イカ娘


 

 「……やれやれ、仕方ないか」

 俺は観念し、ゆっくりとズボンと下着を下ろしていた。

 今さら羞恥も沸かず、そして肉棒は全く臨戦態勢になどなってはいない。

 「ちょっと待ってくれ、勃たせるから――」

 「ああ、その必要はない。モノを漏斗に近付ければ、吸引してやるから」

 「……」

 俺は抱き締められるほどの距離までイカ娘に近付き、その対面に立った。

 そして彼女の頭の先を見下ろしつつ、立ち小便をする時のようにペニスの位置を整える。

 へにゃりと力を失ったモノの根本をつまみ、漏斗の方へ近付け――

 その口からはすぅすぅと空気が吸い込まれており、吸引するような風の流れが亀頭の表面をくすぐった。

 「よし、その位置だ。じゃあ吸うぞ――」

 イカ娘がそう告げた、次の瞬間だった。

 

 ――きゅぽん。

 

 「あ、入った……」

 ペニスが滑り込むように漏斗の中に引き込まれ、そして入口に蓋をしてしまう――

 ――と同時に、俺のモノは信じられないような悦楽に包まれていた。

 いつの間に勃起したのか分らないくらいの、とろけそうな快感。

 

 「お、おおおおおぉぉぉぉぉぉ……!!」

 思わず身を反らせ、その感触に全身を震わせる。

 ぐちゃぐちゃ、うじゅうじゅ……

 中は妖しくぬめり、そして信じられないぐらい柔らかい内壁が絡み付くように押し包んできた。

 ぐちゅぐちゅに滴ったぬめりの中に、自分のモノを呑み込まれてしまった感触――

 さらに内壁全体が、ぐにゅぐにゅとペニスを揉み込んでくる。

 それはまさに、肉棒を包み込み、射精するまで離さない快楽の穴だった。

 

 「気持ちいい……! この中、気持ちいい……!」

 あまりの快感に我を失い、真正面に立つイカ娘を抱き締めてしまう――

 ――いや、しがみついたというのが正しいだろうか。

 「どうだ、かなり良かろう」

 俺の腕の中で、満足げな表情を浮かべるイカ娘。

 ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽっ……!

 そして内部がすぼまるようにペニスへ吸い付き、俺はたちまち達しようとしていた。

 腰がじんわりと痺れ、疼きのようなものが射出口から這い出そうとしている。

 「こんなの……! ああ、もう出る、出る――!!」

 全身をわななかせ、イカ娘の体にしがみつきながら絶叫する――

 

 どくっ、どくどくどくん……

 その次の瞬間、俺は快楽の証を漏斗の中に撒き散らしていた。

 根こそぎ吸い尽くされるような放出感、それに伴う甘い快感――

 「あ、あ、あ……!」

 「ふふ……」

 イカ娘は笑みを浮かべながら漏斗の中をじゅるじゅると断続的に締め付け、溢れ出る精液を吸い上げていく。

 入れてからほんの数秒での、屈辱的すぎる射精――

 その快感を存分に味わわされながら、俺は精を搾り取られたのだった。

 

 「……」

 イカ娘の体を離し、俺はずるずるとその場にしゃがみこんでしまった。

 ちゅぷ……とペニスが漏斗から抜け、白く濁った糸を引く。

 快感で脱力し、彼女の前でへたり込む――それはどこからどう見ても、イカ娘に屈してしまったように見えるだろう。

 「どうだ、凄かったろう。5秒ももたないとは……散々に文句を垂れていた割には、瞬殺だったじゃないか」

 にやり……と、イカ娘は意地の悪い笑みを見せた。

 「とても良さそうだったなぁ。『あ、入った……』、『お、おおおおおぉぉぉぉぉぉ……!!』」

 何事も言えない俺の前で、イカ娘はさっきの俺の狂態を真似る。

 「『気持ちいい……! この中、気持ちいい……!』、『こんなの……! ああ、もう出る、出る――!!』……

  どぴゅどぴゅどぴゅ〜♪ ふふ……偉そうな口を叩いておいて、これだものなぁ」

 「……」

 俺は屈辱にうちひしがれ、うつむいたまま。

 「……っと、言い過ぎたか。まあ私のココは男を果てさせるためのものだからな。

  わずか数秒で漏らしてしまったとは言え、そう落ち込むことではない」

 慰めなのかそうでないのか分らない言葉を並べながら、イカ娘はへたり込む俺の前に立つ。

 「――もう一度、入れさせてやっても構わないぞ」

 「……!?」

 その言葉を聞いた次の瞬間、俺のペニスはぴくんと反応した。

 「現金なんだな、お前は……」

 イカ娘の呆れたような顔が、みるみる不敵な笑みに変わる。

 「さっきは容赦なく搾ったからな。今度はじっくり楽しませてやるぞ」

 

