科学者アルベルティーネ


 

 「ちょっと試作品の実験を行いたいのだが……被験者になってもらえないか?」

 アルベルティーネのその言葉を聞いた時、何とも言えない胸騒ぎがした――

 「……はい、分かりました」

 ――にもかかわらず、僕は素直に頷いていた。

 その理由は一つ。

 この研究所の居候になってから、僕は何一つとして働いていないのである。

 どうやら助手が必要な研究や実験も、そうあるわけではないらしい。

 そして僕は毎日タダ飯を食らい、ゴロゴロしているだけ。

 だから、彼女の頼みを断るのは気が引けたのだった。

 こうして僕は、アルベルティーネの試作品とやらの実験に身を捧げたのである――

 

 

 

 ――そして数分後、僕は手術台のようなものに拘束されていた。

 その台は「Y」の字を上下逆にしたような形状をしており、両足は開けられた状態で固定されている。

 当然ながら、服は全て脱がされていた。

 「やっぱり、こういうのだったんですか……!?」

 「まあそう言うな。ペニスを気持ちよくしてもらうのも、嫌いじゃないだろう?」

 アルベルティーネは僕をあしらいながら、怪しげな薄ら笑いを浮かべる。

 そして、僕の股の間に大きなマシーンを引っ張り出してきた。

 その機械のパネルにはボタンやレバーが並び、上部には透明なタンクのようなものがセットされている。

 タンクの中は空で、2リットルほどの容量だろうか。

 細かい目盛りが刻まれており、内容物の容量がすぐに分かる仕様となっていた――それを見て、なんとも嫌な予感が沸き上がってくる。

 アルベルティーネはその装置からペットボトル大の搾乳器のような筒を引き出すと、僕の剥き出しになった股間に顔を寄せてきた。

 「ふっ……」

 そして、温かい息をペニスに吹き付けてくる――

 「あぅ……」

 その息の感触だけで、僕のペニスはむくむくと頭をもたげ始めた。

 「ふむ、大きくなったな」

 アルベルティーネはその奇怪な筒を、僕のペニスへとかぶせてくる。

 筒の内壁は、シリコンのように弾力のある素材――そんな中に、肉棒はすっぽりと収められてしまった。

 ペットボトル大だけあって中の広さも十分にあり、締め付けはまったくない。

 「次に、こうしてベルトを腰に回して――」

 手慣れた動作で、アルベルティーネは僕の股間に搾精筒を固定していた。

 「よし、設置完了。君のペニスのサイズに合わせるぞ」

 彼女がパネルに並ぶボタンの一つを押すと、内部の感触に変化が現れ始める。

 「あ……中が、ぬめって……」

 じんわりと潤滑液が染み出し、シリコンのような内壁を濡らしたのだ。

 同時に、中がほこほこと温かくなってきた。

 さらに内壁がせばまり始め、ペニスに密着。みっちりと肉棒を包み込んでしまう。

 

 「これ、気持ちいいです……」

 「何を言うか。まだ、作動させてもおらんわ」

 アルベルティーネは僕の顔を見下ろし、にやりと笑みを見せた。

 「この装置は、強制精液採取機といってな。搾精筒でペニスに快感を与え、精液を搾り取るという仕組みになっている」

 淫らに笑うアルベルティーネに、僕の背筋は冷たくなる。

 こんな機械によって精液を搾り取られるなど、屈辱以外の何でもない。

 「そ、そんなの……」

 「どうだ、ゾクゾクするだろう。容赦のない上下のストロークをペニスに浴びせ、被験者を連続絶頂に導くという仕掛けだ。

  その刺激に、君は何秒我慢できるかな? ちなみに20人以上の健康な男子で実験したが、10秒もった男はいなかったぞ」

 そう言いながら、アルベルティーネは赤ランプの点灯しているボタンに指を掛けた。

 「喜ぶがいい。このボタンを押すだけで、天国を味わえるんだ……たっぷりとな」

 「や、やめて……やめて……」

 抗う僕の顔を嗜虐的な目で眺めながら、アルベルティーネは目を細めた。

 「では、作動させるぞ――」

 そしてアルベルティーネは、スイッチを押してしまう。

 

 ぶぅぅぅ――ん……

 

