなるんだけどねー。」



「淫魔?淫魔ってあの?」



「そう!あの夜な夜な獲物を見つけ寝入っている獲物を淫らに犯しぬいて、気持ちよくして、誘惑して、虜にして、その体から精を搾りつくして食べちゃうあの淫魔だよ。」



淫魔か。話には聞いたことはあるけどまさか実在するとは夢にも思わなかった。淫魔ってことなら先ほどからのとてつもない快楽を生み出すあの愛撫と性技にも納得がいくというもの。

実際あの小さな美体の生み出す快感は信じられないほど凄まじいものがあり先ほど搾り取られている最中も気持ちよさから体をあまり動かすことができず背筋を仰け反らせたりして、喘がされ続けていたし、何回も、何回もイかされ続け、とてつもない量の精液を射精させられていた。体はもうガクガクだし、意識も薄靄がかかったようにボーとしている。しかしそこでオレはさっき彼女の言ったセリフの中に重大な要点があったことをハッと思い出し、大事な質問をする。



「淫魔ってのは獲物の精を絞りつくすって言ってたけどじゃあオレも今から君に食い殺されるのか?」



彼女は淫魔の仲間、人ならざる者、そして捕食者でオレはその獲物となりえるのだ。

このまままた犯られるのであれば体も動きにくくなっているし大変な事になる。

そうなるのであればさすがにいやだ!

何とかこの言う事を聞かない体を動かし抵抗の手を講じなければならなくなる。

しかし彼女は少々あきれたような顔をし、



「おにいちゃんひどーい。確かに淫魔は精を獲物から吸い尽くして殺したりしちゃうし私の他の野生の仲間は獲物に対して情け容赦無く搾精して殺しちゃったり、食料として飼い殺しにしたりするよ?だけど私はお兄ちゃんにそんな事したくないもん!」



予想を反した言葉を口にしてきた。



「えっ?君達って淫魔なんでしょ?それなのに今格好の獲物状態のオレを食い殺さないって?俺はそれで命が助かるわけだから万々歳だけど」



「そうだよ。私にとってお兄ちゃんは育て親と同じ、とっても大恩のある人なんだよ。今までに自分ひとりに栄養のある土を与えてくれて、たくさんの水をくれて、日光を浴びさせてくれて、たった今も大量の精をくれた、私にとって感謝してもしきれない存在なんだからそんなお兄ちゃんを吸い殺すなんて私はしたくないし、しないよ!それに淫魔も全部が全部人間を餌として見てるわけじゃないよ。中には人間と共存したり、結ばれた淫魔だっているんだから」



「そうなんだ。じゃあ君はオレを襲う意思は無くって仲良くしていきたいんだね?」



「だからそういってるじゃない。だけど一応言っとくけど私たちの存在が世間に公けになったりするとまずいの。私たちが人間とは全く違う淫魔で人間を餌にしているとされてるから存在がばれたりすると問答無用で排除されるの。分かるでしょう?だからそういうこと言ったりすると、ん、こうよ。」



「うぅ!ああーーっ」



そういって彼女はからだを低くしてオレの脚をその小さな舌でペロッと舐め、手で足をすすーっと擦る。

すると足に快感の電流が走り小さな呻き声が出る。

そして彼女はこちらを見上げ目で語ってくる。



自分は淫魔だ、その淫魔のテクニックにかかれば体に触れ少し撫で上げたり、舐めるだけで動きを快感で封じそして精を搾り殺す事は容易い。

だが自分の恩人にそんなことはやりたくない!

だからやらさせないでくれ、自分の事を回りに言わないだけでいいから!



彼女は真剣な目でそのような事を訴えかけてくる!

