妖魔の城


 

 「くっ――!」

 もはや、ウェステンラに構っているヒマなどない。

 今は、マルガレーテとの戦闘に専念するのみ――

 俺はマルガレーテに向かって銃を構え、発砲しようとした時だった。

 唐突に、背後からウェステンラが俺の右腕を掴んできたのだ。

 

 「おい、何を……」

 「私は、姉様のお人形だから……」

 俺の腕を掴みながら、普段とは全く違った口調でウェステンラは呟いた。

 「ぐ……遊んでる場合じゃない、離せ……!」

 その腕を振り払おうとしても、恐るべき馬鹿力で離してくれない。

 いったい、これはどういうことだ――?

 

 「ふふふ……そうよ。昔のように、私に言われるがままでいいの。

  そうすれば、貴女も幸せになれるのだから――ねぇ、ウェステンラ」

 「はい、姉様……」

 俺の腕を封じたまま、ウェステンラはこくりと頷く。

 「ぐ……お前、ウェステンラに何をした……?」

 「特に、何も。強いて言えば、あなたが何もしなかった……」

 困惑する俺に、そう告げるマルガレーテ。

 「ウェステンラは結局、私のお人形でいることの方が幸せだと悟ったのよ。

  その子は、何かに依存しないと生きられない愚かしい妹なのだから」

 「……姉様、どうすればいいですか?」

 そう尋ねるウェステンラの心は、もはやマルガレーテに掌握されてしまったようだ。

 ぴったりと俺に身を寄せ、腕を封じているウェステンラ――そんな妹に、マルガレーテは語りかけた。

 「そうねぇ……その男に、あなたがしたかった事をなさい」

 「はい……」

 おもむろに、ウェステンラは――俺へと唇を重ねてきた。

 唇がねっとりと塞がれ、にゅるりと口の中に舌が侵入してくる――

 「ん、んぐ……!?」

 「ん、ん、んんん――」

 鼻を鳴らしながら、まるで俺の口内を味わうかのように濃厚なキスを繰り出すウェステンラ。

 俺の口の中を這い回っているウェステンラの舌は、驚くほどに甘い。

 高級な砂糖菓子のような、口の中でとろける甘さ――淫魔の舌は、みんなこうなのだろうか。

 そしてウェステンラの甘い唾液が、俺の口の中にねっとりと流れ込む――

 もはや、口の中はウェステンラの味と匂いしかしないほど濃厚なキスだ。

 「んん――」

 たちまち俺の体から力が抜け、立っていられないほどに脱力していく。

 俺はウェステンラと唇を重ねたまま、がっくりと膝をついてしまった。

 「姉様……へたばってしまいました」

 「当然よ……上級淫魔のあなたが、そんな濃厚なキスをあげるから」

 そう言いつつも、ウェステンラは俺の口を淫らに貪り続ける。

 そして――俺の舌が吸い付かれ、ウェステンラの口内へと運び込まれた。

 「ん、んぐ……!」

 ねっとりと甘い唾液と、ぬめった粘膜に覆われたウェステンラの口内。

 そこに捕らわれた俺の舌へと、ウェステンラの舌が絡みついてくる。

 まるで蛇が獲物に巻き付くように、じっくりと絡んでくる甘い甘い舌――

 「ん、んんんん――」

 「その子、とってもキスが上手でしょう? 当然よ、私が仕込んであげたのだから――」

 そのままウェステンラの口内で、俺の舌がじゅっぷじゅっぷと可愛がられる。

 時には俺の口内の方へ、ウェステンラの舌が侵入しては蹂躙し――

 その甘さに溶かされていくように、俺の意識は薄れていった。

 「姉様……おちんちんが、大きくなっています」

 俺の唇を吸いながら、おもむろにズボンの中へと手を突っ込んでくるウェステンラ。

 その掌が、俺のモノをぎゅっと握る――

 「ん、んん――」

 その瞬間、ウェステンラの手の中で精液がびゅるびゅると弾け飛んだ。

 あまりの興奮に、あっという間に達してしまったのだ。

 ウェステンラとキスしたままの、あまりにもあっけない射精――

 「あら……ふふふ」

 マルガレーテは目を細め、くすくすと笑う。

 唇を重ねられながらの、甘い甘い放出感――それはまるで、深い穴の中に堕ちていくかのようだ。

 そして――俺の意識は、そのまま闇の中へと沈んでいった。

 

 

 

 

 

