Santa Claus Girl




「ぼく……その瓶が欲しい」

「そう……」

 残念そうにいってから、サンタは小瓶を開けた。

「そこに横になって、ちょっと我慢しててね」

 なにをするのかわからなかったが、いわれたままにした。

 すると、サンタは小瓶の中身を由貴のあそこに垂らした。

「なにするの……」

「見てればわかるよ」

 小瓶の中身はぐにゅぐにゅと動いていた。

 冷たくて、ちょっと気持ちいい。

 それがすこしずつ質量を増しながら、男根の表面をちゅぽちゅぽと扱いている。

「うわあ……あうう……」

 気持ちのよさでいえばサンタのお姉さんの方がずっとすごかった。

 しかしそういうのとは別に、どうしてだか射精したいという気持ちが高まってくる。

 そういう動きをこの液体はしていた。

「そのまま出していいよ。その娘が全部食べちゃうから」

「食べちゃうって……あ、うあっ」

 ほんのちょっとした刺激がカリの裏側に与えられ、それが呼び水になった。

 ぴゅぴゅっと精子がもれてしまう。

 量はさほど多くない。本当にちょっとだけ零れてしまったみたいなものだった。

 精子の出し方さえもコントロールする。

 必要な分だけを奪い取る動きを生来から備えているもの。

 それが小瓶の中に入っていたものの本質だ。

 やがて粘液体は自らに取り込んだ精子を分析し、自らの身体を変えていった。

 質量の増加は明らかだった。

 ずうん、と重たくなりながら形を、色さえも変えていく液体に由貴は戸惑う。

 肉茎から離れ、はいはいするみたいな形になって由貴のおなかの上に乗ってくる。

 驚くほどの速度で成長した液体は、とうとうひとりの女の子になってしまった。

 遺伝的に刷り込まれている、抗うことのできないほどぴったりした好みのタイプ。

 自分と同年代くらいの幼い顔立ちの少女が、ふにゃあ、と声をあげながら由貴の上で目を覚ました。

「さようなら、由貴くん……その娘が、きみの欲望を満たしてくれるよ……」

 由貴はサンタが去っていくのに気づかなかった。

 たった一目見ただけで、自分の精液を搾り取ったこの魔性の娘の虜になってしまったのだ。



 生まれたての娘は、由貴のことをじっと見つめていた。

「きみ、名前はなんていうの?」

 そう聞いても、彼女はなにも答えなかった。

「おなまえ? すきななまえでよんでいいよ」

「うーん、すぐには思いつかないよ」

「じゃあ、スー」

「えっ?」

「おねえちゃんたちは、スーってよんでた」

「じゃあ、スーちゃんだね」

「わかった。わたし、スー」

 スーはそういうと、由貴に抱きついてくる。

 胸もなにもないくらい発展途上の身体だったけど、とにかく触ってくれるだけで満たされたような気分になる。

「ぼくは由貴っていうんだ」

「ゆき?」

「そう」

「ユキ! スー、ユキのことだいすき」

 いうと共にくちづけをしてきた。

 由貴もキスをやり返して、相手の口に舌を入れようとする。

 一人前にディープキスをしようとしたのだ。

 だがその舌をスーのそれが絡み取った。

 あっという間に舌がとろけた。

「ふあっ……」

 ちゅぽ……ちゅぽん……

 スーが舌を吸い立てただけで、由貴のあそこはガチガチに固まって弾けそうになる。

「ユキのおちんちん、おっきくなってきたよ」

(スー、すごく上手だ……)