その目による語りかけにオレは



「ふー、分かったよ。誰にも喋らないし、俺も今まで大事に育てた君がまずい事になるのはイヤだな」



「じゃあそういうことで。最近は淫魔管理局や何かが厳しいらしいんだから警戒しすぎるって事は無いんだからね」



「さっきから数時間前に赤ちゃん言葉で喋ってた存在と同じとは思えないな君は。そういえば何でいきなりそうなったの?」



オレは彼女がヒト化し数時間で言葉を使いこなし、また世間の事やオレの知らない単語まで出てくるのか聞いてみた。



「それはお兄ちゃんの精を体と精神的な部分に取り込んで私が成長したからだよ。最初は赤ちゃん同然の体と精神だったけどお兄ちゃんの精の中にある遺伝情報と私の中の種の頃からあった遺伝された淫魔的な知識で喋れるようになったしこれだけの知識を作り出せたんだよ。」



「今さらだけど、何でも有りなんだな・・・」



「まだまだこんなの序の口だからここで驚いてたら駄目だよ!ここから急激な成長を見せたり、性の技もパワーアップするんだから!私は淫魔なんだから精を吸えば吸うほど成長できるし、体の中に眠る能力や知識も開花させていけるんだよ!」



「じゃあオレしだいで君はどんどん凄くなれるって事か。でも凄くなって能力が開花するって言ったっていまいちピンと来ないからな、このままの状態維持でもいいんじゃないか?」



「とんでもない!今の状態維持なんて無理だよ。私だって体も精を取り込んですぐに大きくなるだろうし、淫魔としてのテクニックも凄くうまくなっていってお兄ちゃんをもっといろんな方法で今以上に気持ちよくして、虜にして、そんなこと言わせないんだから!」



今以上に凄いことになるのか?!そしたらオレ生きてるかな?



「それに人型に覚醒したての時よりちょっとだけ大きくなり始めてるよ、私」



彼女は自分の体を確認するように上から下を見る。

確かに言われてみれば生まれたての時の記憶をほじくりかえして今の状態と比較してみると3.4センチほど大きくなっている。

なんて成長力だ。



「ははっ、凄い成長力だね。じゃあこのまま成長していくとオレの身長なんかすぐ抜かされちゃうのかな?」



考えたくないがオレより大きくなり続けて何メートルにもなってそのうち部屋に収まらなくなっても困るので遠まわしにどのぐらい大きくなるのか聞いてみる。



「う〜ん、それは無いと思うよ。大体私たちの身長って1メートルちょっとまでしか伸びないみたいだし、植物体になったときも普通のエゾノギシギシよりちょっとおっきいぐらいにしかならないんだよ〜。」



「えっ、植物体になるってもしかして植物に戻ったりできるの?」



「もちろんだよ〜。ヨルノギシギシ娘の生殖方法は膣内に作り出される種子に精液をかけてもらってそれを土に埋めてまた植物体から人型として覚醒するまで土で眠ってるんだけど、その出てくる種が凄い数出てくるんだよね。」



「凄い数ってどれぐらい?何十?何百?」



「んーん、何万とかそのぐらい」



「何万!万行くの?」



「うん、少ない子は何千とかそのくらいだけど栄養状態のいい子は1・2万普通にいくよ。それでその種が一気に発芽するわけじゃないけどそれでもやっぱり一回に何十、何百と人型に覚醒しようと成長して土から出てくるわけだからそのうち数的に姿を隠せる場所が無くなってくる訳なんだよね〜。それで私たちは人型と何の変哲も無い雑草の姿を自由に変身できる様になってるの。だからもしお兄ちゃんの住んでるこの部屋の近所の人や大家さんにばれそうになっても植物として鉢植えに戻ればばれないし、いつでも人型になってお兄ちゃんと遊んだりできるから。だから、これまでの話を聞いてもらった上で改めてお願いしたいことがあるんだけどいい?」



彼女は急に改まって何かを頼もうとオレに質問をしてきた。



「なんだい改まって?」



「お兄ちゃんに私の事、この部屋でしばらく飼ってもらいたいの。私、植物の淫魔だから昼間は土に入って、夜はお兄ちゃんの精を少し分けてもらえるだけで生きていけるから、私の存在を秘密にしてくれるだけでお兄ちゃんに迷惑なんてかけない、ううん、それ以上にお兄ちゃんのこと気持ちよくしてあげたりできるから!だから私が大きくなるまで、1人で野生のヨルノギシギシ娘として暮らしていけるようになるまででいいからここにおいて!お願い!」



パン!!!