 「う……」

 そして目が覚めた時――そこは、ふかふかした大きなベッドの上だった。

 当然のように全裸にされ、体には力が入らない。

 おそらくここは、マルガレーテの部屋だろう。

 非常に高級ぶった家具類と、妙に少女趣味の品々が並んだ独特の内装だ。

 「目覚めました、姉さん……」

 「ええ……一緒に、遊んであげましょうか」

 そして、マルガレーテとウェステンラの二人は――

 「え……?」

 なんと、俺に添い寝をするように横たわっていた。

 俺の右側には、ウェステンラ。そして左側には、マルガレーテ。

 大きく腕を広げた俺の上腕をそれぞれ枕にして、ドレス姿の少女二人はぴったりと身を寄せている。

 まるで、フランス人形のように可愛らしい少女二人を両脇に抱えて寝転んでいるようだ――

 

 「ふふ……ノイエンドルフの姉妹に同時に可愛がられるなんて、そんな幸せな男はいないわよ」

 マルガレーテは、俺の左脚に両足を絡めてきた。

 まるで、甘えるように――

 「そうですね、姉様……」

 それを見習い、ウェステンラも俺の右脚に両足を絡めてくる。

 俺の体には、左右から姉妹がぎゅっと密着してきた。

 その柔らかさと温もり、甘い髪の匂いに酔わされ――それだけで俺は、もう無抵抗状態にされてしまう。

 「じゃあ、乳首を可愛がってあげましょうか――」

 「はい、姉様……」

 そして二人は、頭を俺の胸元に移動させ――揃って、ぴちゃぴちゃと乳首を舐め始めた。

 ピンクの舌が両乳首に優しく這い、れろれろ舐め回す――くすぐったい同時責めに俺は身を震わせてしまう。

 「あ、あぅぅぅぅぅぅ……」

 「くすっ……乳首を可愛がられて悦ぶなんて、女の子みたいねぇ……」

 俺の左乳首にねっとりと舌を這わせながら、マルガレーテは上目遣いで微笑んだ。

 それに従い、ウェステンラもじっと猫のように俺の方を見上げてくる。

 マルガレーテの舐め方は、素早く舌を這わせ、れろれろと乳首を舐め擦るような感じだ。

 時には舌が触れるか触れないかの位置で、巧みに乳首を刺激したり――

 かと思えば、唇で柔らかく挟んできたり――

 舌の動かし方に強弱を付けた、非常に技巧的な乳首舐めだ。

 「んむ、れろれろ……すごく気持ちよさそうです、姉様……」

 「うぁ……あぁぁぁぁぁ……」

 一方でウェステンラは、べっとりと唾液を滴らせながら何度も舐め上げてくる。

 技巧はほとんどない、まるで情熱的に乳首を味わうかのような舐め方。

 時には乳首に吸い付き、ちゅうちゅうと吸引してくる――単調ながら、情熱的な乳首舐めだ。

 「ふぁ……あ、あぅぅぅぅ……」

 左右で異なる舐め方に翻弄され、俺はひくひくと身悶えした。

 淫魔少女の姉妹に挟まれての、甘い乳首舐め――これだけでも、夢心地の気分。

 しかし、桃源郷の姉妹責めはこれにとどまらなかった。

 