 感慨にふける暇もなく、スーがいう。

「すってあげるね」

「えっ……ああ、うあっ……」

 スーの下半身がどろりと溶けて、スライムになった。

 それが由貴の性器に絡みついて、一気にこすりあげる。

 サンタのお姉さんにフェラチオしてもらっていなかったら、これですぐに射精していただろう。

 スーはちょっとそれに驚いて、自分を修正した。

 ぐちゅん……じゅぽじゅぽっ……

 ちゅっぽん、ちゅぽちゅぽん……ちゅるちゅるちゅる……

 スライムとなった部分を膣そのものに擬態させたのだ。

「あっ……ふきゅあ……あああああ、あがぁぁぁ……」

「ユキ、スーのなかきもちいい?」

「う……ふぐうん……ふわあ、あうああ……ひゃうううん……」

「いいんだね。よかった」

 ぬっちゅん……にちゃねちゃくちゅくちゅ……ねちゃ……

 膣内が蠢くたびに由貴の脳内に閃光めいたものが瞬いた。

 スーはその快楽のパルスをキャッチするとうれしい気持ちになって、さらに自らを変形させていく。

 足だった部分がにょろんと伸びていき、由貴のお尻にむちゃぶりついた。

「ああ、そこ……そこはぁ……」

 いつか誰かがそこを刺激したときのもどかしい感じが甦ってくる。

 触手と化したスライムの先端は菊門を何度も突き、潤滑剤――そしてまた媚薬効果のある液体をドパドパと吹き出してそこを湿らせた。

 そしてゆっくりと自らの身体を挿入した。

「あっ――あ、入って……入ってくる……スー、なにこれ、なに……なんなの……入ってりゅううああああっ」

「ユキのこと、もっと気持ちよくするね」

 中に入っていくスライム触手は、まずユキの前立腺を見つけ出して容赦なくこね回した。

 まるで女の子のようにそのピストン刺激に喘ぐユキの限界は近かった。

 スーは気づかれないようにさらに奥を目指していく。

 その間にも膣部分が子供のおちんちんをぐっちゅぐっちゅと食む。

 ちゅるん、ちゅっぽん、くちゅるん……ちゅるるるるるるん

 そして流動体としての特性を生かして膣奥に真空を作り出し、吸引力に変える。

 絶妙なコントロールで射精ギリギリのところでとどめる。

 由貴の官能はちりちりとあぶられて、もう奥から吹き出しそうだ。

 くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅん!

 音がしたのは尻穴の方からだった。

 粘液触手の動きが烈しくなっている。

「あくあ……あくっ……あう……あ……ああ……」

 もう声を出すのもつらくって、喘ぎ声も途切れ途切れになる。

 ちゅぽん、ちゅぽん、ちゅるるちゅるるるるううちゅるん

 ずっちゅぐっちゅくちゅくちゅくちゅくちゅぐっ……ちゅうちゅうん

 膣も触手も、いよいよ由貴から精を搾り出すために本気を出す。

「ユキ、だいすき」

 そして由貴の口にスライム化した舌が差し込まれる。

 口の中いっぱいに粘液質が広がって、口内にある細かな物資や、由貴から分泌される唾液を吸い取り始めている。

 舌への吸引も忘れない。ちゅばちゅばちゅば……と烈しい音を立てながら由貴の舌を舐め溶かすように動く。

 もう耐えることはできなかった。

「うああ……ああああ……」

 腹の奥からうめき声みたいなものが漏れた。

 ちゅるるる……じゅるり……じゅるじゅるじゅる……ちゅるるるるるるるるるん!

 くちゅくちゅぐっちゅっぐっちゅ……くちゅくちゅくちゅちゅちゅ……ぐちゅう!

