妖魔の城


 

 「……」

 ウェステンラは探知に集中し、俺の方は全く意識していない。

 その目を盗んで、俺はこっそりと宝箱を開けてみる――

 

 「な……!?」

 その宝箱の中には、何か不気味なものが潜んでいた。

 それは――なんと、溶け合った肉。

 宝箱の中には、ぐちゅぐちゅした不定形の肉が渦巻いていたのだ。

 そして軟体状の肉は、瞬時に女性の上半身を形作る――

 「あ――」

 そいつは、呆気に取られる俺の体に抱き付いてきた。

 同時に伸びてくる肉の触手が、たちまち俺の体を絡め取っていく。

 そして驚くほどの早業で、宝箱の中に引き込んできたのだ。

 「や、やめろ――」

 そんな俺の声も、宝箱の中に呑み込まれてしまい――

 

 「む……? どこへ行った……? おい、返事をしろ……!」

 そんなウェステンラの声が、微かに頭上から聞こえた気がした。

 どうやら、俺を完全に見失ってしまったらしい。

 この狭い宝箱の中は、外界とは隔絶された空間のようだ。

 「う……ここは?」

 回りは薄暗く、ほとんど光は差し込まない。

 とにかく狭く、体を動かすこともできない空間――

 周囲に満たされているのは、どっぷりと温かい粘液のような肉。

 まるで、無数の女の肉が溶け合っているかのようだ。

 それが俺の体に絡まり、全身をびちゃびちゃと濡らす。

 「ぐ、う……」

 生温い不気味な感触に、俺は身を竦ませるしかなかった。

 

 「ふふっ。愚かな獲物がまた一人……」

 不意に、そんな女性の声が伝わってきた。

 その妖艶な声は箱の中全体に響き、残響する。

 「なんだ、お前は――!?」

 「私はミミック娘。宝箱を開けてしまったお馬鹿さんの精を搾り――そして、食べてしまうモンスター」

 「くっ、くそっ……!」

 俺は抵抗しようと身をよじるものの、体が満足に動かない。

 この箱の中は狭く、手足の動かしようがないのだ。

 「無駄よ……もうあなたは、外に出ることができないの。

  ふふっ……まずは、精液を搾り取ってあげるわ……」

 「や、やめろ……」

 じゅるり、じゅるり……と、肉の粘液が蠢き始めた。

 それは俺の体にじっくりと絡みつき、服をしゅうしゅうと溶かしていく。

 「あぐ、うぅぅ……」

 素肌の上に粘液が滑る感触に、俺は思わず身悶えていた。

 チーズのようにとろけた肉が絡み、愛撫されているような感触を生み出していたのだ。

 まるで、スライム状の軟体生物に取り込まれていくかのように――俺の体が、ねっとりと包まれていく。

 この狭く薄暗い箱の中で、抵抗もできないままに――

 「うぁ……やめろぉ……」

 「嫌がらなくてもいいのよ。とっても気持ちよくしてあげるから……」

 「うぅ……え……?」

 俺の体を絡め取っている肉の渦から、ぐにぐにと無数の腕が突き出した。

 それは、細くしなやかな女の手。

 箱の中のあちこちから幾つもの腕が伸び――そして股間へと集まってきたのだ。

 わさわさと、まるで群れ寄るように――

 

