魅了の魔法




 勇者は、ついに魔王城にまで攻め込んだ。



 だが、その前に現れたのは魔王四天王の一人、サキュバス。

 今までフードを被り隠されていたその正体は――何と、可愛らしい十代後半の活発な女の子の姿をした悪魔だった。



 女に免疫のない勇者は、サキュバスのトリッキーな動きと、魔法攻撃に苦戦を強いられていた……



                   ※ ※ ※





 前にもこんなことがあった……気がする。息を切らせながら、勇者はふとそう思ったが、きっと気のせいだと首を振った。こんな風に、冒険に出かけてからここまで女の子モンスターにからかわれたことはない。



「えへへっー♥ 勇ー者君っこっちだよー♪」



 サキュバスは背中の小さな羽根をぱたぱたさせ、にこにこ笑っていた。

 大きなネコのような瞳をこちらに向けて、八重歯の可愛い小さな口元に笑みを浮かべて挑発している。



「えへへ……勇者クーンっ♥ ボクはこっちこっちっ♥ もっと頑張って捕まえてよーっ♥ えへへ……っ♪」



 からかうように弱い魔法攻撃に、何度翻弄されていただろう。

 全く殺意のない攻撃に勇者もどこか本気になれず……嬉しそうに笑って逃げるサキュバスに、彼は完全に油断してしまっていた。



 サキュバスを追いかけていた勇者は、つい足場の悪いところでつまずき、体勢を崩した後――



「――きゃっ♥」



 サキュバスの上に覆いかぶさってしまった。そして――



 ぷよぉぉおんっ♥



 勇者の手は柔らかいおっぱいの上に添えられてしまっていた……!



「……っ!!!」



「あは……勇者クンのえっち……♥」



 勇者がち、違うと弁解をしようとした瞬間――



「――【魅了】っ♥」



 サキュバスの瞳から妖しい光が放たれた……!



 間近にある可愛らしい少女の顔、妖艶な微笑み、ほのかに漂う色香についつい見蕩れてしまう……



「ふふっ……引っ掛かったね、勇者クン♥」



 嬉しそうに微笑みながら、じっと色っぽい視線を送ってくる……



 頭の中が桃色の霧に包まれ、彼女の官能的な視線から逃れられない……



「いいんだよ……我慢しないで……ほら、もっと、ボクの目を見て……♥」



 色っぽい言葉に、生唾を飲んでしまう。



 愛おしさに心締めつけられる。



 甘酸っぱい感覚に心奪われてしまう……



「くすくす……♥」



 悪魔の魔法に掛かったら最後だ。

 心の全てを吸い尽くされる。記憶も、信念も、良心も、全ては泡のように消え、全てはそれ一色に染め上げられる……



 強く抱きしめたい。

 強く抱きしめて、彼女を愛したい。



 まだまだ女性として完成されていない10代後半の女の子のからだ……細くしなやかでありながら健康的な肢体……



 覆いかぶさる勇者の下で、甘い香りを漂わせる。



 まるで青い果実がほんの少し赤く染まりかけた時のような、爽やかでいて、どこか甘酸っぱい……



 「……ふふっ♥」



 小首をかしげて、瞳を潤ませながら、サキュバスは勇者を見つめた……



 荒く息を吐くたびに、柔らかそうな二つの乳房が揺れる……

 

 ぷるん……っ♪



 ぷるん……っ♪



 揺れる。



 柔らかそうな二つのふくらみ。



 Dカップくらいありそうな、形の良いおわん形のおっぱいが

 まるで勇者を誘惑するように揺れる……



「もう我慢できないでしょ……?」



 目の前にあるイタズラっぽい微笑が、勇者を優しくあざ笑う。



「キミはもう、ボクの罠に完璧にハマっちゃったんだよ? えへへ……淫魔に心許しちゃうなんて……おバカな勇者様っ♥」



 細められたネコのような目が妖しく光る……



 勇者の中の魂がますます彼女の魅力に締めつけられる……!



