千蟲姫エリヴィラ
「い、いやだ……!」
そんなの、どれも選ぶことができない。
少年はエリヴィラに背を向け、そのまま一目散に部屋から逃げようとする――
「――あなたは、最も愚かな決断をしたわ」
しゅるるる……
少年の足に、何か柔らかいものが絡み付いてきた。
「えっ……?」
思わず、足元を見る少年。そこには、ピンク色の触手が絡まっている。
それは、エリヴィラの着ていたドレスのスカートから伸びているのだ。
「な、なに、これ……!?」
少年はその触手を引き剥がそうとするが、しっかりと足首に巻き付いていて離れない。
「おいで、ライア・ローパー……」
不意にエリヴィラのスカートが脈動し、そこからじゅるじゅると不気味な軟体が溢れ出てきた。
どう見ても、スカートの中には収まらないような大きさ――そこから出てきたのは、ぶよぶよとした円筒形の軟体。
その円筒の周囲からは、幾多の触手がうねうねと這い出していた。
少年の足に絡み付いているのも、その触手のうちの一本。
円筒の真上には、人間をも一呑みにできそうな大きな口が開いている。
「う、うわぁぁぁぁぁぁッ!!」
その異形の物体を見据え、少年は大声を上げた。
その大きな口のふち――その肉が盛り上がり、みるみる人の姿をなしていく。
たちまち、そこには妖艶な美女の上半身が現れた。
「その子はライア・ローパー…… 捕らえた獲物をいたぶって弄んだ後、丸呑みにしてしまう搾精蟲。
逃げようとした貴方も、この子の餌になってもらうわ」
「ひぃ…… 助けて……」
足を拘束された少年はその場に倒れ、這ってでも逃げようとした。
その身体に、数本の触手が絡み付いてくる。
「うわ……! わぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
たちまち少年の身体は触手に巻き付かれ、宙に持ち上げられた。
ぶよぶよの柔らかい触手は、腕や足、胴体などににゅるにゅると這い回ってくる。
「あ……! うぁぁ……!」
触手からは粘液が分泌され、ぬらぬらと肌の上をすべらかに這う。
その動きは苦痛を与えるものではなく、むしろ性感を刺激する愛撫そのものだった。
乳首は触手で弄られ、少年はその甘い刺激に喘ぐ。
彼のペニスは、みるみる勃起していった。
「気持ちよくなってきた? ライア・ローパー、そこも弄ってあげなさい」
しゅるるるる……
たちまち、勃起したペニスに触手が群がっていった。
ぬらぬらと粘液を分泌した触手が、亀頭の表面を優しく撫でる。
「うぁっ……!」
その快感で、腰を引こうとする少年。
しかし彼の身体に絡んだ無数の触手は、少年がもがく事すら許さない。
ぬらぬら、ぬらぬら……
触手は執拗にペニス表面を這い回り、亀頭やカリを刺激する。
少年の顔はソフトな快感で緩み、ひたすらに息を荒げた。
「もう出したい? そのまま、一気にイかせてほしい?」
「あ、ううぅぅ……」
触手の先端で亀頭を嫐られながら、快楽の声を漏らす少年。
その声は、肯定を意味していた。
「そう…… ライア・ローパー、イかせてあげなさい」
しゅるるるるる……
触手が一気に少年のペニスに巻き付き、そしてクチュクチュと締め付けてきた。
柔らかい触手のとぐろに包み込まれ、締め上げられる――まさに、搾られているような感触。
「うぁ……! あああッ! ああああぁぁぁ……!」
少年は身を震わせ、そのまま絶頂した。
尿道口からドクドクと精液が溢れ、触手にべっとりと絡みついてく。
「あ、ふぁぁぁぁ……」
ペニスを弄られながら、少年はたまらない感触を味わった。
陶酔にひたる彼の身体を、ライア・ローパーが徐々に引き寄せていく。
頭頂に開いた、捕食用の口に向かって――
「ひッ……!」
いつの間にか間近まで接近していたライア・ローパーの口に、少年は恐怖を滲ませた。
円筒形の不気味な軟体の先に開いた口。
そのそばに女性の上半身が見えるので、彼女のお腹の中に直接通じているようにも見える。
「ライア・ローパーは歯を持たない捕食生物、だから痛みは感じない。
無数の舌で舐め溶かされる恍惚を味わい、悶え狂いながら力尽きなさい」
「や、やだ……! やだぁぁぁ……!」
少年は必死でもがくも、体中に絡んだライア・ローパーの触手は彼を離そうとしない。
エリヴィラの言葉通り歯は全く無く、無数の舌がじゅるじゅると蠢いている口――それが少年の眼前に迫っていた。
そのまま少年の下半身は、ずぶりとライア・ローパーの口内に咥え込まれてしまう。
「あ……! あああッ! あ――ッ!!」
たちまち、少年の顔が快楽で歪んだ。
口内に侵入してきた少年の下半身を、無数の舌が一斉に迎えたのだ。
太腿に、膝に、脛に、尻に、股間に、百を越える舌が容赦なく這い回る。
唾液をたっぷりと塗り付け、れろれろと味わうように――
亀頭もカリも無数の舌に舐め回され、散々にねぶり尽くされた。
「ふぁ……! ああああぁぁッ!!」
その凄まじい快感の濁流に、少年はたちまち絶頂してしまう。
ドクドクと口内に撒き散らされる精液。
白濁液を吐き出す鈴口すらベロベロと舐め回され、少年は失神寸前の快楽を味わった。
ずるるるるる……
そのまま少年の身体は啜り上げられ、一気に肩までが口内に埋もれてしまう。
上半身をも口腔内部に収められ、乳首や脇の下などの性感帯にねっとりと這い回る唾液まみれの舌。
「あ、あ、あああぁぁぁぁ……」
もはや抗う気力は吹き飛び、少年はただびくびくと身体を震わせた。
まるで、舌で構成された肉の穴に全身を貪られているよう。
ペニスに舌が巻き付き、締め上げられるたびに少年は精を漏らしてしまう。
彼の放った生命の素は、無情にもライア・ローパーの胃袋に消えていった。
「ひぃ…… あああぁ! はぁぁぁぁぁッ!!」
れろろろ…… ぬちゅ、にちゅにちゅ……
粘音が周囲に響き、少年はとうとう全身を丸呑みにされてしまう。
ライア・ローパーの口内で無数の舌に襲われ、快楽にうち震える少年。
彼はまるで舌のベッドに横たわり、全身を舐め包まれるだけのエサだった。
舌に絡みつかれた生殖器からは、ドクドクとタンパク質を吐き出しながら――
「うぁ……」
温かく、とろけそうな舌の愛撫。
本当に身体がとろけているのかもしれない。
もう、何度射精したかも分からない。
それでも、れろれろと舐め回され続けて――
そして少年は、甘い陶酔の中で意識が遠ざかっていった。
「どう、満足だったかしら……?」
少年が捕食されてゆく一部始終を見守っていたエリヴィラ。
そのスカートの中に、ライア・ローパーがずるずると収まっていく。
こうして少年は、エリヴィラが身に宿している搾精蟲に精も肉も啜られ尽くされたのであった。
そして少年との遊興を終えたエリヴィラも、彼の部屋から姿を消した。
彼女の今宵の遊戯は終わり、また翌晩には新たな慰み者を探す。
自慰で快感に浸る愚か者を、蟲で陵辱する――
そんな千蟲姫エリヴィラによる遊戯は、毎晩のように行われているのである。
今宵の千蟲姫の玩具は、あなたかもしれない――
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