先ほどまでの調子と打って変わって真面目で真剣な態度で手を合わせてまでお願いをしてきた。

オレとしては彼女はそんなことをしなくてもここでこのまま住む事は確定しているものだと思っていたが今の彼女のお願いを聞いて一つ了承できないことができた!!!



「君をここに住ませるにあたって一つ条件がある!」



「えっ、なっなになに?」



「君が土の養分とオレの精で生きていけるなら、ずっとここにいてオレと生活していくことだ!大きくなって野生の世界に行くなんていわないでずっとここにいてくれ!頼む!」



そうだ!

彼女がこのまま言っていた通りに大きくなって出て行ってしまったらオレの回りにあの退屈な生活を無くしてくれる物が無くなってしまう!

この子が人外の存在だとか、人の精を食らい生きる淫魔だとかは今はもう関係ない!

この子は今言っていた!

オレのことを恩人だと!

オレの精は吸い尽くして殺したくないと!

つまり命の保障はあるも同然で先ほど受けたあの凄まじいほどの快感を味わえる!

オレに先ほどまでに提示されていたマイナス要素なんて軽く吹っ飛ばせるほど彼女の与えてくれる快感は気持ちよく、心身ともに蕩かせてくれるのだ。

そして植物の頃から彼女のいることにより、彼女を毎日観察して、成長を見て、世話をすることがテレビを見たり、ゲームをしたり、漫画を読んだりするよりずっと変化に富んで、楽しい日常を送れていたのだ。

つまりオレは彼女をずっと生き続ける限り手放したくなかった!

だから彼女に大きくなって出て行くなんていわれたくなかったのだ。



「でもでも!私が大きくなっていったらその分精もたくさん必要になってくるんだよ?」



「かまわない!君の必要なだけ、吸いたいだけ吸えばいい!」



彼女がいなくなってまた退屈な、何をして生きているか分からないような生活をするくらいなら吸い尽くされて、気持ちいいまま死んだほうがましかもしれない。



「私、さっきも言ったけどこれからもっと大きくなっていくから、ずーーーーーと世間から隠し通すの大変だよ。」



「そんな手間隙ぐらい君の居なくなることに比べたら全然苦にならないよ!」



「さっきも言ったけど私、人間じゃないんだよ。淫魔、それも半分植物の体を持つ化け物。そんな私と長い間生活していくのイヤじゃない?」



「イヤじゃないし、君は君だろ?話もできるし、ちゃんした意志もさっきできた。じゃあちょっと体が違うだけの人間じゃないか。むしろ歓迎したいところだ」



「えっと・・・」



「・・・他に無いんだったらオレにも君にも問題はもう無い!一緒に暮らそう!」



「うん、もう無いよ!じゃあこれから私のことよろしくお願いします!」



問題点をオレの説得で解決し終わり改めてよろしくと彼女は頭を下げた後、手を差し出してきた。

その小さな手をオレもそっと親指と人差し指で包み握手する。

やわらかい感触と共に人の手よりちょっと低い体温が伝わってきて気持ちいい。

この小さな体を見ているとこれから一緒に生活していくに当たり、力加減や動くときに気をつけなければなるまい。

そういえば先ほどから聞き損ねていたことを聞かねばなるまい。



「そういえば君って名前なんていうの?これから一緒に生活していくのに君って呼び続けるのはどうかと思うんだよね」



「私まだ名前が無いの。さっき自我が生まれたばっかりだから名前、お兄ちゃんにつけてもらいたいな」



「そうなんだ。じゃあ、うーん・・・・・麻夜っていうのはどうかな?」



「マヤ?それってどんな意味なの?」



「麻夜の麻って言う字は中国では痺れるとかそういう意味があるんだ。だからそんな痺れるような素敵な夜を与えてくれる麻夜とそんな素敵な夜をすごしていきたいと思ってこういう名前にしたんだ」



