淫夢の屋敷へようこそ!
「なぁ〜に?まだいたかい?
ウセーよ!兄さんが忙しいから、勝手に帰れ!」
と弘志君がまた背高い女の人へ向いた。
「ゲップ。
さぁ〜。行こうかい、レディズ?」
「くすくす」
少し笑いながら、一人の女の人が酔っている弘志君の腕を引いて、歩き出した。
「駄目ですね。」
ため息を出して、桜ちゃんがひとみちゃんを見た。双子であっても、雰囲気が違った。姉の桜ちゃんが紅の浴衣でショートヘアだった。妹のひとみちゃんが薄いピンクの浴衣でロングヘアだった。二人共はただ今田舎のおばあちゃんのところで夏休みを過ごすの最中だった。今日村で祭りがあったから、おばあちゃんが桜ちゃん達の従兄弟の弘志君に「この子達を祭りに連れて上げて下さい。」と頼んだ。
祭りは面白かったけど、もう夜になって、雲のせいで星や月を見えなくなった。でも、弘志君がもう完全に酔って、ちょっと変わった雰囲気の女の人達をナンパして、桜ちゃん達を見捨てた。
「仕方がありませんね。行きましょうか、ひとみちゃん?」
「でも、もう暗いし、道もよく分かりません。。。。。。」
「あぁ、心配しなくていいです。私を信じて下さい。」
「う…うん、桜ちゃん。」
ちょっと安心したひとみちゃんが桜ちゃんの手を取った。これを感じた桜ちゃんが歩き始めた。
****************
十五分後。森の中の人気のない道。二人の女の子が歩いた。そして、強い風で、形のない森がサシャサシャ動いた。
「桜ちゃん、怖いです。」
怯えるひとみちゃんが桜ちゃんの手を強くにぎって、出来るだけ姉にくっついた。
「大丈夫。ほら、この道をずっと進めれば、おばあちゃんの家に着きます。このとおり電気のおかげで光がちゃんとあります。そして、雲があっても、雨が降っていません。。。」
ボトン。
「?」
ボトン。ボトン。
「!!!」
ボトン。ボトン。ボトン。シャーーーーーーーーーーーーーー。
「うそーーー!」
桜ちゃんのセリフの答えみたいに、雨が降り始めた。そして、すぐのすごい本降りになった。
「いやです。どうしましょう、桜ちゃん?」
桜ちゃんが周りを見た。森といっても、かなり薄かった。道の近い雨宿り出来るような場所がなかった。夜の森に入るのも駄目だった。というより、もうビショビショニなった!
「急ぎましょう、ひとみちゃん。おばあちゃんの家までもう少しだけはずです。」
「走るのですか。」
「仕方がありません。このままこのぬれた服でいれば、きっと風邪をひいてしまいます。」
「う〜〜〜ん。 分かりました。」
二人が走り出した。というよりひとみちゃんが走り出して、桜ちゃんが速さを合わせて歩いた。
ドカン。
雷が落ちた。
「キャアァァァァ!」
…と驚いたひとみちゃんが転んだ。
「ひとみちゃん!おっととと。。。あっ!」
急な出来事で驚いた桜ちゃんが止めようとしたが、慣れていない下駄を履いたせいでバランスを失って、転んでしまった。
「ててて、お尻が痛い。これより、ひとみちゃん、大丈夫ですか。」
立ち直した桜ちゃんが泥だらけ道の真ん中に座っているひとみちゃんを見た。
「ひっく、ひっく。だ…だいじょうぶです。」
泥で茶色になった顔で、涙を飲みながらひとみちゃんが答えた。
「なら行きましょう。」
桜ちゃんがひとみちゃんに手を貸した。また立ったひとみちゃんがすぐに桜ちゃんにくっついた。
「いやあです、ひとみちゃん。そんなにくっついたら、走りにくいでしょう。」
「いいんです。もうぬるぬるします。そして、それより、雷が怖いです。桜ちゃんから離れたくないものです。」
桜ちゃんがため息した。ひとみちゃんはわがままを言うのが珍しいです。何かすごく怖いとかすごく混乱したとかの時だけの反応です。でも、一度わがままを言ったら、もう決心を決めた。何を言っても無駄だ。
「分かりました。行きましょう。」
「うん。♥」
二人はまた歩き始めた。ひとみちゃんがしっかり桜ちゃんを手をつないだから、結局走るのは無理になった。
ドカン。
「キャアア!」
また雷が落ちた。ひとみちゃんが叫んで、痛いほど桜ちゃんの手をにぎった。