 しゅるしゅるしゅる……

 

 彼女の触手が伸びてきて、俺の両手両足や腰に緩く巻き付いた。

 そのまま抱え起こすように、俺の体を持ち上げてしまう。

 先程のように、イカ娘の眼前に立たされる俺。

 ペニスは再び隆起し、ぴくぴくと震えながら涙のように先走り液を垂らしていた。

 そんな息子が、イカ娘の漏斗へとあてがわれる。

 あの中に吸い込まれ、またさっきの快感を――

 「では、吸うぞ……」

 

 ――ちゅるん。

 きゅぷきゅぷ、きゅぷ……

 

 「ふあ、あぁぁぁぁ……」

 腰も砕けそうになる快感。

 漏斗に吸われたペニスは、四方から甘い圧搾を受ける。

 肉壁がせばまって密着し、ぬるぬると蠢いて肉棒表面を滑らされるのだ。

 そんな刺激を受けて、そう長い間耐えられるはずがなかった。

 「普段は生意気なのに、咥え込んでやったら可愛くなるんだな……ふふ」

 両手を腰にやり、イカ娘はにんまりと目を細める。

 その生意気な様子に何か言い返してやりたかったが、股間に渦巻く甘い快感はそれすら許さない。

 「あ……先、先っちょが……」

 「亀頭粘膜が敏感なんだな。中の感触、じっくり楽しませてやろう」

 

 むにゅむにゅ、ぐにゅぐにゅ……

 

 粘液がたっぷりと滴った温かい軟体が、亀頭を優しく包み込んでいる。

 それはたまにひくひくと震え、その刺激が与えられる度に俺は背を反らせて悶えていた。

 「あぐ……! ああぁぁぁ……」

 「どうだ? 絶品だろう」

 亀頭を中心に、ペニス全体が軟らかい肉にくるみ込まれる感触。

 漏斗なんかに肉棒を咥え込まれ、ただ喘ぐしかない屈辱――

 「ダメだ、もう――」

 「ん? もうギブアップか。刺激を弱めにしてやっているのに……楽しむ余裕すらないのだな」

 「そんな……あ、あぅぅぅぅ……!!」

 

 どくん、どくん、どくどく……

 あっけなく放出される精液。

 呆れたような視線を受けながら、情けなく射精させられる惨めさ。

 しかしその強烈な快感は、俺のペニスから精液を見事に吸い取ってしまった。

 

 「さて……ここで話を変えよう」

 不意に、険しい顔でイカ娘は言う。

 その間も、俺のペニスは漏斗に呑み込まれたまま。

 緩い刺激は絶えず与えられ、萎えることすら許されていない。

 「え……?」

 「お前が私をブン投げたおかげで、なんとか海に戻ることができた――それは感謝している。

  しかし水面に叩きつけられて、泣きそうなほど痛かったのだ」

 イカ娘は、険しい顔のまま鋭く告げた。

 「正直、感謝と怒りが半々の気分だ。謝れ」

 「そ、そんな――」

 いきなり謝れとか言われても、こんな状況で――

 「口答えすると、こうだ」

 

 ぐにゅり、にゅるにゅるにゅる……

 

 ペニスをくるみ込んでいる内壁が妖しくうねり、密着してきた。

 その上に、周囲をせばめて奥に引き込むような動きさえ加わる――

 まさに、ペニスを吸引されている感覚。

 「や、やめ――ああああぁぁぁぁぁ……!」

 その刺激によって、俺は一瞬で果てていた。

 突然に、そして容赦なく漏斗の中でペニスを嫐られ、あっという間に射精に導かれたのである。

 「ふふ……謝る気がないのなら、こうして嫐り続けるぞ」

 「やめろ、こんなの――」

 「そんなにイかされたいらしいな」

 

 ぐちゅっ……ぐちゅぐちゅぐちゅ……!

