スライムバスターR その2




僕はスライムに襲われているという村に向かっている。

でもそれは昨日までの情報・・・ルルのこともあって、本当に村が襲われているのかどうかは疑わしい。

いや、スライムのルルのことを気にかけている自分のほうがもっと疑問だ。

僕は真実が知りたくなって足を運ぶことにした。



順調に道を歩いていくと、昨日ルルと僕が出会った場所を通過した。

バトルのあと彼女が落としていった琥珀色の指輪はどこかに消えてしまったけど、なんとなく彼女のことが気になる。

まるであれからずっといっしょにいる気持ちだ。

これじゃあルルと僕は恋人みたいじゃないか・・・なんてことを考えてたら、道沿いの大きな樹の下で女性が立っているのが見えた。



美形であることが、いっそう警戒感を高める。

今までの僕の経験と、この話の展開上・・・100%敵だな。

とりあえず無視して歩こう。

通り過ぎるに越したことはない・・・(それができれば、だが。)



そそくさと歩く僕のほうをジーっと見ながら、その女性は口を開いた。

「ねえ、あたしといいことしない?」

「・・・しない。」

どんなにきれいな人でも、こんな怪しい登場の仕方ではね。

彼女は僕と同い年くらいで、黒いTシャツにミニスカートとサンダル、といった服装だった。

サンダルのヒールのせいか脚がとても長く見える。

実際にひざから下が長い。

髪はポニーテールにしていた。そんなに長い髪ではないのかもしれない。

目尻が少し切れ長で、クールな印象をした美人だった。

遠目で見る以上に、近くで見たほうがキレイだな・・・。



「あたし、ライムっていうの。あなたは?」

「・・・」

女性を無視するのは気がひけるけど、今は関わりあいたくない。

彼女はしばらく黙って僕についてきた。そして・・・

「もうっ! つれないわね・・・スライム狩人さん!?」

その言葉に歩みを止める。

「やれやれ、やっぱり敵なんだね・・・」

僕は立ち止まると、ため息をひとつついた。

そして自分から服を脱ぎ始めた。そんな僕を見て、ライムは意外そうに言う。

「あら? ずいぶんあきらめがいいのね。

もう降参なのかしら? ふふっ」

「いや、そうじゃないよ。

服を粘液で解かされたりしたらもったいないから。それだけのことだ。」

かなり本音だ。

でも僕の言葉をジョークとでも思ったのか、ライムはクスクス笑った。

「そうね。でも、私をただのスライムと思わないことね・・・」

彼女も服を脱ぎ始めた。

(しかもやっぱりスライム系なのか・・・)



ライムの身長は僕より少し高い。

頭が小さいので、7頭身くらいに見える。

そしてすごい美脚だ。

あの脚で弄ばれたら・・・やばいな、足コキには充分警戒しよう。

スルリと彼女が服を脱ぐ。胸があらわになる。

大きくはないけれど、形のいいバスト。

ヤバイ・・・僕の好きな大きさかも。

ルルのような褐色ではない乳白色の肌と、赤みがかった艶やかな髪の毛のコントラストが美しい。

僕は全体的にスレンダーが好みだ。



ライムが敵でなければぜひ彼女にしたいなぁ・・・なんて考えた瞬間、

『お兄ちゃん!!』

なぜかルルに怒られた気分になった。



いぶかしげな表情をしている僕を見て、ライムが口を開く。

ポニーテールをしていた髪を下ろして、臨戦体制といったところか。

「・・・そろそろはじめていいのかしら?」

「お、おう」

ライムと僕のバトルが始まろうとしていた。



「あなたがここに来ることはわかっていたわ。

今からあなたの力、私が見極めてあげる。」

なんだって?

今の彼女の言葉からすると、彼女以外にも僕の存在を知るやつがいる。

僕はたしかにスライムに狙われる立場でもあるけど、どういうことなんだろう・・・とりあえず今は目の前のバトルに集中することにした。



「せいぜい楽しませてね・・・うふふ」

ゆったりとした足取りで、ライムが近づいてくる。

かなりバトル慣れしている! 僕の直感がそう警告する。

目に見えないオーラが彼女から発せられていて、まるでその雰囲気だけでイかされてしまうような・・・

正直、僕は今までにない強力な敵とのバトルに恐れを抱いていた!



「わたしをただのスライム族と思わないことね。」

ライムは一気に間合いを詰めると、僕の首に腕を回してキスをしてきた。



プチュ・・・♪

(こ、これは・・・ぁっ!!)

