魔法少女淫魔ミーティ第一話その二




チュンチュンチュン………。

「……ん?」

朝。雀が鳴くから朝。

目覚まし時計を確認すると、文句の無い時間帯。大概の大学生が惰眠を貪る時間。則ち6:30。

「………んー」

ひとまず俺は軽く伸びをして、大学へ行く準備をすることにした。ま、どうせ時間はたっぷりあるんだ。遅刻することがないだけまったり行かせてもらおう……か……?

「……んん!?」

ちょっと待った。昨日寝る前、俺は流星群を観てて、その後何かあったよなぁ?えっと何かが落ちてきて……UFO?Undefinable Flying Object?

そんな筈はないよな、と俺はテレビの電源をON。

『続いてのニュースです。――庁の不祥事が、内部告発により……』

……うん。UFOは気のせいらしいと、PCをON。スレッドチェック。トップにあるのは……。



『まんこ』

……うん。やっぱり気のせいらしい。つーかこれ以上見る気が失せた。誰だんな糞スレ立てたの。

人間の堕落と低俗化を嘆きつつ、俺はPCの電源を落として――!?



「こ、これは――!?」



袋が空いた金平糖の袋を発見した!

しかもよく見たら、金平糖一式が無くなってやがる!?

俺の脳が、昨晩の記憶を一気にPlay back hate youし始めた。ノーカバーヒップアタック、甘い香り、そして……魔法。

その時、そういや箱アイス直食い中に、あいつ何か振り混ぜていたな……金平糖だったのか。

「………つー事は」

俺に彼女が?Yes or Not?

寝起きを幼馴染みに叩き起こされる、というシチュは基より有り得ねぇ。あったとしても俺には適用されねぇ。それは分かってる。孤独にも強くなれ。

部屋を一通り見回してみる。俺以外誰もいない。孤独にも強くなれ。

「……」

ま、まぁいきなり起きて彼女がいたなんてシチュ、戸惑うだけだしな、あはは……。

………。

さ、学校へ行くか。

一人で妄想すんのもいい加減虚しくなってきた。あの魔法少女の存在は認められるが、案外フェイクの魔法を使って只お菓子を食べに来ただけかもしれん。

そう思うと、少し腹立ってきた。くそ、俺の願いを叶えるとか言ってきて、何も叶えてねぇじゃんよいよい。

だがまてよ、そう思うのもまだ早計か?

「だぁっ!俺の頭!少しは鎮まれっ!」

下らん怒りと妄想を頭の中に押し込めながら、俺は家のドアを開けた……。



――――――――――



――誰もいない部屋、テレビだけが鳴り響く。

『――本日、当局の女性職員数名が、体調不良のため欠席しており、急遽代理として私、初瀬牧之がお送りいたします――』



――――――――――――



登下校。

それは出会いの時間でもあり、別れの時間でもある。

出会い、別れ。

それは二人以上の、互いに意思疏通可能な生物が存在して初めて成り立つもの。

………なんて出会いの定義を、俺は何となく頭に浮かべていた。というのも………。

「人………いねぇ」

そういうことです。えぇ。

……何で朝っぱらから登校中の奴を一人も見ねぇんだよ!登校中だけならいい!何で街人AやらBもこの時間帯に外にいない!?あれか!?貴重且つ爽やかな朝を台無しにする会(KSAD)の仕業か!?そんな組織はねぇ!

……だから心で叫んでもしょうがないんだっつぅの。いないならいないで寂しく学校まで行くよ。萎えるが。果てしなく気分が萎えるが。



「………?」

大学に着いたとき、俺はどうしようもない違和感を覚えた。

いつもなら、某国の処刑された大統領に似た守衛さんが守衛室にいるのだが。ちなみに俺は、その守衛が部屋を離れるところを見たことはない。ついでに登校日において守衛さんを見かけない日など無い。

「……風邪か?」

だとしたら珍しい。……それよりも問題は、本格的に表に誰もいねぇという不自然極まりない状態だな、この学校の。

念のため休校日かを調べてみたが、そんな予定は入っていない。

「………」

だが、ま、そういうこともあるだろうと強引に思うことにして、俺は学校に入り、教室の戸を開けた――!?



