クチート娘






いや。

もうこの時点で、捕まった時点で時点で俺に逃げ道は無いんだし。

それに・・・

「あれ、嫌だった?」

嫌どころか、正直な所、今度はどんなことをしてもらえるのか、若干期待もしてしまっているのも事実。

「ふふっ、リクエストはあるかな?」

「口で・・・」

直球でリクエストしちゃうのはどうかとも思ったけど、向こうが聞いてきたんだし、足で逝かされた後だし、厚かましくもお願いしてみることにした。

「口でシテ欲しいんだ?」

ひどく愉しそうに、俺の目を覗き込んでくる。

「足でシたあとなんだけどなぁ〜?」

「あ・・・」

まあ足でした後のを舐めるのは嫌だよな・・・

「なんてね♪んっ・・・」

「んむぅっ!?」

いきなり、キス。

「あ、もしかして、ファーストキス?」

ちょっと真顔になって聞かれた。何でそんなことを聞くんだぁ・・・

「・・・です」

嘘は吐けません。というかこの状況じゃ嘘ついて何になると?

「じゃあ特別サービスで、もっとしてあげる♪」

「え・・・ん・・・むぁ・・・ぅんっ・・・」

「ちゅ・・・ん、む・・・ちゅぅ・・・」

ディープ!思い切り舌入ってきてる!やばい、気持ちいい・・・

「ぷぁっ・・・キス、美味しかった?」

「・・・サービスとか言いながら毎回やってるんじゃないの?」

照れ隠しで悪態をついてしまう。俺は子供か。

「君は今までに食ったパンの枚数を覚えてるの?」

酷っ!よりによってそれか!というかどうしてそんな台詞知ってるんだ!

「なんてね。妬いてくれたの?」

「〜〜っ・・・」

もうすっかり相手のペース。いや、最初からか・・・

「じゃあ、リクエストに答えて口でシテあげる。」

一度出したとかそんなことはどこへ行ったのか、さっきのディープキスの効果もあってか、既に復活して硬くなっているそれに手が触れた。人間のものとは違う、3本指の黒い手が。

それに、口でされるっていうことへの期待感で胸も高鳴ってるし。

先っぽに息が当たり、既にビクビクと震えている。

「・・・こっちの『口』でね?」

赤い瞳にいじめっ子の光が宿った。

“こっちの『口』”・・・まさかあの大顎か!?と思ったが、

次の瞬間、

頭の横から延びる房がゆらりと揺れて、俺の目の前に鎌首をもたげた!

「なっ・・・!?」

“鎌首”という表現を使ったのは、その房の先端がくぱっと開き、粘液に濡れた、『口』が覗いていて、蛇のようだったからである。

本来そんなとこには口は無いだろ!

・・・と言いたかったが、彼女は“姿が似ているだけのサキュバス”なので俺の想像のものとは違っていて当然か・・・

確かに『口』だけど・・・まさかこの蛇みたいなので俺のを舐めるってこと?

俺がちょっと困った顔をしているのがおかしかったらしく、くすくすと笑われてしまった。

「大丈夫、気持ち良いから。」

俺から見て左側の蛇が先っぽに口付けするように触れた。

「ぁうっ・・・」

「それに、どの『口』でシテ欲しいのかは言わなかったでしょ♪」

「そんな・・・あっ、ふぁうぁぁぁっ!!?」

歯の無い口に一気に俺の分身が根元まで飲み込まれた。

中はぬるぬるした粘液と程よい暖かさで想像以上の気持ちよさが。壁面も真っ直ぐではなく、軽く襞状になっているため入れているだけでも気持ち良いのに、それがうねうねと波打つように動くから、始めの困惑などどこに行ったやら、もう『口』の虜になっている自分が居た。

