妖魔の城


 

 「もらった――!」

 俺はその隙を逃さず、エミリアの懐へと飛び込んだ。

 このまま、ナイフを心臓に突き立てるのみ――

 その瞬間、ばさっ、とエミリアは羽根を広げていた。

 そして、羽根をはためかせた高速飛翔。

 俺のナイフは虚しく空を切り、エミリアはほんの一瞬で背後へと回っていた。

 「そ、そんな……!」

 今のは、フェイクの隙――そう気付いた時には、もう勝負は決まっていた。

 

 俺の背後に、エミリアがすたっと着地する。

 その次の瞬間、俺の衣服にずばずばと断裂が走っていた。

 羽根で高速飛翔しながら、エミリアは驚くべき機動力で無数の攻撃を仕掛けていたのだ。

 それは衣服だけを引き裂き、布片となって周囲に飛び散ってしまう。

 そしてエミリアは、全裸同然になった俺を背後からぐいっと羽交い締めにしてきた。

 「くっ――!!」

 俺は必死で全身をよじらせる。

 しかし、その細い腕での拘束は、いかに足掻こうとも抜け出せそうにない――

 もはや、勝負は決まったのだ。

 こうなった獲物を、エミリアほどの使い手なら絶対に逃がすわけがない。

 

 「観念なさいましたか? では、このまま吸い尽くして差し上げます――」

 俺の耳元で、そう囁くエミリア――彼女の羽根が再びばさりと広がった。

 その両の羽根は、俺を左右から覆い込むようにゆっくりと迫ってくる。

 コウモリの翼に酷似した形状、しかしその表面は異質。

 まるで女性器の壁面のような、口内のような、艶めかしいピンク色の粘膜。

 その表面はびっしりとヒダに覆われ、細やかな無数の柔突起がくにゅくにゅと蠢き、ぬらぬらとぬめっていた。

 「あ、ああ――」

 そんなサキュバスの羽根を眺め、俺は自らの運命を悟ってしまった。

 まるで、ぽっかりと大口を開けた大蛇の前に座るネズミのように。

 こうなってしまえばエミリアは捕食者、俺は被食者――それが決定付けられたのだ。

 

 「怯える必要はありません、恐怖や痛みはいっさい与えませんので。

  無限の絶頂と共に果てる、そんな最高の快楽を存分にお味わい下さい……」

 エミリアは、耳元でそう囁きかける。

 そして、彼女の羽根がまるで扉を閉じるようにじわじわと迫ってきた。

 それは、まるでアイアン・メイデンそのもの。

 妖しくぬめった羽根の粘膜が、ゆっくりと接近してきて――

 

 ――ぐちゃり。

 

 まるで俺を挟み込み、抱き込むように羽根が密着してきた。

 右の羽は胸部を中心とした俺の上半身に、左の羽は下腹部を中心とした下半身に――

 ねっとりと滴る粘液を塗りつけるように、べちゃりと貼り付いてきたのだ。

 「ひ……!」

 その表面の妖しい感触に、俺の全身はぞわぞわと総毛立つ。

 羽根にびっしりと備わったヒダはざわざわと蠢き、身をよじるような刺激をもたらしてきた。

 それは、まるで巨大な舌で舐められているような感触。

 また羽は非常に温かく、エミリアに包まれているような感覚が俺を襲っていた。

 いや、この羽根も当然ながら彼女の一部。これはエミリアに抱きすくめられているのとなんら変わらないのだ。

 俺の体をエミリアが覆い、じっくりと愛撫してくれている――

 「あ――」

 興奮と快楽に反応し、みるみるペニスは固さを増していく。

 怒張した肉棒は羽根の内壁にぐちゅりと押し当たり、そのままずぶずぶと突き刺さるように埋もれてしまった。

 それは、ペニスがエミリアの羽根に包み込まれてしまったことに他ならない。

 「うぁ……! あぁ……!」

 ざわざわと蠢くヒダやひくひくと震える無数の柔突起が、粘液にまみれながらペニスに絡み付く感触。

 敏感な亀頭部が優しく嫐り回され、思わず尿道口が緩む。

 羽根に包まれたままくちゅくちゅといじくり回される刺激に、俺は早くも射精をこらえていた。

 「我慢なされず、そのまま出して下さればいいのに――では、こうされるとどうでしょうか?」

 じゅぐっ、じゅぐっ、じゅぐっ……!