学校の扉を開けると、そこは異次元だった。



「あ………あはぁんっ☆」

「いぃ……いぃのぉっっ☆」

「うん……そこ……もっと挿れて……☆」

「えぃっ☆いっちゃえっ☆」

「おぉぁっ!わら、わらひっ!おかしくなっちゃうぅぅぅぅ☆」



ぴちゃぴちゃ、にちゃにちゃ、ぬちゅぬぷと、官能小説のイロハに出てきそうな音を立てて、大講義室を何かが埋め尽くし、蠢いていた。あげられた矯声は女性のもの。そして蠢くものも、よく見ると女性達ではあった。

ただし――何かの粘液でぬらぬらと濡れた柔肌、やけに膨らんだ胸、キュッとした腰つき……じゃねぇ!仕切り直しだ……背中から生えた紫色の蝙蝠状の羽根、髪の間から突き出た二本の角、そして尾てい骨から見事に生え伸びた、先端が鏃のようになった紫色の尻尾。これらからするにどう見ても人間じゃありません本当にありがとうございました。

「あ……ああぁ……」

どうするよ、俺!?脳内ライフカード!カモォン!



『逃亡』



……ですよね〜。失礼しましたっ!

俺はそっと扉を閉めると、猛ダッシュでその場から遠退いた。

何なんだあの風景は!?

何が起こったこの学校!?

つーかぁゃιぃなら行こうとすんなよ俺の馬鹿ぁ!

とにかく今は、あの場所から離れて、どこ行く!?学校から逃げ出すしか――!

「……ぁっ……ぁっ」……

――となると階段か。

俺は息も切れ切れに走って……バテた。嗚呼呪わしきは我が運動不足。

「……はぁっ……ぁっ……っ……」

一度息を整えて、改めて辺りに耳を澄ましてみた。

「………ぁぁっ!」

「……もっとぉっ!もっとぉっ!」

「…掻き乱してぇっ!アタシの中を掻き乱してぇっ!」

どの教室も真っ最中らしい。つまりどこにも入るのは危険なわけだが、だからと言って、このまま廊下にいるのも――!



「針間君!無事なの!?」



「!」

聞き覚えのある――責任感の塊のような声!

「麿菜!?」

果たして振り返るとそこには、見慣れた黒ツインテのの眼鏡委員長が、息を切らしながら立っていた。

この際だから自己紹介しとこう。俺の名は針間解堂(はりまかいどう)、そして委員長の名前は斉城麿菜(さいきまろな)。因みに委員長と言っても、別にどの委員、と言うわけじゃない。ただ何となく、ふいんき(ry的なそれが委員長だから渾名として呼ばれているだけだ。

「話す間があったら逃げるわよ!危ないから!」

何が危ないのか俺が理解するより前に、委員長は俺の腕を掴んで廊下を走り――非常口に程近い位置にある音楽室に滑り込んだ。

「ちょ!ちょっと待てっ!」

同級生女子と手を繋いでの共同作業が余りにも呆気なく終了した事が口惜しい……じゃねぇ!