普通の口で舐められるのとどっちが気持ち良いんだろう・・・

「うあぁぁっ!?」

鈴口に何かが侵入する感触!痛いし変な感じだが、それすらも快感になって追い詰められていく。

「だめだぁっ・・・もう・・・!!」

「じゃあトドメに吸ってあげる。」

「ぅひぇぁぁぁっあああっ!?!?」

中がきゅっと窄まって、更に吸い上げられる。

耐えられるはずも無く、俺は『口』の中に精を放っていた。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

ビクビク震える先まで丹念に舐め取ったあとで、蛇の『口』は開放してくれた。

「ん・・・おいしい・・・」

彼女は満足そうに微笑む。俺もちょっと嬉しくなってきた。

「でも、まだ足りないからね〜」

「ぇ゛・・・」

「今度は両方で行くよ。」

再び鎌首をもたげる二匹の蛇。

「ちょ、ちょっと・・・待って・・・」

「ダメ。」

言うが早いか今度は右側の『口』に先端が含まれる。が、今度は亀頭部分を咥えるだけで、全体までは飲み込まれなかった。

続いて左側の『口』が竿の部分に噛み付いてきた。歯は無いので吸い付いた、と言ってもいいかもしれない。

とにかく、今度は二つの口で一気に攻められているのだ。

「ぅぅぅ・・・!!」

亀頭を咥えた方が中を波打たせつつ舌で円を描くように刺激し、竿に噛み付いた方は扱くように移動しながら裏筋に舌を這わせていく。

「言うなれば私流のダブルフェラかな?ふふっ。」

「うぅぁあああぁ!また・・・っ!!」

二つの異なる快感が襲ってくる中で、俺はもう耐えられるわけが無かった。

本日三度目の射精。滅茶苦茶気持ち良いが少々痛いくらい・・・休みほとんど無しのこれはキツイ・・・

「ふぅぅ・・・はあ・・・」

二匹の蛇から開放されて、粘液と精液に濡れた分身が外気に触れてひんやりと感じる。

「・・・もう・・・いいか・・・?」

正直これ以上射精するのはきっつい・・・

「んー・・・」

ちょっと考えている風だったが、この少女の今までのパターン考えると・・・まさか。

「もう一回くらいは最低逝ってもらわないとね♪」

「マジかよ・・・」

ごめん、本当にちょっと泣きたい。

気持ちはいいんだが、これ以上出すなんて身体の方が持つかどうかさっぱりわからない。

「まあまあ、気持ちいいんだったら遠慮しないで。」

「流石にご遠慮したいです・・・」

「今度こそ『口』でしてあげようと思ったんだけどなぁ?」

「え!」

「ふふふっ、ほんっとに『口』でして欲しいみたいね?」

「あ゛あ゛あ゛・・・」

嵌められた・・・というか何で俺も反応しちゃったんだろ・・・

「じゃあこの『口』でたっぷりと感じてもらうわ。」

そう言って俺の目の前に大顎を向けてきた。

「なっ!?」

やっぱりそういうオチなのか!?

「でもこんなに大きな舌で全身舐めてもらえるなんてそうそうできる経験じゃないと思うけど?」

うう・・・ずるいぞその挑発的な目線は・・・しかもご丁寧に大顎はその舌を強調するように舌舐め擦りまで見せてくれた。

「・・・まあ口に出さなくても、君の分身は正直者みたいだから。」

ああ、すっかり硬くなってるし・・・でもこれ以上逝ったら死ぬんじゃないか?

「やっぱりシテ欲しい?」

「いや・・・いらないです・・・」

地味に答え方間違えてる気もするが、ここは断った方が肉体的に安全なんじゃ・・・

と思って目を逸らしたら、裏筋を舐め上げる感触がっ!