「大丈夫。私がちゃんと守ってあげます。そして、この道にちゃんと電気がついていますから、怖いことがないはずです。」
ちょっと涙が集まった目でひとみちゃんが桜ちゃんを見て、少し微笑んだ。でも、これも一瞬の事だった。突然二人の周りが真っ暗になった。
「いやぁぁぁ!」
「停電ですか。今日は本当についてませんね。ひとみちゃん、しっかりして。」
見えなかったけど、桜ちゃんはひとみちゃんが怯えながら道に座ったことを感じた。妹に声をかける同時に、ひとみちゃんを強く抱いた。
「大丈夫。姉があなたを守って上げます。」
「う…うん。」
ひとみちゃんがちょっと落ち着いたらしかった。でも桜ちゃんは本当に心配した。完全にビショレになった服で迷子になった彼女達はどうなるって。でも、妹の為にしっかりしなければならなかった。
というわけで、二人がまた歩き始めた。
なれない服を着て、なれない下駄を履いて、激しい雨と風の中で二人かずっと何も見えない暗闇の世界を歩いた。
****************
「ひとみちゃん、見て、見て!光です!」
突然桜ちゃんがひとみちゃんの腕を引いた。確かに前に小さな光が見えるようになった。疲れた二人にとって奇跡で感動的だった。復活したみたいに光に近づいた。と雷が落ちた。
ドカン。
「キャアアア!」
雷のフラッシュで一瞬光の正体を見た姉妹が止まった。光は確か家の窓から出たものだった。でも、あの家はどう見ても普通の家ではなく、古いヨーロッパ風の屋敷だった。あのお化けが出るタイプだった。
でも桜ちゃんは他の場所がない事が分かった。
「行きましょう、ひとみちゃん。私を信じて。」
「…うん。」
屋敷の入り口の前がベランダになったけど、激しい風のせいで雨宿りにならなかった。やっぱり,入らせてもらうしかなかった。
桜ちゃんがドアベルのボタンを押したけど、何も行わなかった。停電のせいかしら。それとも。。。。
「あれはどうでしょう。」
ひとみちゃんがドアの真ん中にあるものを指した。窓から来る密かな光でよく見えなかったけど、ノッカーらしかった。。不安な手で桜ちゃんがあの金の塊を調べた。下の部分が動くようになったらしかった。
ドドン。
心の準備をした桜ちゃんがノッカーを使った。
ドタドタドタ。
屋敷の中で近づく足音があった。
キ〜〜〜〜ン。
「!!!」
ドアを開けたのは桜ちゃん達と同じぐらい年の少女だった。長い黒い髪と黒いドレスに似合っている真っ白な顔だった。黒いドレスは普通のワンピースと違って、広くて思いタイプだった。そして、白いエプロンが決めた。
右手に持った燭台を上げて、彼女もちょっと驚いたようだった。
「あら、もしかしたら迷子達。。。。」
「…うん。実は私達は。。。」
「ビショヌレですね。はやく上がって下さい。」
桜ちゃんが事情を説明出来る前に女の子が二人を屋敷の中へ誘った。ちょっと怖いシチュエーションだったけど、嵐の中を迷うよりよかった。
玄関で下駄を脱ぐ二人が屋敷の中を見た。玄関が大きなホールに続いた。この更の奥に右と左に階段が上へのびた。そして全てが壁についている燭台に弱々しく照らされた。
「あたしはアイです。あなた達は?」
「あっ!私は桜とこちらが双子の妹のひとみです。よろしくお願いします。」
「桜ちゃんにひとみちゃんですね。わかりました。よろしくお願いします。とりあえず、お風呂に入って下さい。だって、風邪をひいてしまいますよ、このままでは。」
「いいんですか。」
「何を言いますか。普通はこんな事ぐらい当然でしょう。しかし、運がよかったです。お姉ちゃん達の為にお風呂の支度をしましたけど、この天気なら、きっと今夜戻らないと思います。」
「『お姉ちゃん達』?」
「話は後にしましょう。今はお風呂が先です。」
ホールの底がカーペットになったけど、歩くと下から木の音がした。空気にも古い木の匂いがあった。
「ちょっと古い家ですが、とても温かいです。」
桜ちゃん達を案内するアイちゃんが申し訳なさそうに説明した。
屋敷のお風呂場はやっぱり大きかった。綺麗な青い線でちょっとおしゃれした白いタイルで出来た部屋だった。
「言っておきますけど、お湯は風呂の本体だけです。それでは、ごゆっくりして下さい。」