「いきなり何なんだよ!危ねぇって!」

出会い頭に腕を捕まれて、誰も他にいない教室に連れ込まれる。これが仮想現実なら告白フラグを期待すんだが、生憎委員長にそれはねぇ。

「針間くんも見たんでしょ!?あの教室の惨状を!」

ほらな。そんな状況でもねぇし。

委員長が言った『教室の惨状』っつーと、あの逃げ出したくなるような異様な光景か。現に俺は逃げ出してきたしな。

「ああ。だから俺は逃げようと非常階段目指してたんだぜ?それがどうして音楽室なんだ?」

「非常階段もあれが占拠してたのよっ!」

「げ」

つまりあのまま行ったら、確実に何やらされる可能性があったわけか………危ね〜。

「……ありがとよ」

「気にしないで。それより……」

内側から部屋に鍵をかけた委員長は、ピアノの椅子に腰かけて、呼吸を整えると俺に聞いてきた。

「……あれ、何なのか知らない?」

「知るか……いや、知らねぇよ」

苛立ち気味に答えようとしたら睨み付けられたので、俺は慌てて言葉尻を改めた。ここで癇癪を起こされたら厄介だしな。

「そう………」

委員長が軽く目を伏せる。眼鏡の度の影響で大きく見える瞳が、そのまま閉じられていく。ロングのツインテールが、耳を隠すように垂れ下がっていた。

……そういえば。

「委員長は、どっから逃げてきた?」

右腕に握られた鞄。それは間違いなく授業用具がみっしりと詰まっている筈だ。いや、クラスメートの某権米(なにがしごんべい。本当にこういう名前なのだ)の話だと、実際に見た結果確かにそれだったという。間違いなく委員長はサークルではなく授業の方に出席していた事だろう。

「………一階の、118小教室」

ゼメスター専門の教室だ。大体大学三年から四年が使う教室だけど、委員長は特例でゼミに入れてもらっているらしい。

………ん?朝早く行って、今こうして無事って事は、その間に何があったか知ってるって事じゃ?

「………で、何があったんだ?」

俺は心臓が逸るのを抑えながら、委員長に問いかけた。当の委員長は、目を瞑ったまま、信じられないとでも言いたげに首を振って――、



「……私の目の前で、いきなり他の子達が変化していったの……」



「…………は!?」

信じらんなかった。だが、委員長はただ瞳を閉じて不安そうに首を振るばかりだ。声の調子も、徐々にその早さを増していく。

「初めはくちゃくちゃっていう、何かかき混ぜている音だけだったの。授業中だったから、先生が注意するかと思っていたら……何も言わなかった。おかしいと思っていたら、ある女生徒がいきなり叫び声をあげて……仰向けに倒れたの」

叫び声……?

「おい、それって――」

「倒れた生徒はしばらくの間、痙攣したようにピクピクしていたわ。でも……突然びくんっ、て大きく体が弓なりに跳ね上がったら……服を突き破って……彼女の背中から……羽根が……生えてきて――」

俺の声なんて聞こえないかのように、辿々しくも状況説明をする委員長。だが……!

「!?」

明らかに目がおかしくなっていやがる……焦点が合って……ない?声の調子も、どこか興奮したような声色になっている!?しかも微妙に息が荒い!

嫌な予感がした俺は、少しずつ委員長から距離を取ろうとした。だが――!?



「……駄目よ、逃げちゃ……」



しゅるるるんっ!

「!?なぁっ!」

突然俺の両脚に何かが絡み付き、委員長の方へ思い切り引っ張ってきた!本能的に柔道で習った前受け身を実行し、顔は大事に至らなかった俺だが――!?

動かなくなった脚の方を見て、愕然とした。



「――こんな感じで……パンツを突き破って……みんな尻尾が生えてきたのよ」



俺の両脚に絡み付いたもの、それは先端が鏃状になった尻尾であり、明らかに委員長のスカート内部からここまで伸びていた。

委員長は、先程までと表情を変えることなく――それが逆に不気味だった――俺の方へと近づいていく……。

「翼と尻尾が生えたコはね、近くにいた男生徒にいきなりのし掛かったの。そのまま一気にズボンを下ろして、口づけしながら犯したのよ。尻尾はそのままアナルから小腸に一気に突っ込んで、淫液をドクドクと注いで上げてね」

ぐるん、と仰向けにさせられた俺の目の前には、微かに胸の辺りを開いた委員長。その顔は明らかに紅潮して、俺を獲物を見つめる獅子の瞳で見つめている。

べちゃり、と何か水っぽい音がした。何だ?と思う俺の目の前にあったのは、ぐっしょりと濡れた、特に味気も色気もないパンティだった。恐らく委員長が履いていたものだろう。

トロトロと、両脚を伝って流れてくるものがあった。委員長の愛液、それが大量に股間から吐き出されて、小さな粘液プールを作り始めている……。

「――そしたら他のコ達も一斉に男を襲い出してね、気がつけばこの通り、相手がいなくなっちゃったのよ」

俺を見つめ、舌なめずりする委員長。ヤバイ!こいつ、もう俺の事を'対象'としか見ていやがらねぇ!

