逆転 240度




山のふもと、周囲に民家や人気の無い廃工場。

そこに彼は足を踏み入れていた。

薄く開いた扉をくぐり、雨風をしのげるスペースに入る。

そこに、彼のおもちゃが繋いであった。

「や、来たよ」

彼の言葉におもちゃは、コンクリートの床の上に横たわったまま睨み付けてきた。

そこにいたのは、ビキニのようなきわどい衣装に身を包んだ、彼と同年代ほどの少女だった。

だがその両手両足にはリングと鎖が巻きつけられ、鎖は彼女を中心にするように描かれた床の上の模様に繋がれている。

彼女は、彼が古本屋で購入した胡散臭い魔術書によって召喚された、本物の淫魔だ。

しかしその能力のほとんどは、彼女の下に描かれた魔法陣によって封じてあり、身体の拘束もしてある。

彼女にできることは、もう数えるほどしかなかった。

「この・・・クソガキが・・・」

数少ないできることのうちの、『少年を睨みつけながら反抗的な言葉を放つ』を彼女がした。

しかし少年はそれに気を悪くすること無く、手にしていたカバンを床に下ろし、チャックを開いた。

「そう邪険にしないでよ・・・ほら、持って来たよ」

彼が掲げた手には、小さなペットボトルが握られていた。

透明な容器の中には半分くらい、透明な液体と白く濁った半固形物が混ざり合ったものが入っていた。

彼が蓋を開けると、生臭い臭いがあたりに広がった。

「ほら、今日で五日目でしょ?おなかすいているんじゃないかなあ・・・」

この五日間、毎日のオナニーで出た精液を集めたペットボトルを軽く振りながら、彼は心配するような口ぶりで言った。

「・・・・・・」

少女が苦々しげな表情で顔を背ける。

しかしその視線はちらちらとペットボトルに向けられ、生唾を飲み込むように喉が上下していた。

能力を封じられているとはいえ、彼女も淫魔。生きていくためには精液が必要だ。

しかし彼女はこの五日間、一滴も精液を口にしていない。

それゆえ、彼女の身体はその意思に反して、ペットボトルに溜め込まれた精液を欲していた。

「ほら」

そう言いながら、彼はペットボトルを魔法陣の中へと放った。

空中でボトルが回転し、コンクリートの床に落ちると同時に中身の大半を辺りにこぼした。

生臭い酷い臭いが、辺りに広がる。

「!!」

彼女の表情に一瞬驚愕が浮かぶが、すぐに掻き消えた。

だが、少年はその表情を捉えていた。

「ほら、舐めなよ・・・」

「・・・・・・くっ・・・」

彼女は顔をしかめ、屈辱と怒りに身を震わせながらも両手を床に突いた。

手足に絡まる鎖がジャラジャラと音を立て、彼女の顔が広がりつつある精液の液溜りに寄せられた。

薄桃色の唇がすぼめられ、液面に触れる。



ぴちゃ・・・ちゅぷ・・・



音を立てながら、彼女の口中に飛び散った精液が啜り取られていく。

「・・・・・・」

少年は床に顔を寄せる彼女の姿を黙って見つめていた。

少女の形のよい尻が、バランスの関係により高く掲げられている。

彼女が床に零れた精液を舐め取ろうと顔を動かすのにあわせ、紐パンにより局部を隠しているだけの尻と太ももが、前後左右に揺れていた。

屈辱を堪えながら床に這い蹲り、精液を舐め取る少女と、揺れる彼女の形のよい尻。

数日振りの精液のせいか、内心の怒りによるものか、彼女の頬は紅潮し、そのポーズと相まって妙な色気を醸し出していた。

昨日の夜もペットボトルに向けて四、五回は射精したというのに、彼のペニスはジーンズの下で硬くなっていた。

「・・・・・・」

彼は無言で魔法陣の円周に沿って歩くと、彼女の後ろに立った。

幅の細い布が、尻と尻の谷間を覆っているのが目に入った。

布を支える両の腰の結び目に手を伸ばし、解く。



しゅる・・・



「ん・・・!貴様・・・!」

床に零れた精液を啜る彼女が、下着を脱がされてことに気が付き声を上げようとする。

だが―

「オッペルケ」

短く彼が呟くと同時に、少女の全身が凍りついた。

「全く・・・勝手に動いちゃだめだ、って言ってるだろ・・・」

口どころか指一本すら動かせない彼女の尻に、少年の呆れたような言葉が降り注ぐ。

「罰として、そのままね」

彼は剥き出しになった彼女の性器に顔を寄せると、ふぅ、と息を吹きかけた。

透明な液体を滲ませたピンク色の粘膜が、息に反応してひくひくと蠢動する。

「・・・!」

姿勢も表情もそのままだが、彼女の全身が強張る。

少年は彼女の反応に笑みを浮かべると、淫靡に蠢く肉の穴に唇を重ねた。

柔らかな陰唇が唇に触れ、濃密な風味を宿した愛液の味が口中に広がる。