「これはウソをついている味よ・・・」

もう遅かった。今舐めたのは大顎から出てきた巨大な舌。

「ほら、もう大人しく逝かされなよ。」

「・・・・・・はい・・・」

屈服するしか選択肢は無かった。

意志が弱いとかそういうレベルじゃない。

「ひぅっ!」

まずは頬に舌が触れてきた。粘液でぬるぬるしていて気持ちいい。

「はぁぅ・・・はぁぁぁ・・・・・・」

続いて耳を一舐めした後で首筋から胸、腹へと舌を這わしてくれる。

「気持ちよさそうね。表面をうねらせるともっと気持ちよくなれるわよ?」

そう言うと、本当に舌の表面が細かくうねりだした。ざらざらしていながらぬめった表面の感触が体中を這い回るのは未知の快感だった。

巨大な舌を自在に操りながら、体中を舐め回すように行ったり来たり。

腕や脚まで何往復もしてくれている。

しかし、肝心の部分は舐めてくれない。器用にそそり立った分身だけを避けながら舌は動き回っていた。

「あ・・・」

「ふふっ。」

また避けるように横を通り過ぎたのを残念そうに見送ったのを感じ取られ、彼女の顔にはまたも悪戯な色が出ていた。

「舐めて欲しいの?」

わざとなのか、言葉を発している『口』の辺りに手を当てながら、解りきったような質問をする。

俺の心を読んだら間違いなくYESYESYESとか出るだろうなぁ・・・

「はい・・・」

「んー・・・じゃあお願いしてみて?」

ぅぅ・・・恥ずかしい・・・

「大丈夫、あんまり屈辱的な言葉を言わせるのは私の趣味じゃないから、普通でいいわ。」

ここまでの扱いは相当屈辱的なんだけどなぁ・・・とは思っていても絶対に口にはしない。

まあ屈辱的な言葉を言わないでいいって言うならその言葉に甘えた方が楽だろう。

そうこうしている間にも、舌は容赦なく体中を舐めている。

「ぅっ・・・・・・舐めて欲しい・・・です、舐めてください!お願い、しますっ!」

正直、陵辱されている側に強要されるおねだりの言葉としてはソフトだろうなぁ。というかこれ以上恥ずかしい単語や言葉はなるべくなら言いたくはないぞ。

パチ、パチ、パチと笑顔で軽く拍手してくれた。逆に傷つくんだが。

「そんなところでいいわ。もっと派手に奴隷っぽい台詞吐かれたらどうしようかと思ったけど。」

小声で『それはそれでありだけど』と付け加えたのを、敏感になってる俺は聞き逃さなかったが、追求しても仕方がない。下手すると言わされる。

「じゃあ、ご褒美に舐めてあげる。」

やっともどかしさから開放される。

と思ったら、巻きつこうとする寸前で止められた。

「あ・・・」

「え・・・何で・・・!?」

不意に何か思い立ったように考える姿勢になる少女。

困る、またこのまま焦らしプレイとか勘弁して欲しい。

「ふふっ・・・やっぱりこのまま舐めても面白くないから・・・」

そう口にすると、さっきのように俺の股間に顔を近づけてきた。

ま、まさか・・・!?

「れろっ・・・」

「はふぅっ!?」

ついに・・・ついに最初のリクエストの『口』で舐めてもらえた!

「ん・・・どう?気持ちいい?お望みの『口』で舐められる感触は・・・?」

「気持ちいい・・・です・・・!」

「ほお?・・・んむっ・・・ちゅ・・・あんまりこの『口』には自信ないんだけどね。」

あ、ちょっと赤くなった。照れてる?

他の『口』使用プレイも気持ちよかったけど、顔を赤らめながら咥えてくれているその光景を見るだけでも滅茶苦茶いいっ!

ちゅぷちゅぷという水音と、時々漏れる吐息がエロティックすぎる。

人外プレイが連発した後だけに、人間同士っぽい行為は逆に新鮮で気持ちいい。

「あの・・・もうそろそろ・・・」

「あ、ぅむっ・・・いいわよ、このまま口の中に出して。ちゅちゅぅっ・・・」

そう言って鈴口にキスすると、そのまま亀頭を一気に咥え込んで吸い上げてくれた。

思わず手が延びて、彼女の頭を掴み押さえつけてしまう。

「ぅうっ・・・出るッ・・・!!」

そのまま彼女の口の中へ思い切り精液を吐き出す。

「んっんぐっ・・・こくん・・・ごくっ・・・」

口で全部受け止めてくれた上に、全部飲んでくれるなんて!