「だから、針間クンが見つかったとき、嬉しかったんだ。やっと相手が見つかったんだぁ……って☆」



艶らしく笑う委員長の手が、俺のズボンに伸びて……!?

「えいっ☆」

一声と同時に、俺のズボンが一気にパンツごと塵となって消え失せた!

「!!!!!!!!」

ヤバイぞ!?このままいくと、俺――確実に犯される!彼女が欲しいとは望んだが、いきなりこれは正直御免被りてぇ!

くそっ!俺の体――動けっ!動けぇっ!



「だからぁ……はきゃっ☆」



尻尾が絡み付いた足を勢いをつけて動かし、俺は委員長を転倒させた。思いきなり尻尾を引っ張られたことで背中から倒れた委員長……その脚は見事にM字だ。ぱっくりと開いたま〇こが瑞々しい色をして俺を……じゃねぇっ!見とれてる場合かっ!

「あ゛ぁ゛ぁぁぁああああっ!」

委員長の注意が逸れ、尻尾の拘束が外れた一瞬の隙を突いて、俺は音楽室の戸を開け――飛び出した!

「あ!こら!廊下は走らない……じゃなくて待って〜☆」

一瞬の委員長らしい反応、有り難う。……だが待つわけねぇだろうがぁっ!



☆★☆★☆いんたぁろぐ☆★☆★☆



「あ〜、さすがに無理かぁ〜☆」

お兄ちゃん、奥手なんだね〜★ふつ〜あそこで襲われたら据え膳食わぬはなんとやらで結ばれてHappyEndだと思ったんだけどな〜☆

ん〜……あ、そうだっ☆★



「次はもっと強引にいってみるのダ☆」



☆★☆★☆まだまだいくよ〜っ!☆★☆★☆



「……ぁっ!……ぁっ……ぁっ……」

音楽室から逃げてきて……やっと到着した……誰もいない場所……部室に辿り着いた。



本来なら授業中だった筈だ。こんな時間に部室に潜り込むのは誰もいない!少なくとも俺の所属する国際娯楽クラブ――通称IEC(International Enjoyment Club)はな!

……理由が、大体の部員が自分の部屋に引きこもっていることなのが何とも泣けるが……。



「ぁの〜………」

さて。ここで何をするか?決まっているじゃないかワトソン君。休んで非常階段から外に出るんだよ!さっき見た怪物は、委員長が変身した生物は、ファンタジー経験から推測するにサキュバスだ。だとすると――吸われたらアウトだろう。だが――学校から出てしまえば追ってくる事はない筈だ!何故なら外は昼だから!

「ぇ〜と………」

よし、そうと決まれば部屋に鍵を――。



「…………」



…………見知らぬ女生徒(気弱・低身長系)が、ひょこっとドアから顔を出していた。



「……あ、お邪魔します?」

いや、そこ、疑問系で聞かれても。そしてお約束なのか?明らかに背後に蝙蝠の羽と尻尾が見えてるんですが。

「………(ニコッ)」

俺はにっこり笑って――ドアにかけていた手を外し彼女の顔を少し押しドアを閉めて鍵をかけた。

「……ふぅ」

心地よくない冷や汗をかきながら、俺は早速布団の準備を



ダ ダ ダ ダ ダンッ  ダンッ  ダンッ    ダンッ!(バキコン!)

すさまじい連続した破壊音が背後で響き、数刻後、部屋に埃と木片らしきものが舞い散った。まさかと思いながら、恐る恐る振り返ると――!?



「……えへへぇ☆」



明らかに「しっぱ〜い★」とでも言いたげにぺろんと舌を出し、頭をコツンと叩いた――破れた制服を身に纏ったサキュバスが一人。ただしその手には形容しがたい物質が握られていたりするわけで。何だろ……イボイボのついた短い棒?