 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……」

 最初に股間へと到達した掌が、ぎゅっと俺の肉棒を握る。

 その上から蓋をするように、亀頭に被さってくる掌。

 その上からも、さらにその上からも――無数の掌が、俺の肉棒を覆い包んでいく。

 先を争うようにペニスを握り、掴み、撫で回し、揉みほぐす。

 ざわざわと、無数の掌で揉みくちゃにされる――

 「や、やめ……あぁぁぁぁぁぁぁ……!」

 その快感に、俺はなすすべもなく悶えさせられた。

 掌はペニスだけでなく、下腹全体――陰嚢や肛門まで刺激する。

 股間部分は三十を超える掌に取り付かれ、覆い込まれ、じっくりと撫で回された。

 まるで、女の集団に股間をいじくり回されているかのようだ。

 「な……なんだ、これ――うぁぁぁぁぁぁ……」

 「ふふ……これくらいで、よがり狂ってしまうのね。もっと楽しませてあげる……」

 無数の掌が、わしゃわしゃと肉棒全体を嫐りたてる。

 その指の一本一本が蠢き、繊細な刺激をペニスに与えてくる。

 裏筋も、カリも、尿道も――男の弱点を徹底的に撫で回され、刺激される。

 さらに、幾枚重ねもの掌がペニスを上下に扱きたて――

 「うぁ……だめだ、もう……」

 その執拗な責めの前に、俺はたちまち屈服してしまった。

 覆い被さる掌に、どぷっ、どぷっと精液が放たれていく。

 「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ……! あひ……あ、あぁぁぁぁぁぁ……」

 無数の掌に覆い包まれながらの射精は、とてつもない快感をともなっていた。

 出しながらいじくられる感触で、俺は腰を反らせて喘ぐ。

 そのままグニグニと最後の一滴まで搾り出され、至福の快感を味わった――

 

 「あら、もうイったの? 軽く触ってあげただけなのに――」

 周囲からは、くすくす笑う声が響いてくる。

 この声も、複数の女性の声が重なったような感じだ。

 ミミック娘とやらは、複数の女が寄り集まったタイプのモンスターらしい。

 「ふふ……おっぱいは好きかしら? 次は、おっぱいで楽しませてあげる……」

 「うぅ……これは……?」

 唐突に、狭い箱の中での触感が変わった。

 むに……と、周囲の肉が弾力を帯び、全身を圧迫してきたのだ。

 それは、まさに乳房――周囲の肉が無数の乳房と化し、むにむにと包んできたのである。

 その柔らかい温もりに、俺はたちまちとろけそうな気分になった。

 「ふふっ……こういうのも好きでしょう……?」

 「あ、あぁぁぁぁ……」

 股間にも、むにむにと乳房が押しつぶすかのごとく密着してくる。

 大きな二つの乳房が、肉棒をむにぃ……と挟んでいた。

 「うぁぁ……きもちいい……」

 俺のモノは生温かい感触に包み込まれ、ぷにゅぷにゅと弾力に満ちた責めを受ける。

 まるでペニスを揉み潰すかのような、甘い蠢き。

 てっぺんに備わった乳首が亀頭にこすれ、脱力するほどの快感を生み出す。

 手足も胸も腹も頭も、全身が無数の乳房に覆い包まれ、揉みくちゃにされる。

 「あぁ……すごい……こんなの……」

 抵抗の意志は完全に失われ、俺はおっぱい責めに溺れきってしまった。

 そんな屈服の意志に応えるように、無数の乳房は俺の体を柔らかく押し潰し、むにむにと愛撫する。

 ペニスもぐちゅぐちゅと挟み込まれ、甘い感触に揉み潰され――

 そのぷるぷるの感触を味わいながら――俺は、ドクドクと精液を迸らせていた。

 

