クジラ人魚ちゃんに注意!




海はまだちょっと寒かった。でも、可愛い花柄のピンクの水着を着ている女の子がかまわなかった。ちょっと寒い風が彼女のロングヘアーをファーファー動かしている。ランドセルや服を置いて、迷わず岩を歩いて、裸足で水に入った。

「やっぱり、まだ冷たいですね。」

マイちゃんの足が止まった。でも、すぐに頭をプルプル振って、進んだ。だって、もう決めたことだった。

マイちゃんは水泳が大好きだった。休日でいつも両親達にどこかで泳ぎにつれてもらったおかげ、泳ぎは得意になった。だが、両親は二人とも働いているから、あんな休日はやっぱり少ない。というわけで、マイちゃんがちょっと不満した。もっと泳ぎたいと思った。

こんな時でいいチャンスが現れた。四月で小1年生になったから、マイちゃんは一人で学校へ行ったりようになった。両親達が彼女を好きではないはずではなくて、彼女が超しっかりしたおかげで許した事だ。幼稚園はいつも隣のお姉さんに送ってもらったけど、年齢にかまわずしっかりで素直な子だから、これはもう必要ないと認められた。あの時から、マイちゃんの夢は学校の帰り道で海で泳ぐ事だった。四月は寒すぎたけど、もう五月になったから、我慢の限界で来ちゃった。

初めての冷たい海ではないから、マイちゃんはやるべきことよく分かった。覚悟して、そして一気で全身で入った。一瞬で心臓が突然な冷たさによって混乱したけど、すぐに元に戻った。

マイちゃんが泳ぎ始めた。最初に死ぬほど冷たい水がなれるほど温かく感じてくる。

もう初めての覚悟や冷たさが夢のようになった。マイちゃんが夢中で泳ぐ。

ドドン!

本当に夢を見るような感じに落ちたマイちゃんが遠い雷の音によって我が戻った。海に入った時の青い空がもう完全に黒い雲の獲物になった。雨も降って来た。泳ぎに夢中になったマイちゃんが気付かなかっただけ。

そして、一番大変な事は、大地が見えない。どこまでつつく海、そして黒い雲の壁だけがある。この真ん中で、一人ぽちのマイちゃんはもうどうすればいいか分からなくなった。

「。。。ママ。 。。。パパ。 。。。助けて。くすんくすん」

行き先を分からない彼女が泣いて両親達を求めても、救いがどこにもない。暗黒の世界で、灰色の光の中での雨や風だけがある。そして、時々の雷。

風が激しくなって来たから、強い波の中でマイちゃんは沈まない事で精一杯になった。水泳が好きで得意だが、このままでは駄目だ。


足がもう重くてうまく動けない時に突然な出来事があった。マイちゃんの周りの水が泡を出して、小さな波を立った。そして、何かが彼女の周りで海から出て、そして彼女の上にのびた。マイちゃんの体が上や舌や右や左に飛ばさせられながら、全てが本当に真っ黒になった。落ちる感触でマイちゃんの意識がその暗闇の中で消えた。

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マイちゃんが目覚めた時にも周りが真っ暗だ。でも,色々なものが違う。空気に変な酸っぱいなにおいがある。マイちゃんが浮かんでいる水で色々な物体があって、水より泥のような感じがする。そして、本当に暖かい。いや、暖かいより蒸し暑い。

ただ、雷の音が残っている。でも、太鼓のようにちゃんとーしたビートで上から響いている。

どくん。どくん。

ここはどこかさっぱりなマイちゃんが変な泥を泳ぐ。ちょっと進むと彼女が突然壁に出会う。何か大変な事を見つけた彼女の震える手が泥から出て、あの壁の感触を調べる。

大きい。そして粘々で柔らかい。熱い。動いているみたい。動物みたい。

「!!!」

マイちゃんの頭で突然嫌なイメージが現れた。確かに「ピノキオ」とかと言う話で主人公が大きなお魚に呑まれてしまった。今のことは全部あの話みたいだ。すると、マイちゃんがお魚の腹の中にいる!