 とどめのラッシュがユキの陰茎を痙攣させる。

 ドクンドクン……ドクッ……ドクッ……どろどろ……とろろん……とろ……

 強烈な旋風が自分を空に舞い上げたみたいだった。

 由貴はそのふわふわとした感覚を雲のように真っ白な意識の中で感じていた。

 大量に吐き出された白濁液をスーは余すところなく吸収し、自らの質量増大に使用する。

 由貴の口はいつの間にか解放されていて、おかげで息が詰まることはなかった。

 はあはあと荒い息を吐く由貴。なんとか気絶しないで済んだ。

「スーの、気持ちよかった?」

「うん……すごいよスー……こんなのはじめて……」

 由貴は薄ぼんやりとした気分になっていたので気づかなかった。

 全身の感覚がだいぶ麻痺してきていることに。

 体中のどこもかしこもが快感でいっぱいにされていて――

 たとえば由貴の体内器官の異物がスーの触手によって食い尽くされていることも。

 消化器官にスーが自らを吸収させていることも。

 スーの質量が増大し、だんだんと由貴を包みつつあることをすら。

「スー、ユキのチンポミルクもっと飲みたい。飲ませて……」

「えっ……うーん、ちょっと疲れてきたかも……」

 といいながらも、由貴はベッドに腰掛けるような体勢になった。

 お尻からスーの身体が侵入を続けていることに気づいていない。

 スーはどろどろどろと身体を動かして、床に移動した。

 ひそかに前立腺をちょんちょん……と突きながら。

(あれ……変だな……身体が勝手に動いている気がする)

 由貴はちょっと休みたかったのだが、しかし手は自分のちいさな男根をこすり始めていた。

 しこしこしこ……と動かす手はまるで自分のではないようにテクニカルな動きをしている。

 しかもスーがそこにとろとろの唾液を垂らしていくから、滑りがよくなって速度があがる。

(ああ……ぼくってこんなに……うそだ、ぼくの手がすごく上手だよぉ……)

 左手がメイン。由貴の弱いカリ首に人差し指の節が引っかかってくちゅくちゅしている。

 そして上下動には緩急をつけていて、決して単調な刺激ではない。

 右手がそれを手助けしている。

 亀頭の表面を指の腹でやさしく押したり、陰嚢を揉んで射精を促している。

 スーはその様子を見ながら、由貴の身体の中にまだ入っている自分の身体を動かす。

(ああ……なにかがぼくのなかで動いてる……ぼくのミルク出そうとしてる……)

「出しちゃう……出るよっ、スー」

「うん、ちょうだい、ユキのどろどろチンポミルク!」

 スーがおおきく口を開けて由貴の精液を待っていた。

(あああっ、ぼく、自分で搾ってスーに飲ませちゃう!)