キスはバトルの基本。

達人になればキスだけで相手をイかせることができる。

彼女のキスはそのお手本となるような技だった。

僕は何も考えられない・・・ライムのキスに僕は恍惚となった。

瞬間的に口の中すべてをなめ上げられ、あごがはずされたように快感で口元が緩む。



そんな僕にお構いなしで、ライムはさらに舌の動きを早める。

呼吸をするのも忘れて、僕は快感に身をゆだねた。

彼女の唇に夢中になる。

ちゅるちゅる・・・僕の唇から、彼女が離れる。

もはや余裕の表情で僕を見つめるライム。

「私・・・わかりやすくいうと、ハーフなの。

スライムと人間のね。でも、職業はリップス。

手からローションをにじませながら、あなたをぬるぬるにしてあげる。その上で、私の舌で何回もイかせてあげる。」

ボーっとしながら、僕は彼女の言葉を聞いていた。

気が付くと僕は地面に横たえられていた。彼女がやさしく微笑んでいる。

彼女の指先が溶ける。

僕に見えるように、トロ〜リと左右の乳首にローションをたらす。

「ああっ!」

「あら、かわいい声ね。便利で気持ちいいでしょう? ふふっ」



彼女による乳首責めが開始された。

通常なら少し痛みを伴うほどの刺激。でもそれが心地よい。

肌と肌の間を、ローションが絶え間なく流れることでいっさいの痛みを感じない。

逆に、僕にとっては快感を我慢することができないということだ。

全ての感覚が快感で塗りつぶされてゆく。

「あっ、ああっ・・・」

「まだ虜になるのは早いわよ。んんん♪・・・」

すでに恍惚状態の僕を見ながら、先ほどのキスも再開。

彼女の指と舌の動きだけで、頭の中がいっぱいになる。



「ち、ちくしょぅ・・・」

指先に力を入れようとしても、神経が彼女の指と舌で麻痺させられてゆく。

ライムのねっとりとした丁寧な乳首責めとキスに、ぼくは耐えつづけている・・・



僕の上半身は、はやくもローションだらけになってしまった。

かなり不利な状況だ。

「うふふ・・・ずいぶんがんばるのね。

でも、これならどうかな?」

ライムはいったん僕の体を解放した。

痛くなる直前までもてあそばれ、感度を極限まで高められた僕の乳首をコリコリしながら、ライムの唇がツツツーっとおなかの方へ下がっていく。



「うああっ・・・・!!!」

それだけでもかなり気持ちいい・・・

今の僕はその快感にただ悶え続けるしかない。

「あなたのかわいい乳首は、いったん許してあげる。でも、下でヒクヒクしてるこのコは・・・今からたっぷりとかわいがってあげるわ」

とうとう僕の股間に、ライムの舌が到達した。

ペニスに彼女の熱い息がかかる。

(吐息が・・・絡み付いてくる?!)

それだけでもあえがされてしまいそうなのに、ライムは上目遣いでいきなり亀頭をペロペロしはじめた。

「うあああ!!!!!!!」

あまりの刺激に僕は背中を弓なりにのけぞらせてしまった。



リップスというのはその名のとおり、舌技のエキスパート。

実際、彼女の唇と舌は凶器だ。

その凶器が今、僕のペニスに快感をを好き放題に刷り込んでいる。

彼女の舌は一枚しかないはずなのに、なめられた後の感触が消えないので無数に感じる。

彼女が僕をなめあげるたび絶叫しそうなくらいの刺激が亀頭を蝕む。

この刺激は、腰を動かさずに耐えるのは不可能だ!



「んっ んっ♪ ぅん♪ なかなかおいしいわ、あなた。

でも、まだくわえてないのに、ちょっと感じすぎじゃない?」

くわえないでもこの威力・・・リップスにとって、男から精液を搾り取るなんて難しくないことなのだろう。

増してや彼女はスライムの技も持ち合わせているのだ。



「安心して、唇の技は手加減してあげるから。

あなたを調教するのに、私の唇なんて必要ないもの。」

僕の全身を快楽で縛りつけたまま、ライムは思いついたように立ち上がった。

身動きできない僕を、ライムがクスクス笑いながらゆっくりと見下ろす。

「こういうのはお好きかしら?」



ライムは僕に問いかけると、その美しい足先で僕のペニスを強めにしごき始めた。

快感にしびれて身動きできない僕は、彼女の責めを受け流すことができない。

「!!!! んんぅっ」

見下ろされつつ、足でもてあそばれる・・・

屈辱的な光景が、僕にさらなる快感を植え付ける。

そんな僕の心を見透かして、ライムが僕を責める。

「わたしの足先でいじられて気持ちいいの? 感じちゃうの?