 「ふふ……大きくなっているわ」

 マルガレーテはおもむろに、俺の下半身へとしなやかな左手を伸ばし――

 そして、最大限にまで大きくなっていた肉棒を優しく握った。

 細い指がサオの部分にしゅるりと絡みつき、俺は表情を歪ませてしまう――

 「あ、あぅぅぅ……」

 「ウェステンラ、二人でおちんちんを可愛がってあげましょう。あなたは、亀頭をこね回してあげなさい」

 「はい、姉様……」

 サオの部分をきゅっと握ったまま、スローモーな動きで手を上下させるマルガレーテ――

 そしてマルガレーテの手から突き出ている肉棒の上半分に、ウェステンラの右手が襲い掛かった。

 五本の指で、敏感な亀頭部をこねるように愛撫してきたのだ――

 「あ――!」

 俺はその瞬間、腰をがくんと揺さぶった。

 あまりの快感に、一瞬だけ息が止まってしまったほどだ。

 サオの部分はマルガレーテの手の中に、亀頭はウェステンラの手の中にある。

 姉妹が分担して、肉棒をいじくり回している――それは、とろけてしまいそうな快楽だった。

 しかも、左右の乳首は二人にレロレロと舐め回され続けている。

 両乳首とペニスの同時責めに、俺はひたすら翻弄されるのみ――

 「あぅぅぅぅぅ……」

 「ほらほら……どうかしら……?」

 「姉様……もう、先走りが溢れてきています……」

 亀頭部をくにゅくにゅと揉みしだくウェステンラの指が、先走りで濡れてきている。

 それにも関わらず、俺の顔を見上げながら亀頭をこね回すウェステンラの指。

 亀頭表面をにゅるにゅると這い回り、裏筋を撫で上げられ、尿道口を指の腹で撫で回し――

 多彩な刺激が、俺に狂おしい快感を与えてくるのだ。

 「あひ……ひあぁぁぁぁぁ……!」

 そして、マルガレーテもサオをじっくりと責め続けている。

 優しく肉棒の中央を握り、しこしこと上下させるように――

 時には親指と人差し指の輪がカリへと引っ掛かり、くびれを締め付けるように食い込む。

 その刺激で、俺の背筋にぞくぞくと快感が駆け巡った。

 「あぅぅ……! あ、あ、あぁぁぁぁ……!」

 そして、マルガレーテとウェステンラは乳首を舐め回すことも忘れない。

 そんな二人の手が与えてくれる刺激は、見事に調和し、俺を天国へ導いていった。

 姉妹での分担手コキに、このまま昇天してしまいそうだ――

 

 「あぅぅ……もう出る……」

 「ふふ……イってしまうのだそうよ、ウェステンラ」

 「はい、分かりました……」

 次の瞬間、俺の亀頭部をこね回していたウェステンラの手付きがねちっこくなった。

 掌できゅっと亀頭全体を握り込み、締めては緩めての動きで揉みしだく。

 まるで、亀頭部に快楽マッサージを与えているかのようだ――

 「あ、あぁぁ……」

 さらにマルガレーテも、サオを責める手を徐々に早くしていった。

 しこしこと上下させ、カリ首を巧みに引っ掛けて刺激する。

 ウェステンラの亀頭揉みに連動させるように、扱く速度を上げていき――

 異なった動作でペニスを責めたてられ、俺はそのまま姉妹の手で果ててしまった。

 「あ――! あ、あぅぅぅぅぅぅ……!!」

 亀頭部を包んでいるウェステンラの手の中に、ドクドクと漏れ出る精液。

 「出ています、姉様……あ、熱い……」

 掌でそれを受け止めながら、ウェステンラはくにゅくにゅと亀頭を揉み続ける。

 「あひ……あ、あぁぁぁ……!」

 「ふふっ……素敵でしょう?」

 マルガレーテは射精の脈動に合わせてサオをしこしこと扱き上げ、射精中のペニスにさらなる快感を与えてきた。

 そして、左右の乳首もねちっこく舐め回されたまま――

 「あ、あ……ふぁぁぁ……」

 姉妹にペニスと乳首を責め抜かれながら、俺は最後の一滴までを出し尽くしたのである。

 まるで天国を垣間見たような、最高の放出感だった――

 

 「ふふ……幸せそうな顔をして。これくらいで、天国に行ってしまったの……?」

 マルガレーテはサオから手を離すと――柔らかい掌で、亀頭部分を撫で回してきた。

 そして今まで亀頭を責めていたウェステンラは、交代するようにサオの部分をきゅっと握る。

 「あ……! あ、あぁぁぁぁ……!」

 亀頭を弄ぶマルガレーテと、サオをしごくウェステンラ――姉妹の責めていた場所が、交代してしまったのだ。

 マルガレーテは五本の指を小さく集め、亀頭表面に当ててくる。

 そのまま、くにゅくにゅと柔らかな亀頭をつまむように刺激してきた。

 「あ、あひぃぃ……!」

 そしてウェステンラは、サオの部分をしこしこと扱きたててくる。

 マルガレーテのようにじっくりと刺激する感じではなく、活発で小刻みな扱き方だ。

 姉妹の手はペニスを弄び、左右の乳首はねっとりと舐め回され――

 俺は両脇の二人をきつく抱いたまま、びくんびくんと魚のように身を震わせていた。

 「あ……! す、すご……あぅぅ……あぁぁぁぁぁぁ……」

 「三点同時責め、気に入ってもらえたかしら……?