マイちゃんは体内の細かい事を分からないけど、腹に入った食べ物がウ○コになることをちゃんと分かる。

「それはいや!出して!私を出して!いやぁぁぁぁぁぁ!」

そこまで自分の立場を理解したマイちゃんが混乱した。肉の壁を叩きながら叫んだ。壁が反応しなくても、魚が言葉を分からなくても、続いた。だって,止めると絶望するしかない。

すると、上が下や下が上になって。すごい圧さでマイちゃんの最後の考えは「私、。。。今死にますの?」だった。

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でも、また目覚める。そして、綺麗な青空を見る。今までの全ては夢かしら。まだボーしている感じでマイちゃんが身体を起こす。

「起きました。よかったです。」

知らない声がした。ちょっと右側の上から女の子の声がした。思わず、マイちゃんが声の方へ向く。すると声を出せないように驚く。

思ったとおり女の子の顔がある。マイちゃんと同じぐらいの年齢の少女。ただし、髪はショートで銀色と丸く幼い眼が薄く青い。でも、それは一番変わったところではなかった。大きい。大き過ぎる。

少女の顔がでかい。家よりもでかい。

「あっ!怖がらなくていいです。もう何もしません。」

何メートルの巨大な唇が動いて、この奥にある赤い洞窟を見せる。不思議なことは、あんなに大きいのに、声は普通の女の子と変わらない。

マイちゃんがちょっと落ち着いた。周りを見ると、初めて自分の立場を分かった。彼女が座っているのは浜ではなく、あの巨大少女の手のひらだ。その親指も自分の倍以上の大きさだから、あの少女のでかさ深く感じてしまった。でも、もう落ち着いたから、意地でも勇気を出すものになった。というわけで、マイちゃんが少女の顔へ向いて尋ねる。

「もう何もしません?。。。『もう』というのは。。。」

少女のほっぺがちょっと赤くなる。

「えへへへ。実は、あたしの昼ごはんの上にいましたから、間違って食べてしまいました。」

と「べ」の感じで舌の先を見せる少女。

「食べると言うのは。。。?。。。やっぱり?」

「うん。このあたりにいましたね。♥」

少女が自分の胸を指す。服や水着などがないはっきり言うと裸だ。そして、やっぱり幼女だから平らだ。マイちゃんの視線が自動的に進む。綺麗な腹の真ん中にいるへそへ、そしてその下。。。

「!!!」

へその下には普通の腰にならない。代わりに魚になる。

「お人魚さん。。。」

マイちゃんが無意識で言う。あの魚の部分が彼女から遠い海の水面から少しだけ出るけど、魚の鱗がないように見える。テレビで見たくじらに似ているかも知らない。


「あの、あたしの名前は亜由美ですが。。。。」

「あっ!マイです。」

反射的にマイちゃんが名を乗った。

「それより、亜由美ちゃんは私に何するつもりですの。まさか、私を食べる。。。。(だって、話ではの巨人がいつも。。。)」

「いや、そのつもりではありません。腹の中から突然が声がした時はすごく驚きました。あわてて吐き出した時全然動かないマイちゃんを見たと心配でした。だって、もしかしたら死んだらどうしよう。マイちゃんを食べたのは本当に事故でした。だって、嵐で周りが暗かったから、よく見えませんでした。本当にごめんなさい。」

「じゃ、私の友達になりたいですか。」

「いいんですの。おこっていませんの。」

「だって、事故でした。私なら無事です。そして、お人魚ちゃんのお友達が夢みたいです。」

「わあ、嬉しいです。あたしの初めての友達です。」

「『初めての友達』はどういうことですか。」

「え〜と、実は恵美子姉ちゃん達と一緒にこの海に住んでいます。皆優しいですが、家族です。そして、年上ですから、ちょっと違いますね。」

「その恵美子ちゃんもお人魚さんですか。」

「うん、皆くじら人魚です。」

「他の人魚や人間の知り合いがありませんか。」

「ありません。実は人間に会いに行くのは禁止されました。」

「???どうして?」

「よくわかりませんけど、『危ない』と言われました。そして、前にちょっと船をのぞいた時、海が変なにおいがして、気分が急に悪くなりましたから、ちょっと怖くなりました。」

「私が怖いですか。」

マイちゃんが驚く。

「いや、マイちゃんが可愛いです。そして、一緒にいると気分が悪くないです。逆に楽しいです。」

「有り難う。でも、私と一緒にいるといいですか。だって、人間といるのはいけません。」

「大丈夫と思います。そして、実は例外があると言われたこともあります。」

「例外?」

「うん。でも、細かい事は説明してもらえませんでした。『大人になったら分かる』と言われました。」

「あ〜〜〜。それは大変ですね。『大人の事情』で誤魔化されましたね。」

「まぁね。でも、恵美子姉ちゃん達を信じていますから、平気です。あっ!綺麗な夕日です!」

「本当です。。。。あっ!いけません。帰らないとママ達が心配します。」

「分かりました、浜まで送って上げます。」

亜由美ちゃんがマイちゃんを手のひらに乗せたまま動き始めた。手を使わずくじらの部分を動かすだけで素早く泳ぐ。浜に着くと優しく手を下げて、マイちゃんを降りさせる。

「それじゃ。明日も学校の後からここに来ますから、また遊びましょう。」

「うん、待ちます。」

終わり



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