パラサイト彼女
ベッドの上で眠っている青年がいた。
布団をかぶって眠る青年の姿は安らかそのものである。
しかし、青年の安らかな眠りはすぐに妨げられる事になる。
どういうわけか青年は眠ったままかぶっていた布団を横に放り出した。
そして青年の全身が見られるようになると、青年はゆっくりと右手を掲げた。
むくっ、むくむくむくっ!!
すると突然青年の右手が形を変えながら大きく膨らんでいく。
わずか数秒で青年の右手は別のものに姿を変えた。
「うふふふ、よく眠ってるわねぇ」
それは妖艶な魅力をもつ美しい女性の裸の上半身だった。
青年の右手が突然女性の上半身姿に変形し、あまつさえ自在に動いているのだ。
「さぁてと…」
女性は妖しく微笑みながら青年のズボンを手をかける。
そしてズボンを下げ、さらにパンツまで下げると青年のペニスがぽろんと露出した。
「すぐに大きくしてやるわ…」
女性は青年のペニスに顔を近づけるとペロッと舌で舐めた。
心なしか彼女の舌は常人のそれより長いように感じる。
そして女性はその舌でペロリペロリとペニスを舐めまわし始めた。
なぶるようにペニスを舐めまわす女性の舌はひどくいやらしく見える。
あっという間に青年のペニスは大きくなってしまった。
「うっ…うぅっ…」
眠っていても快感を感じているのか、青年がうめき声をあげる。
「ふふふ、まだまだこれからよ…」
女性はペニスを舌で舐めまわしながら今度はペニスを口の中に入れしゃぶってきた。
「んぐっ、ぐむっ、んむぅっ」
ぴちゃ、くちゃ、ちゅるるっ…
女性の唇がペニスを締め付けながら中で舌が縦横無尽に動き回り、ペニスを執拗に舐めまわす。
あまりにも強烈すぎる甘美な刺激にさしもの青年も気がついた。
「うっ…あぁっ…こ、こらっまたっ…」
ようやく目を覚ました青年だったがペニスから与えられる快感には抵抗できずひたすら喘ぐばかりである。
「か、体が動かない…」
「当たり前よ、この体はもう私のもの、体を動かす支配権は私がもっているんだから。あなたは指一つ動かせずにこのまま私に犯されるの」
そう、青年が眠りながら布団を放り出したのも、この女性が体を動かしていたからである。
そこに青年の意思は関係ない、全てはこの女性の思うがまま。
「うあっ、あぁっ、出るぅ…」
「もう出そう?ふふ、いいわよ。それじゃあ…」
女性はペニスから口を離した。
絶頂の近いペニスはぴくぴくと震えている。
「おっぱいでいかせてあげる」
女性はその豊満な胸の谷間にペニスを挟み込むと上下にしごきはじめた。
むにゅむにゅと卑猥に形を変えながらペニスをしごく二つの乳房は暖かくそして柔らかな刺激を与えてくる。
すでに絶頂間近だった青年のペニスがこれに耐えられるはずなどなく。
「あ、あ、あぁーっ、出るぅーっ!!」
どくんっ!どくどくどくっ…
青年のペニスは女性の胸の谷間で盛大に射精した。
射精の勢いがよく、一部の精液は女性の顔にかかっていた。
「うふふ、イッちゃったわね…濃い精液、ステキ…」
精液を手にとり舐め取る女性は淫らに微笑んでいる。
一方で青年のペニスはまだ元気に大きさを保っていた。
「あら、なかなかタフじゃない。じゃあもっと気持ちよくしてあげる」
女性がそう言うと今度は青年の左手が膨らみ、変形し始めた。
膨らんだ左手の先端は二つの細長いものに変わっていく。
それは女性の足だった。
そしてその二本の足の根元の中心には女性器が蠢いている。
青年の左手は女性の下半身に変形したのだ。
「今度は私のおまんこに入れてあげる…」
女性の下半身は騎乗位の体勢で青年の股間に腰をおろす。
その下半身の上から先は青年の左腕に繋がっているのだが。
「ほぉら…」
ぐちゅっ、と音を出しながら青年のペニスは女性の下半身の穴にのみこまれていった。
「うぁぁぁぁぁ…」
「うふふ、気持ちいいみたいね」
ペニスを包み込む感触に青年の顔は快楽に歪む。
今青年のペニスは無数の襞に全体を愛撫されているのだ。
特に亀頭やカリの部分は重点的に。
「ほら、ほら、どうっ!?」
そこに下半身が上下したり、円を書くように動いたりするのでペニスへの刺激が微妙に変わり、さらなる快楽をもたらしてくる。
ぐっちゅぐっちゅといやらしい音をたてながら下半身は淫らに動き、青年のペニスを弄んでいた。
「あぁっ、ああぁ…んぐっ!?」
喘ぎ声をあげる青年に女性の上半身が迫り、唐突にその口に乳房の先端を押し込んだ。
「ほら、私も気持ちよくしなさい」
言われるままに青年は女性の乳房に愛撫を始めた。
乳首を唇で吸ったり、舌で舐めたりして女性に刺激を与える。
「んんっ…いいわよ…もっと激しくしていいから…」
女性の上半身はその腕で青年の頭を抱え込み、さらに密着する。
当然乳房も青年に強く押し付けられ、それを青年は強く愛撫する。
「あふぅっ…いいわ、私も感じてきたわ…イきそうかも…」
下半身のペニスを貪る動きもだんだん激しくなってきた。
そうして青年のペニスの二度目の絶頂が近づいていく。
「んっ、ふぅっ、おちんちんが震えてきてるわ、またイきそうなのね!いいわよ、私のおまんこの中でどくどく射精しちゃいなさい!!」
そう言う女性自身も青年の愛撫と下半身の刺激で絶頂が間近であった。
そして、
どくっ、どくっ、どくっ、どくんっ!
「んあぁっ!!出てる!!あっつい精液中に出てるわ!!気持ちいいわ!!私も…イくっ!!」
青年が膣内で射精したのをきっかけに女性もまた激しく絶頂を味わっていた。
「はぁ…はぁ…」
「うふふ、相当気持ちよかったみたいね。まぁ私もけっこう気持ちよかったけど」
「はぁ…ふふふ」
ようやく一息ついた青年は不意に笑い始めた。
「なによ?」
「いや、さっきの君のイッた様子がなかなか可愛かったなぁと」
「んなっ!!?」
青年のその言葉に女性の顔は一気に赤くなった。
「ば、バカな事を言うんじゃないの!!私はあんたの体乗っ取って犯してやっただけなんだから!!もうこの体は私のもので、普段はあんたに体を貸してあげてるだけでいつでも私の自由に出来るんだって忘れないでよっ!!あんたの脳だけ乗っ取らずに残してあるのも…ただの気まぐれなんだからっ!!」
奇妙な関係のこの青年と女性だが、仲は案外悪くなさそうだった。
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