クチート娘
「っ!」
右手を振り上げて少女の顔を狙った、
おれの メガトンパンチ!
「!?」
しかし、横に垂れる房が拳から少女の顔を守った。
「ぅ・・・痛ぇ・・・」
金属製のものを殴ってしまったような鈍い激痛が右拳に。しかもよく見ると中指があらぬ方向へ・・・
「うぁぁぁ・・・!?」
実際に折れた指と割れた手の甲を見ると痛みが倍増し寒気までしてくる。
が、
本当の寒気が襲ってきたのは前を見た時だった。
「・・・・・・・・・」
目の前の少女の表情が、先ほどまでとは桁違いの冷たさに変貌していた。
あれだ、養豚場のブタでも見るような目って奴か?冷たい目だ残酷な目だ・・・
「もういいよ・・・」
『その言葉』は明らかに『開放してくれる』という意図ではない。
首を思い切り掴まれ、次の瞬間には俺は床に転がっていた。
そして、
「むぐぅっ!?」
視界が塞がれた。
目の前に押し付けられているのは・・・女性器!?
少女が俺の顔の上に乗ったらしい。つまり顔面騎乗状態。
しかしさっきの目を見た後じゃとてもじゃないが興奮できるようなシチュエーションじゃないっ。
抵抗しようとするが、右手は痛いし、呼吸も出来ない。
「ん・・・んぐ〜〜〜〜!!」
「ちゃんと加減して死なないように抑えてあげる予定だったのに、暴力まで振るうって言うの?・・・最低のクズね君って。」
抑揚などない、冷えた声。伝わってくるのはすさまじい殺気ってやつだ!ケツの穴に・・・エロいたとえを出すのはこのタイミングじゃ思い切り自虐だった。
などと余分なことを考えている間に、俺の脚が何かの中に飲み込まれた。
程よく暖かく、表面は粘液で濡れていて・・・ってまさか!?
「負けて死ね。」
淡々と口にしながら俺の顔の上からどいた。やっと呼吸が出来る・・・
「げほっげほっ・・・ふぁぁ・・・はぁ・・・」
だが、そのまま俺の視界は『逆』になった。
「うわぁっ!?」
そして視界は開けたので自分がくわえ込まれているものを改めて見ることが出来た。
つまりあの大顎が、俺の下半身全体を咥えて逆さ吊りにしている。
「さっきかけた溶解液は服用の奴だけど、今からその『口』の中に満たすのはわけが違うわ。」
口元は笑っているが、目は全く笑っていない、そんな表情。
「まさか・・・」
「肉を溶かして食べる『消化液』よ。」
軽く口が開き、俺の体がさらに深く咥え込まれていく。
「せめてもの情けで、たっぷりと嫐ってから食べてあげる。」
大顎が向きを変えて、視界は『普通』の向きに戻った。
少女の顔が真っ直ぐ前になる位置に俺の顔を向けさせられた。
冷たい目に酷く可笑しそうな笑いを浮かべて俺を見つめる。
多分、俺の顔は恐怖で引きつっているのだろう。
「痛みはないわよ・・・まったくと言っていいほどね?」
大顎の『口』がもごもごと動き出した。それと同時に、足元から徐々に液体がせり上がってくるのがわかる。
「や・・・やめ・・・」
今度は確実に“肉を溶かすための”消化液。本当の恐怖が実感されてくる。
「やめて・・・ゆるして・・・!」
「痛くなく食べてもらえるだけマシと思って。」
「ひいぃぃ・・・・・・」
とうとう首のすぐ下、つまり『口』の中いっぱいに消化液が満たされてしまった。
感触はさっきの溶解液と似ている。あの気持ちよさを思い出して下半身は反応してしまう。だが、これは気持ちよくするためのものではなく、俺を本格的に食い殺すためのものなのだ。
続いて、首のみを固定した状態で口の中が動き始めてしまう。
「・・・助け・・・」
粘質の液体の中で不安定になってしまう自分の身体を安定させようと必死でもがいた。
そして、手が触れた何かに夢中でしがみつく。
ぐにょりとした軟らかい感触がするが、抱き枕にするようになんとかそれを抱く。
しかし何なんだこれは?
「自分から“それ”に抱きつくなんて、本当は気持ちよくなりたかったんじゃないの?」
その言葉にはっとした直後、離れようとする前に抱きついた“それ”の表面が細かくうねりだした。
「うあああ!?こ、これって・・・!?」
「私の舌よ。たっぷり逝けゴミクズ君。」
「ひっ・・・ひぁぁぁぁぁ!?!?」
離せばいいのに俺は離す事が出来なかった。
表面の細かい振動でざらざらした部分が俺の股間に絡みついて激しい快感を与えてきている!
