Another ‐ Story of The Lust-Demon ’ s Castle
「だ、ダメだ……っ!!」
僕は誘惑に負けてしまいそうになる前に上半身を起こし、立ち上がろうとした。
通常の淫魔は淫気で男を誘い、捕食しようとする。
だがメイの恐ろしいのは淫気だけではない。
本当に心の底から人を惹きつけることだ。
このままでは本当に僕は、メイの魅力に惹かれて飲み込まれてしまいそうになる……!!
そして、沙亜羅のことも忘れ、メイのことだけを考えて生きていくようになるだろう……
だが何より恐ろしいのは――それすらも幸福ではないか、と考えてしまう自分だ!
「えっ……」
メイは本当に悲しそうな顔をしていた。
「ボクじゃ、ダメ……? ボクじゃ、あの娘の代わりは出来ないのかな……」
「い、いや……そ、そういう意味じゃ……」
あまりにしおらしいメイの言葉に、つい言葉をかけてしまう……
心のどこかで優しくしちゃいけないと分かってるのに、メイが落ち込んでいるのを放っておけない……
それはすでに、僕がメイにのめりこんでしまっている証拠ではないのか?
だけど、分かっているのにやめられない……
「そうだよね……キミは人間で、ボクは淫魔だし……ボクなんて、おっぱいが大きいだけだもん……キミの好みじゃないもんね……」
指でベッドに「の」の字を書きながら、メイは落ち込み始める。
見方によってはわざとらしい動作も、今の僕には本当にメイを傷つけてしまったのではないかと気が気でなかった。
「そ、そんなことないって……メイは十分魅力的だし……僕だっておっぱいは……」
――って何言ってんだ、僕は……っ!!
このまま逃げてしまえばいいのにっ! どうしてここで立ち止まってしまうんだっ!!
どうにかして、この部屋から抜け出さないと――っ!!
そんなことを考えていた時だった。
「……分かったよ」
メイが真剣な表情を浮かべて言った。
「ただ、最後に一つだけ――ボクのお願い、聞いてくれる?」
「お願い?」
メイはそう言うと、目を瞑って、唇をすぼめて見せた。あまりに切なく、色っぽい表情……あまりに愛おしいと感じてしまうのは僕だけだろうか。
僕もゆっくりと目を瞑って、彼女の唇に近づいていく……
その時、するりっとベットから何かが滑り落ちたような音がした。
何事か思い、目を開けると前にメイの姿がない!?
一瞬呆然としてしまった次の瞬間――
「あはっ♪ 隙ありぃ♥」
――ふにゅぅっ♥
「ふわぁあぁあああぁぁぁ……っ!!」
僕のペニスは柔らかなましゅまろに包まれてしまった……!!
一瞬の間にベッドに仰向けとなって寝たメイは、立ちひざの態勢となっていた僕のむき出しのペニスを包み込み、イタズラっぽい笑顔を浮かべて言った。
「ありがと〜っ♪ ボクのお願い聞いてくれて♥
でもごめんね、騙すみたいなことしちゃって。だけど、素直にならないキミも悪いんだよ?」
メイはふにふにとおっぱいを軽くゆすり、僕のペニスを攻め立てる。射精には至らせないように調整しているのか、気持ち良くもすぐには開放されない。
「えへへっ♪ これからキミにはちょっとしたゲームをしてもらいたいな〜っ♪ と思ってさ」
「げ、ゲームだって?」
「そっ♪ 題して――“ボクのふにふにおっぱいから、頑固な獲物クンは逃げられるのか!? チキチキおっぱい脱出ゲーム”っ♪ ぱちぱちぱち……っ♪」
「ふっ……ふわあっ!!」
メイはおっぱいをぱふぱふさせて拍手をしてみせる。
僕のペニスには柔らかい乳肌に優しくもみもみされて、一気に射精欲求が膨れ上がるっ!! だが、その寸前で、メイはぱふぱふを寸止めする。
「ルールは簡単だよっ♪ キミのおちんちんをボクのふにふにおっぱいから抜いちゃって、この部屋から出て行ったらキミの勝ち♪
ただ、それだけ〜っ♪ キミが勝ったら、ボクはキミを諦めてあげる」
「ま、負けはないのか?」
「ウンっないよ〜っ♪ これなら後腐れないでしょ?」
メイは満面の笑顔を浮かべて、ぱふぱふを再開しはじめた!
再びペニスが柔らかい感触に包み込まれ始める……!!
丹念で心地良く、いつまでも包まれたいと思ってしまうような快楽が僕の心を支配し始める……!!
――ってダメだっ!! 早く抜け出さないと……
でも、ペニスはどんどんと勃起し、今にも射精してしまいそうになる……!
ふにふにした豊満なおっぱいに包まれて、僕のペニスは完全に閉じ込められていた!!
「あ〜っ。おちんちんぴくぴくしちゃって……
えへへっ♪ 我慢しないで出しちゃえば? 出しちゃっても後で抜け出せばいいんだし♥」
「ふっふわああ……」
……そ、それもそうだ……一回や二回出しても、僕の負けにはならない。だったら、もうメイのおっぱいに出してしまっても……
でも、罠じゃないのか? 出してしまったら、取り返しのつかないことになるのでは――
そんな悩んでいた時――
「うっ、ああ……っ!!」
メイにおっぱいをぱふぱふされ、すでに我慢の限界であったペニスは簡単に負けてしまった!
どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!!
僕のペニスは射精し、メイの顔面とおっぱいを白く染めてしまう……!!
