マンティコア娘




 草原の中にある一本道。周りは変化にとんだ地形。そこでも一際目に付くのは鋭い岩山。たった一つあるだけの不自然なものである。この道を行く者人は大人数で行く。そして今では時間はかかっても迂回して通るのが普通だ。そう普通ならば・・・



 青年はたった一人で草原の中の道を駆けていた。仕事に時間がかかり同僚より少し遅れて帰ることになり。同僚と同じ時間に村に着くにはこの道を行くしかないのである。それが運命の分かれ道とも知らずに、

 岩山の中ほどにある洞窟で一頭の獅子が眠っていた・・・いや、獅子の尾はサソリではないだろうし。背中に蝙蝠の羽もないだろう。何よりその顔は可愛らしい少女だった。―マンティコア娘―それが彼女の種族名である。

 彼女は目を開けたそして鼻を動かすと

「男性の匂いがする」

 と、言い微笑を浮かべ嬉しそうに外に出て行くと道を見下ろした。



 青年は荒い息を吐きながら疲れたのか、速度をゆるめて歩いた。マンティコア娘はその瞬間翼を広げて一気に滑空すると青年に飛びかかった。

「う、うわぁ!」

 不意打ちを仕掛けられた青年は彼女に押し倒される状況で草地に転がった。彼女はそのまま押し付けるとキスをして微笑む。そして

「フェラさせて」

 と、股間のほうに行き獅子の爪で肌を傷つけないように注意しながら衣服を切り裂いていく。

「うわ、やめろ」

 青年は彼女を離そうと必死で抵抗するが力が強く離す事が出来ない。更に彼女はサソリの尾を使って青年に毒を注ぐ。その途端青年は硬直し動けなくなった。

「えへ。抵抗しちゃうから麻痺させて貰いました。これから思いっきり気持ちよくなるから。喜んでね」

まったく悪気のない美少女の笑顔で微笑みながら。フェラを開始する。それはこんな年齢の少女ならば出来ないはずの極上の舌使いだった。舐めて突きながら表情を見て一番感じる所を調べてそこを重点的にせめる。



 彼女が新たに尾を突き刺した瞬間、更に快感が高まり我慢できなくなる。一度口を離し微笑んで

「えへへ。気持ちいいでしょ。だから、精液たくさん出してね。我慢なんてしなくていいから。おもいっきり出してね」

 と言ってフェラを再開する。青年は我慢するが彼女に上目遣いに潤んだ瞳に見つめられ、又性感を高められて我慢が限界に達する。彼女は見つめるとフェラを早め、サソリの尾を又刺した。瞬間青年は彼女が愛おしくなり、

「あ、ああ。精液出すよ」

 と精液を彼女の口の中に言われたとおりたくさん出した。彼女は嬉しそうにそれを全て啜りあげる。

 青年は彼女が愛おしく好きになったことを不思議に思わなかった。むしろ何で今まで抵抗していたのかを疑問に感じていた。青年は気付かなかったが彼女がフェラを早めたのと同時に青年に送り込んだのは魅了の毒だったのだ。その為青年は惚れこんでしまったのだ。

  

 麻痺が無くなったのか青年は幸悦の表情を浮かべて一心不乱にフェラをしながら精液を啜りあげる彼女の頭を撫でる。そして

「げ、限界だよ。今日はもう・・・」

 と言うが、彼女の潤んだ瞳にみつめられると最後まで言葉をいう事が出来なくなる。彼女はサソリの尾を上げると

「大丈夫。まだまだ出せるわよ」

 と言うと青年が何か言う前にサソリの尾を突き刺す。その途端青年の性感は高まり、彼女がフェラをすると直精液があふれ出しそれを啜りあげる。

「美味しい、もっともっと頂戴ね」

 と顔を赤らめて幸悦の表情を浮かべ尾を突き刺し、極上の情熱的なフェラをする。青年はそのこの世のものとも思えぬ極上の快感に幸悦の表情を浮かべ精液を噴出し続ける。精液の出が弱まわらないように彼女は何度も尾を刺す。



「んっ」

 満足したのかそれでも名残りおさそうに非常にゆっくりと舌を這わせながら口を離す。

「えへへ、とっても美味しかったわ。ありがとう。ねえ。SEXしていい?」

 嬉しそうに聞く少女に、青年は何も答えなかった。不思議に思った少女は青年の顔を覗き込む。青年は白目をむいて恍悦した表情をしている。まさかと思って口元と胸に耳を押し当てる。既に呼吸は止まって鼓動も止まってた。胸を見ると十以上の刺し傷がある。

「・・・また。やちゃった・・・」

 悲しそうに呟くと翼を広げて岩山の洞窟に戻り蹲って眠りにつく。



 青年の死骸は野獣が食い散らかした。村の者が探しに来たときは既にわずかな骨しか残っていなかった。だが全員が不思議に思ったのは服のことだ。ズボンのほうは破れてるのに上着はまったく破れれていなかったのだから。



 マンティコア娘は夢を見ていた。それはフェラをした青年と幸せに暮らしてる夢だった。その寝顔は安らかだが涙の後があった。





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