 「いけない子……断りもせずに果てたのね。しかも、こんなに早くおもらしするなんて……

  じゃあ今度は、私から白濁をあげるわ……」

 「う、うぅぅ……?」

 俺の体を覆い包む、無数の乳房――その先端に備わった乳首から、びゅっびゅっと乳汁が溢れ出した。

 それは俺の全身に粘り着き、ねっとりと絡みついていく。

 その甘ったるい香りに、たちまち意識が朦朧としてきた。

 「ふふ……私のミルクはどう? 素敵な気分になってきたでしょう。

  そのミルクには、陶酔作用と消化作用があるのよ。つまりあなたは……このまま、搾られながら溶かされてしまうの」

 「あ、あぅぅぅぅ……」

 溶かされる――そう告げられても、全く恐怖は沸いてこない。

 この乳液を浴びたせいか、恍惚感と幸福感が俺を満たしていたのだ。

 甘い陶酔の中で、ドロドロに溶けていく……そんな、素晴らしい気分。

 「気持ちいいでしょう……もっと、おもらししてもいいのよ。

  じっくりと消化されながら、ドクドクもらしなさい……惨めにねぇ」

 「あぁぁぁぁ……」

 くすくすと笑われながらも、俺は恍惚感に支配されていた。

 ミルクを滴らせながら、無数の乳房がうねるように蠢き始める。

 まるで、全身を乳房にシェイクされているような感触。

 びゅるびゅると噴出している乳汁は、俺の全身で妖しく粘り続ける。

 その動きに翻弄され、乳房に挟み込まれたまま――肉棒は、びゅるびゅると歓喜の液体を迸らせていた。

 「あ、あぁぁぁぁぁぁ……」

 まさに、とろけるような桃源郷の快楽。

 全身がミルクに浸けられ、無数の乳房に精を搾り出される感触を味わい続ける。

 「あはは……あなたの体、ミルクをたっぷり浴びて、美味しそうになったきたわね……

  いっぱい、たっぷり、じっくり、舐めしゃぶってあげるわ……」

 俺の体を包む乳房の幾つかが、むにゅむにゅと変化を始めた。

 その一つ一つが形状を変え、まるで口のようになってしまったのだ。

 新たに現れた無数の口が、俺の体のあちこちに吸い付き、ベロベロと舐め回してくる。

 まるで貪られるように、全身が激しく舐めしゃぶられる。

 「あ、あひっ……」

 ペニスもぱくりと咥え込まれ、ちろちろと口内でいたぶり回される。

 歯を立てることはせず、まるで亀頭を舐め溶かすように――

 敏感な部分にまとわりついてくる舌の感触に、俺はうめき声を漏らしながら射精していた。

 「このまま、美味しく美味しく食べてあげる……ふふっ」

 「あ、あぐぅぅぅぅぅぅぅぅ……」

 れろれろ、ぐちゅぐちゅと……全身が貪られているのがはっきりと分かった。

 まだたくさん残っている乳房が俺の体に押しつけられ、びゅるびゅると乳液を放つ。

 幾つかの乳房はドロドロと甘くとろけ、ねっとりと粘り着いてきた。

 生温い唾液と乳液にまみれ、乳房に揉み潰され、舌に舐め回される――それは、まさに最高の快楽だった。

 このまま消化されることが分かっていても、それさえ悦びに感じてしまう陶酔感――

 

 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 じゅるじゅると、甘くとろけていく肉体。

 全身を這い回る唇と舌、むにむにと押し包んでくる乳房。

 消化液と化し、全身に粘ついてくる乳液――それにまみれながら、俺の体は溶けていく。

 快感のままに、じゅるじゅると――

 恍惚をもたらしながら、ドロドロと――

 

 「ふふっ……あなたの体、美味しいわ……」

 「ぁ、ぁぁ……」

 甘ったるい快楽のもと、失われていく意識。

 俺の体を覆っている肉や乳房と混じり合い、とろけた肉体がじゅるじゅると吸われていく。

 他種の糧にされていく感覚が、ぼんやりと伝わってきて――より深い快感と、恍惚感がもたらされる。

 混じり合い、吸い尽くされ、一つになっていく甘い快楽――

 

 「さよなら……くすくす……」

 「ぁ、ぅ……」

 こうして――俺の意識も体も、全てが吸い尽くされた。

 狭い宝箱の中で俺の体は消化され、ミミック娘の養分となったのである。

 

 

 −BAD END−

 

 

 



この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。



 

この娘さんに食べられてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




前の場面に戻る

『妖魔の城』ホームへ