ウンディーネ


 

 あれから一年、僕はすっかりスライム娘と仲良くなっていた。

 いや――本当に、親しくなっていると言っていいのかどうかは分からない。

 休みさえあれば、僕は彼女の元へと通うようになった。

 そして全身を優しく弄ばれ、精を搾り出される――

 すっかり、そんな快感のとりことなっていたのである。

 スライム娘はそんな僕に対して嫌な顔ひとつせず、それどころか楽しそうに精を搾ってくれる。

 彼女と出会ってからちょうど一年、僕は今日もスライム娘の住む森へと踏み込んでいた――

 

 「あれ……?」

 普段なら、僕の気配を感じると彼女はすぐに出迎えてくれるはず。

 快感のとりこになった僕をからかいながら、スライムで包んでくれるのだが――

 そんな彼女の姿が、今はどこにも見当たらないのだ。

 

 「しくしく、しくしく……」

 「……?」

 そして、どこからか妙な泣き声が聞こえてくる。

 これは確かに、スライム娘さんの声のようだが。

 「スライム娘さん、どこ……?」

 僕は周囲をキョロキョロと見回すと、木の傍にゴミ用のポリバケツが置いてあるのを発見した。

 そのブルーのポリバケツにはしっかりと蓋がされ、その上には漬け物石が重しとして置いてある。

 そしてスライム娘のすんすん泣く声は、なんとそのポリバケツの中から聞こえているのだ。

 もしかして、あの中に――?

 「す、スライム娘さん……!?」

 「しくしく、出して下さい……」

 やはりポリバケツの中からは、スライム娘さんの嘆く声が聞こえる。

 間違いない、あの中に彼女は閉じこめられているのだ。

 誰が、こんなひどいことを――

 

 「待ってて、すぐに助けるから!」

 僕は慌てて、漬け物石に手を掛けた――その時だった。

 「何をしているの、人間? それは、水魔の身にありながら人などと戯れた者への罰なのよ?」

 不意に、スライム娘の声とは異なる言葉が僕の背中に投げ掛けられたのだ。

 「えっ……!?」

 驚いて振り向くと、そこには息を呑むほどに美しい女性が立っていた。

 非常に端整で、とても勝ち気そうな顔付き。そしてその全身はクリアに透き通っている――

 一目見て、スライム娘さんと同じ種族だと分かった。

 「あ、あなたは……?」

 「私は水の精霊、ウンディーネ……

  水を汚染し、水源を腐らせる人間。私はあなた達を憎悪し、その行いを許しはしないわ。

  そこの無邪気な水魔のように、あなた達の存在を笑って見過ごしてはおけない――」

 「え……?」

 ウンディーネは唐突に、鋭い憎悪を僕にぶつけてきた。

 僕がひるんでいる間に、彼女の下半身がナメクジ状になって地面を這う――

 そして、僕の眼前にずずず……と接近してきた。

 そんな彼女の体から、水で形作られた触手がしゅぱっと飛び出す。

 「わっ、何を……!」

 それは僕の四肢と、そして腰を絡め取っていた。

 たちまち身動きのできない状態に追いやられ、僕は虚しく身をよじる。

 「何なんだ、あんた……! スライム娘さんを離せ……!」

 「あの娘は、大したことないわ。ちょっと灸を据えてやっているだけだから。

  それより、本当に心配しなければいけないのはあなた自身のことではなくて――?」

 すぱっ――とウンディーネの右腕が一閃した。

 彼女の腕は鋭いナイフと化していて、そして僕の衣服をたちまちにして斬り裂いたのだ。

 ほんの数薙ぎで、僕は丸裸にされていた。

 「水を汚染する人間。あなたは、水の裁き――いや、罰を受けるの。

  今からあなたを陵辱し、ぐちゅぐちゅに犯し尽くす。尊厳を全て踏みにじり、快楽のとりこにしてあげるわ。

  そうして精神がボロボロになったところで、全身を覆い包んで食べてあげる」

 僕ににじり寄りながら、ウンディーネは勝ち誇ったような表情を見せていた。

 「私の体に包まれたら、あなたのおちんちんなんてただのポンプ。ドクドクと精液を搾り取ってあげる。

  あなたの貴重な子種、ゴミ同然に扱ってあげるわ。精子をみんな殺して、ただのエサとして吸収されるの」

 「な……なんで、そんな……!?」

 ウンディーネの言葉や表情からは、人間に対する憎悪が痛いほどに感じ取れた。

 彼女は、人類が行ってきた自然破壊への怒りを、僕一人にぶつけてきているのだ。

 そんな人外の悪意を目の当たりにし、僕は戦慄していた――

 ――そのはずなのに、ペニスは徐々に大きくなってしまっている。

 彼女の与えてくれるという快感に、肉体が期待しているのだ。

 「ふふ――勃起したのね。これを女性の膣に突き入れ、精液を注ぎ込むのでしょう?

