山奥の大女




「あー、もうっ」



良太は深い獣道を、張り出した枝や伸びきった草を掻き分けて前に進む。

どうやら、ほとんど人の通らない山奥に迷い出てしまったらしい。鬱蒼と生い茂る木々の間からは、小鳥の囀りや、葉と葉が擦れる音が聞こえてくるのみで、人の気配は少しも感じない。



「・・・・・・はぁ」



少年は深い溜息をつく。

額の汗を手の甲で拭いながら、自分の軽率さを恨む。

少しぐらい登山路を離れても大丈夫だろうと高をくくっていた。



(やっぱり、何か目印ぐらいは憶えるか、付けるべきだったよね)



日はすでに傾き、辺りは薄暗くなろうとしている。



「アイツらの話なんか、無視すりゃよかったよ」



良太は独り、ぶつぶつと呟く。

子供の良太が、なぜ一人っきりで慣れない登山などしているかと言うと、友達との約束が原因である。

男3人で、だれが近所の不思議を発見できるか、というものだ。

その時は話の盛り上がりと、ノリで自分も参加することになったものの、今さらながら良太は後悔している。



(いるはずないじゃん・・・UMA[未確認動物]なんて)



しかも住んでいるところから、電車一本でいけるような山にである。

つい最近、この付近のミステリースポットが雑誌で紹介されたのがキッカケだったと思う。



・田舎町の山奥に出現する謎の生物!

・UFOの着陸!?畑に焼きついた不可解な模様

・廃墟に潜む悪霊。霊界と繋がる場所



たしか、こんな3本だての記事だった記憶がある。

これらの真偽を夏休み中に調査するという、くだらない取り決めが生まれたのだ。

なぜバラバラに分かれて調査なのかというと、他2人の友達による意地の張り合いが原因だ。



「UFOと幽霊、存在する可能性が高いのはどちらか、だっけ」



良太は苦笑いを浮かべる。

健一は自分の主張が正しいこと証明するためUFOを、雄介も同じ理由で廃墟の霊を選び、どっちにも付かずだった良太は、謎の生き物を残り物として回されたわけだ。

いくら仲良しグループでの付き合いだからといって、良太にとってはいい迷惑である。



「調査なんかどうでも良いから、まずは無事に帰らないと」



いよいよ暗くなってきた周辺を不安げに見渡し、一歩踏みだそうとしたところで・・・





  ガサッ!



目の前の茂みが揺れた。

良太は目を見開き、びくっと体を震わせる。

その茂みの揺れ方が非常に大きく、かなり大きなモノがこちらに現われようとしたからだ。



最初に茂みから覗いたのは、二十歳前後の女性の顔だった。

それを見て、良太はホッと胸を撫で下ろす。

ようやく大人と会えたのだ。これで遭難の危険はなくなった。

だが



「・・・・・・?」



あれ?と思う。

何かが変だ。

まずは女性の顔が現われた茂みの位置。

背の高い茂みだったが、女性の顔の位置は2mほどの高さの、ほぼ茂みの上から突き出ている。



(向こう側、こちらより地面が高くなっているのかな?)



それだけじゃない。

彼女の荒れた髪の上から突き出ているものがある。

耳のようだが、人間の耳とは位置も形も違う。



(あ、この耳、たしか遠足でいった牧場で・・・)



そう、たしか、牛か、馬じゃなかっただろうか。



  ガサッガサッ



次に現われた部位を見て、良太は目を剥く。

なんと、非常に大きな、ともすればスイカ並みのオッパイが2つ、姿を現したからだ。



(は、は、はだかぁ!?)