「んちゅ・・・むぶ・・・」

「・・・!・・・・・・!」

陰唇を唇で押し開き、肉壷に舌を挿し入れ襞をたっぷりと舐る。

舌が襞の隙間を広げ、分泌される愛液を掬う度に、少女は声無き喘ぎ声を漏らし、全身を強張らせた。

感じている。

彼はここ数ヶ月の経験によって把握した、彼女の『弱点』に舌先が押し当てた。

膣内を探る舌の動きに、彼女の肌に赤みが差し、いずこかを見つめる瞳が潤んでいく。

少年は彼女の反応を楽しみながら、なおも執拗に舌を操った。

襞を掻き分け、粘膜越しに神経を刺激し、彼女に快感を与える。

本来ならば快感を与え、精を搾り取るべき対象であるはずの人間によって一方的に責められるという事実に、少女の意識が屈辱に塗りつぶされていく。

そう、自然と顔が赤くなるのも屈辱のせい。

体が強張るのも、屈辱による怒りのせい。

指一本動かせぬ自身の体の変化を、彼女はそうやって説明しようとしていた。

少年は十分に彼女の反応を楽しみ終えると、舌を肉壷から引き抜き、前歯でもって軽く彼女の淫核を撫でた。

瞬間、彼女の背骨を雷電のごとき快感が走る。

「・・・!・・・・・・!!」

硬質な前歯が触れただけだが、もたらされた快感は彼女の意識を揺るがすほどであった。

大きく開いた秘裂がひくひくと痙攣し、肉洞の奥から愛液が迸る。

口では受け切れなかった粘液が、少年の顔を濡らした。

「ふふ・・・イったね・・・」

少女の絶頂を確認するかのような言葉がかかるが、彼女は絶頂の余韻に身を任せ、小さな痙攣を繰り返すばかりであった。

「じゃあ、今度は僕の番だね・・・」

返事をしない少女に少年は一方的に告げると、ジーンズのチャックを下ろしてペニスを露出させた。

そこは少女の痴態と、愛液の風味によって屹立している。

常人ならばその香りで肉欲に支配され、一舐めで射精が止まらなくなるであろう濃度の淫魔の体液。

それを少年は幾口も飲んでいたにも拘らず、彼のペニスは屹立し、僅かに先走りを漏らすばかりであった。

「これでやっと僕もイけるよ・・・君とやるようになってから、一人だと時間が掛かってしょうがないんだ・・・」

彼は膝で少女ににじり寄ると、右手にペニスを握って角度を調整し、膨張した亀頭を膣口にあてがった。

「・・・?」

快楽の余韻から醒めつつあった少女の表情に、小さな変化が表れる。

「入れるよ・・・」

少年が囁きと同時に腰を突き出した。

濡れそぼり、熟れきった膣肉が押し広げられ、剛直がねじ込まれる。

「!!」

体奥に叩き込まれた熱い肉棒の感触に、少女は目を見開き、全身を痙攣させた。

先ほどまでの舌による責めでは得られなかった、荒々しく直接的な刺激。

その快感に、彼女の肉体は歓喜の声を上げていた。

「うわ・・・ぐにゅぐにゅ絡み付いて・・・!」

手や道具では決して得られない、生きている肉の感触。

五日ぶりの肉壷の快感に、ペニスはビクビクと脈動した。

「もう・・・出る・・・!」

快感を堪えるように食いしばった歯の奥から声が漏れ、ペニスの脈動が一際大きくなった。

鈴口が広がり、少年の全身の痙攣と共に精液が迸る。

少年の体温に熱せられた白濁液が、少女の膣が織り成す肉襞に注ぎ込まれ、染み入っていく。

五日ぶりに注ぎ込まれた精液に、彼女は悦びを覚えていた。

「・・・!・・・!」

「ほら、何か言いたいなら言いなよ・・・トキルケ」

「・・・っぁああ!いぃ!おいしいぃ!!」

魔法陣の拘束が解かれると同時に、彼女の口から随喜の声が漏れ出す。

少年の肉棒がもたらす快感の前に、彼女の淫魔としての矜持は崩れ落ちていた。

挑発するためでも責めるためでもなく、快感を得、精液を味わうために腰を揺すりながら、彼女は声を漏らした。

「もっとぉ・・・」

「・・・物を頼むときは、言う事があるだろ?」

「おねがいぃ・・・もっとぉ・・・」

瞳を潤ませ懇願する彼女の姿に、少年は笑みを浮かべた。

彼は彼女の肩に手を伸ばすと、つかみ、彼女をひっくり返した。

勃起して反ったペニスが、体の回転により膣壁を抉る。

「あひゃぁ・・・!」

仰向けになりながら、彼女は声を上げた。

反射的に身をよじり、片手に余るほどの大きさの乳房が布の下で揺れた。

「動くよ・・・」

短く彼女に告げると、少年は腰を前後に振り始めた。

何の技巧も無い、単純な抽送だ。

だが、肉襞を掻き分ける熱い肉棒の感触は、彼女に強烈な快感を与えていた。

「あぁ・・・はぁぅぅ・・・!」

膣壁を抉るペニスの感触に、少女は顔を歪ませ喘ぎ声を漏らした。