と言ったアイちゃんが風呂場から出た。
汚れた浴衣を脱いだ双子達が自分の身体を洗い始めた。
「でも、親切な人を見つけてよかったですね、桜ちゃん。」
「う…うん。そうですね。」
ひとみちゃんを不安したくない桜ちゃんがちょっと違和感を感じした。よく分からなかったけど、何かが変だった。
****************
風呂から上がった時、浴衣が消えた。代わりに二人分のナイトウェアがあった。パジャマではなく、簡単なシャツだけだった。そして、着たところにアイちゃんが現れた。
「ごめんなさい。ナイトウェアと言えば、それしか持っていません。桜ちゃん達の浴衣が汚れましたから、洗濯しました。
え〜と、今から桜ちゃん達のお部屋へ案内しますから、こちらへ下さい。」
また質問の時間を与えず桜ちゃん達を連れて、ホールの階段を登った。
「あっ!トイレはあちらの廊下の最後の右のドアです。勝手に使って下さい。
そして、ここが今夜のあなた達のお部屋です。」
案内した部屋はまた立派なものだった。底が深い羊の毛皮になった。大きな二人の大人のサイズのベッドの隣の低いテーブルの上にも、壁にも燭台があった。タンスの後ろに鏡があった。そしてこのタンスの上に高そうな時計が立った。
大きな窓が嵐によって音を立ったけど、部屋は暖かかった。
「ジュースとおやつを持ってきますから、ここでちょっと待って下さい。」
返事を待たず、アイちゃんが部屋から出た。桜ちゃんとひとみちゃんが羊の毛皮に座った。
「アイちゃんは忙しい人ですね、桜ちゃん。」
「うん。というより、必死に見えませんか。」
「必死?ただ、親切で頑張ると思いますけど。」
「うん。うん。きっとそうです。」
ひとみちゃんにこう答えても、桜ちゃんがちょっと心配した。理由がうまく分からなかったけど。だからこそ、桜ちゃんが考え込んで静かになった。この桜ちゃんを見たひとみちゃんもちょっと不安になった。
「お待たせ。」
沈黙の空間が帰って来たアイちゃんに壊された。大きなトレイに乗せたオレンジジュースとクッキーを持って来た。桜ちゃんとひとみちゃんにジュースを渡した後でやっと自分も座った。
「これしかないでごめんなさい。でも、あたしはまだレンジなどを使ってはいけません。」
「あたし達と同じです。時々キッチンでご飯を作ろうと思いましたけど、結局お母ちゃんに追い出されました。もう、大人って大げさですから。」
「アイちゃん、両親はお出かけですか。」
「いいえ、最初からお姉ちゃん達だけと住みました。まぁ、お姉ちゃん達は今村の祭りに行っていますけど。桜ちゃん達も祭りからの帰り道でしたの。」
「うん。夏休みの間にここのおばあちゃんのところに来ています。せっかくの祭りですから、従兄弟に連れられましたけど、あの従兄弟に置かれてしまいました。」
「あら、それは大変でしたね。ところで、桜ちゃん達は何年生ですか。あたしは一年生ですけど、桜ちゃん達もそう見えますが、…。」
「いいえ、私達はまだ幼稚園です。来年から一年生になるはずですが。」
「幼稚園。いいですね。」
「もしかして、アイちゃんが幼稚園に行きませんでしたの。」
「うん。美里姉ちゃんが駄目と言いましたから、行けませんでした。」
「ひ〜〜どいですぅ。」
「『美里姉ちゃん』?それは一緒に住むお姉さんですか。」
「うん。上のお姉ちゃんが美里姉ちゃんで、下のお姉ちゃんがかえで姉ちゃんです。でも、美里姉ちゃんが青森市でOLで頑張りますから、週末だけここに住みます。」
「それでは、普段はかえでさんと二人きりで住みますか。こんな大きなお家で?」
「うん。時々ちょっと寂しいですが、かえで姉ちゃんが超優しいですから平気です。」
「かえでさん、いい人ですね。」
「うん、とても素敵な人です。でも、ちょっとボーしているところもあります。ですから、大事なものを全て美里姉ちゃんに任せます。でも、料理ならかえで姉ちゃんが一番うまいです。だってお料理大好きです。このクッキーもかえで姉ちゃんが焼きました。」
「うわあ。うらやましいです。だって、このクッキー本当においしいです。ね、ひとみちゃん?