いや、サキュバスだから飲み込んじゃうのは当然なのかもしれないが・・・とにかく変な満足感が俺にあった。

「はぁ・・・はぁ・・・ふぅ・・・」

「ん・・・さて。」

余韻に震える俺の前に、少女が立って見下ろした。

「頭押さえるなんてずいぶん積極的じゃない?」

「あ゛・・・・・・」

つい舐めてもらうのに夢中になって忘れてたが・・・もう限界・・・

冷たい、というよりもいじめっ子の色合いが凄まじく濃くなった瞳で俺を見下ろしている。

「『最低もう一回』とは言ったけど、『あと一回で開放してあげる』とは言ってないわよね?」

やばい・・・流石にこれ以上やられたら壊れると思うんだが・・・

「や、やめ・・・」

「そういえば、君、童貞でしょ?」

反論できません。口に出して肯定するのはきつすぎるので頷くだけにとどめた。

「やっぱりね♪」

そういって、俺の分身に手を添えてまた硬く立たせると、その上に跨った。

「角の三つと、この口は味わったでしょ?だから・・・今度は五つ目の『口』で逝かせてあ、げ、る。」

指で自分の股にある淫らな唇を開いて俺に見せ付けるようにしながら、ゆっくりと腰を下ろしてくる。

え、つまり、それって・・・あ・・・

「それじゃ・・・童貞いただきます♪」

「ひっ・・・それは・・・っうゎぁああああっっ!?!?」

既に濡れていた唇と亀頭が触れ、次の瞬間には一気に俺の分身が膣内に飲み込まれた。

最初に感じたのは、『熱い』。焼けるように締め付けてくる。

「ふふっ、童貞もらっちゃった。」

「あ・・・熱い・・・ああぅぅっ!!?」

「え・・・?」

俺はその『熱さ』だけで射精してしまった。何回も出した後だというのに出るって言う方も驚きだが・・・

「はぁっ・・・はぁっ、うぅ・・・」

流石に情けなさがピークに達して、気づいたら涙が流れていた。

なんかもう、童貞失ったこととかよりも、入れただけで逝ってしまった事実が悲しくて・・・

と、目を閉じていたら、いきなり唇が塞がれた。

「んむ!?」

「ん・・・入れただけで逝っちゃって情けなくなった?」

頭を抱きしめるような形で腕を回して、目を開いた俺をじっと見つめてくれた。

さっきまでのからかうような口調ではなく、優しい声。

「うん・・・」

「いいのよ、初めてだったんだし、気持ちよかったら出しちゃってくれたほうが私は嬉しいわ。」

包み込むような声が、俺の心をだんだん安らかにしてくれた。

「淫魔の身体は、相手を悦ばせる為にできているんだから。もっと気持ちよくしてあげる。だから、遠慮せずに逝っていいよ。」

「あり・・・がとう・・・」

相手は魔性の存在なのに。

襲われてるのは俺のほうなのに。

食料にされてるだけなのに。

何故か感謝の気持ちが浮かんできた。許されたような気分。

これが俺を誘惑するための演技だって構いやしない。

「ちゅ・・・それじゃ、本格的に動かすわね。」

彼女はもう一度唇を重ねてくれたあと、微笑んでゆっくりと腰を振り始めた。

「うぁぁぁぁ・・・気持ち・・・いぃ゛っ!!!」

『熱い』だけでも気持ちいいのに、それが締め付け、スライドし、しかも中の襞一つ一つが房の口の舌のように絡みついてきて、耐えるなんて確実に無理!

「だめ・・・また・・・また出るっ・・・!!!」

「ふふっ、出しちゃって良いわよ。何回だって受け止めてあ、げ、る!」

「くっぅぁあああっっ!!」

知らずのうちに腕を伸ばし彼女に抱きついていた俺は、そのまままた彼女の膣内に精液を吐き出した。

「はぁはあぁ・・・ん、ちゅ・・・」

「またいっぱい出したね・・・ちゅっ・・・」

抱き合ったまま余韻に浸りながら、キスをする。何だか恋人同士のような気分。

「んむ・・・ちゅむ・・・まだシたい?」

優しく、それでいてちょっと悪戯っぽく聞かれた。その瞳を見てると何度でもしたくなってしまう。

が、もう今度こそ身体がぶっ壊れかねないので断ることにする。

ちょっと残念にも思ってしまうのが悲しいところだ。

「いや・・・今度こそもう・・・無・・・理・・・・・・・・・」

あれ・・・意識が・・・・・・ね・・・むい・・・・・・

「ふふっ、ご苦労様。」

そんな声が聞こえたような気がした・・・・・・





・・・・・・・・・

「んん〜・・・・・・」

倦怠感が纏わりつく身体を伸ばしながら目を覚ます。

ぼんやりしながら思考を巡らせると、激しい人外との色事の記憶が蘇えり、一気に覚醒した。

とっさに確認すると、服を着ている。溶けたんじゃなかったっけ・・・?