「じゃあ私はこれから麻夜だね!」



「ああ、麻夜だ!」



「じゃあ・・・、麻夜がさっそくお兄ちゃんに痺れるような快感をア・ゲ・ル!」



そういって麻夜は膝の辺りからまた、股間の逸物に近寄ってくる。

麻夜の目の色が嗜虐的な獲物を狙うような色にだんだん染まっていく。

そして半立ちになっている股間の逸物を跨いで腰を下ろしたかと思うと、手のひらを上に向け、んんっとかわいらしい声をあげた。

すると手からなんと細い植物の茎のような物が生えて来た!

麻夜の手から出たての茎は粘液を滴らせてうじゃうじゃとのたうっている。



「じゃあ〜、おにいちゃんをまたきもちよくするために〜、麻夜の体とお兄ちゃんのオチンチンぬるぬるにしちゃうね!」



そう言うが否や手から生やした茎がいっそうビクッと震えたかと思うと先から粘液がどくどくどくっと噴射されその周りにある麻夜の体とオレのペニスをぬるぬるのローションでぬらし始める。

麻夜は器用に茎を動かし体にまんべんなくローションを浴びせていき、続いてペニスにも入念にぬりつける。

その塗りつけている間に跨いでいてローションのかからない無毛の股でクニクニ、キュッキュッと、ペニスを巧みに刺激しオレの股間に血が集められていく。

そしてかけられる部分にまんべんなく麻夜のローションがかけられた後、麻夜はオレの顔を見上げながら、



「お兄ちゃんとたくさんお話ししたから麻夜またおなか空いてきちゃったよ〜。だから気持ちよくしてあげるからもうちょっとだけ精を分けて?」



可愛くそういって麻夜はおねだりをしてくる。

準備をしっかり先にやっておいて断りにくいようにしての麻夜のおねだりにもうペニスはすでにやる気満々で、さらにその淫魔のテクニックを駆使したスマタでさすり始められているせいでかなりの気持ちよさが股間から走ってきた。

ペニスは少し休んだせいか麻夜のローションとスマタであっという間に硬くなり、先走りを垂れ流し、その快感に逆らえないのを知ってる顔で麻夜はねー、オネガーイと逆らえないおねだりと愛撫を続けてくる。

その快感は逆らえないがイけるほどの強さのものではないためオレは快感の出口を開けてもらうために麻夜にお願いする。



「う、は、ああ、ま、麻夜分かった!あげるから、すっ、吸いすぎないようにだけ気をつけて、は、は、あうっ、たっ頼む!」



その返事を待ってましたと言うかのように麻夜の顔は明るくなり、



「はーい、じゃあお兄ちゃん!イかせてあげるね!それじゃあいただきまーす、はむ!」



オレの余裕の無い頼みの声を聞いて麻夜はオレのペニスをその小さな口にできるだけ頬張り中にある舌でオレの感じるところをチロチロと舐めてきた。

オレはその前に2桁の射精をしたはずなのに麻夜に速攻でイかされ、その後もへとへとの体にさらにくたくたになるほどの射精量と回数を搾られぬかれた。

だがこんなになってもオレはとてつもない幸せ者なのだろう。

小さな麻夜に恩人のお兄ちゃんと慕われ、彼女に食料となる精を分け与える代わりに人外の快楽により甘く蕩ける、天国にいるかの様な気分を毎日味合わせてもらうことができる。

そしてつまらなく意味の見出せなかった大学生活が麻夜と過ごす事で楽しく意味のある物になっていくだろう。

オレは麻夜に犯しぬかれながらそんなことを考えていた。






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