少年は動転する。

突然現われた女性。しかも上半身が裸なのである。

そして、よく見ると人間とは思えないようなパーツが頭にあるし、さらにはずっと山で暮らしていたかのように、女性の髪は長く乱れ、その白い肌も少し汚れていうように思える。



  ガサッガサッガサッ



驚きは、そこで終わらなかった。

ついに彼女が全身を現したとき、良太は自分でもよく気絶しなかったと思う。彼女の下半身は、そのまま獣のものとなっていた。

毛深い表皮に、節くれだった頑丈な脚。

背後に揺らめく、先端に毛の房がついた長い尻尾。

体全体を支える蹄。



身長は間違いなかった。何の細工もなく2mほどある。

巨乳をたぷん、たぷんと揺らしながら、近づいてくる大女は、まだ背が小さい良太にとっては、凄まじいまでの迫力がある。



「ぁ・・・ぁの・・・」



自分でも何を言おうとしているのか分からない。

ただ、体を震わしながら、人外の女性から目が離せない。



近づかれたことにより、彼女の顔をよく観察できた。

日本人の顔つきではなく、どちらかというと、西洋人の彫りの深い顔立ちをしている。薄汚れており、手入れは行われていないものの、顔立ち自体は十二分に美人で、野性的な美しさに満ちていた。