二度の絶頂と注ぎ込まれた精液により、彼女の肉壷はどろどろになっている。

もとからの名器ぶりに加え、魔法陣の拘束が解かれた今、彼女のそこは本来の動きを取り戻していた。

挿入された肉棒を貪るように膣壁がうねり、その感触に少年が声を漏らす。

膣肉は溢れだす愛液をペニスの表面に塗りたくるように波うち、浮かんだ血管や張り出したカリ首をなぞる。

その一つ一つが、男を一瞬で絶頂に導くほどの快感をもたらす。

だが、少年はそれほどの快感を味わいながらも、絶頂にはまだ至らない。

「うぅ・・・おぉ・・・!」

彼女のもたらす快感から気を逸らすため、少年は荒々しく少女の胸元を覆う布を掴むと、引き摺り下ろした。

その勢いで彼女の乳房が、薄桃色の先端を揺らしながらまろび出る。

そしてそのまま、彼は彼女の乳首に唇を寄せると、吸い付いた。

「あはぁ・・・いぃ・・・!」

乳首への強烈な口付けに、彼女が嬌声を漏らす。

興奮と快感により、彼女のそこは硬くなっていた。

こりこりとした弾力を持つ乳首を口に含み、吸い、舌で転がし、前歯で軽く噛む。

「ひゃぁいっ!?」

微かな痛みを伴った強烈な刺激に、彼女がびくんと全身を震わせる。

興奮により高ぶった彼女には、それは快感以外の何物でもなかった。

「・・・ぅぐ・・・」

膣内のうねりが一層激しいものになる。

おそらく彼女の快感に応じ、性器が反射的に蠢いているだけなのだろうが、少年にはとっとと彼自身を射精させようとする意思を感じていた。

(負ける・・・ものか・・・!)

出所の知れない対抗意識が燃え上がり、もう一方の乳房を掴み、その先端を摘んだ。

「ひゃぁぁっ!」

嬌声を上げると同時に、彼女の膣がきゅうっと締まる。

腹の奥底で渦巻き始めた射精感を意識しながらも、彼はなおも乳首を吸い、摘んでこね回す。

口中と指の間で、彼女の乳房が自在に形を変えていく。

乳房を弄られ、膣壁をゴリゴリとペニスが抉る。

その快感を返すかのように、肉襞が蠢動し、子宮口が亀頭に吸い付く。

互いに快感を与え合いながら、二人の興奮は高まっていった。

「ふぅ・・・ふぅ・・・!」

相手を責めるという目的さえ見失い、興奮に身を任せたまま彼女の左右の乳首を交互に吸う少年。

一舐め、一吸い、一噛みごとに少女は身悶えし、喘ぎ声を漏らしていた。

「あぁ・・・あぁ・・・ひゃぁぁぁああああっ!!」

少女が一際大きな声を上げ、背を反らす。

同時に、少年の顔面と口内に何かが広がった。

甘く、生温かい白い液体。

母乳だ。

彼は口内ににじみ出た母乳を嚥下すると、乳首を思い切り吸った。

「ひゃぁぁあぁっ!あひぃぃぃぃっ!」

強くなった乳首への吸い付きと、乳腺を刺激する母乳の感触に彼女は全身を震わせながら、叫び声を上げた。

膣がペニスを締め上げ、母乳の甘みと香り、そして彼女の嬌声が彼の興奮を煽った。

「う・・・ぐ・・・!!」

短いうめき声を漏らし、彼はようやく絶頂に至った。

ペニスが大きく脈動し、噴き出る精液が子宮口に啜り取られていく。

そして膣壁が、更に精液を搾り取ろうとするかのように波打った。

「はぁぁぁぁっ!ひゃぁぁぁぁっ!!」

「う・・・む・・・っがぁぁぁぁっ!!」

締め付けつつもうねる膣壁の感触に耐え切れず、少年がのけぞりながら絶叫する。

深く突きこまれたペニスは搾られるがままに精液を吐き出し、絶頂の快感を彼にもたらし続けていた。

「ああ、ああ、あああぁぁぁぁっ!」

「うぁぁぁぁ、あぁぁ、あっがあああっ!!」

薄暗い工場の建物の中に、淫らな水音と男女二人の嬌声が響く。

建物の中には淫魔特有の甘い香りと、男女の交わりの生臭さが充満していた。

床の上に描かれた円の中で絡み合う二人の姿。

臭い、音、味、相手の姿、性器への刺激。

五感で互いの興奮を煽りながら、二人は交わっていた。

「ああ、ああ、あ・・・」

「ああ、う、あぅ・・・」

絶頂が終わり、二人の全身から力が抜ける。

肉棒を膣に収めたまま、二人は荒く息をついていた。

「ねえ・・・」

不意に、少女がとろんとした瞳を彼に向けた。

「もっとぉ・・・・・・」

幼ささえ感じさせるその口調には、もはや淫魔だった頃の矜持や知性はなくなっていた。

そこにいたのは、ただ精液と快感を求めるだけの一匹のメスだった。

「・・・そうだね、もう一回しようか」

どこも見ていない少女の虚ろな瞳に、笑みを浮かべる少年の顔が映りこんでいた。






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