『第1話・出会い』妖女は『ワームマスター』
青年の名前は『コウジ』妖女の名前は『ニーナ』
とある山の中に大きな屋敷が在り、そこには一人の青年と、中年の女主人そして屋敷の使用人が数人住んで居ました。
青年と主人との出会いは実に単純、
出会い系サイトである、コウジが興味本意で登録し、紹介文に【初めての登録で分らない事が多いですが僕と仲良くして下さい。】などを書き込み数日が過ぎた頃サイトのメール受信に奇妙な文を見付けました、【コウジ君、はじめまして、いきなりで抵抗無ければ明日会いませんか?】写真は好みの感じだったので会う事を決意して。
そして翌日サイトの人と会う事が出来ました、
第1印象は【綺麗な人】。そして普通のデートをして、最後に彼女と食事をしにレストランに行き数分語、料理が並べられた……しかし何故か彼女の分は無い…………、
「あの…何か食べないんですか?」
『私は自宅で食べますので今は飲み物だけで大丈夫だから、気にしないで』
………そういえば未だ名前を聞いて無いな……
「あの…名前を聞いて良いですか?」
『私はニーナ貴方は……コウジって本名?』
「そうです僕ネーミングセンスが無いから…」
等と会話を続ける事1時間。
僕はスッカリ酔い上がり潰れてしまった(様は爆睡した)
…
……
………
…………
……………
そして目が覚めると…!?随分と豪華な部屋のベットの上に寝て居る、
監禁されてる訳でわ無い様でドアの鍵は開いていた、窓から外を見ると………??
外は街では無くまるで密林だ、
外の様子を眺めていると…………。
ア!!人が居る、外見は黒いフードで分からないが此所の住人の様だ。
「すいませ〜ん!!」
ためらいは有ったが声を掛けてみた。
『何でしょうか?』
こちらを振り向き相手が女で有る事が確認出来た「此所はどこか教えてくれますか?」
僕がそう聞くと彼女は少し考え答えた、
『私から詳しくは言えませんが……とりあえず貴方は屋敷の中に居ますよ、それ以上は主人から聞いて下さい。』
彼女はそう言って屋敷の中へ入た。
数分後、昨日のニーナが部屋に来た、
『おはようございます、コウジ君』
「おはようニーナさん、此所ってどこなんですか?」
僕の直球の質問にニーナは、
『此所は私の屋敷です。貴方は私に誘拐されたんですよ』
!!誘拐ですと!! 恐ろしい事を平然と言うんだな………駄目元で聞いてみようか。
「冗談はいいから返してよ!!」
僕が強い口調で言うとニーナは。
『冗談では無く本当に誘拐されたんですよ………では外を見て下さい』
そう言われ外を見るとさっきの密林が消えていた…代わりに地面から変なイソギンチャク見たいなモノが無数に生えていた。
『納得してくれましたか?』
ニーナが笑顔で聞いて来たが僕は開いた口が塞がらない状態だ、しかし屋敷の中からは変な風に見えるのかもしれない、
「僕もう帰ります!!退いて下さい!!」
僕は走って外に行き絶句した。
『帰りたいのなら、どうぞあの門から出て行って下さい』
ニーナが僕の後ろから声がした、
僕は動けない、門を出れば変なモノの森後ろに戻れば綺麗な誘拐魔、
僕が迷って居るとニーナが提案してきた。
『外に生えているモノ、は何もしませんが、人間が近くを通ると赤く変色するんです、それを見て人間を好む妖魔が集まって来て………ふフフそれ以上は言えませんが妖魔の中には人間の食べてしまうのも居ます、でも屋敷の敷地内に居れば安全です…………さぁどうしますか?』
考えるまでも無く僕は答えた、
「帰るのは諦めるよ、その代わり僕に危ない事はしないでよ」
彼女はニッコリ笑って
『心配しないで下さい、誘拐はしましたが貴方には屋敷で好きな様に過ごして良いんです、でも敷地からは出ない方が良いですよ………では私は屋敷の整理がありますのでしつれいします』
一礼してニーナは屋敷の中へ消えて行った。
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