鬼娘
「ここは、何処だ?」
ボクは今森の中にいる、さっきまで学校の校庭にいたのに。
僕は傍にあった岩に腰を下ろし、さっき起こった事を思い出す。
(学校が終わって家に帰ろうと思って校庭に出たら、辺りが閃光に包まれて・・・)
「で、今に至ると」
回想を終えため息をつく。
「はぁ・・・」
岩に腰掛け、しばらくぼんやりとしていると、遠くから地鳴りのような音が聞こえてきた。
「ん?」
その音は一定のリズムで鳴っていた。
ズン、ズン・・・と、まるで歩いているようなリズムで。
「これは・・・まさか足音か!?」
地響きを伴い足音が近づいてくる。
「に、逃げ・・・」
ボクは岩から立ち上がろうとしたが、体に響くような振動と音のせいで、立てなかった。
そうこうしてるうちに、足音の主は木々の隙間から姿を現した。
「なっ!・・・」
ボクは目の前の光景に愕然とした。
そこには、頭に角が生え、黄色と黒の縞模様の布を腰と胸に巻き、なおかつ見上げるほど大きな体をした、可愛らしい女の人が立っていた。
「お、鬼・・・娘?」
鬼娘は屈んで手を伸ばし、ボクの体を掴み立ち上がった。
「うわ・・・」
その時ボクは、恐怖のあまり失神した。
「う、ん・・・」
目が覚めるとボクは鬼娘の手に握られていた、しかも全裸で。
(うわ、剥かれてる!!ボクはこれからどうなるんだ?やっぱり食べられるのか?)
恐る恐る鬼娘の顔色を伺った。
顔を上げると、ちょうど目の前に唇があった。
鬼娘は口の端から涎を垂らし、巨大な舌で巨大な唇をぺろりと舐めた。
てっ・・・明らかに食う気まんまんだ――――っ!!
「待て、ボクなんか食べても全然美味しくない、馬糞みたいな味するから」
命乞いをするボクに、鬼娘は言った。
「ん〜、でも私は美味しいと思うよ?」
大きな口が、にっと笑みの形になり、口の端から牙が見えた。
「ボクはバイキン持ってるから食べたらお腹壊すよ」
「じゃあ、よお〜く火を通さないとね、生きたまま串に刺して炭火で・・・」
「うわ―――!!待て待て待て待て!!」
鬼娘が笑顔で恐ろしい事を言った、と言うかそんな死に方嫌過ぎる。
「何?」
「ボ、ボクは毒もってるから、ボクの毒は熱に強くて分解無毒化できないから、煮ても焼いても食えないよ」
「仕方ないな」
鬼娘がそう言うと、ボクを掴んでいた手の力を抜いた。
ズル
「うわ!危なっ・・・何を・・・」
ボクは手から滑り落ちそうになった、この高さから落ちれば助からないだろう。
「何って、食べられないなら捨てちゃおうと思って」
「優しく地面に下ろしてよ」
「な〜んて、冗談はこれくらいにして、そろそろお腹空いてきたから食べちゃうね?」
やっぱり命乞いは無駄だったか。
「・・・食べられるとか、そんな死に方嫌だ」
「怖がらなくても大丈夫だよ、痛くしないから。
沢山べろべろ舐め回してその後ごっくんって丸呑みにして、お腹の中でトロトロに溶かしてあげる。それに私、舌長くて器用だから絶対に気持ちいいよ、ほら見て」
そう言うと鬼娘はあーんと、口を大きく開き、舌を突き出した。
目の前でぬめったピンク色の舌が、うねうね蠢いて自在に形を変えた、その奥では糸を引いて垂れ落ちる唾液と、ひくつく口蓋垂そして、咽の肉がぐにゅぐにゅと動き、いやらしくボクを誘っている。
(このまま食べられるのも悪くないかも・・・)
ボクが体の力を抜くと、鬼娘は舌を引っ込めて話し掛けてきた。
「ね?気持ち良さそうでしょ、だっておちんちん、こんなに立たせてるもんね?」
「あ・・・うん」
気付くとボクのペニスは勃起していた。
「ねえ、食べていい?」
「・・・良いよ」
「本当!ありがとう!」
鬼娘が礼を言うと、ゆっくり口が近づいてきた。
ボクは、大人しくその手に身を任せる。
鬼娘の口からべろりと舌が出てきてボクの顔に触れた。
「あ・・・」
徐々に舌が動き始め、彼女の舌が優しくボクの顔を舐めはじめた。
れろれろ・・・ぴちゃぴちゃ・・・
「ん・・・ごく」
口に入った鬼娘の唾液を飲み込んだ。
鬼娘が「ふふん」と鼻で笑うと、顔を舐めるのを止め、今度は上半身を舐めはじめた。
わきの下を、舌全体を使ってねっとりと舐め上げ、乳首を舌先でころころ転がす。
「はう・・・気持ちいい・・・」
ボクが舌に抱きつくと、鬼娘は舌でボクを、ぐいっと手の上に仰向けに押し倒した。
「あうっ!」
鬼娘は手の上で仰向けに寝ているボクを足先から頭の先までひと舐めした。
れろり
「ひあっ・・・んん・・・」
ペニスに舌が触れ、思わず射精してしまった。
「あ〜あ、イッちゃった、たったひと舐めしただけなのに。そんなに気持ち良かったの?」
「・・・良かった」
「じゃあ、もっといっぱい舐めてあげるね」
そう言うと鬼娘は、ボクの体を何度も舐め上げた。
べろり・・・べろべろ・・・じゅる・・・れろれろ・・・
「あ・・・んむ・・んんああ・・・うぐう・・・んんん・・・」
どれだけ舐められて、何回射精しただろうか、鬼娘は不意に舐めるのを止めボクに聞いた。
「今度こそ本当に食べちゃうね?」
「・・・うん・・・たべて・・・」
「では、いただきます」
鬼娘は口を開き、ボクを一口で真っ暗な口の中に放り込んだ。
(ここが口の中・・・)
口の中でうつ伏せに寝ていると、突然口内が狭くなった、鬼娘が口を窄めたのだろう。
僕の体を四方から口内粘膜が圧迫する。
「んっ・・・気持ちいい・・・」
ボクを圧迫していた粘膜が蠢き、だんだん唾液で満たされていく。
「唾が・・・溺れる・・・」
ボクが唾液で溺れそうになっていると突然口内が広くなり舌が咽に向かって傾斜していった。
ボクの体は、舌の上を滑り咽へと運ばれていく。
「あ・・・飲み・・・飲みこま・・・」
「んぐ、ごっくん」
すぐ近くで、ボクを嚥下する音が聞こえた。
ボクは食道に入り、ゆっくりと胃に向かって落ちていく。
食道を抜け、バシャッと胃の中に投げ出された。
胃は、食べ物を受け入れ胃液を分泌し激しく蠕動し始めた。
「溶けて、る・・・気持ち、いい」
ボクは体をトロトロに溶かされながら、暖かく、柔らかな、胃の中で目を閉じ横になった。
手足の感覚が徐々に、無くなってきた。
「・・・」
保っていた意識が途切れ、僕の体は粥状に溶かされ鬼娘に吸収されていた。
終
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