 あなたってホントに変態さんね! ほらほらほらぁ!」

ごしゅこしゅこしゅっ



手コキよりも荒々しいはずなのに、彼女の足の指は手と同じくらい的確に僕のペニスに快感を送り込んでくる。

その刺激に僕は手足に力をこめて、全力で耐える。

しかもライムの足先は絶妙な力加減で、僕に休む間を与えない。

これでは防戦一方にならざるを得ない。



ふいにライムが足の力を緩めた。

全身に力を入れて耐えていた僕は肩透かしを食らう。

「うふふっ やめてもらえるとおもった?」

少し間を置いて、ライムの責めは再開した。

しかも先ほどまでの荒々しい愛撫ではなく、やさしい布がまとわりつくような足責めに変化した!

強い刺激には耐えやすいが、こういうやわらかい刺激は確実にスタミナを削られる。



「ち、ちくしょうっ・・・ぅんんんん・・・!!!」

思わず腰がガクガクと震えだしてしまう僕を見て、ライムが邪悪に微笑む。

「こういう責め方もできるのよ?さっきとは違って優しいでしょう?

 これなら耐え切れるわよね? うふふっ」

何度も何度も同じところを往復する美脚に、いつしか僕は目が離せなくなっていた。

「でもね、私の足ってすごく気持ちいいみたい。

もうガマンできないの? ほぉら・・もっとスリスリしてあげるね。」



ライムはぴったりと添い寝した状態で体を密着させてきた。

(こ、この脚も・・・! じゅうぶんヤバイ!!)

彼女の弾力のあるふとももでペニス全体をこすりあげてくる。

僕はそんな趣味ではないのに、と思いつつ敏感に彼女の脚を感じてしまう自分が恥ずかしい。



と、とにかく今はこらえるしかないんだ!

じきに体が動くようになったら反撃してや・・・うぁぁ・・・

「我慢しきれると思ってるのかしら? うふふふ」

クニュクニュクニュッ・・・

この場面で僕が感じている声を絶対に出してはいけない。

ライムを調子付かせることになるからだ。

しかしライムは涼しげな瞳で、僕を心を覗き込む。

「ねえ、ウィル? これって生殺し状態よねぇ?

 でもごめんね。もうちょっと遊ばせてよね!! きゃはっ♪」



ライムは立ち上がると、足先で亀頭だけ摘み上げて円を描くようにもてあそんでくる。

「ヘンタイさんは足指責めもお好きかしら? くすっ」

くりゅくりゅ・・・・・・

ますますエスカレートするライムの足責めに、僕の鼓動はどんどん早まる!

しかし、なんて丁寧な責めなんだろう・・・僕のガマンは確実に限界に近づいていた。

ライムは自分の武器である美脚を存分に利用して、僕を快感漬けにする。



「あはぁあああ!!!!」

とうとう僕は声をあげてしまった。

フフン、と笑いながら僕に向かってライムがつぶやく。

「他愛無いわね・・・

しかも足責めって、あたしはノーダメージで相手を喜ばせられるからいいよね。それに器用に動くでしょ?私の足指・・・

しかもスライムのローションまでにじませてるから、スムーズに快感だけをあなたに与えられるのよ! あはははっ」



くちゅくちゅくちゅくちゅ・・・

美しい足があざ笑いながら僕のペニスを極限状態でじらしている。

気持ちいいけど、このままじゃイけない程度の刺激。

自然に腰が動きそうになるのを必死で耐える僕をみて、ライムが僕の顔に唇を寄せる。



ヤバイ! 今、耳の穴にあの舌を入れられたら・・・あの舌で耳の中を愛撫されたら・・・

必死で防御体制を取ろうと、さらに体をこわばらせる。

そんな僕に余裕の表情でライムが耳元でささやく。

「イきたくなったら、ちゃんというのよ。それであなたは私の虜よ♪」

耳の穴責めではなく言葉責めだった。

顔を赤くして、即座に言い返す僕。

「だ、だれがいうかっ!!」

「うふっ もちろんあなたがいうのよ。

私の足先で転がされて喜んでるスライム狩人さん?」



畜生っ! 畜生っ! くやしいけど快感で思考が鈍くて反論できない。

それほどまでに今の僕の体はライムに支配されているのだ。







足先責めが開始されてかなりの時間がたった。

もはや自力で耐えているのか、ライムに生かされているのかわからない状態だった。

朦朧としている僕の顔を見ながら、ライムが優しく囁く。

「ふふっ、もう耐えるのもつらいでしょう?

 あなたの一番かわいい顔、私に 見・せ・て」

これでとどめよ、とばかりにライムは足の指で僕の亀頭をこすりあげる。

今までにない快感を強烈にピンポイントで与え続ける彼女に、とうとう僕は屈した。



「うわぁぁああああああ!!!!で、出るっ!」

どぷどぷどぷどぴゅ〜〜〜〜

徹底的にじらされた上、足先責めの快感までこの体に刻み込まれた・・・・・・。



長い射精の間、満足げな顔でライムは微笑んでいた。

そして、僕が落ち着くとチュッとやさしいキスをした。

「はい、これで足フェチ奴隷さんのできあがりねっ」

満足そうに微笑むライム・・・

くそ、かわいい・・・彼女にもっと搾り取られたい・・・

これは魅了の呪縛が効きはじめている証拠だ。

だめだ、と思いながらも彼女のことで胸がいっぱいになってゆく。





「お兄ちゃん、がんばって!!」

そのとき、ルルの声が頭に響く。

そうだ、こんなところで立ち止まっている場合じゃないんだ。

その瞬間、頭の中でガラスが割れたかのようにライムの呪縛がとけた!



