妖魔の城


 

 「もらった――!」

 俺はその隙を逃さず、エミリアの懐へと飛び込んだ。

 このままナイフで下段を崩し、さらに追撃を――

 「……」

 エミリアが、微かに笑った気がする。

 次の瞬間、何かがしゅるりとエミリアの背後から伸びた。

 あれは、尻尾――!?

 そう悟った時には、エミリアの尻尾はズボンの中へと侵入していた。

 「あ、あう……」

 しゅるしゅると、尻尾はペニスの根本に優しく絡み付いてくる。

 そして、くにくにと根本を揉み立ててきた。

 その甘い感触に、たちまち身体の力が抜ける――

 今のは、フェイクの隙――そう気付いた時には、もう勝負は決まっていた。

 

 エミリアは俺の服に手を伸ばしながら、素早く背後へと回る。

 ズボンや下着が引き裂かれ、たちまち露出してしまう下半身。

 そしてエミリアは、全裸同然になった俺を背後からぐいっと羽交い締めにする。

 「くっ――!!」

 俺は必死で全身をよじらせていた。

 しかし、その細い腕での拘束は、いかに足掻こうとも抜け出せそうにない――

 もはや、勝負は決まったのだ。

 こうなった獲物を、エミリアほどの使い手なら絶対に逃がすわけがない。

 

 「観念なさいましたか? では、このまま吸い尽くして差し上げます――」

 俺の耳元で、そう囁くエミリア――ペニスの根本に緩く巻き付いている尻尾が、先端をもたげた。

 まるで悪魔の尻尾のように三角形になっているその先端、そこに穴がぐにぃと広がる。

 その内部は、まるで膣のようなピンクの肉洞。

 粘液でねっとりとぬめり、妖しげなヒダが何層にもなって内壁を覆っている。

 あれは、男性器を咥え込んで精液を吸い尽くすための器官――

 「あ、ああ――」

 そんなサキュバスの尻尾を眺め、俺は自らの運命を悟ってしまった。

 まるで、ぽっかりと大口を開けた大蛇の前に座るネズミのように。

 こうなってしまえばエミリアは捕食者、俺は被食者――それが決定付けられたのだ。

 

 「怯える必要はありません、恐怖や痛みはいっさい与えませんので。

  無限の絶頂と共に果てる、そんな最高の快楽を存分にお味わい下さい……」

 エミリアは、耳元でそう囁きかける。

 艶めかしく口を開けた尻尾が、俺のペニスに迫り――

 そして、亀頭の先端へとあてがわれた。

 俺は怯えきった目で、今にも食べられようとしている自分の肉棒を眺めるのみ――

 

 ――くちゅくちゅっ。

 

 「う……ああああぁぁぁっ!!」

 一気に、亀頭を押し包んでしまう尻尾。

 エミリアの尻尾の中には、男を甘くとろけさせる肉が詰まっていた。

 どろどろに溶けた溶岩、じゅくじゅくに湿った綿、うにうにと蠢く消化器官――

 そんなものに、みっしりと包まれたような感触。

 それは、純粋に男性器を絶頂に導くためだけのものだった。

 それだけのために存在する、天国を味あわせるための器官。

 「では、奥まで咥えます……我慢などせず、そのままお漏らし下さい」

 「あ、あ……! ひぃぃぃぃぃぃ……!!」

 じゅるじゅるじゅる、とエミリアの尻尾はペニスを奥深く咥え込み、とうとう根本まで呑み込んでしまう。

 狭い肉洞の中を強制的に突き進まされ、亀頭やカリに密着してくるぬめった柔壁の感触。

 さらに全体がぎゅっと締め付けてきて、ペニス全体が狂おしい圧迫感にさらされる。

 その状態で、ぐにゅぐにゅと蠕動する内壁――そんな刺激に、耐えられるはずがなかった。

 「あ、あああぁぁぁぁぁぁ……!!」

 びくびくと体を震わせ、俺は絶頂に導かれていた。

 エミリアの尻尾の中に、精液がどくどくと吐き出されていく――

 天にも昇るような快感に、俺は身を震わせていた。

 

 「あらあら。入れただけで、出してしまわれるなんて――」

 恍惚にひたる俺に、エミリアはそう囁きかける。

 「では、これから吸って差し上げますね」

 「え――?」

 入れただけ……?

 今の強烈な刺激が、入れただけの快感?

 そうだとすると、吸われるというのはいったいどれほどの快感なのか――

 

 ――ちゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……!

 

 「ひぃ……!」

 次の瞬間、尻尾内の感触が変わった。

 まるで精液を吸い出すように……いや、ペニス全体を吸い尽くすような吸引が始まったのだ。

 粘膜がみっちりとサオや亀頭に密着し、ぐちゅぐちゅと揉み潰してくる。

 内壁がぐにゅぐにゅにうねり、ペニスが嫐り回される。

 さらに、奥へ奥へと引き込まれるような感触――カリが粘膜に擦り付けられ、たちまち漏らしてしまいそうだ。

 「あ、あ、あああああぁぁぁぁぁ……! き、気持ちいい……!」

 「楽しんでいただけて幸いです。どうぞ、そのまま果てて下さい」

 エミリアは静かに告げると、尻尾の中を激しくうねらせてくる。

 「あ、あ、あああああぁぁぁぁぁ――っ!!」

 吸引を受けて十秒も立たないうちに、俺はエミリアの尻尾の中に精液を撒き散らしていた。

 それでもなお、尻尾での吸引は終わらない。

 ぐちゅぐちゅに揉み立てられ、じゅぷぷぷぷぷ……と吸い嫐られる肉棒。

 「あ、と、溶ける……! や、やめてぇぇぇ……!」

 どくん、どくどくどく……

 連続で精液を吸い出されながら、俺はみっともなく懇願していた。

 吸い尽くされる、このままじゃ吸い尽くされてしまう――

 「果てて下さい。天国のように甘い快感の中で――」

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、とエミリアの尻尾はポンプのように俺の精を吸い上げ続ける。

 生きた搾精器に、精液を搾られる快感。

 尻尾なんかにペニスを咥え込まれ、翻弄されるがままに果て続ける屈辱。

 俺は身を震わせ、何度目か分からない連続絶頂を体験ささられた。

 まるで尿を漏らすように、精液が溢れ続ける。

 余りの快感に全身が痙攣し、意識が薄れていく――

 

 「あ、あああぁぁぁ――!!」

 生命が、精液となって吸われていく。

 狂おしく甘い、下半身がとろけそうな感覚。

 サキュバスの餌となるのが、ここまで心地良いなんて――

 強制射精を受けながら、俺は恍惚に浸っていた。

 

 全身を包む快感に、意識がドロドロにとろけてゆく。

 甘く溶かされながら、エミリアに吸われ尽くしてしまう――

 それが分かっていながら、俺は満足感を味わっていた。

 そして、俺の意識は闇に堕ち――

 こうして俺は、淫魔エミリアの餌食にされてしまったのだった。

 

 

 −BAD END−

 

 

 



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