第4講 〜職業と転職〜

 

 

 

それでは、今回は職業と転職について講義しよう。


うむ、いよいよ本番だな。
ここから覚える事が多そうだ……


まず前提として、全てのキャラはなんらかの職業と種族についている。
例えば、これじゃ。



 



わぁ、僕だ。
職業は見習い勇者、種族は人間って事かな……?


うむ、その通りじゃ。
ルカという名前の横にあるLV2というのが、お主自身のレベルじゃな。


見習い戦士と人間の横にも、LV2ってあるよね。


見習い戦士のLVが2、人間のLVも2という事じゃ。
これらは、就いている職業や種族の熟練度をあらわしているぞ。


  ねぇねぇ……あたしは? あたしは?







キャラレベルは1、シーフのレベルは2、スライムのレベルは2じゃな。


先日、ナメクジを拾ったのだが……



 



キャラレベルは3、戦士のレベルは3、陸棲種のレベルは2じゃな。
こんな風に、全てのキャラは必ず何らかの職業と種族に就いているのじゃ。


無職はないの? 完全雇用の世の中なの?


「無職」という職業に就いているという形になっている。
そういうわけで、みな何かの職業になっているのじゃ。


なんだか詭弁めいているが……まあいい。
各レベルの最高値はいくつなのだ?


キャラの最高レベルは99、これは経験値を得ることによって上がっていく。
そして職業と種族は、どの最高レベルも10となっておるのじゃ。


職業レベルを10まで上げれば、その職業はマスターした事になるんだね。


うむ、職業レベルは敵を倒して職業経験値を溜める事で上げるのじゃ。
職業レベルが上がると、その職に応じたスキルやアビリティが修得できるぞ。


スキルは前の講義で聞いたけど……アビリティって?


アビリティについては、また別の講義で解説しよう。
それではいよいよ、転職についてじゃ。


わーい、転職〜♪


イリアス神殿では、就いている職業を別のものに変更する事ができる。
これを、転職と言うのじゃ。







へぇ、これが転職か……
やっぱり、レベルは1に戻っちゃうの?


就いている職業のレベルは、他の職業に変更しても下がる事はない。
また、転職回数にも特に制限はないのじゃ。


例えば戦士レベル5まで上げた後、僧侶に転職。
それから僧侶レベルを3まで上げて……


その後に戦士に転職すると、以前の戦士レベル5の状態から鍛えられるのじゃ。
もちろん、僧侶のレベルも3から下がったりはせんぞ。


なるほど、職業のつまみ食いもできるのだな……


そして、就いている職業によってキャラの基礎ステータスに補正がかかる。
戦士なら攻撃力やHPが高め、魔法使いなら魔力やMPが高め……などじゃな。


ほせい? きそステータス? よくわからない……


戦士になると筋肉モリモリになり、魔法使いだと魔法ムキムキになるという事だ。


また装備可能武器や、使用可能スキルも就いている職業によって決まる。
これらは後の講義で詳しく説明するとしよう。


よし! それじゃあ僕は勇者に転職するぞ!


あたしは賢者になる〜! アタマよさそうだもんね♪


うむ、余は味見役に転職するぞ!


ちょっと待てー!
なんでも好きになれるものではない、あと味見役なんぞない!


職業には、一般職、上級職、最上級職の三種類が存在する。
そして初期状態で自由に転職できるのは、一般職だけなのじゃ。


なんと、厳しい階級社会なのだな……


上級職に就くには、定められた一般職をマスターする必要があるのじゃ。
そして最上級職もまたしかり。


さらに、一般職でも転職アイテムが必要な職もある……
転職とは深く、厳しく、そして楽しいものなのじゃ。


結局、地道にコツコツ修練する必要があるんだね。
でも、そういうの嫌いじゃないよ。


まずは、一般職から解説するとしよう。
一般職は、転職アイテムが必要なものを除いて最初から転職可能じゃ。


戦士、武道家、魔法使い、僧侶、狩人、シーフ、見習い勇者、遊び人……
こうした一般職は、誰でも最初から就くことができるぞ。


そして、上に行くにはこれらの職業の修得が必要なのだな。


うむ。特定の一般職をマスターする事で、上級職に就くことが可能となるのじゃ。
その例を、以下で挙げておこう。


マスターする一般職
転職できる上級職
戦士
剣士
武道家
拳豪
魔法使い
黒魔導師
僧侶
白魔導師
戦士と魔法使い
魔法戦士
魔法使いと僧侶
賢者


これらはあくまで一例、上級職はまだまだあるのじゃ。
もちろん、これらの上級職では一般職より強力な技能を修得できるぞ。


そして定められた上級職をマスターすれば、とうとう最上級職に転職できる。
ただし最上級職は、転職アイテムやイベント等が必要なものが多いがな……


マスターする上級職
転職できる最上級職
拳豪をマスター、および?????
拳聖
海賊をマスター、および?????
海賊王
勇者をマスター、および?????
?????


また一般職や上級職を問わず、転職アイテムが必要な職業もあるのじゃ。
許可や認可が必要な職業じゃな。


転職アイテム……もしかして、転職するたびに消費したりするのか?


心配無用、転職アイテムは失われる事はない。
一度入手すれば全員が転職可能、かつ何度でも転職できるフリーパスの資格じゃ。


それは助かるよ。取り直しは不要なんだね。


転職アイテムが必要な職業も、いくつか例を挙げておくとしよう。
もちろん、以下はごくごく一部に過ぎんぞ。


職業
必要な職業アイテム
メイド
メイド許可証
ナース
医療免許
侍・忍者・陰陽師
東方秘伝書


あと、転職アイテムを持っているだけでは駄目な職業もある。
例えば上の「侍」は、東方秘伝書の所持以外に「戦士」のマスターが必要じゃ。


色々と大変なんだね……
でも、ますますガッツがわいてきたぞ!


そして、さっきも少し触れたが……
就いている職業によって、使用可能なスキルの種類が決まるのじゃ。


例えば、戦士なら「剣技」、魔法使いなら「黒魔法」などじゃな。


逆に言えば……その職業が苦手なスキルは、修得していても使用できん。
例えば戦士は「黒魔法」を使用できんし、魔法使いは「剣技」を使えんのじゃ。


就いている種族によって、使用できる場合もあるが……
スキルに関しては、まとめて後の講義でやるとしよう。


なんだか、ややこしいね……


難しければ、その者が仲間になった際の初期職業を通せばいい。
マスターすれば、その発展系の職業に就けば間違いはないはずじゃ。


まあ、どうせ転職にデメリットはないのだ。
色々と試してみるか……


そして、このゲームに登場する職業の総数は150!
多彩な職業が、冒険に彩りを与えるじゃろう!


そんなにあるのか……よし、燃えてきたぞ!


暑苦しくなったところで、職業に関してはここまでじゃ。
次は種族に関して講義するとしようか。


だんだん、あたまぐるぐるしてきちゃった……


 

 第5講 〜種族と転種〜