「可愛い女の子だからって、油断してるのが悪いんだよ♥ ボクのこと、いやらしい目で見て……そんなんだから、すぐ魅了の魔法に掛かっちゃうんだよっ♥」



 はぁ……はぁ……と息が荒れる。



 目の前にいる少女――いや、こうもりの羽を持ち、いやらしい乳房や誘惑のしずくを垂らす雌の花びらを少し隠す程度のボンテージに身を包んだ、少女の姿をした悪魔はくすくすと笑いながら、勇者を誘う。



「キミの心、つかんじゃった……♥ もう、キミはボクのと・り・こ♥ 勇者様でも何でもない、ただボクのことがだーい好きになっちゃった、ただのえっちな男の子になったんだよ? ほら……♥」



 くぱぁ……と、ビキニの隙間から、女性の淫花を開いてみせる……

 そこは体から漂う爽やかな匂いとは全く違う、濃厚な女の香りを放っていた……



「ふふ……♥ 見てるだけで、おちんちんから我慢汁がとろとろしてきちゃったね……? ボクのここにそんなに入れたかったの……? でも、ダーメっ♥ ちゃーんっとボクの奴隷クンになるまでダメだよっ♥」



 頬をほのかに染めて、誘惑の言葉を奏でる。



 勇者の背中に腕を回して、優しく引き寄せる……



 ふわぁん……♥



「ぅあ……」



 勇者の胸に、淫魔の乳房が当たった。柔らかくて、硬くなった乳首がくすぐったい。だがそれよりも、当てられただけで、心から安堵してしまうような、それでいて股間がより硬くなり、欲情を刺激されてしまう……!



「ボクのおっぱい、どうかな? ふふっ♥」



 イタズラっぽく笑いながら、淫魔は胸を揺らして、なぞってくる……

 敏感になってしまった勇者の体は、ほんの少しの刺激にすら強く反応してしまう……!



 ぷりんっ♥ ぷりーんっ♥

 乳房が、まるで乳首で文字を書くかのように揺れ動く……!



「あぅ……!」

「あはっ♥ 乳首でなぞっただけで感じちゃった? もう、敏感なんだからーっ♥ くすくす……もっといじめちゃおっ♥」



 淫魔のおっぱいの動きがより活発になる。



「うう……」



 何度も、何度も、同じように乳首で愛撫されていく……

 まるで一定の動きでもあるように……



 いや、実際に何か文字を書いているのかもしれない……



「へへっ……どうしたの?」



 甘くささやきかけながら、淫魔は愛撫をやめようとはしない……夢心地になりながらも、勇者は乳首で描かれる文字を追った……



 フ……?



 乳房がゆっくりと、文字を描く……



 いや、これは……



 ス……?



「へへへ……♥」



 イタズラっぽい微笑みは終わらない。この表情を見ているだけでも至福の感情に包み込まれそうになるのを堪えながら、もう一文字を感じていく……!



「ほらほら、うっとりしてるヒマがあったら逃げた方がいいよー♥ もうすぐボクの魅了の呪文陣が完成しちゃうよー? こーやって……」



 ニ……?



 いや――



「こうっ♥」

 最後の文字が完成する。この文字は……



 キ……?



「え……?」





 ――ス・キ……?



 どくんっ……♥



「……っ!?」

 今まで心の中を締め付けていた力がより強くなった! まるで今にも淫魔の中に包み込まれたいという肉欲が、体を支配し始める……!



「あはっ♥ ボクの魔法のお味、どうかなー?」

 淫魔はくすくすと文字通りの小悪魔の微笑を浮かべる。可愛らしく可憐でいて、男を手玉に取る妖艶な微笑み……



「……ホントはね、ずーっとキミのこと思ってたの」



 耳元で妖しくささやく……

 本当に愛しい恋人にささやく恋の歌のように……



「世界とか、魔王様のこととか、ボク全然興味ないの……ボクが本当に欲しかったのは、キミのせーえきだ・け♥」



 サキュバスはいやらしく体をくねらせると、勇者に甘いささやきをかける……



「ねぇン♥ 勇者様ぁ……ボクのオマンコにぃ……いっぱい、勇者様のせーえき流し込んでぇ……♥ ボクのこと大好きだって言ってぇ……お願ぁい♥ ボク、キミのためなら何でもするよぉ♥ ねぇん♥」



「ぁあ……っ!」



「ボクの中に入れてぇ……キミから入れてぇ♥ ずっこんずっこんして、ボクのおまんこの中かきまぜてぇっ♥ ボクの中にぜーんぶ流しこんでぇ!」



 勇者の膨張したペニスにサキュバスのビキニの布が当たる! 愛液で濡れ、ぬるぬるとなった下着の感触に、勇者の理性は途切れ、彼女の魅力の前に全てが無に帰してしまう……!