  でも、残念。あなたのペニスは私の粘体の中でぐちゅぐちゅ咀嚼されて、精液はエサにされるの」

 「や、やめて……助けて……」

 不意にウンディーネの身体がドロドロと崩れ、そして一気に跳ねていた。

 そのまま、僕の体にぶつかってくるウンディーネの粘体。

 まるで獲物を捕らえるアメーバのように、びちゃっと僕の全身を覆い包んでしまう。

 「ひっ……!」

 僕はその勢いのままに押し倒され、仰向けに転がされていた。

 そんな僕の上にのしかかり、動きを封じている大きなスライム――

 それはゆっくりと女性の姿に戻り、僕の腰をまたいだ状態となる。

 まるで騎乗位のような体勢――だが、彼女の股間には何の穴もなかった。

 その表面は弾力に満ちていて、勃起したペニスをただ押し潰している。

 彼女は僕の顔を見下ろし、勝ち誇ったような笑みを見せた。

 「快楽は最高級のものを与えてあげる。あなたは快感のあまり、泣き喚きながら射精するの。

  精を育む事はない、生殖を否定した性交もどき――その虜にしてあげる」

 徐々に、ウンディーネの弾力に満ちた股間部分が変化する。

 その表面が蠢き、そして柔らかさ――というより水っ気を増していった。

 そして――

 

 ――にゅるん。

 

 ウンディーネの中に、僕のペニスが滑り込んでしまう。

 「あ、あぐぅぅぅ……!」

 根本までウンディーネの中に埋まってしまった肉棒――彼女の体を形作る液体が、それを包んできた。

 みっちりと締め付けるように、そしてじっくりとまとわりつくように――

 「ふふ、セックスみたいでしょう」

 ウンディーネは、僕の両肩を腕でぐっと押さえつけ組み敷いてくる。

 それに従って、彼女の端整な顔が快感に歪む僕の表情を覗き込んできた。

 彼女に見下ろされながら、僕はペニスを締め付けられている。

 「く……あ、あぁぁっ……」

 ――ぬるり。

 さらに、粘度の高い粘体が裏筋を撫でるように這った。

 彼女のブルーの腹部に、アメーバのような粘度の高い粘体が発生している。

 それが、ペニスへとまとわりついてきたのだ。

 「あひっ――!」

 「ほらほら……オチンチンに絡み付いてきたの、分かるでしょう。

  このままイかされるのよ。私の中で――」

 ぐに……くちくち……

 彼女の体はペニスを四方からじっくりと締め付け、いたぶるような感触を与える。

 そして粘度の濃いアメーバ状の粘体は、亀頭に絡み付いてきた。

 尿道からカリまでを包み込んでぐにぐに蠢き、サオに巻き付き――

 好きなように弄ばれ、僕は限界を迎えようとしていた。

 ぞわぞわと、背筋をくすぐるような射精感が這い上がってきたのだ。

 「ああ……もう……」

 「もう降参なの? もっと、じっくり嫐ってあげようと思ったのに……

  まあいいわ。このまま搾り取ってあげる」

 くちゃっ……と、アメーバ状の粘体は僕のペニスに絡み込んできた。

 その表面がぶるぶると震え、亀頭から根本までを妖しいバイブレーションで包む――

 スライムでぐちゃぐちゃに包まれたまま受けるその刺激は、僕を一気に昇天させてしまった。

 「うぁぁ……いく! いくぅぅぅ……!」

 どぷっ、どぷどぷどぷ……

 ウンディーネの透き通ったお腹に、精液がドクドクと吐き出されていた。

 ぷるぷるぷる……とペニスを包んでいるウンディーネの体が震え、軽く上下に扱かれているかのよう。

 それは、尿道の精液を押し出すための動きだった。

 「あ……あ……」

 さらにウンディーネの体の中で、亀頭がぴっぴっと左右に振られる。

 まるで、おしっこの後に滴を切るような動作。

 それによって、尿道内に残る精液も全てウンディーネの中にこしとられていた。

 いかにも事務的に、僕は精液を絞り出されてしまったのだ。

 

