第6講 〜スキル〜

 

 

 

それでは、今回はスキルについて講義するのじゃ。
これまでの講義で、スキルとはどんなものか分かっておろうな?


「ファイア」といった魔法や、「切り返し」といった武技だな。
戦闘中、MPやSPを消費して発動するものと教わったぞ。


「ヒール」のような回復魔法など、戦闘以外でも使用可能なスキルもあるが……
おおむね、その理解で間違ってはおらんな。


そして全てのスキルは、なんらかのスキルタイプに属しておるのじゃ。
以下の例は、あくまでごく一部にすぎんぞ。


スキルタイプ
スキルの一例
剣技
切り返し、隼斬りなど
白魔法
ヒール、キュアなど
黒魔法
ファイア、ブリザード、サンダーなど


こうしたスキルじゃが、当然ながら覚えておらねば使えん。
スキルを修得する方法も、これまでの講義でやったのう?


職業レベルや種族レベルを上げると、覚えるんだったよね。


うむ、しかし……覚えていれば、どんなスキルも使えるというわけではない。
職業や種族ごとに、使用できるスキルタイプが決まっておるのじゃ。


ではまず、戦士の転職画面を見てみるといい。
下段に、スキルについて書いてあるじゃろう?







「スキル:短剣技、剣技、尖剣技」とあるな。
戦士に就いていれば、この3種類のスキルタイプが使えるという事か?


その通り、もちろん該当スキルを修得している事が前提じゃがな。
では次に、見習い勇者の転職画面を見てみるとしよう。







短剣技、剣技、勇者技が使えるのか!
テンション上がってきた!


ルカよ、お主の職業は「見習い勇者」で種族は「人間」のはずじゃ。
では次に、人間の転種画面を見てみるがいい。







「人間」にも、使用可能スキルがあるんだね。
えっと、「話す」……?


そう、「話す」が人間の使用可能スキルなのじゃ。
言葉を武器にするとは、いかにも人間らしいのう。


各キャラは、就いている職業と種族の使用可能スキルを使える……
つまりルカの使用可能スキルは「短剣技、剣技、勇者技、話す」の4つとなるのじゃ!


なるほど! わかったぞ!


では次に、スライム娘を見てみるとしよう。
スライム娘の職業はシーフ、種族はスライムじゃが……







シーフの使用可能スキルは、短剣技に投擲技、盗賊技……
投擲技って、なぁに?


ブーメラン技の事じゃ。
次に、スライムの転種画面を見ると……







スライムの使用可能スキルは、投擲技に粘液技……
つまりあたしは、短剣技、投擲技、盗賊技、粘液技が使えるんだね♪


うむ、その通りじゃ。
これで、使用可能スキルについて分かったかのう?


ではここで、スライム娘がシーフから魔法使いに転職したとする。
魔法使いの使用可能スキルは、以下の通りじゃ。







魔法使いは、黒魔法が使えるのだな。


よって魔法使いのスライムは、黒魔法、投擲技、粘液技が使用可能なのじゃ。
シーフの時に使えていた短剣技や盗賊技は、魔法使いでは使えなくなるぞ。


短剣技が使えないの、魔法使いの間だけだよね?
シーフに戻れば、また使えるようになるんだよね?


うむ、その通りじゃ。
職業や種族によって修得スキルが使えなくなる事もあるが、決して忘れるわけではないぞ。


ただし、一つだけ例外があるぞ。
スキルタイプ「特技」は、どの職業や種族でも使えるのじゃ。


あの、質問があるんだけど……
僕は見習い勇者の人間だから、短剣技、剣技、勇者技、話すが使えるはずだよね?


でも、さっき戦ってみた時は短剣技が使えなかったんだ……


ルカよ、そもそも貴様は短剣技を覚えているのか?


あっ、覚えてないや……


覚えていなければ、いかに使用可能であろうと使いようがあるまい。
短剣技を使いたければ、それを覚える職業に就いて修得する事が必要じゃ。


短剣技を覚えるには、シーフが最も簡単じゃな。
シーフで修行を積み、短剣技を覚えた後で見習い勇者に戻ってみろ。


やった、シーフで覚えた短剣技が使えるようになってる!


まあ、そういうことじゃ。
スキルに関してはこんなもんかのう。


短剣技や剣技などの武技スキルと、装備武器には相性というものがあるが……
これに関しては、また後の講義に回すとしよう。


これにて、スキルに関する講義は終了。
次の講義は、アビリティについてじゃ。


アビリティか、これまでの講義でもちょくちょく聞いたな。
スキルとはまた別のようだが……


よし、気合いを入れて行くぞ!


 

 第7講 〜アビリティ〜