 重い機械音が響き、同時に強制精液採取機とやらが作動を始めた。

 搾精筒の内部で、僕のペニスをすっぽりと包み込んでいるシリコン部分が動き出す。

 それはゆっくりと上下し、ペニスを扱くような動きを始めたのだ。

 「ふぁぁぁぁぁ……ぐっ!」

 思わず漏らしてしまった喘ぎ声――それを、僕はとっさに噛み殺した。

 しかしアルベルティーネはそれを聞き漏らさず、にんまりと底意地の悪い笑みを浮かべる。

 「ふふ……我慢したのか? どうせ、精も声も枯れ果てるまで搾り抜かれるものを……」

 「う、うぐぐ……!」

 じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ……

 シリコン部は小刻みに、そして規則的に上下し、僕のペニスを扱いてくる。

 その柔らかい内壁に刻み込まれた幾重ものヒダが、亀頭粘膜やカリを擦る――

 決して高スピードで扱いているわけではなく、むしろスローペースに近い。

 しかしそれは、丹念に嫐り上げるような動きで、じんわりと快感を与えてくる。

 男の性感を煽るよう、計算され尽くした機構と構造。

 早くも背筋がぞわぞわとした感触に包まれ、くすぐったいような衝動が股間から沸き上がってくる――

 「どうだ、気持ちいいだろう? 性感帯を責め抜くよう、色々と工夫したからな」

 「あ、ぁぁぁぁぁ……あうっ!」

 アルベルティーネの言葉に返答すらできず――そして、僕は返答代わりに射精していた。

 「ん……? 早くもイったな」

 「うぅぅ……え……?」

 射精した瞬間、搾精筒の動作が変化していた。

 上下運動はなくなり、その代わりにシリコン状の内壁のあちこちがせばまり、ペニスを締め付けてきたのだ。

 カリをぎゅっと締め、緩め、根本を締め付け――ランダムに、ペニスのあちこちが締め上げられては緩められる。

 「お、おぅぅぅ……」

 まるで、肉棒全体をぐにゅぐにゅと揉み立てられているような感触。

 射精中のペニスにとって、余りに狂おしい刺激――

 「し、搾られてる……! 搾られてるよぉ……!」

 「射精中はその動作に切り替わる。精液を尿道に残すことのないように、徹底的に排出させるんだ」

 「あ、あぐぅぅぅぅぅ……」

 にゅこにゅこにゅこにゅこにゅこ……

 シリコンの内壁はランダムにペニス全体を締め上げ、刺激を与え続ける。

 締め上げては緩められ、内壁全体が収縮されるような感触を存分に味わわされた。

 その動きに翻弄され、いとも容易く1回分の精液が搾り取られたのである。

 

 こぷこぷこぷ……

 装置に備え付けられていたタンクに、白濁した液体が注がれた。

 あれは――おそらく、僕が放った精液だ。

 それは粘りを帯びながら、タンクの底部に溜まった。

 「随分とたくさん出したものだな。そんなに気持ちよかったのか……?」

 タンクの底に溜まった精液を眺め、アルベルティーネは目を細める。

 「うう……機械なんかにイかされるなんて……」

 「機械なんかに、などとは心外だな。私の発明品にイかされたのだから、私にイかされたも同然だろう?」

 そう言いながら、アルベルティーネは強制精液採取機を止める様子を見せない。

 再びじゅぽじゅぽと上下運動が始まり、ペニスが容赦なく扱き上げられ始めたのだ。

 それは、単に射精させるためだけの無機質な刺激だった。

 「あぐ、あぁぁぁぁ……」

 股間に器具を取り付けられ、責めを受ける恥辱。

 あまりの快感で身をよじろうにも、両手首足首が寝台へと拘束されているため、身じろぎすらできない。

 そしてアルベルティーネは僕の屈辱を楽しむかのように、にやけた目で見下ろしてくる。

 「随分と気持ち良さそうだな。では、もう一段階上げてやろう」

 「え……?」

 ぐいっ、とアルベルティーネはレバーを下げた。

 その次の瞬間、ペニスが収まっている筒全体がバイブレーションを送ってくる。

 ぶるぶるぶる……と、肉棒が振動にさらされたのだ。

 それは、まるで抵抗する力を奪っていくような刺激だった。

 「ひぃ……! あ、ぐぅぅ……!」

 「LV2の刺激だ。サオも先端もまとめてバイブで攻撃される。たまらんだろう?」

 「あ……! あぁぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 僕の悲鳴は、アルベルティーネに対する何よりの返事だった。