 羽根の表面全体が、妖しく波打ち始めた。

 その感触はバイブレーションにも似た刺激と化して、羽根に貼り付かれている部分を襲う。

 それはペニスも例外ではなく、包み込まれたままうねるような刺激にさらされる。

 ぞぞぞぞぞ……と、粘膜が糸を引きながら亀頭を妖しく這う――

 「あ、あ、うぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 先端を襲う刺激の前に、俺はあっけなく昇天していた。

 びくびくと体が震え、ドクドクと精液を吐き出してしまったのだ。

 「……」

 明らかに俺の射精を察したであろう、エミリアの表情は伺えない。

 俺はただ、エミリアの翼の表面を白濁で汚しながら恍惚に浸っていた――

 

 「まだ、満足されるには早いはず。甘い絶頂を存分にお楽しみ下さい」

 「あ、え……?」

 じゅくっ、じゅくっ、じゅくっ……!

 俺の体に貼り付いていた羽根が、まるで舐め回すように体を滑ってきた。

 じゅるじゅると粘液を分泌しながら、ヒダもざわざわと蠢いている。

 粘液でぬるぬるで妖しく糸を引き、羽根が全身を嫐るように這い回っているのだ。

 「あ、ああああ……! おあぁぁ……!」

 そんな愛撫は、ひたすらに俺を悶えさせた。

 怪しげな粘液を塗りつけられながら、ヒダや柔突起の感触を味あわされるという快楽。

 俺は、羽根を用いたエミリアの全身愛撫のとりことなっていた。

 ペニスもじゅるじゅるに撫で回され、その執拗な刺激の前に俺は一瞬で屈する。

 「ああああぁぁ……気持ちいい……」

 俺は身を震わせながら、どくどくと射精していた。

 もはや、抵抗する気は完全に失われている。

 ただ、エミリアの愛撫に身を委ねるだけの状態。

 俺は絶頂の恍惚を存分に味わいながら、快楽に堕ちてしまったことを自覚していた。

 

 「では、翼の棺でお楽しみを……果ててしまうまで」

 「うぅ……?」

 俺の体を撫でるエミリアの羽根が、みちみちと広がり始めた。

 上半身と下半身を押さえ込んでいた羽根がみるみる体積を増し、じわじわと巻き付いてくる。

 まるで、全身を隙間なく覆い込もうとしているかのように――

 「あ、あぐ……! がぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 にちにちと怪しい感触は、たちまち俺の全身を浸してきた。

 エミリアの翼はすっかり俺の全身を覆い、みっしりと包み込んでいる。

 全身が羽根の内粘膜にさらされ、まるで生物の胃の中に呑み込まれてしまったかのような錯覚を受ける――

 ちゅるりと伸びた羽根は、俺の頭部をも遠慮なく覆い込んできた。

 そして、あの全身愛撫が始まる。

 今度は、全身を隙間なく覆い包んだ状態で――

 「あ、ああああぁぁ――!!」

 全身をねっとりと嫐られ、俺はあられもない絶叫を上げていた。

 肩にも、腋にも、乳首にも、背中にも、太股にも、腕にも、足にも、くまなく粘膜の感触が襲う。

 ふんだんに粘液を帯びた粘膜で、ぐちゅぐちゅに撫で回され、こね回される。

 ヒダや柔突起が全身の肌をくまなく刺激し、くにゅくにゅに弄ぶ。

 「ひ、ひぃ……! 気持ちいい……! 気持ちいいよぉ……!!」

 体をよじらせながら、狂ったようにそう喚き立てる俺。

 ペニスもぬるぬるの粘膜にくるみ込まれ、ぐちゅぐちゅにされる感触を与えられていた。

 そんなものに耐えられるはずもなく、そのまま一瞬で果てる。

 「あ、あ、あああぁぁ……!」

 射精が終わる暇もなく、ペニスがぐちゅぐちゅに弄ばれ――そして、耐えきれずに精を漏らす。

 肉棒を襲って嫐り尽くす、強制的な連続射精。

 それは、エミリアの言った通り棺だった。

 彼女の羽で織りなされた、精を吸い尽くす魔性の棺――

 

 「ひぃ……! あ、ああああああぁぁぁぁ――!!」

 そんな棺の内壁が俺の全身を舐め上げ、嫐り立て、啜り尽くす。

 羽根全体がうにうにと波打ち、俺の全身を揉み立てる。

 ペニスに粘膜が絡み付き、ぐちゅぐちゅに嫐ってくる。

 射精しても射精しても、容赦なく弄ばれ続ける――

 エミリアに包まれたままめちゃくちゃに陵辱され、俺の意識はみるみる薄れていった。

 

 これが、サキュバスに吸い尽くされる快楽。

 そして、幾度もの絶頂を体験しながら果て行く最高の快感。

 俺は快楽の涙を流しながら、エミリアに蹂躙され尽くした。

 

 

 −BAD END−

 

 

 



この娘さんに搾られてしまった方は、以下のボタンをどうぞ。




前の場面に戻る

『妖魔の城』ホームへ