吸血鬼譚ひとつ 目覚め
最近、友人の様子がおかしい。
夏休みに入ったということで、姉さんと一緒に父さんの実家に遊びに来ている。
父さんの実家は山間にある集落で、過疎化が進みつつある土地だった。
しかし、街へ出て行った人たちが家族を連れて里帰りをしていることもあり、人はたくさんいた。
親に連れられてこの集落に来た子供たちとも、すぐに仲良くなった。
その、仲良くなった連中の様子が、なんだかおかしい。
「おーい!ザリガニ釣りに行こうぜー!」
バケツと糸、そしてかまぼこを一切れ手にした僕は、道路の向こうを行く三人に声をかけた。
「・・・」「・・・」「・・・」
三人は顔を見合わせ、二三言葉を交わすと、僕のほうに顔を向けていった。
「ごめんマコト、また今度にするなー」
「そうかー」
三人は僕の返答を聞くと、そのまま北のほうの山への道へ向かっていった。
今日だけで5,6人に声をかけたけど、返事はどれもつれないものだった。
仕方ない、僕だけで釣るか。
帽子が飛んでいかないよう手で押さえ、川に向かって道を走る。
狭い集落のせいか、川にはすぐにたどり着いた。
「よし・・・」
具合のいいポイントを見つけ、バケツに適当に水を汲むと、僕は手にしていたかまぼこを糸に結びつけた。
そして、水面へ糸をたらす。
「・・・」
手の感覚に神経を集中し、糸から伝わるかまぼこの動きを把握する。
「・・・!」
かかった。
あせらず慌てず、慎重に手を上げる。
水面から出てきたかまぼこには、中ぐらいの大きさのザリガニがかかっていた。
「こんなものかな・・・」
つぶやきつつ、かまぼこからザリガニを外し、手近な石に叩きつける。
割れた甲羅から除く身を千切って、食いかけのかまぼこと交換する。
こっちのほうがザリガニの食いつきがいいのだ。
「よし・・・」
再び僕は水中に糸を投じると、手のひらに神経を集中させた。
「・・・おっ・・・!」
手の中の糸に、明らかに今までとは違う重さが加わる。
こいつは大きい・・・!
獲物を逃がさないよう、はさみだけ千切ったりしないよう、慎重に糸を手のひらに巻きつけていく。
薄暗い水中から、次第に餌にはさみを食い込ませたザリガニの姿が浮かび上がってくる。
こいつは大きい。
「来い・・・来い・・・!」
水面を突き破り、その巨躯を徐々に現していく。
「よし・・・よし・・・あっ!」
半ば以上水中から引き上げたところで、そのザリガニははさみを餌から放し、水中へと戻っていった。
はさみを放す直前、無機質な光を反射するザリガニの目と、僕の目が合ったような気がした。
「あーあ・・・」
「ふふ、惜しかったわね」
背後からの声に、僕は振り返った。
そこに立っていたのは、丈の長い灰色のマントとフードですっぽりと全身を包んだ、やや小柄な誰かだった。
さっきの声からすると女性なのだろうが、こんな人集落にいたっけ?
「ああ、そういえばはじめまして、だったわね、マコト君?」
彼女は夕焼けに赤く染まる空を背に、小さくお辞儀をした。
夕焼け・・・?
「あ、帰らなきゃ!」
ザリガニ釣りに時間を忘れ、いつの間にかだいぶ遅くなっていたらしい。
「そうね、あなたのおばあちゃん心配してたわよ?だから私が迎えに来てあげたの」
「迎えにって、その・・・」
「ああ、私の名前は・・・ジョアンナ、ジョアンナでいいわ」
「ジョアンナさん?」
外人?ますます覚えがない。
「それじゃあ一緒に帰りましょうか、マコト君」
フードの暗がりの奥で、半ば沈んだ夕日を背景にしているにも拘らず、彼女の目が光ったような気がした。
「はい」
僕は糸を巻き取ってポケットに仕舞い、バケツの中身を川の中へ戻すと、彼女の側へ駆け寄った。
「お家に帰る前に、私の家に寄っていく?お腹すいてるでしょう」
確かにおやつの時間も忘れていたせいか、僕のお腹はペコペコだった。
「うん、行きます」
「ふふ、おいしいものがたくさんあるわよ・・・」
彼女はそう笑いながら、夕日から顔を背けるようにして歩き出した。
「どう、おいしい?」
「うん!」
僕は出されたカレーライスを掻きこみながら、ジョアンナさんの問いかけに答えた。
「そう、気に入ってもらえてよかったわ・・・」
彼女はテーブルを挟んだ僕の向かい側に座り、にっこりと微笑んだ。
ジョアンナさんは今、さっきのようなマントとフードを纏っておらず、代わりに黒っぽいドレスのようなものを身につけていた。
フードの下にあった顔はとても綺麗で、長めの灰色の髪とあわせると、昔テレビで見た映画に出ていたお姫様を思い出させた。
「あー、おいしかったぁ・・・」
「お代わり、する?」
「うん!」
僕の返事に、ジョアンナさんはにっこりと笑みを浮かべると、僕の皿を手に台所へ消えていった。
「・・・」
手持ち無沙汰なので、きょろきょろと部屋を見回す。
部屋、というより家自体が、ジョアンナさんのお姫様のような雰囲気とは裏腹に、おばあちゃん家と同じぐらいの大きさしかなかった。
でも、部屋は綺麗に掃除されており、家具も新品ではないが磨かれていた。
小さいけれど、ここは立派にお姫様の住む屋敷だった。
「はい、お待たせ」