。。。。。。ひとみちゃん?」
「ふんにゃ…うん……おいしいい……でぇす…。」
「あら、もう寝ているみたいです。仕方がありません。もう遅いですからね。そろそろ寝ましょうかしら。」
「うん、そうしましょう。本当に有り難う、アイちゃん。」
「いいえ、こちらこそ今日は超楽しかったです。おやすみなさい、桜ちゃん、ひとみちゃん。」
「おやすみなさい。」
「おやしゅみなしゃい。」
アイちゃんが部屋を出た後で桜ちゃんがひとみちゃんをベッドへ導いて、そして自分も隣に横になった。蝋燭を消そうと思ったけど、止めた。やっぱり暗闇でこの屋敷は怖過ぎた。
目を閉じた時、寂しそうなアイちゃんの顔が浮かべてきた。
****************
いつか、桜ちゃんが起きた。嵐が止んだらしいけど、外はまだ真っ暗だった。起きた理由はもちろんアレだった。
「桜ちゃん。おトイレですか。」
ベッドから降りろうとした時、妹の声がした。
「…うん。」
桜ちゃんの顔がちょっと赤くなった。
「あたしも行きたいです。一緒に行きましょう。」
「……うん、分かりました。」
二人の少女がベッドから出て、ドアをソット開けた。やっぱり廊下もあいかわらず蝋燭に照らされた。
トイレの方向へ行く途中で、桜ちゃんが突然止まった。
「どうしましたの。」
「しー、しー。」
ひとみちゃんの質問に答えず、桜ちゃんが妹に静かにするように指した。そして、ホールの上のレールに近づいて、下へ見た。
「あっ!アイちゃんです。」
「しー!」
桜ちゃんの側に来たひとみちゃんが反射的に見る事を言い出したと姉から怒った視線をもらった。
ホールでは、黒いケープを着たアイちゃんが燭台を持って、入り口へ向かっていた。もっとよく見ようする桜ちゃんがレールに押し付けた。
カラ。ベキ。
「キャアアアア!」
「桜ちゃん!」
レールが壊れて、桜ちゃんが落ちた。ショックで全然動けなかったひとみちゃんが全てをスローモーションに見えた。
バキ。ドスン。
何かが割る音で桜ちゃんがホールの底へ着いた時、時間が元に戻って、ひとみちゃんも動くようになった。急いで階段を下りた。
下に着くと、桜ちゃんの体の側にアイちゃんが立って、難しい顔をした。桜ちゃんの上に何か光っているものが浮いた。全然動かない桜ちゃんの首が変な方向へ向いていた。そして、頭の下に赤い何かが広がった来た。
「駄目です!見て下さい。」
アイちゃんの声が桜ちゃんを起こそうひとみちゃんを止めた。アイちゃんの命令に従って、光るものを見たひとみちゃんがまた驚いた。
「桜…ちゃん?」
バサ。
「桜ちゃんの魂です。もう助ける方法は一つしかありません。」
光っているものは小さな、小さな人間の姿した。良く知っていた人の姿だった。自分の名前に反応して、妹へ見上げた。そして、アイちゃんのすごいセリフを聞いた二人がアイちゃんの方へ向いた。アイちゃんが黒いドレスを脱いで、全裸になった。
「さあ、桜ちゃん、おいで、おいで。」
アイちゃんが自分の下の口、あのおしっこが出る場所を二本の指で広がって、桜ちゃんの魂(?)を誘った。普段に茶色の目が赤く光った。いや、目の中に不気味な炎が燃えた。これを見たひとみちゃんが不安になったけど、動けなかった。視線をアイちゃんからそらしたら、また桜ちゃんである小人を見た。小人がアイちゃんの方へ浮いて、そして彼女の下の口の中へ入った。そして、アイちゃんが指を引くと下の口が完全に閉じて、桜ちゃんの魂の光が消えた。
「ごめんなさい。好きで騙したわけではありません。実は、あたしは人間ではありません。サキュバスです」
****************
桜ちゃんが気付いたと全てがボヤボヤした。
レールが壊れた事を覚えた。自分が落ちた事を覚えた。ホールの底がドンドン近づいて来た事を覚えた。反射的に下へ見た桜ちゃんが息を止めた。自分が浮いた。そして、自分の下に巨人がいた。自分の顔を持った巨人。
「これはどういうことですか。」
『桜…ちゃん?』
ひとみちゃんの声がした。声の方へ向いたら、自分を見ていた巨人になったひとみちゃんがいた。
『桜ちゃんの魂です。もう助ける方法は一つしかありません。』
アイちゃんの声が大変な説明を出した。桜ちゃんが混乱した。自分の魂?じゃ、自分が死んだ?でも、助ける方法はなんだ?まだ死んでない?考え中の桜ちゃんがアイちゃんの方へ向いたと驚いた。アイちゃんはいつの間に黒いドレスを脱いで裸になった。そしておしっこの出る場所を広がっていた。