「やっぱり夢・・・」

「あ、お目覚め?」

「・・・・・・」

夢オチにはさせてくれなかった。

よく回りを確認すると、自分が記憶している通りの洞窟の中の部屋に俺は居て、目の前には、やっぱり人外の少女が居た。

記憶との違いは、彼女が一応服を着てることくらいか。

黒いノースリーブのロングワンピース。派手すぎないデザインがとても似合ってる。黄色い肌とのコントラストも綺麗だし。

「服は適当に着せちゃったけど、別のが良かったら着替えてね。」

そう言って部屋の隅のタンスを指差す。

起き上がってもう一度確認したが、今俺が着ている服はちゃんと男物(少なくとも女物ではない)だし、もとより服装にそんなには気を使ってないので文句は無い。

ただ、

誰の服なんだろう?

もしかして別の男の・・・

なんかよく判らないけど、胸の辺りがちくちくというかチリチリというかジリジリというか・・・

「・・・」

「コーヒーに砂糖は多めに入れる?」

「あ、お願いします・・・」

「・・・はい、どうぞ。」

一包み更に追加したコーヒーを渡され、一口飲む。

疲れた身体に染み込んでいく。

あ゛、疲れたときってコーヒーダメだったっけ?まあいいや。甘いものを摂ることのほうは身体にいいはず。

美味しいから今は満足。

「もう夜も明けたみたいだから、そろそろ帰ったほうが良いかもね?」

「え゛・・・夜明け!?」

夕方だから・・・一泊しちゃったのか・・・

「一晩寝たら大丈夫でしょ?」

「・・・まあ、確かに。」

でもちょっと引っかかる。

すぐに帰そうとしているようにも感じられる態度。

俺は正直彼女を・・・

少し考え、俺は口を開く。

「あの・・・!」

「何?」

「えっと、また来てもいい・・・ですか?」

これでお別れとか絶対に納得いかない。というか、別れるのは嫌だ。

勇気を出して、訊いてみる。

一瞬戸惑ったような顔をした後で、意地悪な表情に変わって、

「ふふっ、また搾り取っちゃうわよ?」

「それでも、構わないっ!」

俺完全に必死。思わず立ち上がってしまった。

「その、好き、で・・・す・・・」

あ、勢いで言っちまった・・・エッチして好きになるとか過程が悪すぎるから引かれるよなぁ・・・

「え・・・」

彼女も目を丸くしてるし・・・

・・・と思ったら、顔が赤くなって、ちょっと目を逸らされて・・・

「それ・・・本気?」

「・・・です・・・・」

ぎこちないこの空気をどうにかしてくれぇ・・・!

「あー・・・んー・・・・・・と、私、見ての通り、こんな『口』いっぱいだし、精液が主食だし、料理とかもあんまり出来ないし、掃除苦手だし、目赤いし・・・それに・・・」

い、意外と饒舌に・・・しかも思いっきり照れてないか?!しかも嬉しさと戸惑い半分みたいにも見える・・・錯覚?

「それに、ほら!人間じゃないし・・・ね?」

「・・・いい。」

一度口に出したら確実なものになった。

「俺は、君が好き・・・だから、人間じゃないとか、その・・・」

「いいの?本当に、私で・・・?」

頷く。

迷いは無い。

「ありがとう・・・」

「だから、また来ていい・・・です、か?」

一応、確認しないと。敬語っぽくなったのがちと恥ずかしい。

「いいわ・・・歓迎する♪」

やっと嬉しそうに笑ってくれた。俺も思わず微笑ってしまう。

ただ、一つ気がかりが。

「あ・・・それと・・・お願いが・・・」

「ん、何?」

「俺以外の男に、“こういうこと”をしないでくれると・・・嬉しいんです、が・・・」

浮気しないでくれって言う意味じゃないんだけど、やっぱ俺以外の人とシテほしくないし・・・

「分かったわ。君以外に手は出さないって約束する。」

「本当に!?」

「そ、の、代、わ、り!」

彼女がこちらに近づいてきて目の前まで迫る。

顔を抱くように引き寄せられて、唇が触れ合う。

「たっぷり搾ってあげるから、覚悟してね?ふふふっ♪」

「うん・・・」

構わない。彼女と一緒に居られるなら・・・

だから今度はこっちからキスする。

「ん・・・でも、たまには普通のデートもしようか?」

悪戯な目でそんなこと言われたら断るなんて無理でしょ。





とりあえず、今日は一応家に帰ることにした。

また会うことを約束して。

まあ告白は一方的な告白で、まだOKもらってない気もするんだが・・・

『最初は友達』から、じゃなく、『最初は食物』からって感じ?

変な関係だけど、これもありじゃないかな?







END




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