湯気を立てる皿を手に、ジョアンナさんが姿を現す。
「わぁ・・・」
「まだあるから、たっぷり食べてね」
「うん!」
僕はスプーンを手に取り、カレーを口に運んでいく。
皿に盛られたカレーと御飯が、ひとすくいごとのその量を減らし、やがて無くなった。
「うー、満腹・・・」
「ふふ、お代わりはもういいみたいね・・・はい、お水」
水差しからコップに水を注ぐと、彼女はカレー皿とスプーンを手に台所に入り、すぐに戻ってきた。
「どう、おばあちゃん家のカレーと比べて、おいしかったかしら?」
ジョアンナさんはそう言いながらテーブルを周り、僕の隣の椅子に腰を下ろした。
「うん、すごくおいしかったです」
「そう、ありがと」
彼女はそう言いながら、僕の頭に手を置き、ゆっくりと撫でた。
ふんわりと、いいにおいが僕の鼻に届く。
「あら?ぼんやりしてどうしたの?」
「ああ、その・・・ジョアンナさんからいいにおいがして・・・」
頭がぼんやりして、思ったことがそのまま口から流れ出ていく。
「あら、もっとかぎたい?」
「・・・うん・・・」
「なら、おいで・・・」
ジョアンナさんは椅子ごと僕のほうに向き直ると、両腕を広げた。
僕は吸い寄せられるように彼女のひざの上に上がった。
「あぁ・・・男の子のにおい・・・」
ジョアンナさんは両手で僕を抱きしめると、彼女の胸元にうずまった僕の頭に鼻を近づけ、深く呼吸を繰り返した。
僕は彼女に身を任せ、ジョアンナさんのおっぱいをドレス越しに感じながら、胸いっぱいに彼女のにおいを吸った。
「ああん、もう・・・我慢できない・・・!」
ジョアンナさんの手が僕の顎に当てられ、顔を上に向けさせられる。
すると、ほんのりと頬に赤みを帯びたジョアンナさんが、口を開いて舌を僕の頬に当てた。
そしてそのまま、ゆっくりと僕の顔をなぞっていく。
頬から鼻を越えて反対側の頬へ。
両の目蓋をくすぐって、鼻梁をたどり、唇をゆっくりとねぶり、顎を過ぎて首筋へ。
「ああ・・・あ・・・」
舌の動きにあわせて、自然と僕の口から声が漏れ出す。
シャツの襟から除く鎖骨を、ゆっくりと味わい終えると、彼女は舌を離した。
「マコト君・・・私のお腹に当たっているの、なあに?」
「あ・・・う・・・」
いつの間にか僕のちんこが固くなり、ズボンを押し上げていた。
「どうなっているか、見せてくれるわよね?うふふ・・・」
赤ちゃんでも抱っこするように僕を抱えなおすと、ジョアンナさんは片手で僕のズボンとパンツを下ろさせた。
「うふ、可愛い・・・」
パンツの下から現れた僕のちんこを見て、彼女が笑った。
「・・・」
「あら、ごめんなさい。気を悪くしないでね?おわびに、口でしてあげる・・・」
そう言うと、ジョアンナさんは僕の腰を持ち上げて、ちんこを咥えた。
「うぁ・・・ああ・・・」
ねっとりとした唾液にまみれた舌が、僕のちんこに巻きつき、うねる。
ちんこの先のほうの膨らんだところや、裏側を的確に少しざらついた舌の表面が、擦っていく。
「ああ・・・あああ・・・」
胸の中のもやもやした感じが、お腹からちんこの根元に集まり、ちんこの中を駆け上っていく。
「ああぁっ!」
「・・・ん・・・」
おしっことは違う何かを、ジョアンナさんは口で受け止め、舌をうねらせながら飲み込んでいった。
「うふふ、初めての精液・・・すごくねっとりしてておいしかったわよ・・・」
口を離し、舌で唇を舐めながら、ジョアンナさんが言う。
「今度は吸ってあげるわね・・・!」
唇の間から、八重歯というには長すぎる歯が覗いた。
ジョアンナさんは僕のちんこに近づくと、今度は顔を横に倒して、ちんこを横から咥えた。
そしてちんこに何か硬いものが当たり、突き刺さった。
「ああぁっ・・・ああ・・・」
一瞬驚いて声を上げたけれど、痛みはほとんどない。むず痒い、と言ったほうがいいくらいだ。
「・・・ん・・・んむ・・・」
ちんこの歯が突き刺さっているのとは反対の側を、ジョアンナさんの舌が這い回る。
舌が動くたびに、ちんこの表面からしびれのようなものが発生して、歯の突き刺さっている部分から何かが吸い上げられていく。
「ああ・・・あぁ・・・」
さっきまでより舌の動き回る範囲は小さいけれど、それでも気持ちよさはこっちのほうが上だった。
びくん、びくん、と心臓が脈を打つたびに、ちんこからの気持ちよさが僕を包んでいく。
「ぅ・・・出る・・・!」
腰が跳ね上がり、ちんこから何かがまた出て行く。
そしてジョアンナさんの歯からも、何かが一際多く吸い上げられていった。
「うぁぁぁ・・・ぁあ・・・」
二つの何かがちんこから出て行くのが止まると、僕の体から力が抜けた。
ジョアンナさんは僕のちんこを口から放すと、僕を抱きかかえなおして、顔を僕に近づけた。
「うふふ、おいしかったわよマコト君・・・今日はここまで、家まで送ってあげるわ・・・」
「やぁ・・・もっと・・・」
「大丈夫よ、明日はお昼から、みんなと一緒にしてあげるから・・・」
ジョアンナさんはそういうと、にぃ、と笑った。
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