『さあ、桜ちゃん、おいで、おいで。』
桜ちゃんを誘うアイちゃんの声がちょっと変だった。茶色であるはずの目も赤く光った。
そして、桜ちゃんが何かに引かれた。何かが彼女をアイちゃんの方、いやアイちゃんの下の口の方へ動かせた。怖かった。ジタバタした。でもあの動きを止められなかった。
何も出来ず桜ちゃんがアイちゃんの下へたどり着いた。指で広がった柔らかそうな唇の間の肉の壁の中に大きな穴が開いた。桜ちゃんがこの穴に近づいて、そして入った。
ボドン。
後ろに重い音がした。後ろへ向いたら、桜ちゃんが唇が閉まっている事を確認出来た。でも、暗くにならなかった。桜ちゃんがやっと自分から出た光に気付いた。
桜ちゃんがいた場所は入り口より少し広い肉のトンネルだった。身体を自由に動けたけど、トンネルを渡る動きに逆らえなった。何をしてもドンドン奥へ浮いて行った。ピンクの肉の壁が滑らかではなかった。沢山のひだがあった。そして、そのひだの間に何かの液体が光っていた。おしっこではなさそうだったけど、桜ちゃんは正体がさっぱりだった液だった。
やっと桜ちゃんの前にスベスベした肉の壁が現れた。この壁の真ん中で丸い穴が口を開けた。桜ちゃんがあの小さな口へ入った。
口の後ろにすごく広い洞窟になった。桜ちゃんがゆっくり底へ沈めた。着いた時に彼女がやっと完全に自由になった。どうやら、旅のゴールみたいだった。
洞窟は角のない丸い空間だったから、底はゆっくり壁になって、そして壁が天井になった。今回の肉の壁が滑らかになった。温かくて、柔らかかった。何かが桜ちゃんを吸い込むようで気持ちよかった。そして、何かの体(?)の温かさ以外に心を温める温かさを感じた。これはアイちゃんの気持ちだったかしら。
突然、アイちゃんの声を聞こえた。
『ごめんなさい。好きで騙したわけではありません。実は、あたしは人間ではありません。サキュバスです』
****************
「『サキュバス』は何ですか。」
「淫魔と夢魔という名前もあります。悪魔の一族です。」
「『悪魔』?話での悪魔が人の魂を食べて、悪い事をします。…それで、桜ちゃんの魂を食べましたか。帰して!姉ちゃんを帰して!」
意外な出来事で桜ちゃんの死を実感したひとみちゃんがようやく泣いた。そして、アイちゃんを打とうとした。すると、アイちゃんが飛び上がった。大きな黒いコウモリの羽根を使って、アイちゃんが空を飛んだ。黒いしっぽもあった。
「うわっ!」
「落ち着いて下さい。悪魔であっても、桜ちゃんにも、ひとみちゃんにも酷い事をしたくないです。」
「うそつき!桜ちゃんの魂を食べました。桜ちゃんを殺しました。友達だと思いましたのに。」
一瞬アイちゃんの顔がすごく寂しそうになった。でもひとみちゃんがこれに気付かなかった。
「だから、『食べました』ではなく『飲み込みました』です。そして、これも桜ちゃんを助ける為に必要でした。あたしを信じて下さい。」
「桜ちゃんを助ける為?」
ひとみちゃんがちょっと落ち着いたみたいだったけど、アイちゃんが彼女の上を飛んだままにいた。
「そうよ。桜ちゃんが落ちた時、彼女の体が死にました。だから、彼女の魂が出ました。でも、魂は生の体の中ではないといけません。もしかしたほっといったら、消えたり、それとも幽霊になったりするはずです。だから、あたしが彼女の魂を飲み込みました。彼女の魂を守る為に。」
「でも、これからどうするつもりですか。 まさか、ずっとこのままでいるつもりではありませんか。」
「サキュバスは心と身体を操る魔法を使う事が出来る悪魔です。普段で魂は見えないものですが、ここがサキュバスの住処ですから、勝手に見えるようになりました。ですから、あたしは魔法で桜ちゃんの身体を生き返す事が出来ます。そうすれば、彼女の魂が彼女の身体に戻ってもいいんです。」
「では、はやくやって下さい。」
「やりたいですけど、今は無理です。エナジーが足りません。」
「『エナジー』?」
「うん。サキュバスの力の源は人間の快楽です。」
「『カイラク』?」
「快楽は特別のいい気持ちです。ただしい、子供は感じてはいけません。」
「でも、その『カイラク』がなければ、桜ちゃんを助ける事が出来ませんね。だから、あたしがやります。どうすればいいか教えて下さい。」
アイちゃんが底へ降りて来た。
「それは本当にいけない事であっても?本当に怖い事であっても?痛い事であっても?汚い事であっても?