 しこしこしこ……

 くちゅくちゅ……しこしこ……くっちゅくっちゅ……くちゅうう……

「うあああ!」

 どっぴゅっ、どぴゅどぴゅ……とろおん……

「ううむん……うむ……こくこく……ぺろぺろ」

 由貴が自分で搾ったミルクをスーはおいしそうに飲み干し、おちんちんについた残りの液体もよく舐め取った。

 どころか棹の中に残っているものをもちゅうちゅうと貪欲に吸い出す。

 精液を飲み込んで自らに取り込むほどにスーの力は増していく。

 それは、スーと繋がりつつある――スーを自らの身体に同化させられている由貴の弱体化に繋がる。

「ユキ、とってもおいしい……」

 スーは舌なめずりして由貴を見ている。

 サンタが思うのとは別の意味で、由貴はかわいい獲物だった。

 体中には未熟な欲望がたくさん詰まっている。

 それに若々しい精気はまだ成長途中のスー自体の活力としてもかなり上質。

 ぐうぐう、とスーのおなかが鳴る。

「おなかが空いたの?」

 由貴が訊ねると、スーは素直にうなずいた。

「ねえ、ユキのこと食べてもいい?」

「え?」

 なにをいっているのかわからなかった。

「スーね、ユキのこと食べちゃいたいくらい好きなの」

 スーの口調はかなりはっきりしている。

 ますます由貴好みになってくる。

 身体はぽかぽかとしていて、気持ちの方はほんわかとしている。

 食べたい、というのもえっちな意味なんだろうなあと由貴は真っ赤になって思った。

 食べたい。

 もっと気持ちよくしてくれるんだろうか。

 そう考えると、由貴の男性性が強い欲望を感じる。

「ぼくもスーに食べて欲しい……」

 強烈な欲望の波動が由貴から発せられ、スーはそれを受け取ってにっこりと笑った。

「じゃあ、いただきます」



 ――――ついに、捕食が始まる。



 由貴の左手を取ったスーは、人差し指に吸い付くとチュバチュバと舐めた。

 舐めて溶かしていく。

 まるで自分の陰部を直接吸い付かれているような感覚に自分の身を震わせるしかない。

 そして本当の肉茎はスライム触手が食いついてきた。

 ちゅっぽん、ちゅっぽんとポンプのように動いて射精を促している。

 ちゅぱちゅぱちゅぱ……ちゅるちゅるちゅぱちゅぱ……

 由貴の指を執拗に舐め、口から涎を流すスー。

 その唾液の中に、由貴の指が溶け始めている。

 いや、もうすでに由貴の身体のかなりのところまで、スーが染み渡っていた。

 だから、スーが思い切って指を噛んだとき、

 それが、

 くちゅん……

 という音を立てて取れてしまった。

 かちゅ……かちゅ……もぐもぐ……ごくん……

(あっ……スー……ぼくの、ぼくの指を食べちゃった……)

「ああ、気持ちいい……すごいよお……」

 一瞬の驚愕とは裏腹に、気持ちよさを訴える声が漏れる。

「えへ……ちゅるちゅるちゅる……」

 中指に取り掛かられた瞬間、その吸い付きのすごさに由貴がまた射精しかけた。

 ちょっと我慢した――ところがあったのだが、スーはそれを許さない。

 尻の中では射精のスイッチともいえる部分をいつでもこね回せたし、肉の鞘には触手が吸い付いている。

 だけでなく、由貴の神経にはスーの意識が混ぜ込まれていて、その考えを無理矢理に捻じ曲げることもできた。

 だがそうはしない。

 スーはあくまでも、少年のためのプレゼントだった。

 由貴自身が食べられたいと思ってるから、食べるのだ。

 もちろん、そう仕向けるようにスーの身体はできている。

 スーの自意識とは無関係に。

 そして無邪気にミルクを搾り出す。

 きゅうううん、ちゅぼちゅぼちゅぼ……

 くちゅくちゅくちゅちゅ!

 ちゅるるん……ちゅおぱちゅおあ、はむん、かちゅっ! 

 もぐもぐもぐ……はむん……くっちゅん、くっちゅん、くっちゅん……こくり

「うあああ、いっちゃう、食べられていっちゃうううぅぅぅ……」

 どぴゅっ、どぷどぷ……

 じゅるじゅるじゅる、と粘液触手はミルクを吸いだす。

 スーの口はというと、とうとう由貴の手のひらをすべて噛み千切って、食べてしまった。

 今度は腕の部分に取り掛かり、はむはむはむ、とよく噛んで食べている。

 腕全体が陰茎になって、それを歯のない口がむちゅむちゅとしゃぶってるみたいな感触が由貴を襲っていた。

 実際は噛み千切られすこしずつ腹の中に入れられている。

 だが、それが射精の感触とリンクして、相手の腹の中に精を撃ち込んでいる気分にするのだ。

 加えて、お尻の中では精液を得てさらに増大した粘液体が暴れている。

 いや、もうそれは腹中といってもいい場所だった。

 本来は性感帯になりえない場所までもがスーの粘液で感じるようになってしまっている。

 おなかの中を不意にシェイクしてくるなにかの存在のせいで、なんでもないときにおもらしをしてしまう。

(ふあっ……なんか出ちゃう、うああああ……)

 もちろん、常に男根にかぶりついている触手が動いてはいるのだが、それは精液を吸い取ることに専念していて、射精させることは考えていない。

 どくどくどく……ちゅるちゅるちゅる……

 凝縮された命の雫を下の口で飲み込む。

 一方、本当の口では。

「はむはむん……くちゅくちゅ……ごくん。ふわあ。ユキのお腕、甘くておいしいの」

 出血はない。

 すでに血中に混ぜられたスーの細胞が、腕への血液流入を止めてしまっている。

 骨は骨髄にまで届いたスーがどろどろに溶かして、あとは噛んで砕くだけというところにしている。

 口の中で実際にそうしてみると。くちゅうん、と音を立てて中から甘い汁が出てくる。

(ああ、おいしそうにしてるよぉ……ぼくの手、スーが食べて栄養にしてるよぉ……)

