妖精の森 サラマンダー編
静かな森の奥、俺の息切れの音だけが響く。
｢もう逃げられんぞ。おとなしくしてもらおうか。｣
そうのたまうのは高校生ぐらいの真っ赤なドレスを可憐に着こなした美少女。
それだけなら逃げはしないさ、長い黒髪から突き出た二本の角、そして彼女の背後で揺れ動く尻尾、そう彼女は人あらざる存在なのだ。
今俺は後ろを崖、他三方を炎で囲まれている。
上手い具合に追い詰められてしまったようだ。
｢お、俺をどうしようってんだ。｣
体も声も震えている。情けないな俺･･･。
俺の問いを無視しゆっくりゆっくりと近づいてくる彼女。
俺の醜態を嘲笑っているのか唇が歪んでいる。
俺は目を閉じる。それが今思いつく最大の抵抗だった。
ぐっ、イキナリなにかが唇に押し付けられる!!
｢?!???!?｣
突然の事態に俺は目を見開く。
目の前にはドアップの彼女の顔が!! ということは･･････
｢ふぐっ?!｣
俺が目を開けたのを確認してか彼女の舌が俺の唇を割り口内へと侵入を始める。
｢んんっんっ、んん〜ん!!｣
涙目になり懸命に抵抗する俺を楽しそうに思うさま蹂躙する彼女。
シュルシュルッと彼女の尻尾が巻きついてくる。が抵抗することに必死になっている俺にとって重要なことではなかった。チュプッ 気が済んだのかやっと唇が離れていく。
｢いいか 貴様には私のその･･なんだそう伴侶になってもらう!!!｣
ビシッと宣言し顔を赤らめる彼女とは対象的に俺の顔から血の気が引いていく。
何故だ?どうして?ナンデ? ニゲナクチャハヤクハヤク!!!
｢いやだー離せよ離せー」
ギチィィ!!!
｢いがぁっ？おあぁああぁ!!｣
俺の体を尻尾が締め上げる。
｢貴様に拒否権など無いよく覚えおけ!!｣
彼女の顔は恋する少女の顔から獲物をいたぶる肉食獣の顔に豹変する。
｢ふふん、もう貴様に服は必要ないだろ。｣
その瞬間俺の服は真紅の炎によって消し炭と化した。
全裸にされ尻尾の感触を直に味合わされる俺。
｢なんだ？そんなに締め付けられるのがいいのか・･変態め。｣
｢えっ･･?｣
彼女の言うとおり俺のペニスはいつの間にか隆起していた。
｢そっそんな、ぎぃいっ!!あぐぁああぁぁあぁ！！！｣
ギリッギチィィ、さらに締め付ける力を増していく尻尾。
口から出る苦痛の叫びとは裏腹に俺の怒張の先からは先走り汁が滲み出し彼女の尻尾を濡らしてしまった。
と俺の下半身が締め付けから解放された？
そう思ったのもつかのま、グルッ、急に世界が回転する。
｢きっ貴様ーっ!!!｣
俺を見下ろしながら怒鳴る彼女。ようやく俺が地面と平行にな状態になっていることに気付く。
｢私の、私の尻尾によくもっっ〜!!｣
顔を怒りで真っ赤にして唸っている。
グニイィッ！！
イキナリ彼女が俺の股関を踏みつけ始める！
｢どうだ?大事な場所を足蹴にされる気分は?･･･だが私が受けた屈辱はこんなもんじゃない!!!｣
口では激しく俺を罵りながらも、足は柔らかく痛みを感じさせない絶妙な力加減で俺のペニスを刺激する。
グニッグニッと刺激を加えられるたびに快感が全身に駆け巡る。
｢もっと恥ずかしい思いをしてもらおうか。｣
そういうなり彼女は唾液を溜めペニスに狙いを定める。
まるでスローモーションのように彼女の口から俺のペニスへと唾液が垂れていく。
｢熱っ｣
唾液がペニスへと到達すると同時に俺の体がビクンッと跳ねようとする。
彼女の唾液は人間のそれよりかなり温度が高い。
｢ほう、これは面白いな、そーらどんどんいくぞ！｣
｢いやあぁぁ、熱っ、やめ、熱っ、熱いぃぃ･･｣
嫌がる俺とは正反対に彼女の唾液でコーティングされていくペニスに萎える気配は微塵もない。
｢ふふ、いい格好だな･･そんなによかったのか?｣そう言いつつ唾液でヌルヌルになった俺の股関をまた足でいじりだす。
｢あぅぅ･･っ、あぁぁあぁ｣
｢感じているのか、貴様には差恥心というものが無いようだな。｣
親指と人差し指で亀頭を挟み込んで刺激しながら悶える俺を見下す彼女。
俺の先走り汁と彼女の唾液でヌチャッヌチャッとイヤらしい音を立てながら確実に彼女の指先は俺を追い込んでいく。
｢あぁっ、ダメ、やめ、うぁっ!、やめてくれ、お願いだ。｣
｢ふふ、却下だ無様にイクんだな、ほらほらっ!!｣
彼女が足の動きを速めていく。
ヌチャヌチャヌチャヌチャッ卑猥な音が次第に速くなっていく。
｢あぁああぁぁあぁっ!!やだっ!いやだー!!!!｣
ギュッ!!亀頭が親指と人差し指に挟み込まれる同時に俺の股関がはじける。
｢いぐうぅぅぅ!!!!!!｣
ドプッ!!ビュッビュッビュッ、勢いよく飛び出した精液が彼女の足を汚していく。
｢本当にどうしようもないやつだな、この変態、いやど変態め!!｣
腕組みをし、冷たい視線の彼女からの辛辣な言葉は俺の心をズタボロにしていく。
あれっ?なんでだろ、涙が勝手に･･･
｢貴様のような情けない奴には誰も寄り付かん。絶対にだ!｣
そうだよな････どうせ俺なんて、俺なんて、
｢だが、安心しろ。｣
ふっと声に暖かさがこもった。
と同時に俺の体を暖かい物が包みこむ。
ハッと前を見る。
今まで散々俺を弄り続けていた彼女が俺を抱きしめてくれている？！
｢私は貴様を永遠に愛し続ける誓ってもいい。｣
彼女のぬくもり･･･俺の目から今までとは別の涙が零れる。
｢もう一度聞く、私の伴侶となってくれないか？｣
頬を染め、そうたずねてくる彼女を拒む理由などあろうものか。
｢喜んで、えーとー･･･｣
｢サラマンダー、炎を司る妖精だ。｣
｢長い!!そうだな･･サラなんてどうかな?｣
｢サラか･･いい名だ、で貴様は?｣
｢ああ、俺の名は････｣
青年が森から帰ってくることはなかった････
だが彼は幸せだろう。
彼にはいつまでも愛してくれる人がいるのだから････
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