  でも――もう少しだけ、可愛がってあげるところを増やしてあげる」

 「え……? あ、ひぁぁぁぁ――!!」

 不意に、空いていたマルガレーテの右手――その指が俺の下半身に伸び、アナルをくすぐり始めた。

 きゅっと閉じた穴を、優しくくすぐるように――撫で回すように――

 時には、にゅるりとアナルの中に指先がねじ込まれてしまう。

 「ウェステンラも……空いている手で、袋の部分を触ってあげなさい」

 「はい、姉様――」

 ウェステンラの空いている左手が、俺の陰嚢をやんわりと握ってきた。

 そのまま、袋をむにゅむにゅと揉みしだいてくる。

 「あ、あぁぁぁぁぁぁ――!!」

 男の弱点を柔らかな掌で包み込まれ、優しくマッサージされる快感。

 アナルをくすぐられ、指が侵入してきてこね回される刺激。

 新たに加わった責めに翻弄され、俺は背筋を反り返らせて悶えた。

 「あ、あぁぁぁぁ――!! ひぁ、うぁぁぁぁぁぁ――!!」

 「ふふっ、幸せそうな顔ね……」

 そんなマルガレーテの声も届かないくらい、俺の脳内は快楽で白く染まっていく。

 左右の乳首は、それぞれマルガレーテとウェステンラの舌で舐め回されていた。

 ペニスも、姉妹の手でねちっこく弄ばれている。

 上半分はマルガレーテが亀頭をいじくり、下半分はウェステンラがサオを扱き――

 そして陰嚢にはウェステンラの空いた手が、アナルにはマルガレーテの空いた手が伸びているのだ。

 これ以上幸せなことはないのではないかと思えるほどの、姉妹五点同時責め。

 二枚の舌と四本の腕を駆使されて弄ばれ、俺は男として最高の快楽を味わっていた――

 

 「あらあら、緩みきった顔……ウェステンラ、そろそろもう一度射精してもらいましょうか」

 「はい、では――」

 ごしゅごしゅごしゅ……と、ウェステンラの扱きが激しくなる。

 柔らかな掌がカリのあたりにまで擦れ、くびれをきゅうきゅうと締め付けた。

 「うぁ……! あぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 「今度は、私の手の中で果ててもらうわ――」

 マルガレーテは亀頭を優しく握り込み、ラストスパートのように揉みしだいてくる。

 そのまま両乳首は舐め回され、アナルを責められ、玉袋をこね回され――

 「あひ……! あう、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 そして、マルガレーテの手の中でどぷっと白濁が弾けた。

 「くすっ……漏らしたわね」

 マルガレーテはくすくす笑いながら、亀頭をきゅうきゅうと握って刺激してくる。

 まるで、射精中の亀頭を虐待されているような感覚――

 「姉様……ドクドクと、中を精液が通っているのが分かります……」

 ウェステンラもしゅこしゅこと手を上下に動かしたままで、射精中のペニスにも容赦はない。

 さらに陰嚢は揉みしだかれ、アナルは刺激されたまま。

 左右の乳首を舐め回され――性感帯を徹底的に刺激されながら、俺は二度目の射精を体験したのである。

 

 「ふふ……まだまだ終わらないわ。あなたは永遠に、私達姉妹の餌食になり続けるの……」

 「あひぃ……! あが、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――!!」

 射精が終わってもなお、マルガレーテとウェステンラは性感帯を弄び続ける。

 時には分担を代え、別の動きで陰嚢やアナル、肉棒を刺激し――

 どれだけ射精しても、まるで容赦なく嫐られ続けるのみ。

 精液を姉妹の手でどっぷり搾り取られながら、この桃源郷の責めは続く――

 

 「ふぁぁぁ……あ、あひぃ……」

 全身をひくひく震わせながら、なおも姉妹にいたぶり続けられる俺。

 体はドロドロに溶けてしまったような感覚、それでもなお性感帯には強制的に快感が与えられ続ける。

 「ほら、ウェステンラ……今度は、あなたがお尻を可愛がってあげなさい……」

 「はい、姉様……こうやって、こね回すように……」

 「あ、あぅぅぅぅぅぅぅぅ――!!」

 姉妹の連携責めで無理矢理に肉棒が大きくさせられ、勃起したモノに二人の手が襲い掛かる。

 そして強制的な快感を与え、精液を搾り取られてしまう――

 ひたすら、この繰り返し。

 快楽のあまり俺の視界は明滅し、天国と地獄をたらい回しにされているかのようだ。

 

 それから、何度も何度も射精させられ――

 俺が疲れ果てると、姉妹は口移しで栄養を補給させる。

 そして回復した俺を、またも責めたててくる――

 それは、果てても果てても終わらない、快楽と性愛の桃源郷。

 俺は、姉妹の与えてくれる甘い快楽に堕ちていった。

 

 

 −BAD END−

 

 

 



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