「――きゃんっ♥ あはっ♪ こんなにねばねばぁ……♥」
精液まみれで嬉しそうにうっとりとしたメイの顔は、まるで女神のよう……
妖しくて、純真で、可愛らしくて、いやらしい……おっぱいの女神だ……
「せっかくシャワーまで浴びてきたのにぃ、キミのいやらしいせーえきのせいで、こんなに汚されちゃった♥ キミの顔をぱふぱふしてあげよーと思って、おっぱいの谷間も丹念に洗ったのに、キミのせーえきのせいでねばねばだよぉ♥ これじゃあ顔は挟めないねー。けどぉ――」
むにゅむにゅっと、メイのおっぱいが、ボクのペニスを擦り付けるようにパイズリして……!
「……う、うわあああぁああっ!!」
しかも精液の粘りを利用して、張り付いてくるようなむちむちの乳房で、ぴちゃぴちゃといやらしい音をたてながら、僕のペニスをもてあそんでいく……!!
「キミのおちんちんをいじめるくらいは出来るんだよ♥ キミのいやらしいお汁でっ♥
――ほ〜らっ♪」
「あっ、あああああああああっ!!」
精液の粘りを得たメイのおっぱいは、亀頭やカリなど僕の敏感な部分に張り付き、パイズリの威力を倍増させていく……!! まるで、僕の全ての精液を吸い出してしまいそうだっ!!
――ふにゅふにゅっ♥ ふにゅふにゅっ♥
しかも僕のペニスを誘惑し、包み込んでくるおっぱいの艶かしい動きが僕の目を釘付けにする。
大きくて柔らかくて僕の精液で綺羅光りしているおっぱいに、そのまま吸い込まれてしまいそうだ!
「くすっ♥ こらこら♥ ボクのおっぱいに見とれちゃってどうするの〜?」
メイはイタズラっぽい笑顔を浮かべて、僕に囁きかける。
「――ボクのおっぱいは、キミを惑わす甘ぁいワ・ナ♥ ボクのおっぱいに見とれてると、どんどんボクのおっぱいの虜になっちゃうよ? さっきもちょっとボクが誘ってあげただけで、簡単に惑わされちゃって♥そんなんじゃあ、恋人さん助ける前に、ボクの先輩さん達の獲物さんだよっ♥
それとも――ボクのおっぱいだから釘付けになっちゃうのかな〜? くすくすっ♥」
可愛らしい声で攻めてくれるメイの言葉に囚われてしまう……
もっともっと搾り取られたいと思ってしまう……!!
……ダメだ……っ!! 早く、メイのおっぱいトラップから抜け出さないと……!!
僕は、メイのおっぱいからペニスを引き抜こうとしたが――
「――逃がさないゾ〜♥」
メイは両側から手でおっぱいを圧迫させ、僕のペニスを完全に挟みこんでしまった!!
「ふっふわあああああああああああああああっ!!?」
強い圧迫感が射精を一気に早め、我慢汁がにじみ出る。僕の我慢なんて紙の城のように、メイのおっぱい進軍は僕の理性を簡単に破壊していく……!
「ほ〜らほらっ♥ 頑張ってボクのおっぱいから脱出してごらん♥ 頑張ってボクのおっぱいの罠から抜け出して、キミの大切なお姫様を助けに行かなきゃ〜っ♥
ボクみたいな可愛い小悪魔に簡単に惑わされちゃったらダ〜メ♥ そんなんじゃ、ボクのおっぱい奴隷になっちゃうぞ〜? ほ〜らほらっ♥」
「あ、ああ…あああああ……っ!!」
だが僕のペニスはみるみるうちに大きくなっていく……!!
メイの誘惑から逃げるどころか、どんどんと誘惑にはまっていってしまう……!!
「それともぉ……そろそろ素直になる? くすくす♥」
メイが言葉攻めを加えてくる。
「我慢なんてやめてぇ……ボクのおっぱいに夢中になってくれていいんだよ♥ 恋人さんのことなんて忘れてぇ……ボクのおっぱいに腰振って♥ 満足するまで気持ち良くなってくれていいんだよ♥
って言ってもぉ……ボクのおっぱいに夢中になればなるほど、満足できなくなっちゃって、ずっとずっとパイズリして欲しくなっちゃうんだけどね♥
ほらほら……我慢しないで、いっぱい出して♥ ボクだけのこ・い・び・と・クン♥」
「ふっふわあああああああああああああああっ!!」
どくんっ! どくどくどくどくどく……っ!!! どくん、どくどくどくどくどく……! どくん、どくどくどくどくどく……っ!!!
メイの言葉・おっぱい攻めを食らい、射精がとまらない!!
頭の中が真っ白になっていく……
もう、どんどん気持ちよくなって、他のこと等どうでもよくなっていく……
「――あはっ♥ も〜っ。ボクのおっぱいに腰振っちゃって♥ 恋人さんより、ボクのおっぱいの方が大切なの〜? 恋人さんを助けに行くより、ボクのおっぱいに虐められる方がいいの?」
非難しているようでいて、メイは満面の笑みを浮かべていた。
「キミはおバカさんだなぁ♥ ……でも、ボクは大好きだよ♥ ボクのおっぱいが大好きでずっとずっと搾り取られたいって思っちゃうようなおバカさんっ♪
お望みどおり……い〜っぱい絞り取ってあげるからね♥ ず〜っと……」
……僕は最初から間違えていたようだ。
僕のペニスが、メイのおっぱいに挟まれた時点で、僕の勝利などありえない……
僕は最初から敗北していたのだ……
けれど、敗北の代償は永遠の幸福……
メイのおっぱいに永遠に包まれるということなのだ……
「えへへっ……ずーっとボクのおっぱいに夢中になっててね。ずーっと……♥」
メイの無邪気な声には、どこか優しい響きが宿っていた……
−BAD END−
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