 亀頭がぶるぶると震えるバイブにさらされ、しびれるような感覚がじんわりと広がっていく。

 そして僕は、肉棒を攻め抜く甘いバイブレーションの前にあっさりと屈服していた。

 「あ、いく――!」

 どく、どく、どく……

 まるで漏れ出すように、精液がびゅくびゅくと先端から溢れ出る。

 開放感にも似た射精に、体の力が抜けていく――

 「なんだ、一瞬で漏らしたのか。LV2の刺激の前ではひとたまりもなかったな」

 脱力しながら、そんなアルベルティーネの言葉を聞いていた。

 ペニスを包んでいる筒は精液搾り出しモードに入り、ペニス全体をランダムに揉み立て始めた。

 その刺激で、まるで乳搾りのように精を搾り取られてしまうのである。

 「うぐ、気持ちいい……」

 「そうか、それは良かった。玉の中が空になるまで搾り取ってやるからな」

 「えっ……?」

 僕の驚きをよそに、こぷこぷこぷ……とタンクに注がれる白濁液。

 それは1回目の射精量とほぼ同じで、粘りながらタンクの底に溜まっていく。

 「実験だと言っただろうが。この強制精液採取機で健康な男子からどれだけ精を搾れるか、モニターさせてもらうぞ」

 「そ、そんな――ああああぁぁぁぁ……!!」

 「3回目ぐらいから、使用者はまともに喋れなくなるようだな」

 アルベルティーネは僕の様子を観察しながら、素早くメモを取る。

 その間も妖しい振動は僕のペニスを蝕み、そして強制的に絶頂へと追い詰められていった。

 バイブによる刺激はあまりにも甘美で、いともあっけなく射精に導かれてしまう――

 「どうだ? 性感帯を的確に責めるバイブの前では、耐えることすらできんだろう?」

 「お、おぉぉぉぉぉぉ……!」

 魂まで振動させられるようなバイブレーション。

 その痺れは射精感となり、僕はこみ上げるままに精を漏らしていた。

 どくどくと溢れた精液は機械によって吸い上げられ、取り付けられたタンクに注がれる。

 1回目や2回目の射精よりやや量は少ないが、それでも大量であることには違いない。

 快楽と屈服の証は、タンクの底部を完全に満たしてしまった。

 「随分と溜まってきたな。己の意志と関係なく、機械によって精を搾り取られる気分はどうだ?」

 「あぅぅ……」

 僕は恍惚の表情を浮かべ、機械の与えてくれる快感にとろけきっていた。

 もはやアルベルティーネの言葉に答える気力もなく、この搾精マシーンに身を委ねるのみ。

 「4回目あたりからは無抵抗になってしまうのか。ふふふ、よほど気持ちが良いらしい。

  これでは、機械によって子種を搾られる家畜と変わらんな」

 「あぐ、また……あぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 ぶるぶると体を震わせ、僕は4度目の射精を体験していた。

 かなり少なくなった精液が、どぷどぷとタンクに注がれていく。

 僕は息を荒げ、機械に精を吸い上げられ尽くしたのだった。

 

 「さて……MAXレベルを味わってみるか?」

 「え――?」

 彼女の不穏な言葉に、僕は一挙に現実へ引き戻される。

 「LV1の上下運動と、LV2のバイブレーション、そして射精時のランダム搾りが同時に行われ、さらに吸引動作がプラスされる。

  実験台になった男子はみんな、精液垂れ流し状態になって失神してしまったぞ」

 「や、やめて……そんな……」

 「ふふ……せっかくの臨床実験だ。MAXレベルも試さなければ意味がなかろうが」

 アルベルティーネはマッドサイエンティスト特有の酷薄な笑みを浮かべ、躊躇無くレバーを引き下ろした。

 そして搾精マシーンの動作は、最高レベルへと移行してしまう――

 「あ、あぁぁぁ……! あがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 じゅぽじゅぽと、ペニスを貪るかのような激しい上下運動が始まった。