桜ちゃんの為にそんな事をやってもいいですか。」
アイちゃんの紅の目が優しくひとみちゃんの目を見た。
「うん、何でもやります。」
「分かりました。色々な気持ちを体験するはずです。その内にいい気持ちもあるはずです。でも、これは大人になる前にやっていけないことです。体験していけないことです。今回だけで、桜ちゃんを助ける為にすることです。この後でもう二度としない事です。でも、これだけでもあなたが汚されてしまう。分かりましたか。」
「うん。分かりました。」
「じゃ、服を脱いで下さい。」
「……うん。」
ちょっと照れて、ひとみちゃんがナイトウェアを脱いで裸になった。
「始める前にひとみちゃんに頼みたい事があります。桜ちゃんの魂を預かって下さい。」
「どういう事ですか。」
「実は、サキュバスにとって魂は快楽よりいい食べ物です。超好物です。だから、ひとみちゃんを快楽へ導く間に間違って食べる恐れがあります。」
「駄目!」
「だから、終わったまでひとみちゃんに預かってもらいたいです。」
「でも、どうすればいいですか。どこへしまえばいいですか。」
「簡単です。今あたしが置いた場所と同じ所がいいです。」
アイちゃんがひとみちゃんの下の口を指した。
「えい?」
「実は、それが女の子だけが持つ聖なる場所です。命の源です。だから大切にされるものです。本当にすごい場所ですから、魂を置いてもいいです。」
「…わかりました。やります。」
「いい子です。なら、こっちで横になって下さい。」
ひとみちゃんが素直に横になった。アイちゃんがこの上に乗って、そしてひとみちゃんの下の口と自分の下の口を合わせた。
「全てをあたしに任せて下さい。」
アイちゃんがちょっと動いた。ひとみちゃんの下の口が変な感じした。ちょっと熱くなったような気持ちがあった。でも、彼女が我慢した。だって、桜ちゃんの命がかかった。すると、突然何か熱いものがひとみちゃんの中に入った。
****************
アイちゃんが飛び上がった時は桜ちゃんにとって混乱の時だった。周りが動き出したから、彼女が色々な方向へ飛ばされた。幸いで、柔らかい肉の壁のおかげで怪我をしなかった。それとも、今魂だけだったからかしら?
アイちゃんとひとみちゃんの会話が終わった時、桜ちゃんが感動した。ひとみちゃんが本当に桜ちゃんの為に頑張った。桜ちゃんが嬉しかった。
突然また何かによって引かれて、はやく前で入って来た肉のトンネルを渡った。はじめてみた時よりあの謎の液体が多くなった気がしたけど、確かめる余裕がなかった。止まらず入り口のへ向かっていた。
でも、この入り口の向こう側に外がなかった。変わりに新しい薄いピンクの肉の壁。桜ちゃんがこの新しい壁にある狭い入り口胃を通った。この向こうにもひだがいっぱいある肉のトンネルが待っていた。
「これがひとみちゃんの中かな?」
桜ちゃんが周りを見た。アイちゃんと似ている数えない肉のひだの間に正体不明の液体が光っていた。でも、アイちゃんの時と違って、壁がすごく薄いピンクで、液体も少なかった。そう考えた桜ちゃんが突然この壁にぶつかって、止まりました。
「いったい、どういうことです?」
肉のトンネルはあの丸い空間より硬かったけど、かなり柔らかかった。そして、あの液体の池があったから、いいクッションになった。この液体が本当に不思議だった。味にも匂いにも覚えがなかった上に変にネバネバした。
『桜ちゃん、聞いて下さい。』
突然、トンネルがアイちゃんの声で響いた。
『あたしの出来る事はここまでです。これから、自分の足で進んで下さい。あたしの時と同じであるはずですから、あの時の最後の場所へ行って下さい。あれがあの聖なる場所ですから。あそこで全てが終わったまで待って下さい。絶対出て来ないで下さい。』
そういわれた桜ちゃんがため息を立って、歩き始めた―というより降り始めた。今彼女がいたトンネルが下の方へ続いた。おかげで、登らなければならない肉のひだがあってもよく進めた。
そして、やっとあの最後の壁に着いた。アイちゃんの体の中と同じように丸い穴があったけど、すごく狭かった。そして、何やっても大きくなってくれなかった。仕方なく、桜ちゃんがあのちょっときつい穴を通った。
この向こうの空間はやっぱりアイちゃんの時と同じものだった。ただしい、あの心を温める温かさがもっと強かった。