 「出たわね……エ・サ・が」

 自らの腹に吐き出された腹部に視線をやり、ウンディーネは酷薄に目を細めた。

 その透明な体の中では、精液が半固形状となってふよふよと浮いている――

 そして、液体表面がゆらゆらとざわめいた。

 「ふふ……精子、みんな殺しちゃった。

  分かるかしら。あなたが出した子種、私に全部殺されちゃったのよ?」

 「……」

 脱力する僕を見下ろし、凍り付くような笑みを浮かべるウンディーネ。

 そして白濁液は、じゅるるる……と彼女の体内に吸収されていく。

 「エサにしてあげたわ、あなたの精液」

 そしてウンディーネは、僕を組み敷いたまま優越の表情を浮かべていた。

 「分かるかしら? 私は、人間の生殖行為を――あなたの『性』を踏みにじったのよ」

 「あ、うぅぅぅ……」

 何とも言えない、泣きたいぐらい惨めな気分。

 普通にレイプされたとしても、こうはならないだろう。

 「さあ、もっともっと射精しなさい。泣き喚いても終わらない陵辱、存分に味あわせてあげる」

 ぐちゅり……!

 「ふぁ……! あああぁぁぁ……」

 彼女の敵意と相反するように、ウンディーネの粘液は優しくペニスに絡んでくる。

 しかしそれは、僕を射精させるためだけの刺激。

 このまま精液を吐き出させ、そして餌として処理されてしまうのだ。

 生殖行為を踏みにじる――彼女の言葉の意味が、やっと実感できた。

 「や、やめて……! こんなの……!」

 「ふふ……嫌だったら、射精しなければいいじゃない」

 僕にまたがったまま、ウンディーネは目を細める。

 「少し快感を与えたくらいで、精液を漏らしてしまう馬鹿なオチンチン。

  女性器の中なのか、そうでないのかも判別できないのかしら?

  そんなところで漏らしても、誰も孕みはしないのに――」

 「やめてぇ……やめてぇ……」

 彼女の言葉に耐えかね、僕は必死で懇願していた。

 「ふふ……たっぷり扱いてあげる。

  性器でも何でもないところに突っ込んで、くちゅくちゅされて、漏らしちゃいなさいな。

  気持ち良ければ、スライムでも何でもいいんでしょう……?」

 「あぁぁ……やだぁぁぁ……」

 くちゅり、くちゅりと妖しく蠢くウンディーネの股間。

 ねっとりとした粘体が、僕のペニスをくちゅくちゅと扱き、こね回す。

 カリや亀頭まで隙間なく粘体に包まれ、その狭い筒状部分全体が上下し、たまらない感触を伝えてきた。

 「ほら、気持ちよくしてあげたわよ。射精しなさい」

 「こんな、こんなの……ああああぁぁぁぁ……!」

 いかに耐えようとしても、刺激の前に肉体は正直だった。

 彼女の体内でくちゅくちゅと扱きたてられ、こらえきれずに射精してしまったのだ。

 「ふふ、単純なオチンチンね……」

 腹部に撒き散らされた白濁液を、冷めた目で眺めるウンディーネ。

 彼女の中に放出された精液は、たちまち精子を殺された上で吸収されてしまった。

 「可哀想よねぇ、あなたの子種。外に出てきたら、殺されて食べられちゃうのよ?」

 「あ、あああぁぁぁ……」

 彼女の内部が、再びぐちゅぐちゅと蠢き出す。

 僕はその刺激に圧倒され、ただ悶えさせられるのみ。

 「そんなところに、子種を出すなんて――あなた、なんてひどい親なのかしら。

  それでも、気持ちいいから漏らしちゃうのよね?