さっきの足コキも気持ちよかったけれど、それを上回る、いや、その数倍とも言える快感。
大顎の中で何が行われているかは俺の目には見えない、その所為で妄想までかきたてられてしまう。
「だっでっ出るッ・・・!?!?」
我慢するとか言う以前にもうすぐに達してしまった。
それでも俺の腕は余韻に震えていたこともあって舌を抱いたまま・・・
「・・・えっ、そんなぁッ!?・・・ぅうぁぁっっ・・・!!」
休ませてくれたのはほんの少し、舌はまた動き出していた。
しかも頭ではわかっているのに、身体が舌を離すことを拒んでいる。
「あっ・・・ぁぁああぁーーーっ!?」
また達してしまった。しかも今度は一瞬も休まずにずっと動いたままだ。
敏感になっている時に更に重ねられる快感は、ものすごい気持ちよさだが同時に非常につらい。
なのに、
股間の分身だけじゃなく、体中が舌のうねりに与えられる快感を味わうために思い切り抱きついてしまう。
腕で、脚で、胸で、腹で、魔性の快楽を貪る。
「はぁぁぁぁっ、んっ!・・・気持ち・・・いい・・・あぁぁあああああっ!!」
「本当にゴミみたいね、今も消化されている最中だと言うのにそんな快感に身を捩じらせて、間抜けな顔を晒しちゃって。」
そうだ、俺は気持ち良くしてもらってるんじゃない。
今食べられているんだ。
余興として逝かせてもらっているだけ。
だから慈悲の欠片もない攻め。
壊れることもいとわない。
だけど本当に気持ちがいい。
もう逃れることの出来ない攻めだから、せめて味わい続けて・・・
「・・・ぁ・・・ぇ・・・!?」
俺は凄い違和感に気づいた。
確かにさっきのパンチで右手を痛めたはず。
快感に夢中になっていたからって、いつの間にか消えるものなのか・・・?
いや、痛みだけじゃない。
右手首から先の感覚がなくなっているような気がする。
慌てて左手で右手を触ろうとしたが、奇妙な感触があった。
『左手』には『右手』を触った感触があるのに、『右手』には『左手』に触られている感触がない・・・
そして、触っている間にも、徐々に左手で触れている感触が薄くなってきている
同時に、両足首から先の感覚もない。
うねっている舌の感触を味わえるのは、両足ともにくるぶしよりも上だけ。
「こ、これって・・・」
まさか・・・
「そろそろ効果が出てくると思ってたわ。」
多分一番の恐怖になっている俺の表情を見つめながら冷笑を見せる。『とびっきりの絶望を与えてあげる』というメッセージが顔から読み取れた。
「言ったでしょう?『痛みはない』って。私の消化液は最初に神経からゆっくりと殺していくの。だから、感じることが出来なくなっていく。最後は苦しみも痛みもなく溶かされるんだから・・・嬉しいでしょ?」
「ひぃっ・・・」
もう細かい説明は要らない。今のだけで十分だ。
「こ、これ以上は・・・許して・・・」
もう不意に、命乞いの言葉まで出てしまう。涙まで出てきた。
「助けて・・・ください・・・ぅうふぁっ・・・おねがいします・・・っ!」
何度目かわからない射精をしながら、俺は情けない、無駄とわかっている謝罪の言葉を並べる。
「ダメ。」
もはや予想通りというか、拒否された。
「見苦しいわよ、おとなしく食われちゃってね。」
その言葉を決定打とし、表面のうねりが更に激しくなる
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!?!??!?」
全身を震わせ、涙と精液をとめどなく流してしまうが、もう『痛み無く食べること』だけが俺に対しての最後の慈悲らしい。
もはや、肘と膝まで・・・いやそろそろ二の腕と太腿、おまけに背中の感覚もやや怪しくなってきている。
指先なんて既に溶けて無くなっているかも・・・・・・
恐怖と快楽がかつて無いほど大きく、さらに激しく襲ってきている!しかもそれすら最大ではないらしく壊れるくらいにまだ強くなる!
「ぇァあ゛あああアあああ゛あぅぁぁっっっ!?!?!?あ゛ぐっあ゛あ゛ああ゛っっ!!?!?」
もうまともに考えることも出来ない。
首から下は快楽漬け、もはや顔に快感が来ないのも拷問に感じるくらいに・・・
「さて、もう全部飲み込んであ、げ、る。」
とびっきりの冷たい声が聞こえたような聞こえないような・・・
『口』がもう一度軽く開き・・・その隙間からとろとろと消化液の一部が流れたらしいが・・・遂に俺の顔も隠れるほど深く咥えなおされる。
本能的に抱きしめていた舌に顔も擦り付けた。
「あああはぁぁぁぁぁっ・・・・!!」
気持ちいい。今までずっと直接な快感に触れることの出来なかった顔まで舌の感触を味わえた、それだけで不思議な満足感があった。
その新たな快感でまた俺は白い欲望を吐き出してしまう。
もう溶かされたって食われたって良いや・・・体中に消化液を絡められ、捕食者の舌に抱きつきながらそんな思いさえ浮かんでいる。
たとえようが無いほどの全身への快楽に浸りながら俺は考えるのをやめた。
そして、
『口』が閉じられて、
俺に『光』が届くのは最後だった。
END
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