だが、問題はそこじゃない。彼女が足に踏みつけている、クレーターだらけの物体。それが今しがた破壊された元ドアなのは一目瞭然なわけで、現場状況と彼女の態度から明らかにこいつが破壊したのは間違いないわけで。



「逃げないで……下さいね★」



いや逃げないでって明らかに恐喝だよな――ってかよく見たらこいつ、諸先輩方の信仰対象じゃねぇか!

クラスではどちらかと言うと控え目だったが、校内作成アニメ映画で大体ヒロインか準ヒロイン役を任される可愛らしい声の持ち主――小鳥鈴音(ことりすずね)。それがサキュバスとなって、俺の前に現れて――襲ってきてやがるわけか!

諸先輩方なら、真っ先に「鈴たん、萌え〜☆」なんて飛びかかるだろうな……服装的にも、あの人達の彼女いない歴的にも。



さてどうする?この場合……出入り口は一つ。ただし、滅茶苦茶広くなってやがる。となると引き付けて一気に、か?



「………」

俺はゆっくりと、相手と距離を開くように後退した。目指すは……窓際の中央部。

「逃げないで下さいってばぁ………☆」

どうみても彼女はヤンデレてますどうもありがとうございました。

ひ〇〇しのレ〇よろしく鉈ならぬイボイ棒(命名、俺)を腕でぶらぶらさせながら俺に近づいてくる鈴音。じり……じり……と部屋の中心部に追い込んで――今だ!

「ま゛っ!」

一気に息を吐き、俺は鈴音の横を通り抜けるようにダッシュした。

「きゃ――」

幽かに体が当たり、鈴音がよろけたらしい。一瞬罪悪感が過ったが、気にしたら敗けだと言い聞かせて、俺は足を速めた――が?



「エスティアフォーレン☆」



密かにファンクラブが着ボイスにしているという可愛らしい声で唱えられた呪文らしきものが聞こえた瞬間――ごつっ☆

「ぐぁあっ!」

脳をそのまま揺さぶられたような衝撃に、俺はそのままぶっ倒れ、床にも頭をぶつけ二重に痛い展開となった。ギャグアニメの典型的パターンだ。辛うじてクレーター地帯には突っ込まずに済んだのは幸いかもしれない――それだけで終ったなら良かったんだが!

つーか何が起こったんだ、頭の片隅で疑問を感じた俺の右前には、これは鈍器なんですよと言わんばかりの大きさを誇る丸い岩らしきものが……!?だが俺の頭は痛みを処理することで精一杯になってやがる。それが何を意味すんのか、今の俺には繋がんねぇ……。

「うふふっ………知ってるんですよぉ?どんなえっちいサイト見てるのかも、どんなシチュが好きなのかも……」

痛みにのたうち回っている俺は、鈴音の言葉を聞くことすら出来なかったが………次の瞬間、すぐに動けない自分の反応の悪さを呪うことになる。

俺の目の前で見せ付けるようにがに股になり、そのまま腰を落とした鈴音。いわゆるエム字開脚の姿勢だ。穿いていないので、ぱっくりと割れた秘部も丸見えだった。

「いっくよ〜☆」

鈴音が叫んだ、その途端――!



ゴオォォォォッ!



「な、なっ、なぁっ!」

ダ〇ソンもびっくり☆な勢いで、マ〇コがまるで掃除機のように俺の体を引き寄せ始めた!じり、じりと少しずつ鈴音の方へと引きずられている、倒れた状態の俺。しかも食らったのはコメット。恐らく引きずり込まれたらアウト……もしやこの状態――!

「がぁぁぁぁああああっ!」

だぁっ!誰がこんなシチュ望んだよ!襲い方にもそれなりの様式があんだろうが!何でよりによってアト〇ス式なんだよ!俺はそんなスレ覗いた覚えはねェぞっ!そもそもどこのスレだ!作者出てこい!