  精子殺されるの分かってるのに、気持ちよすぎて我慢できないのよね?」

 ぐに、ぐに、ぐに……と優しく嫐られるペニス。

 その粘体で揉みたてられ、上下ににゅこにゅこと扱きたてられる。

 「あひ、ああああぁぁぁぁ……」

 「気持ち良い? 気持ち良いわよね。こんなにクチュクチュしてあげてるんだから」

 にやにやと笑うウンディーネの体の下で、僕はなすすべもなく追い詰められていった。

 「だめぇ……出る、出るぅ……」

 「はい、出しなさい。あなたの子種、全部処理してあげるから」

 「うあ、あああぁぁぁ……」

 どくどくどく……と、僕はまたしてもウンディーネの体内に白濁液を漏らしていた。

 それはやはり、あっという間に餌として吸収されていく――勝ち誇った目で、僕を見下ろしながら。

 「あなたの中で作られている子供の元を、全部吐き出させて殺してしまう――

  これは、そういう儀式よ。あなたは、生物としての尊厳をレイプされてるの」

 僕の鼻先まで顔を近付け、ウンディーネはそう告げる。

 「うぐ……ひぐ……」

 彼女の熾烈で残酷な責めを受け、僕は泣いていた。

 それでもなお、ペニスを嫐り続けるウンディーネの搾精動作は緩みもしない。

 ぐちゅりと肉棒全体に絡み、締め付けながら上下のピストン運動を続ける――

 それは、僕のペニスを絞りながら、精液を吸い出すポンプそのものだった。

 「泣くほど嫌なのに、射精はするのね。ふふ……存分に出しなさいな。

  性交渉ではない一方的な強制射精で、可哀想な子種を吐き尽くしてしまいなさい」

 ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ……

 「うぐっ……あ、あぁぁぁぁ……」

 ウンディーネのあまりにも甘美な粘液の蠢きに、僕は抵抗の意を失ってしまっていた。

 全身の力を抜き、股間をねぶり尽くす快楽に身を任せる――

 「ふぁ、あぁぁぁぁ……」

 「堕ちてしまったのかしら? このまま、快感を味わっていたいって。

  オチンチンを射精ポンプに突っ込まれて、子種を漏らし続けたいって――」

 くすり……とウンディーネは笑う。

 「いいわよ、望み通りにしてあげる。オチンチンに快感を与え続けてあげるから、たっぷり漏らしなさい。

  精液ぐぽぐぽって吸い出す射精ポンプの気持ちよさ、泣き喚くまで味あわせてあ・げ・る」

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……

 「はう、ああああああぁぁぁぁぁ……!!」

 股間に浴びせられる蠢きに耐えきれず、僕は何度目か分からない絶頂に導かれた。

 ドクドクと溢れ出る精液は、全てウンディーネの体内に吸収されてしまう――

 「あぐ……! だ、だめ……! そんな……!」

 それでもなお、ウンディーネの射精ポンプは搾精動作を続けていた。

 ぐじゅぐじゅとペニスを揉み立て、激しくピストン運動を与え続けているのだ。

 それは、もはや逃げ場のない強制絶頂だった。

 「あ、うううううぅぅぅ……! あ、ああああぁぁぁぁぁ!!」

 どくん、どくん、どくん……とまたしても精液が漏れ出る。

 単に餌として処理されるだけの、虚しい射精。

 短期間での連続絶頂で、僕の体から力が抜けていく――

 

 不意にウンディーネの粘体が、玉袋をぐにゃりと包み込んできた。

 そして、ぐにゅぐにゅとマッサージするかのように揉み始める。

 「精嚢を休ませているヒマはないわよ。ほらほら、もっと精子をいっぱい作りなさい。

  全部飲んであげるわ――エサとしてね。あはははは……!」

 「あひ……! あ、あ……」

 ペニスと玉袋を包み込み、同時に責めたてる甘い蠢き。

 僕の肉棒はウンディーネの体内で溺れ、ひくひくと震えながら精を漏らすのみ。

 「どうかしら? 生殖という本能を踏みにじられた強制射精は?

  オチンチンから吸い上げられた子種、ゴミ同然に処理される気分は?