「それで、私は待つしか出来ませんね。」
****************
ひとみちゃんが必死に笑いを越えた。腹に声をかけるアイちゃんがくすぐったかったから。でも、この腹の中に大切な姉ちゃんがいたから、笑ってはいけなかった。だから必死で越えた。そして、自分の中で動く熱いものが変な感じしたけど、これが桜ちゃんだと考えたら、ひとみちゃんがなぜかちょっと嬉しかった。
「!!!」
突然耳で暑い風を感じたひとみちゃんが自分の考えの世界から戻った。
「あたし達、そろそろ始めましょうか。」
アイちゃんがこのセリフをひとみちゃんの耳に直接に吹き込んだ。ひとみちゃんはこれが質問ではなく、誘いである事をなんとなく分かった。不安な目でアイちゃんを見つめた。やっぱり怖かった。
「大丈夫。あたしを信じて下さい。」
アイちゃんがひとみちゃんのほっぺにキスした。とても優しいキスを。そして、首にもそっと。ちょっとくすぐったかった。そして、胸のもとにも超優しいキスを上げた。乳首を口にとって、優しく舐め始めた。そして、少しだけ歯でいたずらした。
こんな事にされるひとみちゃんの胸の奥に変な気持ちが少しずつ現れて少しずつ強くなってきた。温かい気持ち。期待の気持ち。恥ずかしい気持ち。そしてよく分からない気持ち。
ひとみちゃんは鼓動と息がちょっとはやくなった事に気付いた。あの変な気持ちのせいだったかな。と、突然お尻のあたりで何か柔らかい感触がした。毛皮がついて長い何かがひとみちゃんのお尻を調べたり、なでたりした。そして、やっとお尻の穴に着いた。
「いやあ。そこが汚いよ。」
「大丈夫。全然汚くないです。とっても綺麗です。あたしを信じて、全てをあたしに任せて下さい。」
とアイちゃんが自分の口でひとみちゃんの口を塞いだ。ひとみちゃんがアイちゃんの舌がひとみちゃんの口に入る事を感じた。とても熱い感触だった。この客が自分の舌を探して、ぶつかって、無邪気の挨拶をした。ひとみちゃんがこの全てを感じた。そして、甘い味を味わいながら、あの挨拶に答えた。自分からアイちゃんの舌をなでて、そして、アイちゃんの口を調べた。
二人の少女がキスを続きながら、アイちゃんのしっぽがひとみちゃんのお尻の穴に入った。ひとみちゃんにこれを止める術もうなかった。というより、もう止めようとしなかった。
柔らかい毛皮ついていたしっぽが少女の中を優しくマッサージして、彼女を冒険した。この全ての動きは愛を込めたラブメッセージだった。この感触によって、ひとみちゃんの胸の奥の気持ちがまた答えた。また強くなった。
アイちゃんがこれを感じたらしかった。キスしながら、両手でひとみちゃんの頭をなでてあげた。そしてゆっくりゆっくりひとみちゃんを座らせた。あの変な気持ちを味わいながら、ひとみちゃんが夢中で目を閉じたままアイちゃんの全てを受け取って上げようとした。
すると、ひとみちゃんの肩と腕と背中に新しい感触が訪ねて来た。温かくて柔らかいものが彼女を抱いたみたいな感じでした。目を開けると、大体アイちゃんの顔が邪魔になったけど、少しだけ見えた。アイちゃんがひとみちゃんを毛皮ついた黒い羽根で抱きしめて上げた。
これもまたとっても居心地よかった。温かかった。柔らかかった。安全させる感触だった。まるでお母ちゃんに抱きしめた時みたいだった。ひとみちゃんの胸の奥の気持ちがドンドン大きくなった。気持ちよかった。あふれるほど嬉しかった。
ひとみちゃんがこの気持ちを全身で感じようと頑張った。自分の為にも。桜ちゃんの為にも。でも、突然疲れてきた。
そして、アイちゃんが刺激を止めた。ひとみちゃんが力なくまた横なった。
「ごちそうさまでした。これで……あら?寝ています…ね。」
「スー スー。」
アイちゃんがちょっと驚いて寝ているひとみちゃんを見た。
「まぁ、いいか。おつかれさまでした。
充分エナジーをもらったから、魔法も使えます。」
アイちゃんが桜ちゃんの体のもとへ行った。血のだまりが必ず大きくなって、顔が真っ青になった。これ以外の変化がなかった。
アイちゃんが手を桜ちゃんの胸の上に乗って、目を閉じて、念を込めた。すると、桜ちゃんの顔色が元気になってきた。そして、桜ちゃんの体がちょっと口を開けて息をし始めた。