 

 「あ、あああああぁぁぁぁぁ――ッ!!」

 俺のペニスを貪らんと、ぐむぐむ蠢く内壁。

 その刺激であえなく果ててしまい、精液が漏斗の中に迸る――そして、じゅるじゅると吸い尽くされてしまうのだ。

 それは、拷問にも似た快楽の責めだった。

 「ほらほら……早く謝らんと、精を吸い尽くされてしまうぞ?」

 イカ娘はニヤニヤと笑いながら、漏斗の中を蠕動させる。

 ペニスは肉の蠢きに巻き込まれ、妖しくこね回され――

 俺は全身をひくつかせながら、必死で言葉を絞り出すしかなかった。

 「ご、ごめ……」

 「ん? 何を言ってるのか聞きとれんな」

 

 じゅるるるる……

 ずちゅずちゅ、ずちゅ……!

 

 「はぁ、あああああぁぁぁぁぁぁぁ……!」

 どく、どくどく、どく……

 容赦なく精液が吸い取られ、凄まじい快感が残滓のように伝わってくる。

 漏斗の中でペニスが搾られ、ひたすらに精を吸い出される――

 それは、甘く残酷な責めだった。

 「ふふ、このままミイラにしてやろうか?」

 「うぁ……す、すま――」

 「ちゃんと言わんか。ほれ、イくがいい」

 

 ちゅるる、ちゅるるるるるるるるるるる……

 どくん、どくどく、どくん……

 

 「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 「ふふ、誰がそんな可愛い声を出せと言った? それとも、もっと吸ってほしいのか?」

 肉が蠢く漏斗の中に囚われ、淫らな拷問を受け続ける肉棒。

 悪夢のような快感に溺れ、俺はひたすら悶えさせられる。

 ペニスから精液をドクドクと吸い出され、ちゅうちゅうと啜られ続け――

 

 「すみ、ません――」

 

 プライドも何もズタボロにされ、消え入りそうな声でそう言えたのは十回以上射精させられた後だろうか。

 「ようやく言えたな、ふふ……」

 満足げな表情を浮かべ、イカ娘はやっとペニスを解放してくれた。

 恍惚と疲労の脱力で、俺はへなへなとその場にしゃがみ込む。

 「さて、恩も恨みも返したし――」

 そんなイカ娘の言葉も、俺の意識と共に闇へと落ちていった。

 

 

 

 

 

 そして、一週間後――

 

 「ふぁぁ……よく寝た」

 ベッドからむくりと体を起こす俺。

 「日曜とはいえ、こんな時間まで寝ているというのはなんだ。だらしないぞ」

 生意気なイカ娘は、起き抜けにそんなことを言ってくる。

 「……お前、いつまでいるんだ? 帰れよ」

 こいつはどうやら俺の部屋に居座ったらしく、どれだけ文句を言っても帰ろうとしない。

 「さて、起き抜けの濃厚な搾り汁でも頂くとするか。ほれ、この中に挿れるがいい」

 漏斗をぺろんと出し、誇らしげに突き付けてくるイカ娘――俺の言葉などまるで聞く気はないらしい。

 その中の感覚を知っている俺は、情けなくもペニスを硬直させてしまった。

 「ほれほれ、気持ちよ〜く吸い出してやるぞ」

 「うう……」

 なんとも不条理なものを感じながらも、俺は快楽の期待に負けて彼女にペニスを差し出すのだった。

 そして肉棒が、漏斗の中に吸い込まれてしまう――

 

 ずちゅっ、ずちゅっ、じゅるるるるる……

 

 「あ、気持ちいい……」

 妖しい脈動とうねりを与えられ、あっという間に果てる俺。

 「生意気な口を聞く癖に、ちょっと吸ってやると大人しくなる……男というものは正直だな?」

 にんまりと笑いながら、イカ娘はちゅるちゅると精液を吸い出してくる。

 軟らかな肉でペニスを巻き込み、ねっとりと吸引して――

 「あ、あぁぁぁ……」

 俺は不条理なものを感じながらも……

 

 「ほれほれ〜♪ 数日分は吸い出してやるぞ〜♪」

 

 ……まあ、いいかと思うのだった。

 



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