  悔しいでしょう? 無念? それでも気持ちいい? オチンチンとろけそう?」

 ウンディーネの感情が昂ぶるにつれ、その粘体のうねりも激しくなっていく。

 「あ、ああああああぁぁぁぁぁ――!!」

 僕はその粘体の渦にペニスを溺れさせながら、悶絶射精するしかなかった。

 「オチンチンなんて、こんなに単純なものなのよ。

  膣内なのか、ただ射精させるためだけのポンプなのかの区別も付かず、子種を吐き出すの。

  崇高な性行為? そんなの、どこにもない。オチンチン軽くいじめてあげたら、漏れちゃうのよ。

  気持ちよかったら、膣内だろうがスライムだろうがお構いなしじゃない、あははははは……!」

 「あうぅぅ……! あ、あああぁぁぁ……!」

 可笑しそうに笑い続けるウンディーネに見下されながら、その体の中で僕は射精していた。

 「ほ〜らほ〜ら、全部出し尽くすまでヤったげるわ。スライムで作った射精ポンプ、たまらないでしょう?

  人間女性の膣に突っ込むよりも、射精ポンプで精液吸い上げられる方が気持ち良いでしょう?」

 「あひぃぃぃぃ! あぐ、あああああああぁぁぁぁぁぁ……!!」

 返答すら出来ず、僕は泣き叫びながら悶絶するのみ。

 しかしウンディーネの言葉を肯定しているかのように、ペニスからは精液がどくっどくっと溢れ出す。

 「スライムなんかでオチンチン可愛がられて、よがりながら大切な子種を吸い尽くされるなんて――無様よねぇ」

 「あああああああぁぁぁぁ――!!」

 蔑みの視線にさらされながら、僕は射精ポンプに精を吸い上げられ続けた。

 餌同然に処理されるだけの、泣きたくなるほど不毛で虚しい射精――

 しかしその快感の前では我慢できるはずもなく、強制的に精を吸い上げられてしまう。

 悲しいのに、泣きたいぐらい辛いのに、もっとこの快感を味わっていたい――

 ウンディーネはそんな僕の葛藤を完全に見透かしながら、執拗なまでにペニスをいたぶり尽くした。

 それは、生物としての性行為をも完全に否定してしまう逆レイプだった。

 

 

 

 

 

 「そろそろ、何も出なくなったようね――」

 射精ポンプにさらされ、僕のペニスはびくびくと震える――

 しかし、尿道から射出されるものは何もなかった。

 ただ、肉棒が痙攣するだけの虚しい射精だ。

 そんな僕の醜態を眺め、ウンディーネも少し安らいだ表情を見せていた。

 「ふふ……あなたの子種は残さず吸い出され、私に殺されて食べられてしまった。

  次は、あなたがそうなるの――もっとも、あなたは生きたまま溶かしてしまうけどね」

 「え――?」

 じゅるるるるるるるるるる……

 ウンディーネの下半身が崩れ、粘液の渦となって一気に僕の全身を包み込んでくる。

 「あ、あぐっ……!!」

 「痛くはない、苦しみもない……全身を溶解される快楽を、じっくりと味わいなさい」

 ウンディーネの酷薄な声と共に、彼女の体内がぞわぞわと蠢き出す。

 両手両足、腰や胴体、顔までが、ぐちゅぐちゅと揉まれるような刺激に包まれる。

 「あ、気持ちいい――」

 「とろけてしまいそうでしょう……? このまま溶かされるなんて、素敵だと思わない……?」

 「あぁぁぁぁぁ……」

 僕の中に、食べられてしまうという恐怖は欠片もなかった。

 全身を天女の羽衣に包まれ、そのままマッサージを受け、そしてとろけてしまう――

 そんな甘く妖しい感触が、僕を包んでいたのだ。

 「……快楽の中で昇天しなさい、人間」

 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 とろけそうな感触と、ぬくぬくの温もり。

 ウンディーネの内部がぐにゅぐにゅと蠕動し、僕の体は甘い天国に包まれていく。

 「いい、いいよぉ……」

 体が、どろどろと溶けてしまう――

 ウンディーネの中でとろけ、吸収されてしまう――

 そんな快感に浸りながら、僕の意識は甘い渦の中に溶けてしまった。

 

 

 

 八つ当たりに近い一方的な怒りを受け、嫐られ、溶かされる――

 理不尽かつ甘美な目に遭いながら、青年はウンディーネの中で果ててしまう。

 「しくしく、しくしく……」

 ポリバケツに閉じこめられ、スライム娘は嘆き続けていたのだった。

 

 

 



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