タイル地に爪を立て、ドアのクレーターをひっ掴み、必死で耐える俺。だが、元ドアを巻き添えにしながら、俺の体は少しずつ乙女の聖域へと招かれていく……!

「ふふふっ?せんぱぁい。来て下さいよぉ。天国に連れていってあげますからぁ………」



明らかに向かう先が天国じゃねぇよなその招き方!俺より前に飛んでいった木片が吸い込まれる度「あんっ☆」とか「そこぉ★」とか声あげてビクビクしてる辺り、既にお前の方がイキそうじゃねぇかっ!

まずいぞ……!?このまま行くと俺の逸物があそこに呑み込まれる!そうなりゃあの吸引力だ!二度と抜け出せなくなるに違いねぇ!ならどうすれば――!?

その時、俺は気がついた。鈴音の利き腕、その前に転がったイボイ棒に、俺の腕が届く事に。

「………えぇいままよ!」

俺は本能的にイボイ棒をひっ掴み、剥き出しになった鈴音のマ〇コに向けて一気に突き刺した!

入れた瞬間、棒についていた出っ張りがカチッ、と音を立てたのが耳に入った……その瞬間。



「…………み」



……み?謎の声をあげる鈴音。だが、その背中は徐々にぷるぷると震え、俺を吸い込むためであろう風も弱まって消えた。

だが――!?



「……み、みびぃぃゃあああああああああああああああっ★」



荒井〇香式イナバウアーもびっくり☆な角度で背中を反り、腰を天高く突き上げる鈴音。マ〇コに突き刺さったイボイ棒が、ヴヴヴ……と低い唸り声をあげてその身を震わせていたのだ!

「びぁぁぁぁぁぁぁああああああっ☆」

普通の人間があげようがないような声で絶叫しながら反り返ったままの鈴音。だが、その両手は確実にイボイ棒を捕らえていた。

抜かれたらヤバイ!本能的にそう感じた俺は、すぐさま身を翻して部屋から出て

「あぁあぁん☆」

凄まじい声を聞いたので振り返った。見ると――!



「あんっ★あはぁんっ★いいのっ★いいのぉぉっ★」



手に持った棒を、激しい勢いで前後させる鈴音様がいらっしゃいましたとさ。

膣が傷つくとか壊れるとか、そんな世間一般が抱くであろう心配事を真っ向からはね除けたような勢いでイボイ棒を前後動させ中を突きまくる鈴音。その様はどこか男の自慰にすら見えてくるから不思議だ。

「あっ☆あぁんっ☆もっとぉ★もっと震わせてぇっ★私の中をっ★」

時おり肉壁に押し付けるように動かされたイボイ棒の表面は、いつしかねっとりとした粘液でテカりを帯びていた。それが摩擦面を滑らかにして、あんな激しい抜き差しを可能にしているのか――!?

「あっ☆あはぁっ☆はっ☆はっ☆はぁっ☆」

まるで高橋名人の指の如く一秒間に十六回抜き差しする鈴音の腕。もはやイボは残像すら確認できず、時おり愛液が光を纏ってイボのように見えるだけだ。

そしてついに――、



「はっきゃあああああぁぁぁんっ☆★☆」



反身の愛液が描く放物線は絶頂への架け橋だ!

――そんな表現が浮かんだが、語りかける対象は大きく背面反りをして、イボイ棒を自らの秘部に突き刺したまま、完全に果てていた。

辺りに漂う空気は桃色で甘く、しかも長い時間吸っているとくらくらしてきそうだ。

当然――部屋から出るよな?

据え膳云々があるかも知れねぇけど、状況と相手が悪すぎだ!



☆★☆★☆★ま、クマー☆★☆★☆★☆



「え〜?これもダメなのぉ〜?」

こうは言うけど、実はむしろ安心したのダ☆だってそうじゃなきゃ、あのコにバイブ渡さないもん★えへへぇ☆

さって☆じゃあ………じ・ねくすとい〜ず?



「別ベクトルでいってみよ〜☆」



☆★☆★☆★2B こんていにゅ〜☆★☆★☆★☆






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