「これでよし。そして、最後に魂を戻さなければなりませんね。」
****************
桜ちゃんはアイちゃん達が何をやったこと全然知らなかった。ただしい、周りが熱くなって、ちょっと壁と天井がいり変わった事があった。ひとみちゃんの息と鼓動が聞こえるようになった時、桜ちゃんの心に入ってくる気持ちも混乱した。
突然全てが終わった。最後に周りがちょっと動いて、そして静かになった。
「終わりましたかな。」
桜ちゃんがちょっと不安になった。あの静かさは何だった?でも待つ事しか出来なかった。
そして、しばらく待つと、呼ばれた気がした。声がしなくても呼ばれた。そして、引かれた、呼んだもののもとへ。今回は来た時の入り口を使わず周りの壁の方へ浮いた。肉の壁にぶつかるはずだったのに、無事で通って、ひとみちゃんの体の外に出て来た。ここに目を閉じた巨大なアイちゃんがいた。でも今は彼女の背中に大きな黒い羽根が広がっていた。しかし、呼んだのはアイちゃんではなかった。また引かれた桜ちゃんがこれを分かりました。そして、自分の巨大の身体へたどり着いた。考える暇もなくこの胸にぶつかって、この中に消えた。
****************
アイちゃんが目を開けてまた桜ちゃんの体の方へ向いた。と桜ちゃんが身体を起こして、アイちゃんの方へ見た。少し微笑んだ。でも、すぐに真剣な顔して、ひとみちゃんの側へ急いだ。
「大丈夫です。ただ寝ています。」
アイちゃんの言葉を無視して、桜ちゃんがひとみちゃんを抱いて、起こした。
「ひとみちゃん!大丈夫ですか!」
「さ…桜ちゃん?」
するとひとみちゃんが目覚めて、ちょっとボーして桜ちゃんを見た。
「桜ちゃん、桜ちゃん!大丈夫ですか!桜ちゃん!」
やっと完全に起きたひとみちゃんが涙の雨で桜ちゃんを強く抱きしめた。
「ひとみちゃん。私が大丈夫ですから、離れて下さい。これより、ひとみちゃんこそ、大丈夫ですか。私の為に無理しましたね。まったく仕方がない妹です。」
「全然平気です。そして、桜ちゃんが大事な姉ですから、平気ではなくても平気でしょう。」
桜ちゃんの質問に答えてもひとみちゃんが彼女から離れようとしなかった。泣きながら死者から戻った姉ちゃんを抱きました。桜ちゃんがこの可愛い妹の頭をなでた。
「あの、すみません。」
アイちゃんの声に反応して、桜ちゃんが視線をひとみちゃんから離れた。彼女達のすぐ側にアイちゃんが立った。裸のままで背中に黒い羽根を持ったアイちゃん。悲しい目で桜ちゃんを見た。
「本当にごめんなさい。迷惑かけて。」
「何を言っていますか。私の命を助けてくれましたくせに。」
「でも、ひとみちゃんに変なことをしました。」
「それも私の助ける為だったでしょう。そして、ひとみちゃんが自分からOKして、今このとおりで平気ですから問題ないでしょう。」
「でも、でも。でもサキュバスである事を言わなかった事もあります。このせいで桜ちゃんが落ちたでしょう。許すわけがありません。」
「そうではありません。でも、もしそうであっても許します。だって、友達でしょう。」
「友達?本当に?」
「ああ、本当に。」
今回アイちゃんが泣き出した。泣きながら、ひとみちゃんと桜ちゃんを抱いた。
****************
皆が落ち着いた後で、彼女達がベッドにもどって、朝まで寝ました。何かの仕掛けのおかげで、桜ちゃん達の浴衣もうわいたから、服は問題なしでした。天気も嵐が夢みたいによくなったから、サンドの朝ご飯の後でアイちゃんが桜ちゃん達をおばあちゃんのところへ案内した。
おばあちゃんがすごく喜んだ。だって、夜で誰も戻ってこなかったから心配した。というわけで弘志君も戻ってこなかった。
この日の午後で村から連絡があった。弘志君が死んだらしかった。「心臓麻痺」というからだの具合によって。桜ちゃん達があまりよく分かりませんでした。でも、村で大人の間で変な噂になったらしかった。
桜ちゃん達はこれからよくアイちゃんのところへ遊ぶようになった。アイちゃんのお姉ちゃん達とも仲良くなった。あの夜知らなかったけど、祭りでちょっと会った事があった。
アイちゃんが桜ちゃん達の親友になったことも言うまでもなかった。
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