 腕が食べきられてしまう。

 付け根の部分は肌色のスライムが覆っていて、視覚的には怖くない。

(ああ、ぼくの左腕、ぜんぶスーが食べちゃった……)

 体勢を変えたスーは、由貴の顔の上に自分のお尻や女性器を意図的に作り出すと、ゆっくりと座った。

 はじめて見る女の子のあそこ。

 それに興奮した由貴はその奥へと舌を入れて、流れてくる汁を飲み始めた。

 それは透明で、シロップみたいだった。

「えへへ、いっぱい飲んでね、ユキ」

 いまのスーは、四本の腕を持っていた。

 そのうち二本が触手となって由貴の身体から精を搾る役割を果たしている。

 そして残りはいま、由貴の足を取ると、親指の先っぽを口に運んだ。

「今度は、中身を全部吸っちゃうね。おちんちんからも、いっぱいミルクのおもらししていいからね。我慢しちゃだめだよ?」

 由貴はシロップを舐めるのに夢中で聞いていない。

「もう、仕方ないな……はぁむん……こりゅん……」

 まずは指先を千切り取る。

 そうやって穴を開けたあと、一息に吸い上げた。

 ちゅるるるるるるるるるるるるる!

 じゅるっ、じゅるじゅるじゅる……ちゅるるん

 ゴクゴクゴク……ちゅっぷん。

(ふわああ、なんか、またなにか変なの、足からみんな出て行っちゃう!)

「あああ、また出ちゃう、いっぱい出ちゃうよぉ」

 ドクドクドク……精液をたっぷりと放出しながら、由貴の足は中身をすべて吸い尽くされて皮だけになる。

 その皮もすこしずつくちゅくちゅと咀嚼され、嚥下された。

 筆舌に尽くしがたいほどの快楽が由貴の残った部分に流れ込んで、また射精させる。

 お腹の中では、由貴の足のおいしさにスーの触手が歓喜の踊りを踊っている。

(ぼくのお腹の中でスーが喜んでるみたいだ……ああ……もうこのまま……すーに全部食べられちゃうんだ……)