淡くなった陽光を受けて、キラキラと光る黒目がちの瞳も魅力的だ。



下半身が獣の大女は、良太の小ささ、というよりも、その幼さにガッカリした表情を最初は浮かべていた。

「やっと見つけた。けど、これじゃ・・・」というような顔つき。だが、良太の股間に視線を落としたとき、その表情が輝く。

舌なめずりひとつ、無遠慮な好色な視線を少年の股間に送る。



良太の股間はいつの間にか勃起していた。

相手は化け物であるにも関わらず、その野性的な美貌と、ぷるぷると揺れている柔らかそうな乳房。

そして何よりも、彼女の胸元からは、甘いミルクのような匂いが発散されており、獣の股から滴り落ちている粘液が、雄の性欲を刺激する刺激臭を立ち昇らせている。



良太が、ボウっと惚けていられるのは一瞬だった。

獲物に襲い掛かる肉食獣のような俊敏さをみせ、彼女は良太を一気に両腕の中へ捕縛した。

「ひぃ!?」と、まるで女の子のような悲鳴を良太はあげる。

風を切って突進してくる巨体と、サイドに伸びる長い腕。

凶暴さと色欲に満ちた顔が一気に迫り来ることによって、良太の精神はシャットダウンした。

少年は、半牛の獣女・・・ミノタウロス娘の腕の中で、完全に気絶していた。





  ****



グチャ、グチャ、ジュポ、グチュ・・・



何か湿った音が遠くから聞こえる。

それと共に、女の呻き声と、シュリ、シュリっと、肌と肌が擦れる音。

何やら身体が重く、股間の辺りから気持ちいい痺れ、重み、熱さが伝わってくる。

顔は柔らかなものが押し付けられれ、少し息苦しいが、まるで暖かい湯袋に包まれているような安心感がある。

甘いミルクの匂いと、汗と、なんだか酸っぱい刺激臭・・・



「ぉぉう、ふぅ、ふぅ・・・あぁぁぁぁぁぁ!!」



女の絶叫で夢うつつの状態から醒めた。



目を開けると、あたりは肌色一色であり、様々なものが交じり合った臭いが少年の鼻腔を突く。

そして同時に股間の、勃起したオチンチンを包んでいた熱くて柔らかいモノが、突如としてキューっと締まる。



  ビュッ、ビュッ・・・



その刺激を受けて、既に力が弱まった射精が始まる。



「・・・あぅ!あぁぁ!」



良太は嬌声を上げる。

今まで味わったことのない気持ち良さ。

頭の中が真っ白になり、力がオチンチンから液体になって流れ出ていく。



良太は射精の快感で霞む思考の中で、今の状況をようやく認識した。

服を剥かれ、素っ裸になった良太は、洞窟のような場所で仰向きに寝かされながら、半獣の大女に圧し掛かられている。

オチンチンは女の性器の中に埋もれており、何度目か分からない膣内射精を行っている。

少年の幼い下半身と、獣女の毛むくじゃら下半身は、すでにどちらの体液ともしれないものでビチャビチャになっており、もう何度も犯された後なのだと分かった。



『自分が気絶している間に、化け物にエッチなことされてる!』



幼い良太には、ハッキリとしたことは分からなかったが、何かおぞましいことをされているのはすぐに分かった。



「はっ、離せ!離せぇぇぇぇ!」



がむしゃらに上の女をどかそうとするが、体格がまったく違うこともあり、ビクともしない。

ミノタウロス娘は少年が起きたことに気付いたようで、絶頂の快楽に酔った瞳をしながら身を屈めると、舌を少年の泣き顔に近づけ、愛しげに舐めまわす。



「ぶっ・・・やめ、止めろぉ!止めろよぉ!」



少年の言葉を理解することなく、ミノタウロス娘は一通り舐めて、少年の顔をベトベトにした後、両腕を少年の後頭部に回して、そのまま豊かな乳房の谷間に埋めた。



「んん〜っ、ん〜んっ!」



少年のくぐもった声が大きな胸に吸収されて消えていく。

ミノタウロス娘は、うっとりとした顔つきで、少年と繋がった腰をこねくり回す。

成人男性と比べて小さい少年のペニスは、射精後で萎んでさらに小さくなっていたのだが、ミノタウロス娘のアソコは吸い付いて離さない。

そのままドロドロの秘肉はオチンチンを優しく揉み上げ、再び勃起状態にする。

中で大きくなったのを確認すると、彼女は喜び勇んで、再び激しい腰使いを開始した。ミノタウロス娘の尻から生えた長い牛の尻尾だけは、腰の動きに影響されずに少年の内股を優しく撫でる。



「・・・んっ・・・んっ」



良太はいつの間にか、オッパイの間に顔を埋めながら、与えられる快楽に酔っていた。

ミノタウロス娘の腰の動きにあわせて、自分も小さく腰を上下させる。

そうすると、後頭部に回された腕がぎゅっと締まり、そして優しく頭を撫でてくれるのだ。

何か分からないが、暖かい気持ちが良太の心を包む。

ゆっくりと少年の心も落ちていった。





  ****



発情期のミノタウロス娘の性欲は底知れず、激しい子作りのセックスは何日間も連続で続けられた。

良太は涙ながらに限界を彼女に訴えるのだが、それが受け入れられることはなかった。

ほとんど一日中、彼女が上に乗って腰を振り、力尽きればミノタウロス娘は良太の口に大輪の乳首を含ませ、栄養満点の乳を与えながら自分は惰眠を貪る。もちろん、彼女の腕は良太の身体を逃げないようにロックしたままだ。股間も繋がっている。

彼女はお腹が減ると、良太を抱っこして一緒に外へ出かけ、彼を地面に押し倒して性行しながら野草を食む。

身体は一日に1回、近くの小川で洗っていた。このときはさすがに結合を解かれるのだが、一日中犯されている良太に脱走する気力はもはやなく、少年と身体を擦り合わせて洗う彼女に身を任せるのみだ。



そして数日後・・・



彼女の発情期は去った。

そのお腹を見ると、少年との子を身ごもったのだろう。

ポッコリと小さく膨らんでいる。信じられない生殖能力だ。

発情期が去ってからというもの、ミノタウロス娘は良太を拘束しようとはしない。また、逆に巣穴から追い出そうともしない。



良太は途方に暮れていた。

家を出発してから、かなりの時間が経った。

その日に帰るつもりだったので、親に行き先は知らせていない。

捜索願いは出され、家族や周りの皆に迷惑を掛けているだろうことは、少年でも理解できる。



でも・・・



幸せそうにお腹をさする半獣の大女は、良太を見てニッコリと微笑む。

長い手を伸ばし、大きな手のひらで、少年の頭を優しく撫でた。



(・・・どうしよう・・・)





〜「山奥の大女」終了〜





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