「あ、あああああ……っ!」



 勇者は自分のペニスを、サキュバスの下着の隙間から妖艶の花びらの中へと入り込ませてしまった……!



 じゅるじゅるじゅる……♥



「う…ああ……!」



 花びらが絡みつくかのように、サキュバスの中の肉のひらがペニスを覆い隠し、ゆっくりと、それでいて激しい快楽を与えながら動き出す……!



「あはっ♥ 勇者様に犯・さ・れ・ちゃっ・た♥」



 サキュバスは嬉しそうに、それでいて罠にハマった愚かな獲物を眺めるハンターのような――嘲笑と、哀れみと、それでいて好感の混じったような笑顔を浮かべながら、圧倒的快楽を前に身動きの取れなくなった勇者を見つめている……!



「どうしたの? 勇者様ぁ♥ 遠慮しないで……いっぱい動かして良いんだよ? ふふっ……そ・れ・と・も、もう出したくなっちゃった?」



「うっ、ああ……!」



 膣の中がまるで別の生き物であるかのように、ペニスをゆっくりと包み込まれ、じゅるじゅるじゅるっと吸い付かれてしまう……!



「ふふっ……いいんだよぉ。いくら勇者様だからって、人間クンが、ボクの膣の中で我慢できるわけないんだから……♥」



 膣の中は凶器だった。

 甘く、官能的でありながら、壮絶な快楽が流れ込んでくる。決して苦痛ではなく、感覚全てを真っ白にしてしまうような、強烈な快楽……



「ほら……ボクの中のひだひだが、キミのおちんちんを包み込んで……じゅるじゅるとかされてるみたいでしょ……?」



 サキュバスはからかうように腰を動かし、勇者のペニスを完全に翻弄する。色っぽく、雄を惑わす姿はまるで雌の蜘蛛のように、快楽に身をよじらせる勇者を見つめながら。



 「キミはもう、逃げられない……ボクの中で何もかも出しちゃうまで絶ーっ対逃げられないよ? 出してあげても良いけど、もう無理……一度知ったらもう、もう二度とボクの中を忘れられないんだから……♥」

 

 求愛を求める妖艶なダンスをやめることはない。

 雄が食べられると分かっていても、決して逃げられない求愛のダンスを。



「勇者様……ボクの中でいっぱい出して……♥ 一緒に行こっ♥ 永遠の快楽地獄に♥」



 甘いくちづけを交わし、止めと言わんばかりに膣を締め付ける!



「う、うあああ……!!!!」

 

 どくんっどくんっどくんどくんどくんどくん……! どくんっどくんっどくんどくんどくんどくん……! どくんっどくんっどくんどくんどくんどくん……! どくんっどくんっどくんどくんどくんどくん……! どくんっどくんっどくんどくんどくんどくん……! どくんっどくんっどくんどくんどくんどくん……!



 頭が真っ白になる。

 全てが快楽に塗りつぶされ……脱力感に襲われる。



「あはっ♥ ぐったり……」



 だが勇者の体は優しく、小悪魔少女に受け止められた……

 ゆっくりと優しく彼女に抱擁される……頭を手でなでなでされながら、まぶたが重くなってくる……



「これで勇者クンは戦闘不能っ♥ これで魔王軍の勝利は確実だねっ♥」



 勇者の耳元で優しくささやかれる。

 

「――えへへ、キミは完璧に惑わされたんだよーおバカなおバカな勇者様♥ キミはもう、ボクのと・り・こ♥ 永遠にみるくを絞り取られちゃう家畜クンになっちゃうんだよー? えへへー……♥」



 サキュバスは本当に嬉しそうに笑いながら、邪悪な告白をする。だが、それが本心なのか、照れ隠しなのか――それすらも分からない。



 しかしもはや勇者にとって、彼女と共にいることだけで幸福だった……

 とどめとばかりにサキュバスは優しくささやく……



「大切にしてあげるからねー♥ おバカな、か・ち・く・クンっ♥」






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