 内壁のヒダが亀頭にこすれ、カリを引っ掛ける度にゾクゾクと背筋が震える。

 バイブレーションは続行したままで、亀頭やサオ全体に妖しい振動を与え続けた。

 そして射精時に与えられていた、揉み尽くし搾り取るような変幻自在の締め付け。

 さらにペニス全体が吸引され、奥の方へと引きずり込まれていく――

 それらの動作が一体になった機械的な刺激は、男性という生物を悶絶させるためのものだった。

 「ひ、ひぁ……! あが、がぁぁぁぁ――!!」

 至高の快楽を味わわせ、そして昇天させるための責め――

 天才科学者アルベルティーネが設計した、連続射精に導くためだけの装置。

 それをペニスに取り付けられれば、果てない男などいない。

 「おぁ……! あ、うぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 計算され尽くした性感を味わいながら、僕は一瞬で絶頂させられる。

 どくどくと溢れ、吸い出されてしまう精液。

 「う、うぅぅぅ……! あぐ、あぁぁぁ……」

 射精しているペニスにも容赦ない刺激が与えられ、そして休む間もなく射精感がじんわりと広がっていく。

 前の射精が終わった瞬間、次の射精が始まってしまうのだ。

 それを、何度も何度も枯れ果てるまで――

 ひたすら機械に精液を搾られるという強制的連続射精に、身も世もない快楽を味わう。

 「あぐ、あが、うぐぅぅ……!」

 全身をひくつかせながら、僕は涙すら流して強烈な快感に悶えていた。

 ペニスが徹底的に搾られてしまうという屈辱と快感を思い知る。

 発射を自らの意志で止めることも出来ず、精液を垂れ流す――

 容赦ない機械責めに、僕は声も枯れ果てるまでに喘がされた。

 「あ、あぐぅぅ……」

 どく、どく、どく……

 タンクには、搾り出された精液がどっぷりと溜まっている。

 しかし一回の射精量は徐々に減ってきて、もはや数滴がぽたぽたと注ぎ込まれるのみ。

 それでも容赦なく、機械による無慈悲な蹂躙は続く。

 「流石に量が少なくなってきたな……そろそろ採取の限界か」

 「あ、あぐぐ……!」

 ペニスはぴくぴくと痙攣しては、数滴の精を吐き出していた。

 快感のあまり、意識さえぼんやりしてくる。

 「完全に吸い尽くすまで続けるぞ。最後までモニターしたいからな」

 「あ、うぁぁぁぁぁぁ……」

 じゅぷ、じゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼ……

 搾精筒はほとんど精液を吐き尽くした肉棒をなおもいたぶり、射精を強制し続ける。

 それは、機械によるレイプ。

 酷薄な少女科学者アルベルティーネに、機械によって陵辱されているのだ。

 そして、実験動物同然に精液を搾り出される――

 「はぅぅぅ……」

 あまりの快楽に気が遠くなっていき――

 そして僕は、連続絶頂を味わいながら失神していた。

 

 

 

 

 

 「う、うぅぅ……」

 徐々に覚醒していく意識。

 僕は、ゆっくりと体を起こしていた。

 そこは研究室のベッドで、あの悪魔のような搾精マシンは股間から取り外されている。

 やっと、地獄のような天国のような実験が終わったようだ。

 「……ん? 気が付いたか」

 機械の整備をしていたアルベルティーネは、体を起こす僕に視線をやる。

 精液がどっぷりと溜まったタンクを、彼女はゆっくりと取り外していた。

 そして、僕に向かって不敵に目を細める。

 「ほら、見るがいい。こんなにいっぱい搾り出して――」

 自慢げにタンクを抱え、ててて……と駆けてくるアルベルティーネ。

 そんな彼女はコードにつまづき、思いっきり派手に転んでしまった。

 「きゃ――!」

 「あ――」

 仰向けに床へと転がるアルベルティーネの真上に、タンクからこぼれた僕の白濁液が降り注ぐ。

 その白衣から、綺麗な黒髪から、あどけない顔から、全て大量の精液でドロドロになってしまった。

 「……こんな暑い日には、精液を頭からかぶってみるのも悪くはない」

 ゆっくりと起き上がり、アルベルティーネは明らかな負け惜しみを呟く。

 そんな、精液にまみれた白衣の少女の姿に、僕の下半身は反応してしまった。

 アルベルティーネは、目敏く僕の股間に視線をやる。

 「ほう、まだ元気じゃないか。そんなに搾ってほしいのなら……」

 「いや、違う! これは――」

 さっきの搾精筒片手に、ゆっくりとにじりよってくるアルベルティーネ。

 「うわぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 ローゼンクロイツ研究所に、今日も僕の悲鳴が響いたのであった。

 

 

 



この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




一覧に戻る