 由貴の中にあるその諦念は、悦楽に曲げられて喜びの色を放っている。

 その信号を受け取ったスーは、いよいよ本気を出した。

 ちゅろちゅろん、と一気に穴から触手を引き抜く。

 そのショックでまた射精した由貴だが、もう触手は離れている。

 撒き散らされた液体はその辺に広がっていたスライムが争うように取り込んだ。

「やめちゃうの……?」

 弱くいった由貴。

 もう意識はほとんどないに等しい。

 気持ちよければなんでもよかった。

「ううん、ユキのこと、最後に溶かしちゃうね。スーと一緒になろ、ユキ」

 どろり、という音が聞こえてきた。

 なんの音だろうと思って身体を起こそうとしたが、力が入らない。

 ぐちゃ、とベッドについた手が溶けて崩れた。

「あっ……あああ、ぼくの腕が溶けてる……」

 だけじゃなかった。まるで蝋かなにかみたいに足もどろどろととろけて、それをスーのスライム部分がちゅっちゅっ……と食べているのだ。

「ふあああ、身体が溶け始めてる、溶けて、溶けてなくなっちゃうよぉ……」

 叫びを上げている由貴の口をスーは塞ぐと、舌に吸い付いてくちゃくちゃと食べてしまった。

「ユキ、とってもおいしいの……すごおい……スー、絶対にユキのこと忘れないよ」

 ぐちゃぐちゃっ……ぐちっ、ぐちゅ……じゅるじゅるるん

「はむん……ちゅっぱ、ちゅるん、ちゅっ、ちゅっ……」

 スーは最後まで取っておいた由貴のチンポに吸い付いた。

「ユキの最後のミルク、いっぱい出して」

 もう由貴に答える能力は残ってなかった。

 頭の部分がスーの細胞に飛び掛られて、溶けた部分から先に吸収されていた。

 男根はそれでもスーのぺろぺろに反応を返して、ぴくぴくしてる。

「うれしいんだね、ユキ……あーむ……くちゅくちゅ……あむ……ちゅるちゅる……じゅるじゅばじゅばちゅるるる、ちゅっぱ、くちゅ」

 ちゅぱちゅぱ……ちゅるちゅる……

 くっちゅ……くっちゅ……じゅるっ、じゅるじゅるじゅる

「ふあ、出ちゃうんだねユキぃ。最後のミルク、気持ちよくなっちゃったお汁ちょうだい……」

 あむん……じゅるじゅるじゅるじゅるっ――くちくちくちゅんくちじゅるっぱ……

 ちゅるん……ちゅっぱ……ちゅっぷん……ちゅぱちゅぱ……

 ドクッ……

 最後の射精があった。

 精液を口の中で受け止めながら、スーは由貴のおちんちんを噛み潰し、食べてしまう。

 陰嚢までをも平らげると、もうどこにも人間の部分が残っていないことに気づいた。

 由貴は完全に溶けて、スーの栄養になってしまったのだ。

「ごちそうさまでした。おいしかったよ、ユキ……」

 スーは自らの身体を少女のそれに完全に固定すると、まるで妊娠しているかの如く膨れ上がった腹を撫でた。







 冬休み明け。

 通学路には、何事もなかったかのように学校に登校する由貴の姿があった。

 しかし騙されてはいけない。

 それは由貴を食べて栄養にしてしまい、少年に成り代わったスーなのだ。

 家族すらも気づかないほど完璧に擬態した彼女は、より成長し、より他人を喜ばせるために少年たちを誘惑している。

 ラブレターで体育倉庫に誘き出した男の子に、由貴の姿をしたスーはささやく。

「ぼく、本当は女の子なの……きみのおちんちんミルク、飲みたくて我慢できない……」

 こうして、サンタのプレゼントは予期せぬお年玉を地上に残していったのだった。







※ルート付録 改造スライム娘



 サンタの持っていた魔法の小瓶。そこから出てきた青く輝く液体がこれ。

 一説によると、その中身は魔族の科学者が作った搾精捕食生命体だという。

 ベースはスライムであるが、擬態能力が強化されておりスライム娘のようにも振舞う。

 戦闘的な柔軟性を増すために、自らの姿を自在に変えるための能力が強化されている。

 まず、対象の遺伝情報を読み取り、相手にとってもっとも効果的な容姿を自ら選択する。

 外見で相手を精神的に支配し、なんらかの方法で自身を摂取させて肉体の自由も奪う。

 あとは動けなくなった相手の精を摂取して成長し、最終的には媚薬漬けにして食い荒らす。

 それら一連の行動は本能的なものであって邪気はない。

 だがその無邪気さゆえに一切の殺気を持たずして対象に死を運ぶ恐ろしい兵器に仕上がっている。

 遺伝情報は、それが含まれているものであればどんなものからも吸収摂取できる。

 だがやはり、精液をもっとも好んでいる。

 そのため、ちょっとでもザーメンの匂いがすれば、釣られて近づいてくる。

 精子を一滴でも食されたら、それが最後だ。

 自らの欲望の対象として、どうしようもなく惹かれてしまう運命の容姿を獲得したこの変種のスライム娘が、命の最後の一滴までも食べつくしてしまうだろう。

 だがその快感はセックスなど話にならないほど強い。

 ひとたび射精させられれば、たちまちに食べられることしか考えられなくなる。

 学習能力が高く、経験人数が増えるほどその戦闘(搾精)方法も多彩になるため、場合によっては他の種の搾精動物の形質を獲得することもありえなくはない。

 なお、野に放たれたこの種の兵器が野生化したという記録は残っていない。

 そのため、いずれ自滅してしまうか、あるいは能力を高めて別の存在にまで昇華されるのではないかといわれている。

 もっとも、作った本人は「そんなこと知らん。楽しくやってるんじゃないの」とかなり適当なご様子。

 本作に登場したのは初期パターンとして触手系の形質を与えられていたものである。





この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




アナザー一覧に戻る