「まだ・・・こんなところでぼくは負けられないんだ!」

僕の心に、ひとかけらの気力がよみがえる。

「えっ・・・!!」 驚くライム。

次の瞬間、僕は立ち上がるとライムに立位で挿入した。

そして、彼女を押し倒して腰をつかんで180度回転させた。

「え!?ちょ、ちょっとま・・・・・・あぁぁぁ!!!」

ペニスをねじ込まれたまま膣内で回転させられたライムは、その快感をダイレクトに受け入れざるを得ない。



どうやら彼女の膣の防御力は人間のそれと変わらないようだ。

逆に僕のほうはライムに何回分も抜かれているので、感度が鈍っていたのが幸いした。



「ライム、いっぱい感じさせてあげるよ。

古典的だけど、僕はこういう責めが得意なんだよね・・・」

そういいながら僕は、ライムをひざ立ちにさせる。

そしてライムの首筋に舌を這わせながら、左手で胸をもむ。

右手はクリ攻めだ・・・

相手が人間ベースなら、4点攻めは有効だとおもった。



「ねぇ、ライム・・・きみのここ・・・すごいことになってるよ」

彼女の膣をかき混ぜると、ビクンっという反応が返ってきた。

「ああっ、そんなこと!!!」

言葉による責めも加えると、ライムの体が今まで以上に感度が跳ね上がっているのがわかる。

「な、生意気よ!・・・さっきまでヒィヒィいってたくせに・・・あぁん」

もう一押しだ!! 

僕は彼女をひざ立ちの状態からバックにすると、彼女の両手を背中で組み合わせて拘束した。

「今からキミがトロトロになるまで突いてあげる。

さっきまでのお礼に、ゆっくりゆっくり突いてあげるから、いっぱい感じていいよ・・・」

その言葉どおり、僕はゆっくりと腰を動かし始めた。



「あああっ!! こんな格好させて・・・離しなさ・・・ぁぁああっ!」

「何回まで耐えられるか数えてあげようか?」

スライムをピストンするときは、ゆっくりやるに限る。

これも僕がスライム狩人としての戦いの中で修得した技能のひとつだ。

遅すぎるんじゃないかなってくらいがちょうどいい。

僕は腰を動かしながら、ライムをじっくりと言葉攻めする。



「はぁぁ!だめっ、溶けちゃう・・・どこにこんな力を隠してたの??」

頭の中で600回目のピストンを数えたあたりで、突然ライムの体が硬直してきた。

そのあと彼女は、糸が切れた操り人形のようにぐったりとした。

勝った!ようやくライムを絶頂に導くことができた。



「あっ!」

でも僕も限界だったので、ライムがぐったりしている中に精液を放出してしまった。

「ひいっ!!!!」それがライムにとって追い討ちとなり、彼女は連続で絶頂に達した。



「はぁ、はぁっ・・・し、信じられない!

 あの状態から反撃できるなんて、想像以上だわ♪」

うっとりとした表情のまま、ライムは僕のほうを見据えた。

イかされたばかりだというのに、その唇にはまだまだ余裕が伺える。

僕はギリギリでの勝利だったので、ライムに追加攻撃を加えることができない。

今は自分の体力回復に精一杯だ。

そんな僕を見ながら、ライムは微笑む。



「あなたの中にもう一人いるのね・・・

その子に戦いの中であなたが励まされたのを感じたわ」

きっとルルのことなのだろう。僕は本能的にそう感じた。

確かにあの時、ルルの言葉を思い出さなければライムがつむぎ出す快楽におぼれていたことだろう。



考え込む姿の僕を見ながら、ライムは立ち上がった。

「でも覚えておきなさい・・・ウィル。

この先にはあなたが思うよりも数段手ごわい敵がいるわ。

今回はこの辺で見逃してあげる。また会いましょう ふふっ♪」

そういい残して、ライムは立ち去った。

なるほど・・・人間ベースだから、イかせても消えないんだな。

それにどうやら最初に話していたように本当に様子見だったようだ。



彼女にとっては遊びだったのかもしれないけど、おかげで僕はレベルアップできた気がする。

近くの岩に腰をおろして一休みした。

呼吸を整えた僕は、ようやく村の入り口にたどり着いたようだ。




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